私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創世記(63)—ユダ、ゼブルン、イッサカル、ダンの将来—
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人生の本質を考える。
創世記63 創世記49章8節~18節
「ユダ、ゼブルン、イッサカル、ダンの将来」
イントロ:
1.文脈を確認する。
(1)エジプトに移住してからヤコブは17年間生きた。
(2)死を前にヤコブは、息子たちの将来を預言する。
①創始者の性質が部族の性質となる。
(3)預言の順番は誕生の順ではない。
①レアの3人の息子、ルベン、シメオン、レビ
②レアの残りの3人の息子、ユダ、ゼブルン、イッサカル
③ビルハの息子、ダン
④ジルパの2人の息子、ガド、アシェル
⑤ビルハの息子、ナフタリ
⑥ラケルの2人の息子、ヨセフ、ベニヤミン
(4)この預言は聖霊によるものである。
①射程距離が長い。
②黙21:12
「都には大きな高い城壁と十二の門があって、それらの門には十二人の御使いが
おり、イスラエルの子らの十二部族の名が書いてあった」
(5)預言の内容は2つである。
①土地の分割
②メシアの家系
2.メッセージのアウトライン
(1)ユダ(49:8~12)
(2)ゼブルン(49:13)
(3)イッサカル(49:14~15)
(4)ダン(49:16~18)
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)契約の神の守り
(2)相続財産の約束
(3)特に、「人生の本質」について考える。
このメッセージは、人生の本質を考えるためのものである。
Ⅰ.ユダ(49:8~12)
1.祝福の預言が初めて出てくる。
(1)ルベン、シメオン、レビの場合は、呪いの言葉で終わっていた。
(2)ユダになって初めて、祝福の言葉となる。
2.5つの祝福
(1)12部族の中での優位性
①「ユダよ。兄弟たちはあなたをたたえ」(8節)
*「ユダ」とは「たたえる」の意味。
*意訳すると、「称賛よ、兄弟たちはあなたを称賛する」となる。
*創29:35でレアは、ユダのゆえに神をたたえた。
*神をたたえる人は、兄弟たちからたたえられるようになる。
②「あなたの父の子らはあなたを伏し拝む」(8節)
*民2:9 ユダ族は186,400人で、群れの先頭を進む。
*民10:14 荒野での行進で、先頭に立つ。
*士1:1~2 カナン人との戦いの先鋒となる。
(2)敵に対する勝利
①「あなたの手は敵のうなじの上にあり」(8節)
*Ⅱサム22:41 ダビデの歌
*詩18:40 同様の歌
(3)最強の部族
①ライオンのイメージでその力が描かれている。
*獲物に襲いかかる力
*平安の内に伏す堂々たる姿
(例話)優勝を決めてガッツポーズをする朝青龍
②異邦人の預言者バラムの預言。民24:9
(例話)アリエル・ミニストリーズのアリエルは「神のライオン」の意味。
(4)王権
「つえはユダを離れず、/立法者のつえはその足の間を離れることなく、/シロの来
る時までに及ぶであろう。もろもろの民は彼に従う」(10節)(口語訳)
①「つえ」とは「王権」(新改訳)、「王笏」(新共同訳)。
*ダビデ以来、バビロン捕囚までユダに王権があった。
*初代王サウルは、神の計画外の人物であった。
*王を求める動機と、タイミングが間違っていたのである。
②「立法者のつえ」とは「統治者の杖」(新改訳)、「統治の杖」(新共同訳)
*バビロン捕囚以降、敵に統治されたが、内部の統治者はユダ族である。
③「シロの来る時までに及ぶであろう」
*「シロ」とは所有代名詞。「統治権がその人にあるお方」という意味。
*メシアの称号である。エゼ21:27参照。
*ユダ族から出たメシアによって、統治権は世襲の必要がなくなる。
④「もろもろの民は彼に従う」
*「もろもろの民」とは、異邦人諸国のことである。
*究極的な成就は、千年王国において起こる。
(5)物質的豊かさ
