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ヘブル人への手紙(30)―祝祷―

  • 2018.02.19
  • ヘブル13章:18〜25
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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締めくくりの部分について学ぶ。

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「祝祷」

ヘブル13:18~25

1.はじめに

  (1)この手紙は、ユダヤ教への回帰を考えていた第2世代のメシアニック・ジューた

ちを励ますために書かれた。

  ①教理的学び

②学んだことの適用

  ④この箇所は、締めくくりの部分に当たる。

  2.アウトライン

    (1)
祈りの要請(18~19節)

    (2)祝祷(20~21節)

    (3)終わりの挨拶(22~25節)

結論:

(1)この手紙が書かれた目的は達成されたのか。

(2)この手紙の今日的意義は何か。

締めくくりの部分について学ぶ。

Ⅰ.祈りの要請(18~19節)

  1.18節

Heb 13:18

私たちのために祈ってください。私たちは、正しい良心を持っていると確信しており、何事についても正しく行動しようと願っているからです。

    
(1)これは、個人的な祈りの要請である。

      ①「私たちのために」とある。

      ②パウロ書簡では、締めくくりの部分に同労者を含むことがよくある。

    (2)この要請の内容から、著者とその協力者たちが試練に会っていたことが分かる。

      ①著者は獄中にあった可能性がある。

      ②少なくとも、彼の信頼性に疑問符が付いていたことは確かである。

      ③著者とその同労者たちを支えていた確信とは、「正しい良心」である。

        *神の前における良心

        *その確信こそが試練を乗り越える最終的な力である。

      ④良心への言及もまた、パウロ書簡の特徴である。

2.19節

Heb 13:19
また、もっと祈ってくださるよう特にお願いします。それだけ、私があなたがたのところに早く帰れるようになるからです。

    
(1)ここで初めて、「私」のための祈りの要請になっている。

      ①著者は、この手紙の受取人たちとともにいたことがある。

      ②今は、なんらかの理由で彼らと離れている。

    (2)「あなたがたのところに早く帰れるようになるからです」

      ①著者は投獄されていた可能性がある。

      ②あるいは、病気になっていた可能性もある。

      ③あるいは、旅をすることを妨害するなんらかの理由があったのかもしれない。

Ⅱ.祝祷(20~21節)

  1.20~21節

Heb 13:20
永遠の契約の血による羊の大牧者、私たちの主イエスを死者の中から導き出された平和の神が、

Heb 13:21

イエス・キリストにより、御前でみこころにかなうことを私たちのうちに行い、あなたがたがみこころを行うことができるために、すべての良いことについて、あなたがたを完全な者としてくださいますように。どうか、キリストに栄光が世々限りなくありますように。アーメン。

    
(1)聖書の中で、最も麗しい祝祷のひとつである。

      ①民6:24~26

Num 6:24 『【主】があなたを祝福し、/あなたを守られますように。

Num 6:25 【主】が御顔をあなたに照らし、/あなたを恵まれますように。

Num 6:26 【主】が御顔をあなたに向け、/あなたに平安を与えられますように。』

      ②2コリ13:13

2Co 13:13 主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがたすべてとともにありますように。

    (2)この祝祷は、「平和の神」への祈りである。

      ①旧約時代の聖徒たちは、完全な良心を持つことができなかった。

Heb 9:9
この幕屋はその当時のための比喩です。それに従って、ささげ物といけにえとがささげられますが、それらは礼拝する者の良心を完全にすることはできません。

      ②新約時代の聖徒たちは、「神との平和」と「神の平安」を持っている。

Rom 5:1 ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。

Php 4:7 そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。

      ③私たちに対して神は、「平和の神」となられた。

    (3)この祝福は、キリストの御業によって成就したものである。

      ①神は、主イエスを死者の中から復活させた。

      ②復活は、御子の死が、罪の問題を完璧に解決したというしるしである。

    (4)主イエスは、「永遠の契約の血による羊の大牧者」である。

      ①主イエスは、血を流すことによって永遠の契約を結ばれた。

      ②新しい契約は、永遠の契約である。

      ③その結果、主イエスは羊の大牧者となられた。

      ④主イエスは、良い牧者である。

Psa 23:1 【主】は私の羊飼い。/私は、乏しいことがありません。

Joh 10:11 わたしは、良い牧者です。良い牧者は羊のためにいのちを捨てます。

      ⑤大牧者は、再び戻って来られる。

1Pe 5:4 そうすれば、大牧者が現れるときに、あなたがたは、しぼむことのない栄光の冠を受けるのです。

    (5)「あなたがたがみこころを行うことができるために、」

        *ここには、神の導きと人間の努力の不思議な調和がある。

      ①神は、御前でみこころにかなうことを私たちのうちに行われる。

      ②神は、そのことをイエス・キリストを通して行われる。

      ③そして私たちは、みこころを行うようになる。

Ⅲ.終わりの挨拶(22~25節)

