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創世記(23)—ロトとの分離—

  • 2008.12.01
  • 創世記13章:1〜18
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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信仰者の成長のステップを学ぶ。

創世記23 創世記13章1節~18節

「ロトとの分離」

イントロ:

1.前回までの復習

(1)第6の区分「テラの歴史」に入っている。

(2)「テラの歴史」(11:27~25:11)の内容は、アブラハムの物語。

  (3)前回は、エジプトに下ったアブラムの話を取り上げた。

 2.メッセージのアウトライン:祝福への道

(1)立ち返り

(2)ロトとの分離

(3)祝福

 3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

  (1)失敗者が立ち直っていくステップ

  (2)信仰者の成長のステップ

  (3)アブラムの経験は、極めて普遍的なものである。

このメッセージは、信仰者の成長のステップを教えようとするものである。

Ⅰ.立ち返り

1.エジプトからネゲブへ移動

(1)ネゲブとは、カナンの地の南部の乾燥地帯のこと。

(2)妻のサライ、すべての所有物、そしてロトを伴って移動。

(3)甥のロトもアブラムといっしょにエジプトに下っていたことが分かる。

(4)アブラムは、家畜、銀、金に非常に富んでいた。

(5)アブラハム契約の祝福の条項が働き始めたことを示している。

 2.ネゲブからベテルへ移動

(1)南から北に移動。

(2)ベテルとは中央高原に位置する町で、ネゲブよりもはるかに緑の多い所。

(3)そこは、彼がカナンの地に来てから、最初の公の礼拝を捧げた所

創12:8:「彼はそこからベテルの東にある山のほうに移動して天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。彼は【主】のため、そこに祭壇を築き、【主】の御名によって祈った」

(4)「主の御名によって祈る」とは、公の礼拝を捧げること。

 3.立ち返りの内容

  (1)彼は、地理的に元の場所に立ち返った。

(2)彼は、霊的に最初の愛に立ち返った。

Ⅱ.ロトとの分離

1. エジプトで得た富

 (1)ロトもまた、裕福になっていた。

(2)羊の群れや牛の群れ、それに天幕を所有していた。

(3)「天幕を所有している」とは、大勢の奴隷を所有していたことを示している。

(4)物質的祝福は、アブラムとの関係のゆえ(アブラハム契約の条項の一つ)。

(5)アブラムもロトもともに裕福になったために、新しい問題が起こってきた。

 2.紛争の勃発

  (1)アブラムとロトの関係は、平和的なものであった。

(2)アブラムの牧者とロトの牧者の間に争いが起こった。

(3)家畜を飼う土地が狭すぎたために問題が起こった。

①当時のカナンの地には、多くの都市国家が存在していた。

②アブラムとロトが自由に移動できる地域は限定されていた。

(4)その地には、カナン人とペリジ人が住んでいた。

①カナン人とは、この地に住む人々の総称。

②ペリジ人とは、カナン人の中のひとつの民族。

 3.アブラムの提案

  (1)争いを避ける。

   創13:8:「どうか私とあなたとの間、また私の牧者たちとあなたの牧者たちとの間に、争いがないようにしてくれ。私たちは、親類同士なのだから」

   ①「争い」という言葉は、ヘブル語では「メリバ」。

②これと同じ言葉が、出17:7に出てくる。

「それで、彼はその所をマサ、またはメリバと名づけた。それは、イスラエル人が争ったからであり、また彼らが、『【主】は私たちの中におられるのか、おられないのか』と言って、【主】を試みたからである」

