創世記(10)—レメクとセツ—

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このメッセージでは...

神に背を向けて生きるか、神とともに生きるか、2つの道の存在を確認する。

創世記10 創世記4章17節~26節

「レメクとセツ」

イントロ:

1.前回までの復習

  (1)創世記には11の区分(トルドット)がある。

  (2)今回で、第1のトルドットが終了(2:4から始まった)

①人類の創造

②堕落

③エデンの園からの追放

④カインとアベル

⑤カインはエデンの東、「ノデの地」、「ノド(さすらい)の地」(新共同訳)に住んだ。

(3)創世記の記事は、神話や伝承ではなく歴史的事実である。

  (4)がん哲学―始まりは小さい。時間がかかる。

 2.メッセージのアウトライン

(1)カインの道(神に背を向けて生きる人々)

 ①エノク

 ②イラデ

 ③メフヤエル

 ④メトシャエル

 ⑤レメク

(2)セツの道(神とともに生きる人々)

 ①アベルは死んだ。

 ②その代わりとしてセツが誕生した。

 ③セツはエノシュが生まれた。

 3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

(1)2つの道の存在

(2)カインの道は広いが、セツの道は狭い。

(3)では、あなたはどちらの道を選ぶか。

このメッセージは、2つの道の存在を確認し、セツの道を選ぶように決断を迫るものである。

Ⅰ.カインの道

 1.カイン(16節)

(1)「主の前から去って」→遍在の神から去ることはできない。

(2)主に出会う特定の場所のこと。シャカイナグローリーのあるエデンの園の入り口。

(3)「ノデの地」、「ノド(さすらい)の地」(新共同訳)

(4)「エデンの東」とは、目に見える神の臨在から東の方に遠のくこと。

 2.エノク(17節)

(1)カインの妻は、アダムとエバから生まれた女性。

①妹、姪、あるいは又姪。

②モーセの律法が与えられるまでは、これが許されている。

  (2)エノク(ハノク):奉献という意味。ハヌカの祭りと同じ言葉。

  (3)カインは、町を建てていた。これは神の命令に違反している。

(4)その町は、エノクと呼ばれた。

 3.イラデ(18節)

  (1)イラデ:町の人という意味。

  (2)町、都市は、神に敵対する文化が育つ場所。

 4.メフヤエル(18節)

(1)メフヤエル:神は私を生かしてくださるという意味。

(2)カインの系図の中にも神を信じる者がいる。

 5.メトシャエル(18節)

(1)メトシャエル:神の人という意味。

(2)彼もまた、神を信じる人。

 6.レメク(18~24)

(1)アダムから7代目。

(2)レメク:兵士、征服者という意味。

(3)ふたりの妻をめとった。

   ①アダ:装飾、飾るという意味。

   ②ツィラ:きらきら輝くという意味。

   ③彼女たちの名前は、性的快楽を示唆する。

  (4)アダの息子たち

①ヤバル:作り出す人という意味。

*遊牧民の先祖。ベドウィン的生活。町から出た。

*アベルは定住の羊飼い。ヤバルは遊牧の羊飼い。

   ②ユバル:作り出す人という意味。

    *立琴と笛を奏する者の先祖。

  (5)ツィラの息子と娘

   ①トバル・カイン:制作力を得た人という意味。上の2人と同じ語源の名前。

*青銅と鉄のあらゆる用具の鍛冶屋。

   ②ナアマ:みめ麗しいという意味。

    *女性が系図に出てくるのは、珍しい。なんらかの理由があったものと思われる。

  (6)彼らは、人間に降りかかった呪いを和らげるために、新しい物を作り出した。

  (7)妻たちに対するレメクの歌(23~24節)

   ①聖書の中の最初の歌。

②神に反抗する歌。

③3つの対句からなっている。対句はヘブルの詩の特徴。

 *妻たちへの呼びかけ。

 *自分の力を誇る。必要以上に暴力を振るう。

*レメクの復讐は、カインの10倍。神の守りよりも、自分で自分を守る。

    *イエスは、「7度を70倍するまで赦せ」と教える(マタイ18:22)。

 7.アダム以降7代目までの系図

  (1)カインが最初の「がん細胞」となった。

(2)人類の文化の発展が、神の意図とは別の方向に進む。

①都市生活

   ②遊牧生活

(3)産業の発展

   ①牧畜。ミルク、衣服。

   ②鍛冶屋。

   ③音楽

(4)一夫多妻

(5)文字を書く能力

(6)詩を作る能力

Ⅱ.セツの道(25~26節)

1. セツ:定める。土台という意味

(1)エバが命名している。

(2)新しい家系の土台となる。

「カインがアベルを殺したので、彼の代わりに、神は私にもうひとりの子を授けられたから」

(3)「もうひとりの子」

①「子」とは「種」という言葉。

②創世記3:15の「女の子孫」と同じ言葉。

③アベルに代わる息子。「女の子孫」を輩出する家系。

④エバは霊的に成長し、神の計画を理解するようになっている。

2. エノシュ:朽ちる人という意味

(1)詩篇103:15

「人の日は、草のよう。野の花のように咲く」。ここでの人は、エノシュ。

(2)「主の御名によって祈る」

①霊的覚醒があった。

②定期的な公の礼拝の始まり。

③セツの道が顕在化してくる。

結論

1. 2つの道は聖書を貫く一大テーマ

2. セツの道

 (1)エノク(生きたまま天に上げられた人)

 (2)ノア

 (3)アブラハム

 (4)モーセ

 (5)イエス・キリスト(マタイ7:13~14)

  「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこから入って行く者が多いのです。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです」

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