創世記(17)—ノアの失敗—

このメッセージに感謝を贈る

この無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。
あなたの「ちょっとした感謝」を300円献金で贈ってみませんか?

ハーベスト・タイム・ミニストリーズへのサポーター献金はこちら

このメッセージでは...

ノアの失敗を通して、救いの本質について学ぶ。

創世記17 創世記9章18節~29節

「ノアの失敗」

イントロ:

1.前回までの復習

(1)第3の区分(トルドット)「これはノアの歴史である」

(2)これまでに確認したこと

①ノアとその一家は、箱舟を造り、大洪水の中を生き延びた。

②ノアとその一家は、箱舟を出た。

③神は、ノアと契約を結ばれた。ノア契約。

 *エデン契約、アダム契約に続く第3の契約

 *ノア契約のしるしは、虹である。

*ノアは、人類の代表としてこの契約を結んだ。

  (3)きょうはノアの失敗について学ぶ。

 2.メッセージのアウトライン

(1)人類の新しい始まり

(2)ノアの失敗

(3)ノアの息子たちの反応

(4)ノアの生涯のまとめ

 3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

(1)誰であっても、必ず罪を犯したり、失敗したりする。

(2)誰であっても、救いを必要としている。

(3)救われる方法は、いつの時代でも同じである。

このメッセージは、ノアの失敗を通して、救いの本質について学ぼうとするものである。

Ⅰ.人類の新しい始まり(9:18~19)

1. セム、ハム、ヤペテ(誕生の順番 創5:32、6:10、7:13、10:1、Ⅰ歴1:4)

2. ハムはカナンの父である。

(1)ハムの性質が、カナンに受け継がれる。

(2)創12章以降、カナンが重要な役回りを演じることになる。

3.洪水後、ノアには子どもが生まれていない。人類はノアの息子たちから広がった。

Ⅱ.ノアの失敗(9:20~21)

1. ノアは、洪水後、新しい仕事を始める。

  (1)ぶどう畑を作る農夫になった。

(2)ぶどう酒を作ること、飲むことは罪ではない。

(3)結果が、罪である。酔うことは罪である。

 2.ノアでも罪を犯す。

(1)人間は、誰でも罪を犯す。

(2)酔うことと、裸とは、往々にして関連付けられる(哀4:21、ハバ2:15)。

(3)この姿は、義人であり、神とともに歩んだノアとは別人のようである。

(例話)1970年代のウォーターゲート事件とチャック・コルソンの回心

Ⅲ.ノアの息子たちの反応(9:22~27)

