キリストの使徒たちが伝えたこと(11)—使徒信条とは—「聖霊なる神」

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このメッセージでは...

このメッセージは、聖霊論と教会論についての考察である。

キリストの使徒たちが伝えたこと(11)

―使徒信条とは―

「聖霊なる神」

使徒信条

我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。

我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。


主は聖霊によりてやどり、処女マリヤより生れ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に昇り、全能の父(ちち)なる神の右に座したまえり。
かしこより来たりて生ける者と死にたる者とを審きたまわん。

我は聖霊を信ず。

聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体のよみがえり、永遠の生命を信ず。

アーメン。

  1.はじめに

    (1)使徒信条について

      ①三位一体論を土台とした信仰告白である。

      ②キリスト論が一番強調されている。

③使徒たちの作品ではないが、使徒たちの教えが要約されている。

      ④洗礼式のために、また、異端との戦いのために必要となった。

    (2)残り2回でこのシリーズを終える。

      ①聖霊

②聖なる公同の教会

③聖徒の交わり

④罪の赦し

⑤身体のよみがえり

⑥永遠の生命

*今回は、①~②を取り上げる。

  2.アウトライン

    (1)聖霊

    (2)聖なる公同の教会

  3.結論

    (1)聖霊論のまとめ

    (2)教会論のまとめ

このメッセージは、聖霊論と教会論についての考察である。

Ⅰ.聖霊

はじめに

    (1)今は「恵みの時代」である。

      ①「恵みの時代」は、「教会時代」とほぼ同じである。

  ②この時代は、聖霊が中心的に働く時代である。

    (2)大宣教命令の成就は、聖霊の働きなしには不可能である。

      ①しかし、今日、聖霊論は混乱し意見が分かれている。

      ②聖書的に聖霊論を展開することは、時代の要請である。

  1.聖霊の本質

    (1)聖霊は人格を持ったお方である(Person, Personality)

      ①聖霊は、教会史の中では軽視されて来た。

      ②聖霊は、自分のことを語らない(紳士である)。

  ③聖霊は、聞くままを語る。

  「しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです」(ヨハ16:13)

      ④聖霊は、キリストの栄光を現す。

  「御霊はわたしの栄光を現します。わたしのものを受けて、あなたがたに知らせるからです」(ヨハ16:14)

    (2)聖霊の人格を否定する人たちがいる。

      ①聖霊とは、ある種の力を「擬人化」したものである。

  ②それと同様に、サタンも悪の力を「擬人化」したものである。

      ③しかし聖霊は、人格が持つ特徴を持っておられる。

*聖霊は、知的活動をされる。

*聖霊は、感情を持っておられる。

*聖霊は、意志を持っておられる。

    (3)聖霊は神である。

      ①もうひとりの助け主

      「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです」(ヨハ14:16)

        *「もうひとりの」は「アロス」である。

    *これは、同じ種類(本質)の別の存在を指す。

    *つまり、「子」と同じ神性を持っているという意味である。

  2.旧約時代における聖霊の働き

    (1)聖霊は「恵みの時代」になる前から、働いておられた。

      ①天地創造における聖霊の働き

      ②啓示と霊感の働き(2ペテ1:21)

      ③反抗するイスラエルの民(使7:51)

    (2)新約時代との違い

    「これは、イエスを信じる者が後になってから受ける御霊のことを言われたのである。イエスはまだ栄光を受けておられなかったので、御霊はまだ注がれていなかったからである」(ヨハ7:37~39)

  ①まだ聖霊が注がれていなかった。

  ②イエスを信じるすべての者は聖霊を受けるようになる。

      ③旧約時代、聖霊の働きは、その範囲が限定されていた。

      ④聖霊の内住や聖霊のバプテスマはなかった。

      ⑤ペンテコステ以降、それが変化する。

  3.新約時代における聖霊の働き

    (1)遍在の神(常にこの世におられた方)が、この世に入って来られた。

      ①ペンテコステの日に、それが起こった。

      ②弟子たちは、それを待つように命じられた。

      ③聖霊降臨がなければ、恵みの時代の幕開けはない。

    (2)現在の聖霊の働き

    
「しかし、わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたにとって益なのです。それは、もしわたしが去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからです。しかし、もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします。 その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。罪についてというのは、彼らがわたしを信じないからです。また、義についてとは、わたしが父のもとに行き、あなたがたがもはやわたしを見なくなるからです。さばきについてとは、この世を支配する者がさばかれたからです」(ヨハ16:7~11)