①太くて大きなぶどうの木なので、ろばをつなぐことができる。
②量が多いので、良いぶどうの木に「雌ろばの子」をつないでも平気である。
*メシア預言の中に「雌ろばの子」が登場する。
③ぶどう酒の生産量が多い。
④裁き主としてのメシア。イザ63:1~6、黙14:17~20
⑤ぶどう酒と乳製品の豊かさが預言されている。
Ⅱ.ゼブルン(49:13)
1.領地は海辺になる。
(1)ゼブルン族の領地はくじで決められた。ヨシ19:10~16
(2)ヤコブの預言が聖霊によるものであることが分かる。
2.実際の領地は海に面していない。
(1)アシェル族が海沿いの領地を得た。
(2)ナフタリ族がガリラヤ湖沿いの領地を得た。
(3)海沿いの道(ヴィア・マリス)がゼブルンの領地を貫通していた。
①海洋貿易による富を得る部族となる。
(4)千年王国では部族の領地が変更される。その時にこの預言は全面的に成就する。
①エゼ48:26
3.その後のゼブルン
(1)士5:18
「ゼブルンは、いのちをも賭して死ぬ民。野の高い所にいるナフタリも、そうである」
(2)ダビデを王に担いだ人々の中に、ゼブルン族の人々がいた。Ⅰ歴12章。
(3)イザ9:1
「しかし、苦しみのあった所に、やみがなくなる。先にはゼブルンの地とナフタリの
地は、はずかしめを受けたが、後には海沿いの道、ヨルダン川のかなた、異邦人のガ
リラヤは光栄を受けた」
(4)マタ4:13~17
①ナザレはゼブルンの地にある。
Ⅲ.イッサカル(49:14~15)
1.長所と欠点あり。
(1)長所:たくましい
①民26:25では64,300人→Ⅰ歴7:1~5では87,000人
(2)欠点:怠惰で楽な生活を好む。
2.イッサカル族の行動の4段階
(1)労働よりも休息が好ましい。
(2)麗しい地を与えられる。
①イズレエルの谷 ヨシ19:17~23
②そこで農業をする。政治や戦争とは距離を置く。
(3)指導者に従う労働者になる。
①肉体的に強いので、重荷を担ぐことができる。
(4)カナン人に仕えるようになる。
①楽な生活を得るために自由を犠牲にする。
Ⅳ.ダン(49:16~18)
1.ダンは「かばう」「裁く」という意味。創30:6にあるラケルの言葉。
(1)士師のサムソンは、ダン族から出た。
2.ダン族は12部族の中に数えられるが、最後に登場することが多い。
(1)民10:25 全宿営の後衛
(2)黙7 12部族から救われる144,000人の中にはダン族の中が出ていない。
(3)ダン族が消滅することではない。千年王国に住む。エゼ48:1~2、32。
(4)ダン族はゲリラ戦の戦士である。
4.ダン族の救いが預言される。
(1)偶像礼拝に陥る民(金の子牛)。士18:1~31、Ⅰ列12:28~30
(2)イスラエルの民族的救いの中にダン族も含まれる。エゼ48:1
結論:このメッセージは、人生の本質を考えるためのものである。
はじめに
(1)先週の番組収録の証し
(2)
番組の最後のショートメッセージ
前川正が堀田綾子(当時)に語った言葉にこういうものがある。
「綾ちゃん、人間はね、一人一人に与えられた道があるんですよ……ぼくは神を信じ
ていますからね。自分に与えられた道が最善の道だと思って感謝しているんです……」
(3)三浦文学の神髄は「道ありき」という言葉に要約される。
1.イエス・キリストこそ道であるという認識
(1)ヨハ14:6
(2)創3:15の原福音で、「女の子孫」が預言されていた。
(3)セツ、ノア、セム、アブラハム、イサク、ヤコブ、ユダとつながってきた。
2.
自分にも道が用意されているという確信
(1)道であるお方を信じた結果生まれてくる確信である。
3.その道を歩けば、神の守りと祝福があるという体験
(1)三浦光世さんは、人生を振り返って「主の山に備えあり」とまとめられた。
(2)認識から確信へ、確信から体験へ、これが「道ありき」の人生である。
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