創世記(59)—エジプトへの移住—

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このメッセージでは...

時代の転換期に立つ私たちは、何に注目すべきか。

創世記59 創世記46章1節~34節

「エジプトへの移住」

イントロ:

1.文脈を確認する。

(1)ヨセフは父の家族をエジプトに呼び寄せた。

(2)いよいよ、ヤコブの一家のエジプト移住が実行に移される。

(3)これから創15:13~14が徐々に成就していく。

(4)歴史の歯車が回る瞬間である。

①ヤコブの子孫たちに大きな影響を与える。

②全人類の歴史に大きな影響を与える。

(5)日本も今、そういう瞬間を迎えている。

2.メッセージのアウトライン

(1)恐れるヤコブ(46:1~7)

(2)移住者のリスト(46:8~27)

(3)出迎えるヨセフ(46:28~34)

4.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

(1)決断力

(2)本気力

(3)洞察力

このメッセージは、時代の転換期に立つ私たちが、何に注目すべきかを教えるものである。

Ⅰ.恐れるヤコブ(46:1~7)

1.いけにえを捧げた。

(1)ヘブロンに住んでいたのであろう。

(2)ベエル・シェバまで来て、いけにえを捧げた。

①ベエル・シェバは、カナンの地の最南端。

②父イサクの神に捧げた。

③アブラハムはここで公の礼拝をしている(創21:33)。

④イサクもまた、ここで礼拝をしている(創26:25)。

2.いけにえを捧げた理由

(1)神への感謝(ヨセフが生きていた)

(2)神との和解(平安の内にエジプトに行きたい)

(3)神の御心を求めた(エジプトに下るのを恐れた)。

3.恐れの理由

(1)自分の年齢。130歳。「彼らはまた高い所を恐れ、道でおびえる」(伝12:5)

(2)息子たちの将来

①エジプト文化と同化する危険性

②カナンの地を忘れる危険性

(3)エジプトでの困難な生活

①アブラハムに語られた預言(創15:13)

「あなたはこの事をよく知っていなさい。あなたの子孫は、自分たちのものでない国で寄留者となり、彼らは奴隷とされ、四百年の間、苦しめられよう」

(4)カナンの地を離れる危険性

①アブラハムの失敗(創12:10)

②イサクは神からの警告を受けた(創26:2)。

③ヤコブは、パダン・アラムに逃れた(創28:1~5)。

④これまでにカナンの地を離れることについて神からの許可はない。躊躇した。

4.神の顕現

(1)夜の幻の中で語りかけた。6回目の顕現。

(2)「ヤコブよ、ヤコブよ」

①ヤコブを謙遜にさせる。

②2度読んでいるのは、親愛の情から。

(3)ヤコブの応答は「はい。ここにいます」

5.神の語りかけの内容

(1)「わたしは神、あなたの父の神である」

①アブラハム契約を結んだ神

②ヤコブにその契約が継承されている。

(2)エジプトに下ることを恐れるな。

①そこで、あなたを大いなる国民とする。

②その成就は、出12:37に書かれている。

「イスラエル人はラメセスから、スコテに向かって旅立った。幼子を除いて、徒歩の壮年の男子は約六十万人」

③わたし自身があなたといっしょにエジプトに下る。

④わたし自身が必ずあなたを再び導き上る。

*ヤコブはカナンの地に葬られた。

*ヤコブの子孫たちは、カナンの地に導かれた。

⑤ヨセフの手はあなたの目を閉じてくれるであろう(平安な死)。

6.本当の意味での旅立ち

(1)ベエル・シェバを発った。

①境界線を越えた。引き返せない。

②家族全員を引き連れて。

7.決断力はどうして生まれるのか。

(1)御心を確信する。

①ヤコブのように神の顕現を期待すべきではない。

②日々聖書を読み、祈っていると、徐々に分かって来る。

(2)現状に安住しない。

①慣れ親しんだ方法や組織にこだわらない。

②神からの語りかけがあれば、年齢に関係なし。

Ⅱ.移住者のリスト(46:8~27)

1.ヤコブの子孫全員がエジプトに移住した。

2.合計70人とある。

(1)レアの息子たち(33人)

①ルベンと4人の息子たち(5人)

②シメオンと6人の息子たち(7人)

③レビと3人の息子たち(4人)

④ユダと3人の息子たち、2人の孫たち(6人)

*エルとオナンはすでに死んでいた。

*ペレツの子は、ヘツロンとハムルであった(エジプトで誕生する)。

*メシアの家系は、ユダ―ペレツ―ヘツロンとつながる。

⑤イッサカルと4人の息子たち(5人)

⑥ゼブルンと3人の息子たち(4人)

⑦以上で31人となる。それにヤコブとディナを加えると33人となる。

(2)レアの女奴隷ジルパの子ら(16人)

①ガドと7人の息子たち(8人)

②アシェルと4人の息子たち、娘セラフ、2人の孫たち(8人)

(3)ラケルの子ら(14人)

①ヨセフと2人の息子たち(3人)

②ベニヤミンと10人の息子たち(11人)

(4)ラケルの女奴隷ビルハの子ら(7人)

①ダンと1人の息子(2人)

②ナフタリと4人の息子たち(5人)

3.合計66人ともある。

(1)その場合は、70人からヤコブ、ヨセフ、マナセ、エフライムを除く。

(2)以上は、ヤコブと血縁関係にある者たち。

4.使徒7:14には75人とある。

「そこで、ヨセフは人をやって、父ヤコブと七十五人の全親族を呼び寄せました」

(1)70人訳聖書を見ると、創46:27、出1:5には、75人とある。

(2)ヨセフの孫5人を足した数字である(Ⅰ歴7:14~27)。

5.実際に移住した人数は、3百人前後であろう。

(1)良いものに向かって背水の陣で進む。

(2)約束の地を信仰によって離れる。

(3)ここに本気力がある。

Ⅲ.出迎えるヨセフ(46:28~34)

1.ユダが先に派遣される。

(1)ユダの優位性

(2)ヨセフに到着を伝えるために

2.ヨセフがゴシェンの地で父を迎える。

(1)戦車に乗って

(2)感動的な再会

①22年ぶりの再会

②ルカ15:20では、父が放蕩息子に走り寄った。

③ここでは、孝行息子が父に走り寄った。

(3)ヤコブは、今死んでもよいと言ったが、さらに17年間エジプトで生きる。

3.ヨセフの助言

(1)羊飼いという職業を強調せよ。

(2)エジプトは羊飼いを忌み嫌っている。

(3)それゆえ、ゴシェンの地に住むことができる。

4.ここでの洞察力とは何か。

(1)アブラハム以来の民族の歴史の文脈を見る目

(2)将来を見通す目

①エジプトは寄留の地

②必ずカナンの地に帰還する。

(3)自らの役割を見る目

①エジプト文明からの隔離

②同族内での結婚

③人口の増加

結論:このメッセージは、時代の転換期に立つ人が、何に注目すべきかを教えるものである。

1.決断力

(1)固定概念にとらわれない。

(2)神の御心の確認。

2.本気力

(1)アブラハムがイサクを捧げた時の決意

(2)リーダーに求められるのは、この姿勢である。

3.洞察力

(1)どういう視点から、この国の将来像を描くのか。政治か、経済か。

(2)最も重要なのは、神の国の視点から、日本の将来像を描くこと。

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