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ヘブル人への手紙(29)―善行の勧めと信仰上の勧め―

  • 2018.02.05
  • ヘブル13章:1〜17
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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信者が歩むべき道について学ぶ。

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「善行の勧めと信仰上の勧め」

ヘブル13:1~17

1.はじめに

  (1)この手紙は、ユダヤ教への回帰を考えていた第2世代のメシアニック・ジューた

ちを励ますために書かれた。

  ①教理的学び

②学んだことの適用(10:19~13:25)

  ④この箇所は、適用の最後の部分に当たる。

  2.アウトライン

    (1) 善行の勧め(1~6節)

      ①兄弟愛(1節)

      ②旅人のもてなし(2節)

      ③牢にいる人々の訪問(3節a)

      ④苦しめられている人々への憐れみ(3節b)

      ⑤結婚への敬意(4節)

      ⑥満ち足りる心(5~6節)。

    (2)信仰上の勧め(7~17節)

      ①過去の指導者たちを思い出せ(7~8節)

      ②異なった教えに惑わされるな(9~10節)

      ③宿営の外に出よう(11~14節)

      ④神に喜ばれるいけにえを捧げよ(15~16節)

      ⑤現在の指導者たちに従え(17節)

結論:2つの重要な勧め

(1)宿営の外に出よう(11~14節)

(2)神に喜ばれるいけにえを捧げよ(15~16節)

信者が歩むべき道について学ぶ。

Ⅰ.善行の勧め(1~6節)

  1.兄弟愛(1節)

Heb 13:1
兄弟愛をいつも持っていなさい。

    
(1)先ず愛が先頭に来る。

①「兄弟愛を続けなさい」(口語訳)

      ②信者は、互いに対して神の家族という意識を持つべきである。

      ③1ヨハ3:18

1Jn 3:18 子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行いと真実をもって愛そうではありませんか。

      ④兄弟愛を続けることは、背教に対する最大の防御である。

        *(ILL)「神を恐れる人とともに歩め」

  2.旅人のもてなし(2節)

Heb 13:2
旅人をもてなすことを忘れてはいけません。こうして、ある人々は御使いたちを、それとは知らずにもてなしました。

    
(1)当時は、旅人をもてなすことが信者の重要な義務であった。

      ①これは、信者同士の間における兄弟愛の表現である。

      ②ヘブル書の文脈では、特に迫害を逃れている信者が想定されている。

      ③彼らは、食物と水、そして安全な隠場を必要としていた。

      ④その彼らを匿うことは、主人にとっては危険なことであった。

      (ILL)「ユダヤ人をかくまった」罪で逮捕されたコリー・テン・ブーム

    (2)「御使いたちを、それとは知らずにもてなしました」

      ①創18章のアブラハムの体験

      ②彼は、3人の旅人をもてなした。2人は天使で1人は【主】であった。

      ③天使でなくても、旅人は宿泊した家に大きな祝福をもたらす可能性がある。

  3.牢にいる人々の訪問(3節a)

Heb 13:3a
牢につながれている人々を、自分も牢にいる気持ちで思いやり、

    
(1)投獄された兄弟たちへの配慮

      ①彼らは、キリストへの信仰のゆえに投獄されていた。

      ②当時投獄は、罰そのものではなく、罰が決まるまでの一時的処置であった。

      ③彼らは、衣服、食事、読み物、励ましなどを外部から与えられる必要があった。

      ④牢を訪問する者は、共犯者と見なされる危険を冒すことになる

      ⑤しかし訪問者には、投獄されている者をキリストと見なす信仰があった。

   

  4.苦しめられている人々への憐れみ(3節b)

Heb 13:3b
 また、自分も肉体を持っているのですから、苦しめられている人々を思いやりなさい。

    
(1)「苦しめられている人々」

      ①信仰のゆえに迫害に会っている信者たちのことである。

      ②彼らに対する思いやりを常に持つべきである。

    (2)「自分も肉体を持っているのですから、」

      ①あなたがたも、同じ苦しみを経験してきたのだから。

      ②まだそのような苦しみの経験がない者でも、将来苦しみに会う可能性はある。

  5.結婚への敬意(4節)

