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ローマ人への手紙(26)—律法からの解放(3)—

  • 2011.06.27
  • ローマ書7章:14〜25
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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聖化の原理について学ぶ。
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「律法からの解放(3)―ロマ書7章クリスチャン―」

1.はじめに

(1)「聖化」に関する5回目の学びである。

  ①最大の悲劇は、律法を行うことによって聖化を達成しようとすること。

  ②この理解は、クリスチャン生活を律法主義的生活に追い込む。

(2)一見矛盾したように聞こえるイエスの約束

  ①ヨハ10:10

  「盗人が来るのは、ただ盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするだけのためです。

わたしが来たのは、羊がいのちを得、またそれを豊かに持つためです」

②ヨハ16:33

「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあっ

て平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです」

③クリスチャン生活は、戦いの生活である。

④「聖化」の過程で、信者は「霊的戦い」に巻き込まれる。

    (3)パウロの苦しみは、救われる前の体験ではなく、救われた後の体験である。

  ①この箇所の動詞は、すべて動詞が現在形である。今の状態を指している。

      ②ロマ書の文脈では、聖化を扱っている箇所である。

  2.アウトライン

    (1)信者は罪の奴隷である(14~17節)。

    (2)信者は無力である(18~20節)。

    (3)信者は2つの性質を持っている(21~24節)。

  3.メッセージのゴール

  (1)まとめ(25節)

  (2)聖化と霊的戦い

  (3)聖化の過程

このメッセージは、聖化の原理について学ぼうとするものである。

Ⅰ.信者は罪の奴隷である(14~17節)

1.14節

「私たちは、律法が霊的なものであることを知っています。しかし、私は罪ある人間であ

り、売られて罪の下にある者です」

  (1)これはパウロ自身の体験である。

    ①体験的知識がある。

  (2)律法は霊的なものである。

    ①聖霊によって啓示された。

    ②神の本質を示す。

  (3)自分は、「罪ある人間」である。

    ①「わたしは肉の人であり」(新共同訳)

    ②「わたしは肉につける者であって」(口語訳)

    ③ギリシア語は、サークス(サーキコス)である。

    ④「肉」とはアダムに属する古い性質のことである。

  (4)自分は、「売られて罪の下にある者」である。

    ①パウロは奴隷のたとえによって、自分の状態を説明している。

    ②新生した信者が、なぜこのような状態にあるのか。

    ③これは、律法を行うことによって聖化を達成しようとしている信者の姿である。

  2.15節

  「私には、自分のしていることがわかりません。私は自分がしたいと思うことをしている

のではなく、自分が憎むことを行っているからです」

  (1)ひとりの人間の中に、2つの性質が宿っている。

    ①分裂症のことではない。

    ②したいと思うことがある(新しい性質)。

    ③憎むことを行っている(古い性質)

  (2)人類は3つに分類される(1コリ3:1)。

  「さて、兄弟たちよ。私は、あなたがたに向かって、御霊に属する人に対するように

は話すことができないで、肉に属する人、キリストにある幼子に対するように話しま

した」

  ①未信者

  ②肉に属する人(キリストにある幼子)

  ③御霊に属する人(成長した信者)

(3)古い人と新しい人の葛藤がある。

  ①未信者の時には、この葛藤はなかった。一つの性質しかなかったから。

  3.16~17節

  「もし自分のしたくないことをしているとすれば、律法は良いものであることを認めてい

るわけです。ですから、それを行っているのは、もはや私ではなく、私のうちに住みつい

ている罪なのです」

  (1)罪の性質が、本当の私の性質に反して働いている。

    ①これは責任逃れではない。

    ②罪の力がどれほど強いかを説明している。

  (2)罪が私のうちに住みついている。

  (例話)ユダヤ教のラビ。罪を客に迎えれば、最後には罪が主人になってしまう。

Ⅱ.信者は無力である(18~20節)

