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創世記(19)—バベルの塔—

  • 2008.10.27
  • 創世記11章:1〜9
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

私たちは歴史から学ぶ必要性があることを学ぶ。

創世記19 創世記11章1節~9節

「バベルの塔」

イントロ:

1.前回までの復習

(1)創世記には11の区分(トルドット)がある。

(2)前回と今回で、第4の区分が終わる(10:1~11:9)。

(3)創10章は、ノアの息子たちのその後の広がりの説明である。

(4)きょうの箇所は、どのような原因で人類が広がったのかを説明している。

(5)再記述の法則について

 ①創11:1~9は、創10章の状態がどのようにして起こったのかを記したもの。

②つまり、時間的には創11:1~9の方が、創10章よりも先。

③バベルの塔の事件は、ニムロデが指導者となって起こった神への反抗。

④彼はバビロンで神に反抗しますが、後にアッシリヤに移動することになる。

⑤この事件は、ペレグの時代に起こったことである(創10:25)。

(6)ここには、創6章~8章と同様の「対象対句法」がある。

A 全地は一つのことば(1節)

B そこに(2節)

C 互いに(3節)

D さあ、れんがを作ってよく焼こう(Let us)(3節)。

E さあ、われわれは…建て(4節)

F 町と塔(4節)

G 主は、降りて来られた(5節)。

F 町と塔(5節)

E 人間の建てた(5節)

D さあ、混乱させ(Let us)(7節)

C 互いに(7節)

B そこから(8節)

A 主がことばを混乱させた(9節)。

 2.メッセージのアウトライン

(1)起:初めの状態

(2)承:人類の野望(神のようになろうとした)

(3)転:神の裁き(言葉の混乱)

(4)決:裁きの結果(各地への離散)

 3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

(1)歴史から学ぶ必要がある。

(2)過去に起こったことは、再び起こる。

(3)人類全体に起こったことは、個人にも起こる。

このメッセージは、私たちが歴史から学ぶ必要性があることを教えようとするものである。

Ⅰ.起:初めの状態(11:1~2)

 1.この時代は、一つのことば(一つの唇)、一つの話しことば(同じ語彙)。

(1)意思疎通が容易。

(2)そのことばとは、ヘブル語

 2.その後の人類の移動。「そのころ、人々は東のほうから移動して来て、シヌアルの地に平地を見つけ、そこに定住した」

(1)「東の方から移動して来て」という訳よりは、「東の方に移動して」の方がよい。

(2)アララテ地方(今のアルメニア、トルコ)から、シヌアルの地へ移動。

(3)シヌアルの地とは、バビロンのこと

(4)そこには「平地」があった。

(5)耕作に適した地を見つけたので、そこに定住した。

3.シヌアルの地は、人類の歴史が始まった場所(エデンの園が置かれたあたり)。

(1)人類はアダムから始まり、大洪水で滅ぼされた。

(2)再びノアから新しい歴史を刻み始めていた。

(3)ノアの息子たちから出た人々は、人類の歴史が始まった「先祖たちの地」に帰還。

(4)神は人類に、新しいチャンスを与えてくださった。

(5)人類の責務は、そのチャンスを生かして地に広がり、神を称えること。

(6)しかし、人類は神の期待を裏切り、再び反抗の歴史を繰り返すことになる。

4.私たちの責務とは。

Ⅱコリ6:2 「神は言われます。『わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた』。確かに、今は恵みの時、今は救いの日です」

Ⅱ.承:人類の野望(神のようになろうとした)(11:3~4)

1. レンガの使用

 (1)人々は、石の代わりにレンガを作って、それを用いるようになった。

(2)南メソポタミアでは、石が不足していた。

(3)粘土も不足していたので、モルタルの代わりに瀝青(アスファルト)を用いた。

2.町と塔の建設(4節)