(1)罪について

  ①ここで言う罪とは不信仰の罪である。

  ②イエス・キリストを信じないことこそ根源的な罪である。

    (2)義について

  ①義とはメシアであるイエスの義である。

  ②イエスが天に昇ったということは、この方には罪がないということ。

  ③イエスは、神の義を達成して父なる神のもとに昇られた。

  ④人は、このイエスを信じることによってのみ、義と認められる。

    (3)さばきについて

  ①それは最後のさばきのことである。

  ②この世を支配する者(サタン)はすでにさばかれた。

  ③従って、サタンに従う者はすべて最終的にさばかれる。

Ⅱ.聖なる公同の教会

  
1.神の教会

    (1)普遍的教会(the universal church)

  ①目に見えない教会(the invisible church)

    (2)地域教会

  ①目に見える教会(the visible church)

    (3)聖なる公同の教会とは、普遍的教会のことである。

  2.教会(エクレシア)という言葉について

    (1)ギリシア語でekklesiaという。

      ①「この世から呼び出された会衆」という意味になる。

      ②普遍的教会の場合は、エクレシアが単数形で使われる。

      ③地域教会の場合は、単数形も複数形もある。

    (2)エクレシアは、建物ではない。

  ①「私は○○教会に行っている」と言うが、これは本来の用法ではない。

  3.普遍的教会の内容

(1)普遍的教会には、ペンテコステ以降に救われたすべての信者が含まれている。

  ①「教会に属さない信者はいるか」という質問にどう答えるか。

  ②地域教会に属さない信者はいても、普遍的教会に属さない信者はいない。

    (2)「すべての信者」とは、ペンテコステから携挙の間に救われる信者たちである。

  ①ペンテコステは、聖霊が降臨した日、つまり、教会が誕生した日である。

  ②携挙によって教会は天に上げられる。

    (3)普遍的教会には、未信者はひとりも含まれていない。

  ①地域教会には、信者と未信者がともに存在している。

    (4)メシアに属する教会である(メシアの私有財産である)。

    「ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません」(マタ16:18)

    ①岩とは、ペテロの信仰告白であり、メシア自身である。

  ②メシアが初代教会のリーダーたちを訓練された。

③メシアが聖霊を送り、その聖霊が教会に臨在されるようになった(使2:33)。

④メシアが教会に霊の賜物を与えてくださった(エペ4:8~11)。

⑤メシアは教会の頭である(エペ1:20~23、コロ1:18)。

⑥メシアは教会をご自身の花嫁として整えておられる(エペ5:25~27)。

    
(5)普遍的教会は、イエスをメシアと信じるユダヤ人と異邦人から成っている。

      ①エペ2:11~16

      ②ユダヤ人と異邦人から「新しいひとりの人」が造られた。

      ③これが普遍的教会である。

4.普遍的教会の目的

    (1)御名をもって呼ばれる民を召すため

    「神が初めに、どのように異邦人を顧みて、その中から御名をもって呼ばれる民をお召しになったかは、シメオンが説明したとおりです」(使15:14)

    ①異邦人の中から御名をもって呼ばれる民を召す。

    ②異邦人の完成のなる時まで、異邦人伝道は続く。

  (2)ユダヤ人にねたみを起こさせるため(ロマ11:11~14)。

  (3)神の豊かな知恵を示すため(エペ3:10~11)。

  (4)神の臨在の場となるため(エペ2:20~22)。

  (5)神に永遠の栄光をもたらすため(エペ3:20~21)。

結論

1.聖霊論のまとめ

  (1)ペンテコステの日の聖霊降臨以降、聖霊の働きは新しい段階に入った。

  (2)聖霊の働きがなければ、クリスチャン生活は不可能である。

    ①聖霊の助けがなければ、イエスを救い主として信じることは不可能である。

    ②聖霊の助けがなければ、霊的成長は不可能である。

    ③聖霊の助けがなければ、有効な伝道は不可能である。

  2.教会論のまとめ

    (1)普遍的教会と地域教会の区別

    (2)神の視点からの発想

      ①普遍的教会からの発想

      ②御国の発想

      ③ユダヤ人信者と異邦人信者の調和

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