③民20:13、24、27:14、詩81:7、95:8なども参照。

④メリバ(争い)は普通名詞から、固有名詞となった。

(2)ロトに選択権を譲る。

   ①「全地はあなたの前にあるではないか」

*これは修辞的な問い。答えを期待したものではない。

②「私から分かれてくれないか」

③「もしあなたが左に行けば、私は右に行こう。もしあなたが右に行けば、私は左に行こう」

(3)アブラムは富を所有していたが、富はアブラムを所有していなかった。

(4)13章のアブラムは平和の人。14章のアブラムは戦争の人。すべてロトのためである。

 4.ロトの選び

 (1)ロトは富を所有していたが、富もまたロトを所有していた。

(2)ロトは目を上げて見渡した。

 ①創13:10:「ロトが目を上げてヨルダンの低地全体を見渡すと」

②ロトは、何が自分にとって最善であるかを判断するために、見渡した。

③ふたりが立っている中央山地の場所からは、東と西の両方がよく見渡せる。

(3)彼は、信仰の目ではなく、肉の目を上げている。

(4)ヨルダンの低地は、エデンの園のように潤い、魅力的に見えた。

①「低地」という言葉は、ヘブル語ではキカル(丸い地域、サークルなどの意)。

②今日では、ヨルダンの低地は乾燥した地帯。

③ソドムとゴモラが滅ぼされる以前は、緑豊かな土地。

(5)ロトは、アブラムに敬意を表することもなく、ヨルダンの低地を選び、東に移動。

(6)やがて彼は、ソドムの近くにまで天幕を張るようになる。

(7)ロトが、ソドムの町に入るのは、もはや時間の問題となった。

 5.その後のロトの歩み

(1)自分にとって最善の場所を選ぼうとして、肉の目を上げた(創13:10)。

(2)良い地を選び、東の方に移動して行った(創13:11)。

(3)ソドムの近くに天幕を張った(創13:12)。

(4)ソドムに住んだ(創14:11~12、Ⅱペテ2:7~8)。

(5)ソドムの門のところに座るまでになった(創19:1)。町の長老となったということ。

 6.ソドムに対する神の評価

  (1)創13:13:「ところが、ソドムの人々はよこしまな者で、【主】に対しては非常な罪人であった」

(2)「よこしまな者」とは、ヘブル語で「ライーム」。

(3)ソドムの町は堕落していたが、ロトがそれに気付いていたかどうかは分からない。

(4)ノアの物語との対比

①創6:5

②人類一般が悪に染まったため、その悪を取り除く必要が生じた。

③大洪水は、その悪を取り除く手段であった。

④その結果、ひとりの人と、ひと家族だけが救われた。

⑤ソドムの場合も、ひとりの人と、ひと家族だけが救われ。

Ⅲ.祝福:アブラハム契約の再確認

 
1.主からの語りかけ

(1)タイミング:「ロトがアブラムと分かれて後」。ロトが最善の地を取った後。

(2)これは3回目の語りかけ(アブラハム契約については2回目)。

「さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい」

(3)ロトは自分で目を上げたが、アブラムは神の命令によって目を上げる。

 2.語りかけの内容

(1)「さあ」という言葉:「ナー」

(2)旧約聖書に406回、創世記に74回出てくる。

(3)嘆願、勧め、丁寧な言葉

創12:11、創12:13、創13:8、9

  (4)神が人に語る場合で、この言葉が用いられている例は4回しかない。

   ①神が人間に、理解を超えたことをするように求める場合。

   ②創13:14で、神は初めて「ナー」という言葉を使っている。

   ③直訳するとこうなる。

「どうか目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡してください」

   ④他の3つの例

    *創15:5 息子の約束に関して、天を見上げるように

    *創22:2 イサクを犠牲にするように

    *出11:2 エジプト人から贈り物を集めるように

  (5)アブラムは、4つの方向を見るように命じられた。

   ①それは、ロトが選んだ地も含む。

②そこを、神はアブラムとその子孫に約束した。

③アブラムもまた、いつかその地を所有するようになる。

  (6)子孫の約束

  (7)その地を縦と横に歩き回るように命じられた。

   ①アブラムこそ、初めて聖地旅行をした人物である。

②これは、預言的行為。成就は、メシア的王国において。

③無千年王国説では、この聖句は解説できない。

 3.その後のアブラム

(1)天幕を移した。依然として天幕生活をしている。

(2)ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに住んだ。

 ①創12:6と似ている。シェケムの場、モレの樫の木のところ。

 ②創13:18ではマムレの樫の木のそば。偶像礼拝の場。

 ③創14:13によれば、「マムレ」とは、その地の所有者エモリ人マムレの名前。

 ④創18:1では、アブラムはここでソドムのために執りなしをする。

⑤創23:17~19では、アブラムはこの近くにマクペラの墓地を購入する。

  (3)ヨシ14:15:「 ヘブロンの名は、以前はキルヤテ・アルバであった」

①「アルバの町」、あるいは「4人の町」

②ヘブロンへの改名。「友人(ハベル)」という言葉から来ている。

③新しい名前が、アブラムにちなんで付けられた。アブラムは、神の友。

  (4)そこに主のための祭壇を築く。

①偶像礼拝の中心地に、真の神の祭壇が築かれた。

②アブラムは、霊的な所有権を宣言している。

結論

 1.立ち返り:黙2:4~5

エペソの教会に次のことばが伝えられた。


「しかし、あなたには非難すべきことがある。あなたは初めの愛から離れてしまった。それで、あなたは、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて、初めの行いをしなさい。もしそうでなく、悔い改めることをしないならば、わたしは、あなたのところに行って、あなたの燭台をその置かれた所から取りはずしてしまおう」

 2.ロトとの分離

  (1)ロトは異分子であった。

  (2)パリサイ人やサドカイ人のパン種に注意(マタ16:6)

  (3)つり合わぬくびき(Ⅱコリ6:14)

  

2.
祝福(アブラハム契約の再確認)

(1)私たちは、福音に対して理性を超越した応答をした。

(2)次は、神の約束に対しても理性を超越した応答をするように期待されている。

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