私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創世記(65)—ヨセフの死—
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信仰者の生き方を学ぶ。
創世記65 創世記50章1節~26節
「ヨセフの死」
イントロ:
1.文脈を確認する。
(1)エジプトに移住してから17年後、ヤコブは死んだ。
(2)ヤコブの死後、その子孫たちはどのように行動したか。
(3)この章は、創世記のまとめであると同時に、出エジプト記への準備でもある。
2.メッセージのアウトライン
(1)ヤコブの葬儀の準備(50:1~6)
(2)葬儀そのもの(50:7~14)
(3)ヨセフと兄弟たちの和解(50:15~21)
(4)ヨセフの死(50:22~26)
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)カナンの地へのあこがれ
(2)不安がもたらす弊害
(3)創世記全体のまとめ
このメッセージは、信仰者の生き方を学ぶためのものである。
Ⅰ.ヤコブの葬儀の準備(50:1~6)
1.「ヨセフは父の顔に取りすがって泣き、父に口づけした」(新改訳)
(1)ヨセフだけではなく、息子たち全員がそうしたことだろう。
(2)死の瞬間が来ることは分かっていても、実際にそれが来ると悲しいものである。
(3)最後の17年間を父と過ごせたことは、ヨセフにとっては幸いであった。
2.父の遺体のミイラ化
(1)魔術的要素を排除するために、医者に命じている。
(2)ミイラにしないと、カナンの地に埋葬できない。
(3)ミイラにするために40日を要した(前5世紀のギリシアの史家ヘロドトス)
①脳と内臓を取り出す。
②薬品漬にする(遺体のピクルス)。
(4)エジプトは70日間喪に服した。
①エジプト人は、王が死ぬと72日間喪に服した。
②恐らく、王と区別するために70日となっている。
③いずれにしても、ヤコブはエジプト人たちからも尊敬された。
3.パロへの申し出
(1)仲介者を通した申し出
①ヨセフの謙遜
(2)父との誓いを果たすため
①「掘っておいた」とは「買った」という意味である。
②実際に買ったのはアブラハムであるが、ヤコブがその墓地を相続した。
(3)パロの許可が必要な理由
①重要な地位に就いていた。
②「私はまた帰って来ます」と約束した。
(4)パロからの許可が出た。
Ⅱ.葬儀そのもの(50:7~14)
1.葬儀のためにカナンの地に上った者たち
(1)パロのすべての家臣たち、パロの家の長老たち、エジプトのすべての長老たち
(2)ヨセフの全家族とその兄弟たち
(3)父の家族たち
2.子どもと羊と牛はゴシェンの地に残った。
(1)葬儀の意味が分からない。
(2)安心して残せる状態であった。
3.ボディーガードが付いた。
(1)戦車と騎兵
4.「彼らはヨルダンの向こうの地ゴレン・ハアタデに着いた」
(1)通常は「ヨルダンの向こうの地」とはヨルダン川東岸のことである。
(2)ここでは、文脈上ヨルダン川西岸である。
(3)7日間に及ぶ荘厳な葬儀
(4)地名の改名:「アベル・ミツライム」(エジプトの葬儀)
5.ヨセフはマクペラの墓地にヤコブを葬り、エジプトに帰還した。
(1)マタ8:22との比較
(2)神の計画を進めるために何を為すべきかを考える。
Ⅲ.ヨセフと兄弟たちの和解(50:15~21)
1.ヨセフの兄弟たちの不安
(1)父の守りがなくなった。
(2)ヨセフの仕返しを恐れた。
(3)彼らは本当の意味でまだヨセフと和解していなかった。
2.作り話によってヨセフの赦しを得ようとする。
(1)父の命令を伝えた。
(2)もし本当なら、父ヤコブは直接ヨセフにそう命じていたはずである。
3.ヨセフの反応
(1)兄たちの言葉を聞いて泣いた。
(2)彼らは、ヨセフの前にひざまずいた。
(3)死ぬよりも奴隷になる方がいいと語った。
(4)夢のさらなる成就。太陽と月は消えたが、11の星はヨセフを伏し拝んだ。
(5)「恐れることはありません。どうして、私が神の代わりでしょうか」
(6)人の視点:あなたがたは、私に悪を計りました。
(7)神の視点:神はそれを、良いことのための計らいとなさいました。
①多くの人々を生かしておくため。
*ヤコブの家族
*エジプト人
*カナン人
②ですから、もう恐れることはありません。
(8)慰めの言葉:私は、あなたがたや、あなたがたの子どもたちを養いましょう。
Ⅳ.ヨセフの死(50:22~26)
1.ヨセフは110歳で死んだ。
(1)ヤコブは147歳で死んだ(この時ヨセフは56歳)。
(2)ヤコブの死後54年経ってヨセフが死んだ。
(3)彼はエフライムの孫、彼にとっては曾孫の顔を見ることができた。
2.ヨセフの遺言
(1)父ヤコブと同じ信仰を告白している。
(2)ヨセフは神からの直接的啓示を受けなかったが、夢によって信仰を保持した。
(3)遺体をカナンの地に運ぶことを、子らに誓わせた。
(4)ヘブ11:22によれば、これは信仰による言葉であった。
(5)ヨセフの遺体のミイラ化
(6)ヨセフの願いの成就
①出13:19
②ヨシ24:32
結論:このメッセージは、信仰者の生き方を考えるためのものである。
1.カナンの地へのあこがれ
(1)イスラエル民族の共通の夢
(2)ヨセフのミイラはその夢の成就を語り続けた。
(3)紀元70年以降離散の民となったユダヤ人は、この夢を抱き続けた。
(4)クリスチャンの夢は、空になった墓にある。
2.不安がもたらす弊害
(1)赦されたという確信がない。
①的外れの行動を起こす。
②周りの人と競争することになる。
(2)ヨセフはイエスの型
①ヨセフは泣いた。
②ヨセフは赦した。
③ヨセフは慰め、優しく語りかけた。
3.創世記全体のまとめ
(1)観察
①光と命から始まり、死と闇で終わっている。
(2)原因
①アダムの罪
②罪の拡大
(3)解決
①神はひとりの人を選ばれ、そこから出てくるひとつの民族を選ばれた。
②アブラハム契約こそ聖書全体を解く鍵である。
*全人類の救いが最終ゴールである。
*イスラエルは祭司の民となる。
*イスラエルから祭司の中の祭司、メシアが誕生する。
③次の書である出エジプト記は、解放の書である。
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