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ヘブル人への手紙(3)—御使いに勝る御子(2)—

  • 2017.07.17
  • ヘブル2章:1〜9
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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御子は御使いに勝るお方であることを学ぶ。

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「御使いに勝る御子(2)」

ヘブル2:1~9

1.はじめに

  (1)この手紙が書かれた理由を再確認する。

    ①信仰が後退しつつあった第2世代のメシアニック・ジューたちへの励まし

    ②彼らは、迫害と誤った教理に直面し、元の信仰に回帰しようとしていた。

    ③手紙の内容は牧会的であり、実践的である。

      *教理的教えの合間に、警告の言葉が挿入句のように出てくる。

  (2)御使いのテーマが最初に取り上げられていることには、理由がある。

    ①紀元1世紀のユダヤ人たちは、御使いたちを過度に崇めていた。

    ②この手紙の著者は、御子が御使いに勝るお方であることを証明しようとする。

    ③証明の方法は、ヘブル語聖書(旧約聖書)からの引用である。

    ④「御使いに勝る御子」というテーマは、ヘブ1:4~2:18で論じられている。

2.アウトライン

  (1)第1の警告(1~4節)

  (2)人性を持った御子(5~9節)

  3.結論:御子の至高性を証明するための「起承転結」

御子は御使いに勝るお方であることを学ぶ。

Ⅰ.第1の警告(1~4節)

  
1.1節


Heb 2:1 ですから、私たちは聞いたことを、ますますしっかり心に留めて、押し流されないようにしなければなりません。

    
(1)ここから、5回出てくる警告(挿入句)の最初のものが始まる。

      ①2:1~4、3~4章、5:11~6:20、10:19~39、12章

      ②この警告は最も短いものであるが、それでも厳粛な内容である。

    (2)「ですから」

      ①「こういうわけだから」(口語訳)

      ②「この故に」(文語訳)

      ③ヘブ1:4~14で確認された真理の適用に入る。それが警告の内容である。

        *御子は神性を持ったお方である。

        *それゆえ、御子は御使いたちに勝るお方である。

        *御子には、敵に対する最終的な勝利が約束されている。

        *これらの真理が、旧約聖書の聖句を引用することによって証明された。

    (3)聞いた真理を、さらに深く心に留めるべきである。

      ①そうでないなら、押し流されてしまう。

      ②「パラルエオウ」という動詞

        *指輪が指から抜け落ちる。

        *ロープが外れて、船が漂流する。

      ③箴3:21

Pro 3:21 わが子よ。すぐれた知性と思慮とをよく見張り、/これらを見失うな。

        *七十人訳聖書では、同じ動詞「「パラルエオウ」が使われている。

      ④読者は、霊的幼子たちである。

      ⑤真理から目がそれるなら、すぐに信仰の後退を経験する段階にある。

  
2.2~3節a


Heb 2:2
もし、御使いたちを通して語られたみことばでさえ、堅く立てられて動くことがなく、すべての違反と不従順が当然の処罰を受けたとすれば、

Heb 2:3a 私たちがこんなにすばらしい救いをないがしろにした場合、どうしてのがれることができましょう。

    
(1)モーセの律法に対する違反

      ①ガラテヤ3:19

Gal 3:19
では、律法とは何でしょうか。それは約束をお受けになった、この子孫が来られるときまで、違反を示すためにつけ加えられたもので、御使いたちを通して仲介者の手で定められたのです。

