キリストの使徒たちが伝えたこと(12)—使徒信条とは—「聖徒の交わり」

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このメッセージでは...

このメッセージは、聖徒の交わりについての考察である。

キリストの使徒たちが伝えたこと(12)

―使徒信条とは―

「聖徒の交わり」

使徒信条

我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。

我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。


主は聖霊によりてやどり、処女マリヤより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に昇り、全能の父(ちち)なる神の右に座したまえり。
かしこより来たりて生ける者と死にたる者とを審きたまわん。

我は聖霊を信ず。

聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体のよみがえり、永遠の生命を信ず。

アーメン。

  1.はじめに

    (1)使徒信条について

      ①三位一体論を土台とした信仰告白である。

      ②キリスト論が一番強調されている。

③使徒たちの作品ではないが、使徒たちの教えが要約されている。

      ④洗礼式のために、また、異端との戦いのために必要となった。

    (2)今回は、最終回である。

      ①聖霊

②聖なる公同の教会

③聖徒の交わり

④罪の赦し

⑤身体のよみがえり

⑥永遠の生命

*今回は、③~⑥を取り上げる。

  2.アウトライン

    (1)聖徒の交わり

    (2)罪の赦し

    (3)身体のよみがえり

    (4)永遠の生命

  3.結論

    (1)聖書の最初を最後と確認する。

このメッセージは、聖徒の交わりについての考察である。

Ⅰ.聖徒の交わり

1.「交わり」とは、「communion」である。

①何かを分かち合う行為、あるいは、状況のことである。

    ②聖餐式は、「The Lord’s Supper」、「Holy Communion」という。

    ③聖餐式は、パンとぶどう酒を通して、イエスの犠牲を思い出すことである。

2.使徒信条の中の「聖徒の交わり」とは、聖餐式以上のものである。

  (1)過去、現在、未来の信者たちが、同じ祝福を共有することを意味する。

    ①すべての信者は、信仰と恵みによって救われる。

    ②より具体的には、「イエス・キリストにあって(in Christ)」受ける祝福を共有

する。

  (2)私たちが他の信者と共有する祝福の例

    ①罪の赦し

    ②身体のよみがえり

    ③永遠の生命

Ⅱ.罪の赦し

1.使徒信条(7)で詳しく説明した。

(1)聖書が教える救いとは。

    ①義認(神の怒りからの解放) 過去形の救い

    ②聖化(罪の束縛からの解放) 現在進行形の救い

    ③栄化(人間性の完成) 未来形の救い

Ⅲ.身体のよみがえり

1.キリストの復活

  (1)歴史的事実である。

    ①すべての福音書に記録されている。

    ②使徒の働きにも、数回出て来る。

    ③書簡にも出て来る(ロマ1:4、1コリ15:12~34、ピリ3:10、1ペテ1:3)。

  (2)初穂としての復活である。

  「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました」(1コリ15:20)

    ①キリストの復活に続く無数の復活があることを示している。

②信者の復活が起こることの保証である。

2.第一の復活

「この第一の復活にあずかる者は幸いな者、聖なる者である。この人々に対しては、第二の死は、なんの力も持っていない。彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストとともに、千年の間王となる」(黙20:6)

  (1)教会時代の聖徒の復活

    ①教会時代の聖徒とは、教会が誕生してから(ペンテコステの日以来)、携挙が起

こるまでの間に救われた聖徒たちである。

②携挙の時、すでに死んでいる聖徒と、地上で生きている聖徒がいる。

③すでに死んでいる聖徒は、復活の体によみがえる。

④生きている聖徒は、死を経ないで栄光の体に変えられる。

⑤聖句。ヨハ14:1~3、1テサ4:16~17

  (2)旧約時代の聖徒の復活

    ①携挙→大患難時代(黙6~18)→キリストの地上再臨

    ②大患難時代に多くの信者が起こされるが、そのほとんどが殉教の死を遂げる。

    ③大患難時代の聖徒たちは、キリストの地上再臨の時に復活する。

    ④旧約時代の聖徒たちも、この時に復活する。

      *バプテスマのヨハネもこの中に含まれる。

    ⑤聖句。ヨブ19:25~27、イザ26:19、ダニ12:1~2、ホセ13:14。

  (3)第一の復活にあずかる者は、千年王国においてキリストとともに統治する。

3.第二の復活

「それから、死とハデスとは、火の池に投げ込まれた。これが第二の死である。いのちの書に名のしるされていない者はみな、この火の池に投げ込まれた」(黙20:14~15)

  (1)千年王国が終わると、白い御座の裁きがある(黙20:11~14)。

    ①罪人は第二の復活を経て、その裁きを受ける。

  (2)第二の死とは、永遠の滅びである。

    ①火の池に投げ込まれる。

    ②「火の池」とは、地獄のことである。

Ⅳ.永遠の生命

1.永遠の生命の内容

  (1)ギリシア語の永遠は、「アイオニオス」である。

    ①量と質を表す言葉である。

    ②永遠の生命は、時間の概念に支配されていない。

    ③時間の中に存在しながら、時間を超越している。

  (2)クリスチャンは、今、永遠の生命を体験することができる。

  「御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる」(ヨハ3:36)

  「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです」(ヨハ5:24)

  「まことに、まことに、あなたがたに告げます。信じる者は永遠のいのちを持ちます」(ヨハ6:47)

    ①永遠の生命の強調点は、「今」にある。

結論

  1.創3:24


「こうして、神は人を追放して、いのちの木への道を守るために、エデンの園の東に、ケルビムと輪を描いて回る炎の剣を置かれた。アダムとエバは、エデンの園にあった『いのちの木』から遠ざけられた」(創3:24)

  (1)アダムとエバが罪を犯した結果、悲劇が起こった。

  (2)私たちも、アダムにあって罪を犯した。

2.黙22:1~2


「御使いはまた、私に水晶のように光るいのちの水の川を見せた。それは神と小羊との御座から出て、都の大通りの中央を流れていた。川の両岸には、いのちの木があって、十二種の実がなり、毎月、実ができた。また、その木の葉は諸国の民をいやした」(黙22:1~2)

  (1)永遠の秩序(新しいエルサレム)の情景

  (2)命の木への回復は、イエス・キリストによって与えられた。

3.永遠の生命を得ていることをどのように確認するのか。

  (1)福音の3要素を信じることである。

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