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60分でわかる旧約聖書(35)ハバクク書

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ハバクク書の内容について学ぶ。

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60 分でわかる旧約聖書( 35 )「ハバクク書」

1.はじめに

(1)ハバクク書の位置づけ

①大預言書(the Major Prophets)

*イザヤ書、エレミヤ書、哀歌、エゼキエル書、ダニエル書

②小預言書(the Minor Prophets)

*ホセア書からマラキ書までの12書。

③ハバクク書は、捕囚期前預言書(12)のひとつである。

 

(2)預言者ハバクク

①ハバククとは、「抱擁する」、「容認する」などの意味である。

*彼は、ユダの民を抱きしめた預言者である。

②南王国ユダの預言者であるということ以外は、詳しいことは分からない。

③ハバククが活躍した時代に関しても、詳しいことは分からない。

「見よ。わたしはカルデヤ人を起こす」(1:6)

⑤バビロニヤ・メディア合同軍がアッシリヤ帝国の首都ニネベを陥落させた

のは、前612年。ハバククの活動はそれ以前から始まっていたと考えられる。

⑥ヨシヤ王(善王)からエホヤキム王の間の時代に活動した。

⑦ナホム、ハバクク、ゼパニヤは、同時代の預言者たちである。

⑦エレミヤもまた、この時期に活動した。

 

(3)ハバクク書の特徴

①小預言書の中ではきわめてユニークな書である。

②預言者たちは、神のことばを神の民に対して、また敵に対して語った。

③しかし、この書は、ハバククと神との対話を記録した書である。

*ヨナは、自分の体験を散文で記録した。

*ハバククは、自分の体験を韻文で記録した。

④テーマは、「救い」、「信仰」、「信仰義認」などの神学的テーマである。

⑤しかし、さらに重要なテーマを見落としてはならない。

「いつまで、救ってくださらないのですか」(1:2)

*彼は、頭の中に「疑問符」がいっぱいあった預言者である。

*いわば、旧約聖書のトマスである。

 

2.アウトライン

Ⅰ.神はユダの罪をなぜ裁かないのか( 1:1~4)

Ⅱ.バビロンを用いて裁くという神からの回答(1:5~11)

Ⅲ.神はなぜ邪悪なバビロンを用いるのか(1:12~17)

Ⅳ.ユダは生き延びるがバビロンは滅びるという神からの回答(2章)

Ⅴ.ハバククの祈りと信仰(3章)

 

結論:ハバクク書と新約聖書の関係

 

 

ハバクク書の内容について学ぶ。

Ⅰ.神はユダの罪をなぜ裁かないのか( 1 1 4

1.ハバククの悩みは、神の民ユダの中で「暴虐」が行われていたことである。

(1)2節

Hab 1:2 【主】よ。私が助けを求めて叫んでいますのに、/あなたはいつまで、聞いてくださらないのですか。/私が「暴虐」とあなたに叫んでいますのに、/あなたは救ってくださらないのですか。

「暴虐」という言葉(ヘブル語で「ハマス」)は、この書に6回出てくる。

②彼は、それに関して何度も祈ってきたが、神からの回答はなかった。

③そこで、「あなたはいつまで、聞いてくださらないのですか」と問いかける。

 

2.彼の疑問は、神はどうして民の罪を放置しておられるのか、というものである。

(1)北王国はすでに滅びていた。

(2)南王国では律法は実行されず、放置されたままになっていた。

①それどころか、悪者が正しい人を圧迫し、裁きが曲げて行われていた。

 

Ⅱ.バビロンを用いて裁くという神からの回答( 1 5 11

1.神は、ユダを裁くための器を起こされる。

(1)5~6節

Hab 1:5 異邦の民を見、目を留めよ。/驚き、驚け。/わたしは一つの事をあなたがたの時代にする。/それが告げられても、あなたがたは信じまい。

Hab 1:6 見よ。わたしはカルデヤ人を起こす。/強暴で激しい国民だ。/これは、自分のものでない住まいを占領しようと、/地を広く行き巡る。

①ユダの暴虐を裁く器は、暴虐を特徴とするカルデヤ人(バビロン)である。

②この時点では、バビロンは注目されることのない小国であった。

③それゆえ、この国が強国として登場することは、驚愕くすべき出来事である。

④5節は、使13:41に引用されている。

Act 13:40 ですから、預言者に言われているような事が、あなたがたの上に起こらないように気をつけなさい。

Act 13:41 『見よ。あざける者たち。驚け。そして滅びよ。/わたしはおまえたちの時代に一つのことをする。/それは、おまえたちに、どんなに説明しても、/とうてい信じられないほどのことである。』」

⑤その文脈では、福音のメッセージが驚愕すべき内容となっている。

 