Heb 13:4

結婚がすべての人に尊ばれるようにしなさい。寝床を汚してはいけません。なぜなら、神は不品行な者と姦淫を行う者とをさばかれるからです。

    
(1)結婚を尊びなさい。

①結婚は、人類の堕落の前に神が造られた制度である。

②「寝床」は性的交わりの婉曲語である。

    (2)著者は、ギリシア・ローマ的習慣や価値観を排除し、神の価値観を伝えている。

      ①ギリシア・ローマ的習慣

        *男性の性的不道徳が蔓延していた。

        *売春、ホモセクシャル、幼児愛など

        *結婚までの時期における女奴隷との性行は、ギリシア文化では一般的。

      ②著者は、神の価値観を教えている。

        *「神は不品行な者と姦淫を行う者とをさばかれるからです」

        *裁きは、地上的なものであり、死後のものでもある。

        *信仰による赦しを得ていなければ、恐ろしい結果が待っている。

  6.満ち足りる心(5~6節)。

    
(1)5節

Heb 13:5

金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」

      ①裕福な者は、財産を誇る。

      ②ユダヤ教に固執する者たちは、神殿、祭司、いけにえなどを誇る。

      ③真の信者は、いま持っているもので満足する。

      ④真の信者は、神との平和を持っている。

      ⑤申31:6

Deu 31:6
強くあれ。雄々しくあれ。彼らを恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、【主】ご自身が、あなたとともに進まれるからだ。主はあなたを見放さず、あなたを見捨てない。

    (2)6節

Heb 13:6

そこで、私たちは確信に満ちてこう言います。/「主は私の助け手です。私は恐れません。/人間が、私に対して何ができましょう。」

      ①これは、詩118:6からの引用である。

      ②これは、真の信者の告白である。

Ⅱ.信仰上の勧め(7~17節)

  1.過去の指導者たちを思い出せ(7~8節)

    
(1)過去の指導者たちが良い手本となる。

Heb 13:7

神のみことばをあなたがたに話した指導者たちのことを、思い出しなさい。彼らの生活の結末をよく見て、その信仰にならいなさい。

      ①彼らは、神のみことばを語った。

      ②彼らは、ユダヤ教に戻ることなく、最後まで信仰を貫いた。

      ③恐らく、殉教の死を遂げた者たちもいたことであろう。

    (2)彼らは死んだが、彼らが伝えたイエス・キリストは、いつもともにいる(8節)。

Heb 13:8
イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです。

①「イエス・キリストは、きのうも今日も、また永遠に変わることのない方です」

(新共同訳)

      ②読者が信じたイエス・キリストは、永遠に変わることがない。

  2.異なった教えに惑わされるな(9~10節)

    
(1)9節

Heb 13:9

さまざまの異なった教えによって迷わされてはなりません。食物によってではなく、恵みによって心を強めるのは良いことです。食物に気を取られた者は益を得ませんでした。

      ①これは、律法主義という誤った教えに対する警告である。

      ②ユダヤ主義者たちは、外面にこだわった。

        *いけにえ、清めの儀式、食物規定など

      ③神が喜ばれる聖さは、外面を整えることによって得られるものではない。

      ④それは、恵みによって内面に生まれ、成長するものである。

      ⑤食物規定にこだわった者たちは、神の恵みを体験することがなかった。

    
(2)10節

Heb 13:10
私たちには一つの祭壇があります。幕屋で仕える者たちには、この祭壇から食べる権利がありません。

      
「私たちには一つの祭壇があります」

      ②これは、外面を誇るユダヤ教への反論である。

      ③私たちが持っている祭壇とは、外面的なものではなく、キリストご自身である。

        *キリストから、すべての祝福が流れ出てくる。

        *私たちは、信仰によってその祝福を味わうのである。

      ④レビ的祭儀と関係している者たちは、この祝福に与る権利がない。

        *彼らは、行いによる原理に固執し、恵みによる原理を拒否している。

  3.宿営の外に出よう(11~14節)

