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ヘブル人への手紙(6)—第2の警告(1)—

  • 2017.08.07
  • ヘブル3章:7〜19
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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第2の警告の内容について学ぶ。

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「第2の警告(1)」

ヘブル3:7~19

1.はじめに

  (1)この手紙が書かれた理由を再確認する。

    ①信仰が後退しつつあった第2世代のメシアニック・ジューたちへの励まし

    ②彼らは、迫害と誤った教理に直面し、元の信仰に回帰しようとしていた。

    ③手紙の内容は牧会的であり、実践的である。

      *教理的教えの合間に、警告の言葉が挿入句のように出てくる。

      *この箇所は、2回目の警告である(第1の警告は、2:1~4)。

  (2)前回は、イエスがモーセに勝る方であることが論証された。

      ①キリストを拒むことは、モーセを拒むこと以上に罪深い行為である。

      ②そのことが詩95篇を引用することで、論証されていく。

2.アウトライン


  (1)詩95篇からの教訓(7~11節)

  (2)教訓の適用(12~15節)

  (3)警告の言葉(16~19節)

結論:

    (1)新しい出エジプト

    (2)「きょう」という言葉の意味

第2の警告の内容について学ぶ。

Ⅰ.詩95篇からの教訓(7~11節)

  
1.7節a

Heb 3:7a ですから、聖霊が言われるとおりです。

    
(1)旧約聖書には、キリストの型が多く隠されている。

      ①この手紙の著者は、そのことをよく知っていた。

      ②この手紙の読者たちも、そのことを知っていたと思われる。

      ③新約聖書には、旧約聖書の事例を引用した勧告の言葉が多く出てくる。

    (2)ここでは、詩95:7b~11が引用されている。

      ①前半(詩95:1~7a)は、神を礼拝せよという招きの言葉

      ②後半(詩95:7b~11)は、神への反抗に対する警告の言葉

      ③前半と後半を切り離してはならない。

      ④神への礼拝は、表面的な行為ではなく、心から出たものでなければならない。

    (3)詩95篇は、ダビデの作である。

      ①ヘブ4:7

Heb 4:7
神は再びある日を「きょう」と定めて、長い年月の後に、前に言われたと同じように、ダビデを通して、/「きょう、もし御声を聞くならば、/あなたがたの心をかたくなにしてはならない。」/と語られたのです。

      ②聖霊が、ダビデを通してイスラエルの民に語られた。

        *預言と聖霊を関連づけることは、当時のラビたちの一般的な認識であった。

      ③ダビデは、イスラエルの歴史上起こった出来事を基に、適用を語っている。

      ④この手紙の著者は、ダビデが詩95篇で語った適用を、同時代のメシアニック・

ジューたちに語っている。

    (4)詩95篇の重要性

      ①ユダヤ人たちは、神殿における安息日礼拝で、この詩を朗詠していた。

      ②現代のユダヤ教徒は、安息日の始まりにこれを朗詠する。

      ③聖公会の祈祷書では、朝の祈りの冒頭にこの詩篇が出てくる。

  
2.7節b~9節

Heb 3:7b 「きょう、もし御声を聞くならば、

Heb 3:8 荒野での試みの日に/御怒りを引き起こしたときのように、/心をかたくなにしてはならない。


Heb 3:9 あなたがたの父祖たちは、/そこでわたしを試みて証拠を求め、/四十年の間
、わたしのわざを見た。

    
(1)詩95:7b~9

Psa 95:7b きょう、もし御声を聞くなら、

Psa 95:8 メリバでのときのように、/荒野のマサでの日のように、/あなたがたの心をかたくなにしてはならない。

Psa 95:9 あのとき、あなたがたの先祖たちは/すでにわたしのわざを見ておりながら、/わたしを試み、わたしをためした。

      ①「メリバ」=「パラピクラスモス」(ギリシア語)=「御怒りを引き起こした」

      ②「マサ」=「ペイラスモス」(ギリシア語)=「試み」

    (2)荒野におけるイスラエルの民の反抗

      ①出17:1~7

        *レフィディムの近くで、民は水を求めてモーセと争った。

      ②民20:1~13

        *カデシュ・バルネア付近で、民は水を求めてモーセと争った。

        *モーセは衝動的に岩を打ったために、約束の地に入れなくなった。

        *詩篇は、この2つの事件を3度も取り上げている(81、95、106篇)。

      ③民14:20以下

        *カデシュ・バルネアでの出来事(数々の反抗の中で最も悪質なもの)