        *御使いたちとモーセが、旧約の律法の仲介者となった。

      ②旧約時代においては、モーセの律法に違反したなら、罰を受けた。

        *ここでの「もし」は、事実を紹介する言葉である。

      ③肉体的死を罰として受けた人たち

        *レビ記10章:アロンの息子のナダブとアビフ

        *民数記16章:コラ、ドタン、アビラム

        *ヨシュア記7章:アカン

    (2)福音に対して無関心なのは、さらに問題である。

      ①福音は、御子を通して与えられでので、モーセの律法よりも素晴らしい。

②その福音に無関心であるなら、悲惨な結果を招く。

      ③「救い」とは、1:13~14で学んだように、過去の新生体験ではない。

        *敵の抑圧から解放され、神の祝福を体験することである。

        *御子の最終的な勝利に与ることである。

④この救いをないがしろにした場合の罰の内容は、具体的に説明されていない。

「どうしてのがれることができましょう」とある。

*救いを失うとか、地獄に行く、とか言う意味ではない。

*神の矯正的訓練を受けるということであろう。

3.3b~4節

Heb 2:3b この救いは最初主によって語られ、それを聞いた人たちが、確かなものとしてこれを私たちに示し、


Heb 2:4
そのうえ神も、しるしと不思議とさまざまの力あるわざにより、また、みこころに従って聖霊が分け与えてくださる賜物によってあかしされました。

    
(1)主イエスご自身が、地上生涯において、将来の御国についてたびたび言及された。

      ①聖徒たちは、御子とともに御国において統治するようになる。

      ②ルカ22:29~30

Luk 22:29 わたしの父がわたしに王権を与えてくださったように、わたしもあなたがたに王権を与えます。

Luk 22:30 それであなたがたは、わたしの国でわたしの食卓に着いて食事をし、王座に着いて、イスラエルの十二の部族をさばくのです。

    (2)それを最初に聞いた人たちは、忠実にその内容を「私たち」に伝えてくれた。

      ①彼らは、使徒たちである。この手紙の著者は、自分を除外している。

      ②彼らは、超自然的な力によってそれを行なった。

    (3)超自然的な力は、神が与える保証である。

      ①「しるしと不思議とさまざまの力あるわざ」

        *使徒たちとその同労者たちだけが、その力を発揮した。

      
「聖霊が分け与えてくださる賜物」

      
  *誰にどのような聖霊の賜物を与えるかは、聖霊ご自身が判断される。

      ③著者は、超自然的な力を、「後の世」(5節)の力と解釈している。

        *それはまた、神の権威を示す力でもある。

Ⅱ.人性を持った御子(5~9節)

  
1.5節

Heb 2:5 神は、私たちがいま話している後の世を、御使いたちに従わせることはなさらなかったのです。

    
(1)ここから、本論に戻る。

      ①著者のテーマは、「後の世」(メシア的王国)である。

        *「the world to come」は、メシア的王国を指す最も一般的なラビ用語。

      ②「後の世」(メシア的王国)のテーマが、1章から続いている。

③ヘブル人への手紙が語る「救い」とは、極めて終末論的なものである。

    (2)エッセネ派の天使論の否定

      ①彼らは、天使ミカエルとその天使集団が将来の御国を統治すると信じていた。

      ②この手紙の著者は、その教えを真っ向から否定している。

      ③御子とともに、私たちが御国を統治するのである。

  
2.6~8節a


Heb 2:6
むしろ、ある個所で、ある人がこうあかししています。/「人間が何者だというので、/これをみこころに留められるのでしょう。/人の子が何者だというので、/これを顧みられるのでしょう。


Heb 2:7 あなたは、彼を、/御使いよりも、しばらくの間、低いものとし、/ 彼に栄光と誉れの冠を与え、

Heb 2:8a 万物をその足の下に従わせられました。」

    
(1)詩8:4~6が引用されている。

      ①詩8篇は、被造世界における人間の役割を歌ったものである。

      ②著者は、これをメシア的、かつ、終末的に解釈している。

    (2)詩8篇のメシア論的解釈

      ①「人の子」

*イエスご自身が採用されたメシア称号である。

      ②「御使いよりも、しばらくの間、低いものとし」

        *受肉から十字架の死までの間は、イエスにとって「辱めの期間」である。

      ③「彼に栄光と誉れの冠を与え、万物をその足の下に従わせられました」

        *復活、昇天、神の右の座へ着座を指している。

  
3.8節b~9節


Heb 2:8b
 /万物を彼に従わせたとき、神は、彼に従わないものを何一つ残されなかったのです。それなのに、今でもなお、私たちはすべてのものが人間に従わせられているのを見てはいません。


Heb 2:9
ただ、御使いよりも、しばらくの間、低くされた方であるイエスのことは見ています。イエスは、死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました。 その死は、神の恵みによって、すべての人のために味わわれたものです

    
(1)御子による完全な世界統治を、私たちはまだ見ていない。

      ①御子が万物を支配しているという事実は、すでに成就している。

      ②ただし、人の目にはまだそれが見えていない。

    (2)私たちが見ているのは、受肉したイエスである。

      ①「御使いよりも、しばらくの間、低くされた方であるイエス」

        
*これは、御子の受肉を指す。

      ②「イエスは、死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました」

        
*これは、受難の後の御子の高揚を指す。

      ③「その死は、神の恵みによって、すべての人のために味わわれたものです」

        
*御子の死は、罪人を救うための贖罪死である。

結論:御子の至高性を証明するための「起承転結」

  1.起:アダムに世界を統治する権威が与えられた。


Gen 1:26
神は仰せられた。「さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて。彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配するように。」

Gen 1:27 神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。

    (1)人は、地上における神の代理人として創造された。

  2.承:アダムは、堕落によってその権威を失った。

    (1)権利証は依然としてアダムが所有しているが、その権威は実行されていない。

    (2)サタンがその権威を略奪した。

    (3)この世の支配者は、サタンである。

  3.転:メシアは、サタンからその権威を奪い返した。

    (1)メシアは、理想的な神の代理人となるために受肉された。

    (2)メシアは、十字架の死によってサタンに勝利された。

  4.結:メシアは、メシア的王国においてこの権威を完璧に行使される。

    (1)この約束は、天使に与えられたものではない。

    (2)これは、御子にのみ与えられている約束である。

    (3)それゆえ、御子は御使いたちよりも勝っている。

    (4)私たちも、御子とともに統治するようになる。

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