    
(1)11~12節

Heb 13:11

動物の血は、罪のための供え物として、大祭司によって聖所の中まで持って行かれますが、からだは宿営の外で焼かれるからです。

Heb 13:12
ですから、イエスも、ご自分の血によって民を聖なるものとするために、門の外で苦しみを受けられました。

      ①レビ4:11~12

Lev 4:11 ただし、その雄牛の皮と、その肉の全部、さらにその頭と足、それにその内臓と汚物、

Lev 4:12 その雄牛の全部を、宿営の外のきよい所、すなわち灰捨て場に運び出し、たきぎの火で焼くこと。これは灰捨て場で焼かなければならない。

      ②レビ記のいけにえは、キリストの型である。

      ③いけにえの血は、聖所の中に運ばれるが、からだは宿営の外で焼かれる。

      ④キリストの血は、信じる者を聖なる者とした。

      ⑤キリスト自身は、門の外で苦しみを受けた。

    
(2)13~14節

Heb 13:13
ですから、私たちは、キリストのはずかしめを身に負って、宿営の外に出て、みもとに行こうではありませんか。

Heb 13:14
私たちは、この地上に永遠の都を持っているのではなく、むしろ後に来ようとしている都を求めているのです。

      ①適用:それゆえ、読者たちもユダヤ教という宿営を出るべきである。

②キリストを信じるとは、キリストのはずかしめを自らのものとすることである。

③ユダヤ教に固執する者たちは、地上のエルサレムを重視した。

④真の信仰者たちは、天のエルサレムを求めるべきである。

  4.神に喜ばれるいけにえを捧げよ(15~16節)

Heb 13:15

ですから、私たちはキリストを通して、賛美のいけにえ、すなわち御名をたたえるくちびるの果実を、神に絶えずささげようではありませんか。

Heb 13:16
善を行うことと、持ち物を人に分けることとを怠ってはいけません。神はこのようないけにえを喜ばれるからです。

    
(1)新約聖書では、全ての信者は祭司である。

      ①1ペテ2:5

1Pe 2:5
あなたがたも生ける石として、霊の家に築き上げられなさい。そして、聖なる祭司として、イエス・キリストを通して、神に喜ばれる霊のいけにえをささげなさい。

      ②1ペテ2:9

1Pe 2:9
しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。それは、あなたがたを、やみの中から、ご自分の驚くべき光の中に招いてくださった方のすばらしいみわざを、あなたがたが宣べ伝えるためなのです。

      ③信者は、祭司としていけにえを捧げる。

  5.現在の指導者たちに従え(17節)

Heb 13:17

あなたがたの指導者たちの言うことを聞き、また服従しなさい。この人々は神に弁明する者であって、あなたがたのたましいのために見張りをしているのです。ですから、この人たちが喜んでそのことをし、嘆いてすることにならないようにしなさい。そうでないと、あなたがたの益にならないからです。

    (1)過去の指導者たち(7節)を思い出すことと現在の指導者への従順

      ①これは、地域教会の長老たちであろう。彼らには権威が付与されている。

      ②信者は、彼らに従うべきである。

      ③彼らは、大牧者の下にあって、信者のたましいの見張りをしている。

      ④彼らは、神の前で説明責任を負わされている。

      ⑤信徒は、指導者が神の命令に忠実に働いているかどうか吟味する必要がある。

    (2)彼らの奉仕には、2つの異なった結果がともなう。

      ①喜んで奉仕をする。信徒が霊的成長している。

      ②嘆いて奉仕をする。信徒が霊的に成長しない。

結論:2つの重要な勧め

  1.宿営の外に出よう(11~14節)

    (1)レビ的いけにえvs.キリスト

      ①からだは宿営の外で焼かれたvs.キリストは町の外で十字架にかかられた。

    (2)読者への適用

      ①それゆえ、ユダヤ教の宿営から出て、キリストとともに苦しむべきである。

    (3)現代の信者への適用

      ①世俗的社会とその価値観からの分離

      ②形式的キリスト教会と非聖書的教えからの分離

        *業による救い

        *儀式や礼典による救い

        *形式や見かけを誇り、キリストがそこにいない教会

      ③キリストがそこにいないなら、キリストがおられる所に行くべきである。

  2.神に喜ばれるいけにえを捧げよ(15~16節)

    (1)自分自身をいけにえとして捧げる。

      ①ロマ12:1

Rom 12:1

そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。

    (2)賛美のいけにえを捧げる。

Heb 13:15

ですから、私たちはキリストを通して、賛美のいけにえ、すなわち御名をたたえるくちびるの果実を、神に絶えずささげようではありませんか。

      
①キリストを通して、父なる神に捧げる。

        *すべての賛美は、キリストを通して父なる神に届く。

        *それゆえ、すべての誤りは正される。

      ②賛美のいけにえとは、御名をたたえるくちびるの果実である。

        *贖われた聖徒たちのくちびるから出る賛美だけが、神に受け入れられる。

    (3)持ち物をいけにえとして捧げる。

Heb 13:16
善を行うことと、持ち物を人に分けることとを怠ってはいけません。神はこのようないけにえを喜ばれるからです。

      ①自分のために蓄えるのとは正反対の行為である。

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