        *12人のスパイの内10人までが否定的な報告をもたらした。

        *民はモーセとアロンを退け、新しいリーダーを選ぼうとした。

        *モーセの執りなしの祈りにより、民はただちに滅ぼされることを免れた。

        *出エジプトの世代は、40年間放浪し、約束の地には入れなかった。

        

  
3.10~11節

Heb 3:10 だから、わたしはその時代を憤って言った。/彼らは常に心が迷い、/わたしの道を悟らなかった。

Heb 3:11 わたしは、怒りをもって誓ったように、/決して彼らをわたしの安息に入らせない。」

    
(1)その時代のイスラエルの民は、安息(約束の地)に入れなかった。

      ①この手紙の読者たちは、先祖たちの失敗から教訓を学ぶべきである。

    (2)「四十年の間」

      ①著者は、「40年の間」という言葉の適用を明確には語っていない。

      ②しかし、著者の心を推察することはできる。

      ③イエス・キリストが霊的出エジプトを与えてから、40年になろうとしている。

        *この手紙は、紀元70年の前に書かれている。

        *読者は、神の忍耐の期間(40年)が間もなく満ちることを知るべきである。

Ⅱ.教訓の適用(12~15節)

  
1.12~13節


Heb 3:12 兄弟たち。あなたがたの中では、だれも悪い不信仰の心になって生ける神から離れる者がないように気をつけなさい。


Heb 3:13 「きょう」と言われている間に、
日々互いに励まし合って、だれも罪に惑わされてかたくなにならないようにしなさい。

    
(1)「兄弟たち」

      ①信仰から離れていく者たちへの愛が表現されている。

      ②信者への呼びかけである。

    (2)「生ける神から離れる者がないように気をつけなさい」

      
「生ける神」とは、キリストのことである。

      ②モーセに反抗した者が約束の地に入れなかったとするなら、イエスに反抗する

者に希望はない。

      ③「悪い不信仰の心」を持つ者が、約束の地から排除された。

      ④読者の中に、そういう者が出ないようにという勧めが語られる。

    (3)「『きょう』と言われている間に」

      
①「きょう」とは、神の忍耐がまだ続いている「今この時」のことである。

      ②読者にとっては、終末時代(恵みの時代)における「今この時」である。

      ③信者は、互いに励まし合い、信仰の成長を求めるべきである。

  
2.14~15節

Heb 3:14 もし最初の確信を終わりまでしっかり保ちさえすれば、私たちは、キリストにあずかる者となるのです。



Heb 3:15
「きょう、もし御声を聞くならば、/御怒りを引き起こしたときのように、/心をかたくなにしてはならない。」/と言われているからです。

    
(1)信仰の忍耐が勧められる。

「最初の確信」とは、単なる主観的確信ではない。

②彼らの信仰は、神のみことばと、成就したキリストの御業を土台としている。

    (2)「キリストにあずかる者」

      ①将来の御国(千年王国)を相続する者となる。

      ②キリストとともに、御国を治めることになる。

    (3)詩95:7b~8が、再び引用される。

      ①信仰の忍耐を持つようにと、念を押している。

Ⅲ.警告の言葉(16~19節)

