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創世記(32)—イシュマエルの追放—

  • 2009.02.09
  • 創世記21章:8〜34
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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契約の重みについて学ぶ。

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創世記32 創世記21章8節~34節

「イシュマエルの追放」

イントロ:

1.前回までの復習

(1)アブラハム契約の条項の中に、子孫の約束があった。

(2)アブラハムが100歳の時、サラがイサクを産んだ。

(3)アブラハムには、女奴隷のハガルが産んだイシュマエルがすでにいた。

(4)2人の息子の葛藤が予感されていた。

2.メッセージのアウトライン

   (1)イシュマエルの追放

   (2)新約聖書との関係

   (3)ベエル・シェバでの契約

  3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

    (1)契約の重み

    (2)聖書が教える「救い」の本質

    (例話)09年1月20日 オバマ大統領の宣誓式 最高裁長官ジョン・ロバーツ

このメッセージは、契約の重みについて学ぼうとするものである。

Ⅰ.イシュマエルの追放(8~21節)

1. 乳離れの宴会(8~9節)

(1) この時代、乳離れする年齢は3歳から5歳。

(2) 当時イシュマエルは、17歳から20歳の間。

(3) 当時は、誕生会ではなく乳離れの会を催した。盛大な宴会。

(4) その宴会の中に、否定的な要素がひとつあった。

① 「エジプトの女ハガルがアブラハムに産んだ子」

② イシュマエルと言う代わりにエジプト人という国籍が強調されている。

③ ハガルの憎しみが、イシュマエルの内に宿っている。

(5) サラは、イシュマエルが自分の子イサクをからかっているのを見た。

① イサクの名前を種に彼をからかっている。

② ことば遊び 否定的な意味で。

③ 自分の子イサクを「イサクっている」のを見た(メツァヘック)。

④ サラはこれを個人攻撃と受け取った。

⑤ 17歳から20歳の間のイシュマエルが、幼子をからかっている。

2. サラの要求(10~13節)

(1)「このはしためを、その子といっしょに追い出してください」

(2)当時の法律と習慣

①ヌジ碑文

②ハムラブ法典

③正妻の息子は、後に生まれたとしても妾の息子に優先する。跡取りとなる。

④父はそれを受け入れたとしても、妾の息子を追放してはならない。

⑤それがアブラハムの悩みである。それゆえ、神の介入が必要となる。

   (3)アブラハムは苦しんだ。彼は、イシュマエルを非常に愛していた。

   (4)神からの啓示

     ①イサクに関して

       *イサクが跡取りとなる。

       *夫が妻の言うことを聞けと命じられているのは、この箇所だけである。

       *サラの動機がいかなるものであるにせよ、その計画は神の御心であった。

       *神の介入の結果、ハガルとイシュマエルが追放された。

     ②イシュマエルに関して

       *イシュマエルはアブラハム契約を継承することはない。

*しかし、彼もアブラハム契約の祝福に与ることができる。

3. 追放(14~16節)

(1) アブラハムは5つのことをしている。

① 翌朝、早く起きている。決断ができた。

②パンと水の皮袋を取った。つまり、イシュマエルに相続財産はないのである。

③それをハガルに与え、彼女の肩に載せた。

④その子とともに。アブラハムはイシュマエルをハガルに委ねた。

⑤ 彼女を送り出した。

(2) 公式な追放

① サラは、「追い出してください」(ガラッシュ)と言った。敵意あり。

② アブラハムは「送り出した」(シャラッハ)。中立の言葉 

③ 創3:24と同じ。「こうして、神は人を追放して」

(3) アブラハムが与えたパンと水は、次のオアシスまでのもの。

① ハガルは道に迷った。

② 命の危険に直面した。

③ 息子は青年であったが、先に死にそうになった。

④ 日陰の下に置いた。

⑤ 「矢の届くほど離れた」。相当の距離。息子の最期を見たくなかった。

⑥ 彼女は声を上げて泣いた。

4. 神の介入(17~19節)

(1) 神の使いの声を聞いた。

     ①これが2度目。前回は創16:11。

     ②イシュマエルという名前の由来はここにある。「神は聞かれる」

(2)慰めのことば

  ①「ハガルよ。どうしたのか」

  ②「恐れてはいけない」

  ③「神があそこにいる少年の声を聞かれたからだ」

(3)命令

  「立って行って、あの子を抱き上げ、お前の腕でしっかり抱き締めてやりなさい。

   わたしは、必ずあの子を大きな国民とする」

     ①2人とも生き延びるという約束。

     ②アラブ民族の約束。

     ③そのためには、イシュマエルが生き延びる必要がある。

   (4)ハガルの目が開かれた。

     ①すでにそこにあった井戸

     ②彼女には見えていなかった。

 5.イシュマエルの成長(20~21節)

   (1)神の役割は、少年とともにいること。

   (2)イシュマエルは荒野で生活した。

   (3)職業は、弓を射る者。猟師。

     ①創世記の文脈では、これは否定的な言葉。

     ②ニムロデ(創10:8~9)

   (4)結婚

     ①ハガルが彼のために嫁を選んだ。

     ②エジプト人。ハム系。

     ③彼らは、アンチ・セミティック(反ユダヤ主義者)。

Ⅱ.新約聖書との関係(ガラ4:21~31)

