私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創世記(49)—エサウのトルドット—
- このメッセージに感謝を贈る
-
この無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。
あなたの「ちょっとした感謝」を300円献金で贈ってみませんか?
このメッセージでは...
エサウのトルドット(歴史、経緯)から霊的教訓を学ぶ。
創世記49 創世記36章1節~37章1節
「エサウのトルドット」
イントロ:
1.創世記は11のトルドット(歴史、経緯)に分かれる。
(1)きょうは、第9番目と第10番目のトルドットを扱う。
(2)36:1 「これはエサウ、すなわちエドムの歴史である」
(3)36:9 「これがセイルの山地にいたエドム人の先祖エサウの系図である」
(4)37:2 第11番目のトルドットが始まる。「これはヤコブの歴史である」
2.文脈を確認する。
(1)ヤコブの物語からヨセフの物語に移行する際の、挿入句のような箇所。
(2)私たちには無味乾燥な箇所。
3.きょうの箇所
(1)エサウのトルドットが記録されている理由
(2)第9番目のトルドットの内容
(3)第10番目のトルドットの内容
(4)エサウのトルドットが短い理由
4.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)聖書のどの箇所にも、霊的適用や教訓が含まれている。
(2)骨太の信仰とはなんであるかを学ぶ。
このメッセージは、
エサウのトルドットから霊的教訓を学ぼうとするものである。
Ⅰ.エサウのトルドットが記録されている理由
1.アブラハムへの約束の成就を示すため
(1)創17:1~6(特に4節)
「わたしは、この、わたしの契約をあなたと結ぶ。あなたは多くの国民の父となる」
(2)アブラハムからイシュマエルが誕生し、その子孫がアラブ人となった。
(3)ここでは、エサウの子孫がエドム人となる。
2.リベカへの約束の成就を示すため
(1)創25:21~23(特に23節)
「すると【主】は彼女に仰せられた。『二つの国があなたの胎内にあり、二つの国民があなたから分かれ出る。一つの国民は他の国民より強く、兄が弟に仕える』」
(2)リベカから、エサウとヤコブが誕生した。
(3)エサウはエドム人の先祖となる。
(4)ヤコブはイスラエル人の先祖となる。
①アブラハムの子孫だと言うだけでは、ユダヤ人とは言えない。
②ユダヤ性はアブラハムによってではなく、ヤコブによって規定される。
3.神は約束を守るお方であることを示すため
(1)聖書が書かれた目的は、「人類の救い」ではなく、「神の栄光」である。
(2)神が約束されたことは、ことごとく成就する。
Ⅱ.第9番目のトルドット(36:1~8)
「これはエサウ、すなわちエドムの歴史である」
1.妻と息子を列挙している。
(1)3人の妻と5人の息子
2.エソウの移住(6節)
(1)アブラハムとロトの分離に似ている。
①都市国家の隙間にある土地は狭くて共存できない。
(2)エサウは、ヤコブが帰還する前からセイルの山地に住み着いた。
①かつて長子の権を求めて争ったが、自分の居場所を見つけた。
(3)エドムは地名である。
①申2:5 「彼らに争いをしかけてはならない。わたしは彼らの地を、足の裏で踏むほども、あなたがたには与えない。わたしはエサウにセイル山を彼の所有地として与えたからである」
②ヨシ24:4 「わたしは、イサクにヤコブとエサウを与え、エサウにはセイルの山地を与えて、それを所有させた。ヤコブと彼の子らはエジプトに下った」
Ⅲ.第10番目のトルドット(36:9~37:1)
「これがセイルの山地にいたエドム人の先祖エサウの系図である」
1.焦点は、セイルの山地(エドム)に合わさる。
(1)第9番目のトルドットは、カナンの地で誕生した息子たちに関するもの。
2.エサウの息子たちと孫たち(36:9~14)
(1)息子は5人、孫は10人
(2)合計15人
3.首長たち(36:15~19)
(1)息子と孫を合わせて15人。
(2)そこから13人の首長が起こされる。
(3)つまり、エサウから13の氏族(部族)が出たということ。
4.この地の住民ホリ人セイルの子(36:20~30)
(1)ホリ人は、セイルの山地の先住民である。
(2)一般的にはフリル人と言われる。
(3)ホリ人はエドム人に征服される。
(4)エドム人とホリ人の雑婚が起こる。
①文化的、宗教的には、ホリ人がエドム人を征服したと言える。
5.エドムの王たち(36:31~39)
(1)8人の王たちが列挙されている。
①世襲制ではなく、選挙で選ばれた。
(2)ヤコブの子孫から王たちが出るという約束があったが、エサウの方が早い。
6.エサウから出た首長(族長)たち(36:40~43a)
(1)支配していた土地に強調点がある。
(2)同時代に生きていたと思われる。
7.エサウとヤコブの分離(36:43b~37:1)
(1)これ以降、エサウは聖書の記録から消え去る。
Ⅳ.エサウのトルドットが短い理由
1.エサウは支流であるから。
(1)先に支流を扱い、その後で本流に戻る。
2.エドムという名前
(1)土地の名前
(2)「赤い」という意味でもある。創25:30
「エサウはヤコブに言った。『どうか、その赤いのを、そこの赤い物を私に食べさせてくれ。私は飢え疲れているのだから』。それゆえ、彼の名はエドムと呼ばれた」(3)その名前は、長子の権利を軽んじたことをいつまでも記念するものとなった。
結論
1.
聖書のどの箇所にも、霊的適用や教訓が含まれている。
(1)神の約束は、必ず成就する。
(2)エソウの名前は、反面教師である。
2.骨太の信仰とはなんであるかを学ぶ。
(1)エサウへの約束は、早く成就している。
①彼は、自分が所有する土地を早々と得た。
②彼から王たちが出てきた。
(2)ヤコブへの約束は、なかなか成就しない。
①ヨセフ物語が続く。
②ヤコブとその息子たちは、エジプトに下る。
③そこで400年間苦しむ。
④出エジプトの体験をする。
⑤カナンの地に定住するが、約束の地をすべて所有することはなかった。
⑥王たちは、士師記の時代の後に出てくる。
⑦ヤコブ個人への土地の約束は、メシアの再臨を待たねばならない。
(3)クリスチャン生活の感謝
①日々の喜び
②日々のチャレンジ
③変わることのない希望
週間アクセスランキング
コリント人への手紙第二(15)パウロと偽使徒の違い(2)-苦難に満ちた奉仕-11:16~33
コリント人への手紙第二(4)奉仕の本質の解説―新しい契約に仕える祝福―3:1~11
Q423 聖書は、「性差別」を容認しますか。
コリント人への手紙第二(14)パウロと偽使徒の違い(1)11:1~15
ヨハネの黙示録(4)—エペソにある教会—
イスラエル旅2023#089中川牧師とめぐる旅:【祈りの場、西壁】神殿再建の予感