私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
出エジプト記(10)—エジプトに下る災い—
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神の計画に参加する喜びを学ぶ。
出エジ10 出エジプト記7章14節~25節
「エジプトに下る災い」
1.文脈の確認
(1)モーセは信仰の危機を乗り越え、パロとの2度目の対決を果たす。
(2)アロンの杖は蛇に変わった。
(3)エジプトの呪法師たちも同じことをした。
(4)アロンの杖は彼らの杖を呑みこんだ。
(5)それでもパロは、心を頑なにした。
(6)いよいよ、エジプトに10の災いが下る。
2.メッセージのアウトライン
(1)10の災い
①目的
②7つの特徴
(2)最初の災い
①警告
②実行
③結果
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)聖書の記述の美しさ
(2)神以外のものに頼る愚かさ
(3)神の計画に参加する喜び
このメッセージは、神の計画に参加する喜びを教えてくれるものである。
Ⅰ.10の災い
1.目的
(1)イスラエルの民を解放するため
(2)エジプトを裁くため
(3)偶像礼拝の愚かさを教えるため
2.7つの特徴
(1)形式
①3×3+1=10
②3つが1セットで、それが3回ある。
③最後はフィナーレである。
(2)警告
①各セットの中の最初の2つは、災いの前に警告が与えられる。
②各セットの3番目は、警告なしに災いが下る。
(3)モーセの立ち位置
①各セットの中の1番目は、モーセが朝パロの前に立つ。
②各セットの中の2番目は、モーセはパロの前に立つが、時間は不明。
③各セットの中の3番目は、モーセはパロの前に立たない。
(4)呪法師の反撃
①最初の2つは呪法師の反撃があるが、それ以降はない。
②悪魔の限界を露呈している。
(5)災いの範囲
①最初の3つは、エジプト全土に下る。
②後半の6つは、エジプト人のみに下り、イスラエル人には下らない。
(6)動作の主体
①最初の3つは、アロンの手
②次の3つは、神の手
③最後の3つは、モーセの手
(7)災いの程度
①最初の3つは、煩わしいもの
②次の3つは、苦痛なもの
③最後の3つは、悲痛なもの
Ⅱ.最初の災い
1.警告(14~18節)
(1)朝、パロの前に立つ。
(2)パロは、ナイルに出て来る。
①ナイルなしにエジプトに命はない。
②エジプト人たちは、ナイルを「エジプトの母」として礼拝した。
③ここは、パロの朝のデボーションか?
(3)杖を持ってパロに警告する。
「あなたは次のことによって、わたしが【主】であることを知るようになる」
①杖でナイルの水を打つ。
②水は血に変わる(いわゆる赤潮であろう。自然現象が強く現れる)。
③ナイルの魚は死ぬ。
④ナイルは臭くなる。
⑤エジプト人はナイルの水を飲むことを忌み嫌うようになる。
(4)この災いの時期は、10月から11月にかけてであろう。
①エジプトの農業は、ナイル川に全面的に依存していた。
②ナイル川の増水は、毎年定期的にやって来た。
③洪水ではない増水で、川幅が8倍になることもあった。
④川の氾濫により、塩分が流され、肥沃な土壌が運ばれて来た。
⑤増水は7月中旬から始まり、3カ月後には水が引き始める。
⑥水が引くと、種を蒔く時期になる。
⑦第一と第二の災いは、ナイルが増水し、その水が引いて行く時期に行われた。
⑧第十の災いは春にやって来たので、10の災害は約半年間で起こった。
2.実行(19~21節)
(1)動作の主体は、アロンである。
(2)被害が広範囲に及ぶ。
(3)「木の器や石の器」とは、偶像に捧げ物をするための器である。
①そこにも血があるようになる。
(4)【主】の命令通りに実行した。
(5)ナイルの水はことごとく血に変わった。
①魚は死んだ。
②ナイルの水は臭くなった。
③エジプト人はナイルの水を飲むことができなくなった。
3.結果(22~25節)
(1)エジプトの呪法師たちも同じことをした。
①真水を見つけて、それを血に変えた。
②エジプト人にとっては、なんの助けにもならない。
③彼らは、血を真水に変えるべきである。
(2)パロの心は頑なになった。
①自分の家に入った。引きこもり現象(アダムとエバも同じ)。
②これを心に留めなかった。無責任(神の裁きはないことにしよう)。
③パロは飲み水に困らなかった。
(3)エジプト人は、飲み水を求めて井戸を掘った。
(4)その状態が7日間続いた。
①エジプト人の多くが死んだ(紀元1世紀のユダヤ人哲学者フィロンの意見)
②野菜、果物から水分を取った。
③井戸や泉からの真水を飲んだ。
結論: このメッセージは、神の計画に参加する喜びを教えてくれるものである。
1. 聖書の記述の美しさ
(1)裁きの中にある形式美
(2)いわば横綱相撲である。
①勝つだけではだめ
②美しく勝つ必要がある。
(3)聖書研究の喜び
①真理の発見
②啓示の美の発見
2.神以外のものに頼る愚かさ
(1)日本の現状 初詣の人数 1億人前後(警察庁発表)
(2)裁かれたエジプトの神々
①Nile River ナイル川(聖なる川)
②Khnum クヌム(ナイル源流の守り神)
③Hapi ハピィ(ナイルの霊)
④Osiris オシリス(死後の世界を司る。ナイルはオシリスの血流)
⑤Sepek セペク(ワニの守り神)
⑥Neith ネイト(ラテスというナイル最大の魚の守り神)
⑦Hathor ハトホル(クロミス‐スズメダイの一種‐の守り神)
3. 神の計画に参加する喜び
(1)信仰の危機を乗り越え、神の計画に沿って動き出したモーセ
(2)神の計画が成就するための役割を担う。
(3)そして、自分もその計画の成就の一部となる。
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