  1.18~19節

  「私は、私のうち、すなわち、私の肉のうちに善が住んでいないのを知っています。私に

は善をしたいという願いがいつもあるのに、それを実行することがないからです。私は、

自分でしたいと思う善を行わないで、かえって、したくない悪を行っています」

  (1)願っている自分と、それとは異なったことを行う自分とがいる。

  (2)ジョン・ストットのコメント

    ①パウロの時代のユダヤ人信者の典型的な姿である。

    ②彼らは新生したが、解放されていない。

    ③律法の下にいるが、聖霊の支配下にいない。

    ④彼はこのような信者を「旧約聖書のクリスチャン」と呼ぶ。

    ⑤今も多くの信者が同じ問題で苦しんでいる。「ロマ書7章クリスチャン」

2.20節

「もし私が自分でしたくないことをしているのであれば、それを行っているのは、もはや

私ではなくて、私のうちに住む罪です」

  (1)罪の性質が、本当の私の性質に反して働いている(16~17節と同じ)。

    ①これは責任逃れではない。

    ②罪の力がどれほど強いかを説明している。

Ⅲ.信者は2つの性質を持っている(21~24節)

  1.21~22節

  「そういうわけで、私は、善をしたいと願っているのですが、その私に悪が宿っていると

いう原理を見いだすのです。すなわち、私は、内なる人としては、神の律法を喜んでいる

のに、」

  (1)本当のパウロ(新生したパウロ)は、神の律法を喜んでいる。

    ①詩1:2にある祝福されている人である。

2.23節

「私のからだの中には異なった律法があって、それが私の心の律法に対して戦いをい

どみ、私を、からだの中にある罪の律法のとりこにしているのを見いだすのです

  (1)しかし、内側では2つの性質が戦っている。

    ①神の律法=私の心の律法

    ②異なった律法=罪の律法

  (2)ガラ5:17~18

  「なぜなら、肉の願うことは御霊に逆らい、御霊は肉に逆らうからです。この二つは

互いに対立していて、そのためあなたがたは、自分のしたいと思うことをすることが

できないのです。しかし、御霊によって導かれるなら、あなたがたは律法の下にはい

ません」

  ①肉と御霊の対立

  ②これは、肉の性質と御霊の性質の対立である。

(3)信者の希望(1ヨハ3:2)

  「愛する者たち。私たちは、今すでに神の子どもです。後の状態はまだ明らかにされ

ていません。しかし、キリストが現れたなら、私たちはキリストに似た者となること

がわかっています。なぜならそのとき、私たちはキリストのありのままの姿を見るか

らです」

  ①信者の希望がここにある。

  ②今は分からないが、キリストに似た者となる。

  3.24節

  「私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死の、からだから、私を救い出してく

れるのでしょうか」

  (1)この叫びは、本当に新生した人の叫びなのか。

    ①神の聖さが分かると、自分の行動がいかにそれと隔たっているかが分かる。

    ②罪の深みが分かると、自力で聖化を進めるのが不可能であることが分かる。

結論:

  1.まとめ(25節)

  「私たちの主イエス・キリストのゆえに、ただ神に感謝します。ですから、この私は、心

では神の律法に仕え、肉では罪の律法に仕えているのです」

  (1)神に感謝

    ①聖化の可能性

    ②終末的喜びも含まれている。

  (2)信者の内にある2面性の確認

2
.聖化と霊的戦い

  (1)ロマ6:23

  「罪から来る報酬は死です」

    ①「報酬」は軍隊用語(オプソウニオン)

    ②将軍が兵士に払う日当

  (2)ロマ7:11

  「それは、戒めによって機会を捕らえた罪が私を欺き、戒めによって私を殺したから

です」

  ①「機会」は軍隊用語(アフォルメイ)

  ②戦略基地

  ③同じくロマ7:18

(3)その他の箇所

①「戦いを挑み」(23節)

②「とりこ」(23節)

  3.聖化の過程

    (1)時間がかかる。

      ①肉の力によるか、恵みによるか。

      ②らせん階段を上るように、両者の間を揺れ動きながら上に向かう。

  ③葛藤があることこそ、信者になっている証拠である。

    (2)肉の力に頼れば、失望する。

      ①この箇所には、「私」という言葉が23回出てくる(新改訳)。

      ②英語(ASV)訳では、38回出てくる。

      ③しかし、聖霊という言葉は一度も出てこない。

    (3)この箇所は、絶望と希望を結びつける連結器のような役割を果たしている。

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