 1.ハムの行動

  (1)「父の裸を見て」

①否定的な目で見ている。

②陰部を、情欲の目で見た(同性愛ではない)。

③バウンダリー(領域)の侵害である。

(2)否定的な目の例

 ①創19:26 ロトの妻

「ロトのうしろにいた彼の妻は、振り返ったので、塩の柱になってしまった」

②出33:20 神を見て、なお生きていることはできない。

「また仰せられた。『あなたはわたしの顔を見ることはできない。人はわたしを見て、なお生きていることはできないからである』」

③士13:22 マノアは、私たちは神を見たので必ず死ぬと言っている。

「それで、マノアは妻に言った。『私たちは神を見たので、必ず死ぬだろう』」

④Ⅰサム6:19 契約の箱の中を見たベテ・シェメシュの人たち5万70人が死んだ。

「主はベテ・シェメシュの人たちを打たれた。主の箱の中を見たからである。そのとき主は、その民五万七十人を打たれた。主が民を激しく打たれたので、民は喪に服した」

  (3)ハムの罪の内容

①見たこと。覆わなかった。

②他の人に伝えた。父の堕落を言い広めた。

③父をあざけったこと。

 2.セムとヤペテの行動

(1)うしろ向きに歩いた。

(2)裸を見なかった。

(3)着物で父の裸をおおった。

 3.呪いと祝福の言葉。創世記に記録されているノアの唯一の言葉。

4.カナンに下る呪い

  (1)「末の息子」とは、若い方の息子のこと。ハムは真ん中の息子であった。

(2)ハムの罪のために息子のカナンが呪われている。

 ①カナンは、ハムの4番目の息子である。ハム自身が呪われたのと同じ。

②彼は、父ハムと同じように行動した可能性がある。

    *ラビの見解。カナンがノアの裸を見つけ、それを父ハムに伝えた。

③また、彼の性格が父と同じものである可能性もある。

  (3)カナンはハムの性質を発展させた。カナン人の罪の重さ。

創15:16、18:20、21、19:4~10、レビ18:1~3、申12:29~31

(4)神の憐れみの要素がある。

①ハムの罪は、4人の息子ではなく、カナンにおいてのみ裁かれた。

(5)カナンは、兄弟たち(セムとヤペテ)の「しもべらのしもべ」となる。

 ①Ⅰ列9:20~21でそれが成就している。

「すなわち、イスラエル人が聖絶することのできなかった人々の跡を継いで、この地に生き残った彼らの子孫を、ソロモンは奴隷の苦役に徴用した。今日もそうである」

   ②カナン人たちは、イスラエル人の奴隷となった。

③フェニキア人たちは、ペルシヤ人、ギリシア人、ローマ人の奴隷となった。

④ポエニ戦争で、カルタゴ(北アフリカのフェニキア人の植民地)が滅ぼされた時、

(前146年)に、カナン人の歴史は終わった。

 5.セムに下る祝福

(1)「ほめたたえよ。セムの神、主を」。神がたたえられている。

(2)セムは、真の神に関する知識を所有する。

(3)女の子孫は、この系図から出てくる。

(4)カナンの子孫は、セムの子孫のしもべとなる。

6.ヤペテに下る祝福

(1)最も広い地域に広がる。アジアとヨーロッパ。

(2)「セムの天幕に住む」 セムと交わりを持つ。

(3)ヤペテはユダヤ人を肉体的に征服するが、霊的にはユダヤ人がヤペテを征服する。

(4)ヤペテは、ハムよりも多くセムの神を信じるようになる。

(5)カナンはヤペテのしもべとなる。

①フェニキア人たちは、ギリシア人、ローマ人の奴隷となった。

②黒人は呪いの中あるという教えは、間違っている。

③ハムの息子の1人だけが呪われている。

④ハムの子孫は、アフリカ大陸に広がったが、エジプト人は黒人ではない。

Ⅳ.ノアの生涯のまとめ(9:28~29)

1. ノアの死

(1)大洪水の後、350年生きた。

(2)ノアの一生は、950年であった。

2.新約聖書の「ノアの日」について(マタ24:37~39、ルカ17:26~27参照)

(1)「ノアの日」とは、「ノアの時代」という意味。

(2)特徴は、神の裁きが近いのに、人々は大洪水の直前まで日常生活を営んでいたこと。

(3)これと似たような時代が再び到来する。

(4)それは、携挙が起こる直前の時代のこと。

(5)携挙が起これば、大患難時代はすぐにやって来る。

(6)しかし、人々はそういう警告には耳を傾けないで、平気で日常生活を送る。

(7)ノアの大洪水は、終末時代を生きる私たちへの警告。

3.「ノアの救い」について

(1)救いは、信仰により、恵みによって与えられる。

(2)信仰の対象は、神。

(3)信仰の内容は、時代によって異なる。

①ノアの時代では、箱舟を造ってそこに入ること。

②恵みの時代では、イエスが私たちの罪のために十字架で死に、墓に葬られ、3日目に甦ったことを信じること。

結論

1.誰であっても、必ず罪を犯したり、失敗したりする。

2.誰であっても、救いを必要としている。

3.救われる方法は、いつの時代でも、信仰と恵みによってである。

週間アクセスランキング

1

コリント人への手紙第二(15)パウロと偽使徒の違い(2)-苦難に満ちた奉仕-11:16~33

2

コリント人への手紙第二(4)奉仕の本質の解説―新しい契約に仕える祝福―3:1~11

3

Q423 聖書は、「性差別」を容認しますか。

4

コリント人への手紙第二(14)パウロと偽使徒の違い(1)11:1~15

5

ヨハネの黙示録(4)—エペソにある教会—

6

イスラエル旅2023#089中川牧師とめぐる旅:【祈りの場、西壁】神殿再建の予感

ハーベスト・タイムを応援する

ハーベスト・タイムの働きは、サポーターの皆様のお祈りと、献金により維持されております。
ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。

ハーベスト・タイムのSNSでは、新着メッセージなどをお知らせしています。

聖書箇所の引用には新改訳聖書を使用しています。その他の場合は明記いたします。
聖書 新改訳2017(C)2017 新日本聖書刊行会 許諾番号4-2-856号
Copyright © Harvest Time Ministries, All Rights Reserved.