2.バビロンは、強暴で自立した国である。

(1)この国民は、非常に速く移動し、短期間のうちに世界を征服するようになる。

「暴虐」が彼らの特徴である。

②彼らは戦略に長けており、いかなる要塞を持った国でも征服してしまう。

 

(2)彼らは、「自分の力を神とする者たち」である。

①偶像礼拝者であるが、その上に、自分の力を神とするという罪を犯した。

②しかし、自分の力を過信することが、彼らの最大の弱点となる。

 

Ⅲ.神はなぜ邪悪なバビロンを用いるのか( 1 12 17

1.信頼の告白(12節)

(1)ユダの暴虐を裁く器はカルデヤ人だと聞いて、第2の疑問が湧いてきた。

①第1の疑問よりも、より重大な疑問である。

②彼は、その疑問を口にする前に、まず神への信頼を告白している。

 

2.第2の疑問(13〜17節)

(1)ユダの罪を裁くために、なぜそのユダよりも邪悪なバビロンを用いるのか。

①この疑問は、20世紀のホロコーストに関する疑問と同じである。

②ユダヤ人の不信仰を裁くために、なぜはるかに罪深いナチスを用いるのか。

 

(2)バビロンが漁師で、ユダの民は魚にたとえられている。

Hab 1:15 彼は、このすべての者を釣り針で釣り上げ、/これを網で引きずり上げ、引き網で集める。/こうして、彼は喜び楽しむ。

Hab 1:16 それゆえ、彼はその網にいけにえをささげ、/その引き網に香をたく。/これらによって、彼の分け前が豊かになり、/その食物も豊富になるからだ。

①ユダの民は、いとも簡単に捕らえられ、バビロンに連行される。

②バビロンは、ユダの民を引きずり上げた網を礼拝する。

③つまり、自らの軍事力を誇り、それを神とするということである。

④ハバククは、バビロンはいつまでこのような暴虐を働くのかと恐れる。

 

. ユダは生き延びるがバビロンは滅びるという神からの回答( 2 章)

1.見張り所に立つハバクク(1節)

Hab 2:1 私は、見張り所に立ち、/とりでにしかと立って見張り、/主が私に何を語り、/私の訴えに何と答えるかを見よう。

(1)ハバククは、真剣に神からの答えを待った。

①城壁の上にある見張り所ではなく、畑の真ん中に立つ見張りの塔である。

②この姿勢は、すべての信仰者が学ぶべきものである。

 

2.【主】からの回答(2〜3節)

(1)【主】からの回答は、幻の形でやって来た。

①その幻の内容は、4〜20節に記されている。

②ハバククは、その内容を板の上に書くように命じられた。

③神の啓示が、同世代の人たちだけでなく、後代の人たちにも伝えられる。

 

(2)人間には遅れているように見えても、神の計画は、神の時が来ると成就する。

①神は、「定めの時」に歴史に介入し、地上での悪を裁き、御心を確立される。

②神のことばは必ず実現する。

③それゆえ、忍耐を働かせて神の時を待つ必要がある。

「それは必ず来る。遅れることはない」との神のことばを受け取ろう。

 

3.神からハバククに与えられた幻の内容

(1)ハバ2:4の訳語の比較

「見よ。彼の心はうぬぼれていて、まっすぐでない。しかし、正しい人はその信仰

によって生きる」(新改訳)

「見よ、高慢な者を。彼の心は正しくありえない。しかし、神に従う人は信仰によ

って生きる」(新共同訳)

 

(2)高慢な者とは、神のことばを信じない人のことである。

①不信仰の原因は、うぬぼれとプライドにある。

②高慢な者とは、自分の思いを第一にして生きる人である。

 

(3)神のことばを信じ、それに従って生きる人は信仰者であり、義人である。

①ハバククは、神がなぜカルデヤ人を用いるのか、理解できなかった。

②神は、すべてが神の計画どおりに進んでいることと、最終的にはすべての問

題が解決することを信じるように、ハバククにお命じになった。

③信仰者は、「今の自分には理解できないことがあるが、それでも私は神の約

束を信じる」と告白するのである。

 

4.カルデヤ人の滅び(5~20節)

(1)滅びの原因

①ぶどう酒による酩酊

②傲慢

③貪欲という罪

 

(2)パウロの勧告

Rom 13:12 夜はふけて、昼が近づきました。ですから、私たちは、やみのわざを打ち捨てて、光の武具を着けようではありませんか。

Rom 13:13 遊興、酩酊、淫乱、好色、争い、ねたみの生活ではなく、昼間らしい、正しい生き方をしようではありませんか。

 

(3)将来起こるカルデヤ人の滅びが「5つのあざけりの歌」で描写される。

①これらの「あざけりの歌」は、皮肉であり、風刺である。

②その中には、悲しみ、裁き、滅びの理由などが歌われている。

 