  1.22節

Heb 13:22

兄弟たち。このような勧めのことばを受けてください。私はただ手短に書きました。

    
(1)「このような勧めのことばを受けてください」

      ①勧めとは、ユダヤ教(儀式的宗教)を離れ、心からキリストに従うこと。

      ②著者は、読者に決断を迫っている。

    (2)「私はただ手短に書きました」

      ①13章もある書簡を、「手短」と呼べるのか。

      ②書きたいことは山ほどあるという点からは、ほんの一部を書いたと言える。

  2.23節

Heb 13:23

私たちの兄弟テモテが釈放されたことをお知らせします。もし彼が早く来れば、私は彼といっしょにあなたがたに会えるでしょう。

    (1)テモテへの言及があるので、パウロ著者説の可能性が高い。

      ①しかし、著者が誰なのかは、確実には分からない。

  3.24節

Heb 13:24

すべてのあなたがたの指導者たち、また、すべての聖徒たちによろしく言ってください。イタリヤから来た人たちが、あなたがたによろしくと言っています。

    
(1)この挨拶も、パウロ書簡に特徴的なものである。

      ①指導者たち

      ②すべての聖徒たち

    (2)「イタリヤから来た人たち」

      
①原文では、「イタリヤの人たち」である。

      ②2つの可能性

        *著者は、イタリヤでこの手紙を書いた。

        *著者は、イタリヤにいるメシアニック・ジューに向けてこの手紙を書いた。

  4.25節

Heb 13:25
恵みが、あなたがたすべてとともにありますように。

    (1)新しい契約のキーワードは、恵みである。

      ①私たちは、イエス・キリストにあって、値なしに永遠のいのちを受けた。

結論:

  1.この手紙が書かれた目的は達成されたのか。

    (1)3人の証人による証言がある。

      ①ヨセフス

        *紀元1世紀のユダヤ人の歴史家

        *未信者

      ②ヘギシパス

        *紀元2世紀のメシアニック・ジュー

      ③エウセビオス

        *紀元4世紀の教会史家

    (2)この手紙を読んだメシアニック・ジューたちは、その勧告に従った。

      ①彼らは、ユダヤ教と完全に決別した。

    (3)手紙の執筆から2年も経たないうちに、第1次ユダヤ戦争勃発(紀元66年)。

      ①メシアニック・ジューは全員、ヨルダン川の東にあるペラという町に非難した。

        *何万人という数のメシアニック・ジューたちである。

      ③ペラは、ガリラヤ湖の南に位置する町で、戦火が及ばない場所にあった。

        *デカポリスのひとつで、ギリシア風の町であった。

      ④メシアニック・ジューたちはそこで戦争が終わるのを待った。

    (4)4年後の紀元70年に、エルサレムとそこにある神殿は崩壊した。

      ①主イエスの預言が成就した。

      ②この戦いで、約100万人のユダヤ人たちが死んだ。

    (5)第一次ユダヤ戦争で死んだメシアニック・ジューは、ひとりもいなかった。

      ①ヘブル人への手紙は、その目的を達成した。 

  2.この手紙の今日的意義とは何か。

    (1)今日、ユダヤ教は世界の主要な宗教ではない。

      ①当時は、ユダヤ教が主要な宗教のひとつであった。

      ②口伝律法を中心とした宗教であった。

        *バビロン捕囚からの帰還以降に口伝律法が発展した。

        *紀元2~3世紀にかけて、ラビ・ユダ・ハナシが成文化した。

    (2)しかし、律法主義の精神は、今も健在である。

      ①C.I.Scofield 博士は、これを「教会のユダヤ主義化」と呼んでいる。

        *これは、教会の使命を妨害する最大の要因である。

        *「教会のパリサイ主義化」と呼んでもよい。

      ②キリスト教界には、律法主義的習慣や考え方が蔓延している。

      ③そのため、本来クリスチャンが目指すべきゴールが曖昧になっている。

    (3)何が問題か。

      ①世俗的な価値観を重視する。

        *富の追求

        *儀式や礼典の強調

        *建物としての教会建設

      ②信者はすべて祭司であることを教えない。

        *信者は、自分でみことばを読み、それを解釈する権利と責務を有する。

        *信者は、いつでもどこでも、イエス・キリストを通して神の臨在の前に出

ることができる。

*信者は、神にいけにえを捧げるという奉仕に召されている。

  ・自分自身を捧げる。

  ・くちびるの果実を捧げる。

  ・所有している物を捧げる。

      ③聖職者と信徒を区別する。

        *これは、新約時代の教会に旧約時代のレビ的規定を適用することである。

        *神は、至聖所の垂れ幕を自らの聖い手で二つに引き裂かれた。

        *神は、「わたしから離れてここにいなさい。私に近づいてはならない」とは

言われない。

      ④ユダヤ主義化したキリスト教からの脱却

        *私たちには、よりすぐれた契約がある。

        *私たちには、よりすぐれた仲介者がおられる。

        *私たちには、よりすぐれた希望がある。

        *私たちには、よりすぐれた約束がある。

        *私たちには、よりすぐれた故郷がある。

        *私たちには、よりすぐれた祭司がおられる。

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