  
1.16~18節


Heb 3:16 聞いていながら、御怒りを引き起こしたのはだれでしたか。モーセに率いられてエジプトを出た人々の全部ではありませんか。


Heb 3:17 神は四十年の間だれを怒っておられたのですか。罪を犯した人々、しかばねを荒野にさらした、あの人たちをではありませんか。


Heb 3:18 また、わたしの安息に入らせないと神が誓われたのは、ほかでもない、従おうとしなかった人たちのことではありませんか。

    
(1)引用した聖句の解釈

      ①御怒りを引き起こしたのは、モーセに率いられてエジプトを出た人々の全部。

      
②彼らは、モーセを通して語られる神の声を聞いた。

      ③彼らは、神が行なわれる大いなる奇跡を目撃した。

      ④それでも彼らは、心を頑なにした。

      ⑤彼らは、モーセを試みただけでなく、神をも試みたのである。

      ⑥出エジプトの世代のイスラエルの民は、40年の間にすべて死んだ。

  
2.19節

Heb 3:19 それゆえ、彼らが安息に入れなかったのは、不信仰のためであったことがわかります。

    
(1)読者への警告

      ①彼らが安息に入れなかったのは、不信仰が原因であった。

        *ここでの安息とは、「約束の地での生活」である。

        *この手紙が使用する「安息」の意味については、先に行ってから論じる。

      ②約束の地に入れないのは、大いなる悲劇である。

      ③キリストがもたらす安息は、約束の地以上のものである。

      ④キリストに背を向けるなら、その安息を失うことになる。

    (2)出エジプト世代の者たちは、永遠に滅びたわけではない。

      ①モーセ、アロン、ミリアムは、救われている。

      ②民14:20~23

Num 14:20 【主】は仰せられた。「わたしはあなたのことばどおりに赦そう。

Num 14:21 しかしながら、わたしが生きており、【主】の栄光が全地に満ちている以上、

Num 14:22
エジプトとこの荒野で、わたしの栄光とわたしの行ったしるしを見ながら、このように十度もわたしを試みて、わたしの声に聞き従わなかった者たちは、みな、

Num 14:23 わたしが彼らの先祖たちに誓った地を見ることがない。わたしを侮った者も、みなそれを見ることがない。

        *罪の赦しと荒野での死が、同じ約束に含まれている。

        *罪は赦されたが、約束の地には入れない。

結論:

  1.新しい出エジプト

    (1)新約聖書は、キリストの贖いの御業を「新しい出エジプト」と解釈している。

      ①ルカ9:31


Luk 9:31 栄光のうちに現れて、イエスがエルサレムで遂げようとしておられるご最期についていっしょに話していたのである。

        *「ご最期」は「出エジプト」である。

    (2)その他の聖句

      ①1コリ5:7


1Co 5:7
新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。

      ②1ペテ1:18~19


1Pe 1:18 ご承知のように、あなたがたが父祖伝来のむなしい生き方から贖い出されたのは、銀や金のような朽ちる物にはよらず、

1Pe 1:19 傷もなく汚れもない小羊のようなキリストの、尊い血によったのです。

      ③1コリ10:1~4


1Co 10:1
そこで、兄弟たち。私はあなたがたにぜひ次のことを知ってもらいたいのです。私たちの父祖たちはみな、雲の下におり、みな海を通って行きました。

1Co 10:2 そしてみな、雲と海とで、モーセにつくバプテスマを受け、

1Co 10:3 みな同じ御霊の食べ物を食べ、


1Co 10:4 みな同じ御霊の飲み物を飲みました。というのは、彼らについて来た御霊の岩から飲んだからです。その岩とはキリストです。

  2.「きょう」という言葉の意味


Heb 3:15
「きょう、もし御声を聞くならば、/御怒りを引き起こしたときのように、/心をかたくなにしてはならない。」/と言われているからです。

    (1)「きょう」とは、神の忍耐がまだ続いている「今この時」のことである。

      ①ダビデがこの詩篇を詠んだ時は、「今この時」が続いていた。

      ②この手紙の読者にとっては、終末時代(恵みの時代)における「今この時」で

ある。

③現在でも、「きょう」(神の忍耐の時)が続いている。

④新しく迎える毎日は、「新しいきょう」である。

    (2)「きょう」(神の忍耐の時)がいつまでも続くと思ってはならない。

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