私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
クリスチャンライフ、この麗しきもの(3)
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クリスチャンライフ、この麗しきもの(3)
イントロダクション
(1)ここまでの確認
①「あなたは救われていますか」という質問
②聖書の救いとは、「神の怒り」からの救いである。
③普遍的救いの教理は間違っている。
(2)何を信じるのか。
①福音の3つの要素
②これに別の要素を加えることは、福音を異質なものにすることである。
(3)信じたらどうなるのか。
①聖霊のバプテスマ
②新生
③養子縁組
(4)将来何が起こるのか。
①聖書が教える救いとは
*義認(過去形の救い。罪責からの解放)
*聖化(現在進行形の救い。罪の力からの解放)
*栄化(未来形の救い。聖化の完成)
②前2回で義認を終えたので、きょうは聖化を扱う。
③結局、このメッセージは4回のシリーズとなる。
このメッセージは、クリスチャンライフが、麗しいものであることを学ぶためのものである。
Ⅰ.多くの人が陥る罠(ロマ7:18~19)
「私は、私のうち、すなわち、私の肉のうちに善が住んでいないのを知っています。私に
は善をしたいという願いがいつもあるのに、それを実行することがないからです。私は、
自分でしたいと思う善を行わないで、かえって、したくない悪を行っています」
1.最大の悲劇は、律法を行うことによって聖化を達成しようとすること。
(1)この理解は、クリスチャンを律法主義に追い込む。
(2)やがては、信仰の休業状態に陥る。
(3)特に、儒教的背景のある日本人、頑張り屋さんの日本人はそうなりやすい。
2.聖書が教える聖化とは
(1)義認も、聖化も、栄化も、すべて信仰により、恵みによる。
(2)頭の切り替えが必要である。これを「悔い改め」という。
3.この箇所は、パウロの体験が土台になっている。
(1)これは彼が救われてからの体験である。
①「私」という言葉が、18~19節だけで5回も出てくる。
②彼は自分の体験を普遍的体験として語っている。
(2)これは、パウロの時代のユダヤ人信者の典型的な姿である。
①彼らは新生したが、解放されていない。
②律法の下にいるが、聖霊の支配下にいない。
③「旧約聖書のクリスチャン」
④私たちは、「ロマ書7章クリスチャン」と呼ぶ。
Ⅱ.それが罠である理由(ロマ7:8)
「しかし、罪はこの戒めによって機会を捕らえ、私のうちにあらゆるむさぼりを引き起こ
しました。律法がなければ、罪は死んだものです」
1.この聖句は、非常に重要である。
(1)「機会」という言葉が、罪と律法の関係をよく説明している。
①ギリシア語で「アフォルメイ」という。
②これは、軍事用語である。
*base of operation(敵地に築く作戦基地)
*橋頭堡(bridgehead)
*上陸拠点(beachhead)
③律法は、罪という敵が、人間の性質に侵入する時の拠点である。
(2)「むさぼってはならない」という戒めが与えられた。
①罪という敵は、その戒めを橋頭堡にして、私の内に侵入した。
②その結果、私はあらゆるむさぼりをするようになった。
③律法が命じることと正反対のことをしたくなるのが、罪の性質である。
Ⅲ.罠から 解放される方法(ロマ7:1~6)
1.律法の大原則
(1)律法は、人に対して権限を持つ。
(2)律法は、死んだ人には権限を持たない。
2.結婚関係の例話
(1)夫が生きている間は、結婚の律法によって制約されている。
(2)それを破れば、姦淫の女と呼ばれる。
(3)夫が死ねば、結婚の律法から解放される。
(4)再婚しても、姦淫の女ではない。
3.例話の適用
(1)信者は、律法に対して死んだ。
(2)今は、新しい御霊(聖霊)によって生きている。
(3)もし今、律法による聖化を求めるなら、死んだ夫との関係が復活する。
(4)律法が働き始めるので、罪の性質が活発化する。
4.私たちが置かれている状態
「今は、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません」
(1)福音を信じた瞬間に、私たちは新生した。
(2)聖霊の内住が与えられた。
(3)聖霊のバプテスマによってキリストと一体化させられた。
(4)以上のことが、私たちの新しい状態である。
①「キリスト・イエスにある者」という言葉は、私たちの新しい位置を示している。
*「キリスト・イエスに結ばれている者」(新共同訳)
*これを「位置的真理(positional truth)」という。
(5)これは客観的真理である。
①主観的に罪の責めを感じる余地はない。
②神との平和を得ているのに、主観的には自分を責めている信者の悲劇。
③罪責感を強調するのは、神を助けようとする人間の愚かな行為である。
④葛藤があるのは、救われている証拠である。
4.位置的真理の重要性(ヨハ15:5)
「わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人
の中にとどまっているなら、そういう人は多くの実を結びます。わたしを離れては、あな
たがたは何もすることができないからです」
(1)とどまるとは、位置的真理を認識している人
(2)離れるとは、自力で聖化を求めている人
(3)律法に支配される理由はなくなったが、「肉の性質」に協力することがある。
①罪を犯す度合いは、信者によってそれぞれである。
②しかし、信者が完全に「肉」によって支配されることはない。
Ⅳ.将来の希望(ロマ8:11)
「もしイエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおら
れるなら、キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住
んでおられる御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです」
(1)キリストの復活と信者の復活が関連づけられている。
(2)内住の聖霊は、復活の保障である。
①「あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです」
②終末的な意味での肉体の復活を意味している。
(3)三位一体の教理の暗示
①「イエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊」とは、「父なる神の御霊」。
②父なる神は聖霊によって、朽ちるべき私たちのからだを生かしてくださる。
結論:
(例話)開いた窓
(1)位置的真理
(2)私たちは、キリストにあって死に、葬られ、復活した。
(3)古い原則に死に、新しい原則によって生きるようになった。
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