 1.手紙の背景

   (1)ユダヤ主義者の悪影響を受ける人々が出てきた。

   (2)それは、「ラビ的ユダヤ教」の教えを受け入れることである。

   (3)そこでパウロは、「旧約聖書のラビ的釈義」を提示する。

   (4)かつては、パウロ自身がラビ的ユダヤ教のリーダーのひとりであった。

   (5)ラビ的釈義に基づく「束縛と自由の比較」である。

 2.アブラハムの信仰

   (1)ハガルによって子を得る道は、「業による救い」を示している。

     ①この道を追求するなら、イシュマエルという奴隷の子を得ることになる。

     ②イシュマエルは、「律法の奴隷」を示している。

   (2)サラによって子を得る道は、「信仰と恵みによる救い」を示している。

     ①この道を追求するなら、イサクという自由の子を得ることになる。

     ②イサクは、「信仰による自由」を示している。

 3.5つの比較

   (1)2人の女の比較

     ①女奴隷のハガルはシナイ契約を表わしている。

       *この契約は、律法主義に人を閉じ込め、霊的な奴隷を生み出した。

     ②サラはアブラハム契約(信仰義認)を表している。

   (2)2人の息子の比較

     ①奴隷の子イシュマエル

     ②自由の子イサク

   (3)2つの契約の比較

     ①シナイ契約

     ②アブラハム契約

   (4)2つの山の比較

     ①シナイ山(シナイ契約はシナイ山で結ばれた)

     ②カルバリの丘(アブラハム契約はカルバリの丘で成就した)

   (5)2つのエルサレムの比較

     ①地上のエルサレム(地上のエルサレムはローマの支配下にある)

     ②天のエルサレム(自由な町)

 4.パウロの主張のまとめ

   (1)救いの方法として、どちらを選ぶか。

     ①女奴隷のハガル(シナイ契約、律法主義)

     ②自由の女サラ(アブラハム契約、信仰義認)

   (2)前者を選んだ者は奴隷の子となる。

   (3)後者を選んだ者は自由の女の子となる。

   (4)奴隷の子は、決して自由の女の子どもとともに相続人になることはできない。

   (5)業による救いは私たちを奴隷にし、信仰による救いは私たちを自由にする。

   (6)信仰義認の原則は、いかなる時代にも有効に機能してきた聖書の大原則である。

Ⅲ.ベエル・シェバでの契約(21:22~34)

 
1.契約の提案

   (1)そのころ:イサクの乳離れの時期、イシュマエルの追放の頃

   (2)当事者:アビメレクと将軍ピコル。ピコルは、個人名ではなくタイトルである。

   (3)彼らのとまどい

     ①アブラハムは祝福されている。しかし、一度だまされたことがある。

     ②アブラハムは、都市国家の王でも恐れるほどに力を増していた。

     ③自分たちが真実を尽くしたように、自分たちにもして欲しい。

 2.アブラハムの抗議

   (1)井戸のことで抗議した。アビメレクのしもべたちが奪い取った。

   (2)アビメレクは、これについては無知であった。

   (3)アブラハムは承認した。

 3.契約の締結

   (1)平和の契約

 「そこでアブラハムは羊と牛を取って、アビメレクに与え、ふたりは契約を結んだ」

  ①普通は、ここまででよい。

  ②アブラハムは、それ以上のことをする。

(2)正義の契約

  ①アブラハムはさらに、7頭の雌の子羊を与えた。

  ②「私がこの井戸を掘ったという証拠となるために」

  ③「その場所はベエル・シェバと呼ばれた」

   *シェバ 7つの井戸

   *シャバ 誓いの井戸

   (3)一本の柳の木を植えた。

     ①一本の柳の木を植えた。契約を記念するため。定住の決意。

   *ぎょりゅう(タマリスク)。乾燥と塩分に強い。根を深く張る。

     ②井戸の所有権が認められたので、安心して住めるようになった。

     ③ベエル・シェバは、アブラハムとイサクの時代の活動の中心地となる。

   (4)アブラハムは、そこで公の礼拝を始めた。

   (5)ペリシテ人の地に滞在した。

     ①「ペリシテ人の地」とあるが、当時は先住民の時代。

     ②前12世紀にペリシテ人たちが移住してくる。

結論

 1.契約の重み

   (1)イサクの誕生は、アブラハム契約の子孫の条項の成就である。

   (2)イシュマエルの祝福は、アブラハム契約の祝福である。

   (3)ベエル・シェバでの契約は、平和の契約である。

   (4)ベエル・シェバでの契約は、正義の契約である。

 2.聖書が教える「救い」の本質

   (1)契約の重みから発想する必要がある。

   (2)奴隷の子になるのか、自由の子になるのか。

     ①律法主義の奴隷か、信仰による自由の子か。

     ②条件付きの救いか、無条件の救いか。

   (3)よくある質問

     ①信仰があれば、何をしてもいいか。

     ②クリスチャンだと言いながら、いいかげんに生きている人はどうなるか。

   (4)回答

     ①信仰により恵みによって救われる。

     ②いったん救われた人が救いを失うことはない。

     ③その後どう生きるかによって、天国での評価が異なる。

     ④本当に救われた人は「いいかげん」に生きることができなくなる。

     ⑤神に立ち返る道が用意されている。

     Ⅰヨハ 1:9  「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方で

     すから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます」

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