私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創世記(11)—セツの流れ—
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このメッセージでは...
罪人を救おうとする神の愛と恵みの素晴らしさを確認する。
創世記11 創世記5章1節~32節
「セツの流れ」
イントロ:
1.前回までの復習
(1)創世記には11の区分(トルドット)がある。
(2)創世記5:1~6:8 第2のトルドット
(3)「セツの流れ」、「女の子孫(種)」、「約束の子孫(種)」の流れを追っていく。
2.メッセージのアウトライン
(1)アダムから10代の家系を追う。
(2)すべてヘブル語。バベル事件の前は、ヘブル語が共通の言語。
(3)この系図の中には欠落はない。
①「生んだ」という言葉以外に、年代が入っている。
②年はそのまま年である。
(4)定型の文書形式がある(フォーマット)。
①何歳で「約束の子孫(種)」を生んだか。
②その子の命名。
③それから何年生きたか。
④息子、娘たちを生んだ。
⑤何歳で死んだか。
(5)例外が4人いる。
①初代のアダム
②7代目のエノク
③9代目のレメク(ノアに関する彼の言葉)
④10代目のノア
(6)メッセージのアウトラインは10あるが、強調するのは、4人。
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)旧約聖書と新約聖書のつながり
(2)アダム契約の呪いの広がりと、人類の罪の広がり
(3)神の恵みの進展
このメッセージは、罪人を救おうとする神の愛と恵みの素晴らしさを確認しようとするものである。
イントロダクション(5:1~2)
1. 新しいトルドットの始まり。アダムのその後、子孫たちの歴史。
2.「セフェル」という言葉が初めて登場。
(1)新共同訳 「これはアダムの系図の書である」
(2)トルドットは、個別に記録された書。モーセは基本的には編集者である。
(3)「セフェル」という言葉が出てくるのは、11のトルドットの中ではここだけ。
(4)創世記5章とマタイ1:1~17 書き始めが同じ
①ノアの系図の後にノアの物語。イエスの系図の後にイエスの物語。
②メシアであるイエスは、最後のアダムである。
3.この箇所は、第1のトルドットの要約である(2:4~4:26)
(1)「アダムを創造されたとき」 第6日
(2)「神のかたち」が、アダム以降の世代にどのように継承されたのか。
(3)男と女とに彼らを創造された。
(4)神は彼らを祝福された。エデン契約の祝福。
(5)「アダム」とは、固有名詞ではなく人類のこと。「彼らを祝福して」(複数形)。
Ⅰ.3~5節 アダム
(ここでは、固有名詞として使われている)
1.定型のフォーマット
(1)130年生きて、子を生んだ。「約束の種」、「女の種(子孫)」の系列。
(2)セツと命名した。
(3)それから800年生きた。
(4)息子、娘たちを生んだ。
(5)930歳で死んだ。
2.非定型の要素
(1)「神のかたち」ではなく、「彼のかたち」になっている。
(2)人は「神のかたち」を保持している。
(3)と同時に、アダムの堕落した性質を相続するようになる。
Ⅱ.6~8節 セツ
(基礎という意味)
Ⅲ.9~11節 エノシュ
(壊れやすい、人間性)
Ⅳ.12~14節 ケナン
(鍛冶屋)
Ⅴ.15~17節 マハラルエル
(神をたたえる)
Ⅵ.18~20節 エレデ
(守る、防御する)
Ⅶ.21~24節 エノク
(奉献)
1.定型のフォーマット
(1)65年生きて、子を生んだ。「約束の種」、「女の種(子孫)」の系列。
(2)メトシェラと命名した。
(3)それから300年生きた。
(4)息子、娘たちを生んだ。
(5)365歳でいなくなった(エノクは、最短で地上を去った)。
2.非定型の要素
(1)エノクとレメクは、カインの系図にも登場するが、別人である。
(2)エノクは神とともに歩んだ。
(3)エノクは、メトシェラを生んで後、神とともに歩み始めたようである。
(4)彼は、父のエレデよりも先にいなくなっている。
(5)「神とともに歩んだ」は「ヒッツハレッフ」
①創世記3:8 「園を歩き回られる神」
②「歩き回る」は、交わりを強調する言葉。
③忠実な僕の奉仕も意味する。
(6)ユダ14、15節は、エノクが預言者であり、義なる主の僕であることを教えている。
(7)「いなくなった」は「ヴェエネヌ」。
①消えたという意味。彼は、天に上げられた。
②ヘブル11:5
3.エノクは、恐らくアダムから7代目のレメクと同世代であろう。
(1)ふたりは、対象的な人格。
(2)神に敵対するレメクと、神とともに歩むエノク。
Ⅷ.25~27節 メトシェラ
(槍の人、「彼が死ぬとそれは送られてくる」という意味)
1. 定型のフォーマットに戻っている。
2. しかし、注目すべき点がある。
(1)彼の名は、預言的な名になっている。その死ととともに洪水がやって来る。
(2)父親のエノクは、預言者として活動していた。
(3)メトシェラが死んだ年に、洪水が襲っている。
(4)彼の生涯は、965年。最も長寿。これは神の恵みを表している。
(5)彼が生きている限りは、洪水はこない。悔い改めの期間。
(6)Ⅱペテロ3:8、9は、神の忍耐を教えている。
(7)彼が850歳の頃、ノアは箱舟を作り始めている。
Ⅸ. 28~31節 レメク
(兵士 征服者)
1.定型のフォーマット
(1)182年生きて、子を生んだ。「約束の種」、「女の種(子孫)」の系列。
(2)ノアと命名した。
(3)それから595年生きた。
(4)息子、娘たちを生んだ。
(5)777歳で死んだ。
2.非定型の要素
(1)「主がこの地をのろわれたゆえに、私たちは働き、この手で苦労しているが、この私たちに、この子は慰めを与えてくれるであろう」
(2)ノアの意味は、慰め。慰めるは「ナハム」
(3)アダム契約呪いから慰められる。
(4)彼は、ノアをメシアと間違えた。エバがカインをメシアと間違えたのと同じ。
(5)彼はノアを特別な人物であると判断したが、その適用が間違っていた。
(6)レメクは息子、娘たちを生んだ。ノアの兄弟、姉妹たち。何人かは洪水で死ぬ。
Ⅹ. 32節 ノア
1.「ノアが五百歳になったとき、ノアはセム、ハム、ヤペテを生んだ」
2.500歳で、3人の息子がいたという意味。
(1)セム(名前)
(2)ハム(熱い)
(3)ヤペテ(美しい、美)
結論
1.アダムから洪水までは、1656年。
2.「約束の種」はすべて洪水の前に死んでいる。
3.アダムの死は930年、それはレメクが56歳の時。
(1)レメクはノアの父。
(2)アダムとレメクは、伝承の側面からは、1世代しか離れていない。
(3)アダムとノアは、2世代しか離れてない。
4.ローマ5:12の原則が成就している。例外はエノクだけ。
5.創世記3:4はサタンの嘘であったことが明らかになった。
6.これらの人物は、歴史的に実在したと、旧新約は認めている。
(1)Ⅰ歴代1:1~4
(2)ルカ3:36~38
7.神は、「約束の種」を守り、その記録を残された。
8.私たちの神は、忍耐する神である。
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