私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創世記(14)—洪水の始まり—
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このメッセージでは...
ノアの時代の洪水が普遍的なものであり、預言的性格を持っていることを確認する。
創世記14 創世記7章1節~24節
「洪水の始まり」
イントロ:
1.前回までの復習
(1)第3の区分(トルドット)「これはノアの歴史である」
(2)このトルドットの構造:antithetical parallelism 対照対句法がある。
A 6:11~13 神は人類を滅ぼすことを決意する。
B 6:14~22 ノアは箱舟を造る。
C 7:1~9 神は箱舟に入るように命じる。
D 7:10~16 洪水が始まる。
E 7:17~24 洪水が150日続く。山々が水で覆われる。
F 8:1a 神はノアを覚えておられた。
E 8:1b~5 洪水が150日後に引いていく。山々が現れる。
D 8:6~14 地は乾き始める。
C 8:15~19 神は箱舟から出るように命じる。
B 8:20 ノアは祭壇を築く。
A 8:21~22 神は人類を滅ぼさないことに決める。
2.メッセージのアウトライン
(1)神は箱舟に入るように命じる。
(2)洪水が始まる。
(3)洪水が150日続く。山々が水で覆われる。
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)洪水の内容
(2)洪水の普遍性
(3)洪水の預言的性格
このメッセージは、ノアの時代の洪水が普遍的なものであり、預言的性格を持っていることを確認しようとするものである。
Ⅰ
.C 7:1~9 神は箱舟に入るように命じる。
1.「あなたと全家族」
(1)合計8人
(2)全人類の中で、ひと家族だけが義人(信仰による義人)。
(3)破壊から免れるための招き。
①主イエスの招きも、これと同じ。
②マタイ11:28
2.動物
(1)きよい動物 7つがい
(2)きよくない動物 1つがい
(3)鳥 7つがい
(4)モーセの律法の前から、きよい動物ときよくない動物の区別があった。
①犠牲のささげ物は、モーセの律法の前からあった。
②きよい動物とは、犠牲にも、食用にもなる。
③少なくとも、牛、羊、ヤギが含まれる。
④洪水の後、短時間に繁殖する必要のある動物。
⑤食用、農耕のため。7つがい目は犠牲のささげ物となる。
3.雨
(1)7日後に雨が降り始める。
(2)これは、人類の歴史上初めての雨。
(3)雨は40日40夜降り続ける。
(4)すべての生き物を地の面から消し去るため。
(5)ノアの従順に注目。「ノアは、すべて主が命じたとおりにした」
4.箱舟に入る。
(1)ノアは600歳。
(2)ノア、息子たち、妻、息子たちの妻が箱舟に入った。
(3)まだ見ていない大洪水の大水を避けるため。
(4)動物の分類
①きよい動物
②きよくない動物
③鳥
④地をはうすべてのもの
(5)神が動物たちを集めた。
Ⅱ.D 7:10~16 洪水が始まる。
1. 7日経って、大洪水が地上に起こった。
(1)箱舟に入るために十分な時間。
(2)その時間を無駄にする余裕は与えられていない。
2.ノアの生涯の600年目の第2の月の17日。
3.水源が2つある。
(1)大いなる深淵の源(地下水源の水が溢れ出した)
(2)天の水門
4.洪水は何をもたらしているのか。
(1)創世記1:6~7 2日目の創造が破壊される。
(2)創世記1:2の状態に戻っていく。
5.大雨は40日40夜地の上に降った。
(1)地からの水はどうなったかは分からない。
(2)恐らく、その後も溢れ出したのであろう。
6.ノアの家族は箱舟に入った。
(1)レメク(4:23)の場合は、一夫多妻。
(2)セツの家系では、一夫一婦。
(3)セツの家系で最初に複数の妻をめとったのは、アブラハム。
7.動物たちも箱舟に入った。
(1)あらゆる種類の獣
(2)あらゆる種類の家畜
(3)あらゆる種類の地をはうもの
(4)あらゆる種類の鳥
(5)翼のあるすべてのもの(昆虫も含む)
8.「それから、主は、彼のうしろの戸を閉ざされた」
(1)回帰不能点を越えた。
(2)神の守りが、残れる者(レムナント)のためにある。
(3)箱舟の内には主の臨在があり、外には洪水があった。
Ⅲ.E 7:17~24 洪水が150日続く。山々が水で覆われる。
1. 水かさが増し、箱舟を押し上げた。箱舟は地から浮かび上がった。
2. 水はみなぎり、地の上に大いに増し、箱舟は水面を漂った。
(1)風が吹くままに流された。
(2)メソポタミア地方からアララテ山(ロシアの南部からトルコ)まで移動した。
3.水は、いよいよ地の上に増し加わり。「メオッド、メオッド」
(1)天の下にあるどの高い山々も
(2)すべて覆われた。
4.その上にさらに15キュビト増し加わった。
(1)山の上にさらに6.6メートル
(2)箱舟が山にぶつからなかったのは、そのためである。
5.すべての肉なるものと、すべての人が死に絶えた。
6.これは、地域的な洪水ではなく、全地を覆った普遍的な洪水である。
(1)そうでないなら、高い場所や、洪水が来ない地域に避難できた。
(2)これほど大規模な箱舟を造る必要はなかった。
(3)これほどの種類の動物を集める必要はなかった。
(4)水が引くまでに要した時間を見よ。
①水は、150日間、地の上に増え続けた。
②地が渇くまでにさらに221日かかった。
(5)神は、2度と洪水をもたらさないと約束された(8:21~22、9:11~17)。
①地域的な洪水は起こっている。
②しかし、普遍的な洪水は起こっていない。
(6)現在の人類は、ノアの3人の息子から出ている。
(7)聖書を知らない文化の中で、40以上のものが洪水物語を持っている。
(8)聖書はこれを普遍的洪水と見ている。
ヨブ22:15~16、詩篇104:5~9、イザヤ54:9
マタイ24:39、ルカ17:27
ヘブル11:7、Ⅰペテロ3:20、Ⅱペテロ2:5、3:5~7
7.洪水の預言的性格:Ⅱペテロ3:5~7について
(1)地は神のことばによって水から出て、水によって成りました。
①創世記1:7 ~8 第2日目。
(2)そのようにして創造された地は、一度洪水によって滅ぼされました。
①ノアの洪水への言及。神は裁きという形で超自然的に、有限な世界に介入された。
②創世記1:2へ逆戻り。
(3)今の天と地は、やがて火によって焼かれる。
①神は再び、裁きをもって超自然的にこの世界に介入される。
②今度は、水による裁きではなく、火による裁き。
③これが起こるのは、大患難時代。
結論
1.
洪水の内容
(1)150日間水が増え続けた。
(2)箱舟の外に出るまでにさらに221日かかる。
2.
洪水の普遍性
(1)創世記1:7~8→創世記1:2へ
3.洪水の預言的性格
(1)2日目の創造が洪水によって破壊された。
(2)今の天と地は、やがて火によって焼かれる。大患難時代。
(3)キリスト教は、世界観であり、歴史観である。
①時代を読んで、自分の立ち位置を確認する。
(例話)死刑執行の現場はどうなっているのか。執行したことのある刑務官の証言。
②私たちは、何を為すべきか。
*すでに箱舟は用意されている(イエスの十字架)。
*私の責務と、神の領域を区別する。
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