 (1)しばらくすると、彼らは町と塔を建てようとした。

(2)大洪水以前にも町はあった(創4:17)。

(3)この箇所で言われている町とは、創10:10の町、バビロンのこと。

(4)バビロンの意味は、「神の門」ということ。

3.「天に届く塔」を建てようとした理由

(1)占星術のためである。

(2)彼らは、神の領域に届こうとした。

(3)ここには、誤った宗教の原型がある。

(4)黙示録17:5は、バビロンが「誤った宗教の母」であると教えている。

「その額には、意味の秘められた名が書かれていた。すなわち、『すべての淫婦と地の憎むべきものとの母、大バビロン』という名であった」

  (5)この塔は、新しい宗教を創設する目的で建てられたもの。

(6)その指導者であるニムロデは、バビロンの主神であるマルドゥクになった。

①マルドゥクは、メロダクと言われる(エレ50:2)。

②ベルとも呼ばれる(エレ50:2)。

 4.人々は、「名をあげよう」という野望を抱いた。

(1)この野望もまた、大洪水の前から存在していた(創6:4)。

(2)野望は、人間主義、傲慢、プライドから出てくるもの。

(3)これは、人間が抱く根本的な罪である。

(4)「われわれが全地に散らされるといけないから」

①これは、ノア契約の違反(創9:1、7)。

②人類が全地に広がることこそ、神の計画であった。

③人々は、神が与える領土の区分に反抗し、自らそれを選ぼうとした。

 5.今も人類の根本的な問題は変わっていない。

(1)地上における戦争は、すべて土地の奪い合いに起因する。

(2)私たちの内には、神を押しのけ、自分の思い通りに生きようとする性質が宿っている。

(3)私たちは「ヤコブ(押しのける者)」である。

(4)神との和解の中にこそ、真の平安と喜びとがある。

Ⅲ.転:神の裁き(言葉の混乱)(11:5~7)

 
1.擬人法で神の思いを表現している。風刺、皮肉。

  (1)神は人類の状態に関心を持っておられる。

(2)人類は余りにも小さな存在である。

(3)人類がいかに高い塔を建てたとしても、神は、降りて来なければそれが見えない。

 2.神の評価

(1)一つの民

(2)一つのことば

(3)これは反抗の始まりで、これからあらゆる種類の反抗が起こってくるであろう。

(4)神への反抗という根本的な問題の根が断ち切られる必要がある。

 3.神は2度目に降りて来られる。

(1)2度目は、裁きのために。

(2)主語は複数形。「Let us」。

①三位一体の暗示

②ユダヤ教のラビは、神が天使に語っていると解釈する。

  (3)目的は、ことばの混乱をもたらすこと。

(4)4節で語っていることが、できなくなる。

Ⅳ.結:裁きの結果(各地への離散)(11:8~9)

1.主は人々を、地の全面に散らされた。

 (1)ここに、10章に書かれた人類の離散が起こった理由がある。

 (2)ニムロデも、アッシリヤに移動した。

2.彼らは塔を完成させたが、町を建てるのはやめた。

 (1)同じ言葉の人々が住むには、すでに十分な広さがあった。

(2)言葉の異なる人々は、他の場所に移動した。

  (3)町に名前が付けられた。

   ①バベルとは、ヘブル語のバビロン。

②ここには、ことば遊びがある。

③同じ語幹の言葉に2つの意味がある。

*バベル(Bavel) 「散らす」という意味

*バビル(Babilu) 「神の門」という意味

   ④別の言葉。バラル(Balal) 「混乱させる」

   ⑤バベルという名前は、「神の門」が「混乱の門」になったことを示している。

3.多種の言語が発生した。

 (1)人類の傲慢を砕くためにこれが起こった。

 (2)ゼパ3:9では、メシア的王国での言葉の回復が預言されている。

   「そのとき、わたしは、国々の民のくちびるを変えてきよくする。彼らはみな主の御名によって祈り、一つになって主に仕える」

結論

1.歴史から学ぼう。

2.過去に起こったことは、再び起こる。

(1)米国発の金融危機は、世界を震撼させている。

(2)文明史的に見れば、産業革命以来の近代化、拡大化路線が破綻している。

(3)危急の課題は、エネルギー、地球環境、食の確保である。

(4)現代版バベルの塔が破綻しつつあることを認め、神の前に謙遜になる必要がある。

 3.人類に起こったことは、個人にも起こる。

  (1)傲慢

  (2)神の声が聞こえなくなる。

  (3)人とのコミュニケーションが成り立たなくなる。

  (4)成功を求めたのに、混乱と破滅が襲ってくる。

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