 

Ⅴ.ハバククの祈りと信仰( 3 章)

1.ハバククの祈り

Hab 3:1 預言者ハバククの祈り。シグヨノテに合わせて。

Hab 3:2 【主】よ。私はあなたのうわさを聞き、/【主】よ、あなたのみわざを恐れました。/この年のうちに、それをくり返してください。/この年のうちに、それを示してください。/激しい怒りのうちにも、/あわれみを忘れないでください。

(1)この祈りは、神殿での礼拝に用いられる祈りとでもある。

「シグヨノテ」というのは、あるメロディのことである。

 

(2)ハバククは、恐れている。

①【主】の裁きについての預言が与えられたからである。

②イスラエルにとって最大の苦難の時は、「患難時代」と呼ばれる時である。

③彼が黙示録で啓示される内容をどの程度理解していたかは分からない。

④少なくとも大患難時代の到来だけは理解した。

 

(3)「この年のうちに、それをくり返してください。この年のうちに、それを示

してください」

①新共同訳では、「数年のうちにも、それを生き返らせ数年のうちにも、それ

を示してください」とある。

「年」という言葉は、原文では複数形である

③これは、短期間の間に【主】の計画が成就するようにという祈りである。

*黙示録の預言から言えば、これは7年間である。

④彼は、大患難時代において「【主】のあわれみ」があるようにと祈っている。

*ミカ書7章で、ミカが同じ祈りをささげている。

*ミカは、「イスラエルの残れる者」が守られるようにと祈っている。

 

2.メシアの再臨

Hab 3:3 神はテマンから来られ、/聖なる方はパランの山から来られる。セラ/その尊厳は天をおおい、/その賛美は地に満ちている。

(1)メシア再臨の場所は、エドムの首都ボツラ(現在のペトラ)である。

①ミカ2:12「おりの中の羊(ボツラの羊)のように」

 

(2)メシアの再臨は、罪人には恐ろしい出来事である。

①メシアの再臨にともなって、さまざまな異変が起こる(8~10節)。

②11節には、宇宙で起こる異変が描かれている。

 

(3)メシア再臨の目的は、イスラエルを救うためである。

①メシアの再臨の時、反キリストが最初に滅ぼされる。

 

(4)彼は、さまざまな疑問や矛盾に対する答えをメシアの再臨の中に見い出した。

 

3.イスラエルの残れる者の信仰

(1)ハバクク書の最後で、イスラエルの残れる者の信仰が描写されている。

①ハバクク(信仰者)にできるのは、信仰を持って神の御心が成就するのを静

かに待つことだけである。

 

(2)ハバクク3章の祈りが、実は「勝利の祈り」であることが明らかになる。

Hab 3:18 しかし、私は【主】にあって喜び勇み、/私の救いの神にあって喜ぼう。

Hab 3:19 私の主、神は、私の力。/私の足を雌鹿のようにし、/私に高い所を歩ませる。/指揮者のために。弦楽器に合わせて。

①絶望的な状況の中で、ハバククは祈る。

②逆境が、ハバククを神に近づけた。ここに、本物の信仰がある。

③ハバクク書の中心的な教えは、2つある。

*理解できない状況に遭遇しても、神の計画が最善であることを信じる。

*人生における疑問は、メシアの再臨の時にすべて解決すると信じる。

 

 

結論:ハバクク書と新約聖書の関係

1 .ハバ 2 4 は、新約聖書に 3 度引用されている。

Hab 2:4 見よ。彼の心はうぬぼれていて、まっすぐでない。/しかし、正しい人はその信仰によって生きる。

 

2 .神学的に重要な 3 つの書簡

1 )ロマ 1 16 17

Rom 1:16 私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。

Rom 1:17 なぜなら、福音のうちには神の義が啓示されていて、その義は、信仰に始まり信仰に進ませるからです。「義人は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。

 

2 )ガラ 3 10 11

Gal 3:10 というのは、律法の行いによる人々はすべて、のろいのもとにあるからです。こう書いてあります。「律法の書に書いてある、すべてのことを堅く守って実行しなければ、だれでもみな、のろわれる。」

Gal 3:11 ところが、律法によって神の前に義と認められる者が、だれもいないということは明らかです。「義人は信仰によって生きる」のだからです。

 

3 )ヘブ 10 35 39

Heb 10:35 ですから、あなたがたの確信を投げ捨ててはなりません。それは大きな報いをもたらすものなのです。

Heb 10:36 あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。

Heb 10:37 「もうしばらくすれば、/来るべき方が来られる。おそくなることはない。

Heb 10:38 わたしの義人は信仰によって生きる。/もし、恐れ退くなら、/わたしのこころは彼を喜ばない。」

Heb 10:39 私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。

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