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ローマ人への手紙(25)—律法からの解放(2)—

  • 2011.06.20
  • ローマ書7章:7〜13
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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聖化の原理について学ぶ。
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「律法からの解放(2)―罪と律法の関係―」

1.はじめに

(1)「聖化」について3度学んだ。これは4回目のメッセージ。

  ①最大の悲劇は、律法を行うことによって聖化を達成しようとすること。

②この理解は、クリスチャン生活を律法主義的生活に追い込む。

③聖書が教える救いの正しい理解とは:

        *義認(過去形の救い)は、信仰により、恵みによる。

        *聖化(現在進行形の救い)もまた、信仰により、恵みによる。

        *栄化(未来形の救い)もまた、信仰により、恵みによる。

    (2)きょうは、罪と律法の関係について学ぶ。

      ①本来よいものであるはずの律法が、どうして死をもたらすのか。

    (3)きょうの箇所は、パウロの体験が土台になっている。

      ①「私」という一人称が、9回使われている。

      ②自分の体験を基に、普遍的真理を述べている。

      ③パウロの「私」は、私の「私」でもある。

  2.メッセージのアウトライン

(1)律法の目的(1)(7節)

(2)律法の目的(2)(8~12節)

(3)律法の目的(3)(13節)

3.メッセージのゴール

  (1)律法に関する誤解

  (2)聖化に関する誤解

  (3)罪に関する誤解

このメッセージは、聖化の原理について学ぼうとするものである。

Ⅰ.律法の目的(1):「私」に罪を示す。

1.7節a

「それでは、どういうことになりますか。律法は罪なのでしょうか。絶対にそんなことは

ありません」

  (1)「律法は罪なのか」

①パウロは、前回の箇所で律法に関して否定的なことを言った。

    ②これは、論理的帰結であり、当然の疑問である。

  (2)絶対にそんなことはありません。

    ①ギリシア語の強意の否定形。メイ・ゲノイト

    ②ロマ6:2、15

    ③問題は律法にではなく、人間の側にある。

2.7節b

「ただ、律法によらないでは、私は罪を知ることがなかったでしょう。律法が、『むさぼっ

てはならない』と言わなかったら、私はむさぼりを知らなかったでしょう」

  (1)パウロは、自分に罪はなかったと言っているのではない。

    ①罪の性質は、アダム以来、全人類が引き継いでいる。

    ②罪の性質に従って生きていても、それが罪であるという認識はない。

    (例話)テレビのメッセージの中で、偶像礼拝を指摘した経験

    ③律法が与えられて初めて、罪の認識が起こる。

  (2)「むさぼってはならない」

    ①出20:17

    「あなたの隣人の家を欲しがってはならない。すなわち隣人の妻、あるいは、そ

の男奴隷、女奴隷、牛、ろば、すべてあなたの隣人のものを、欲しがってはなら

ない」

②申5:21

    (3)「むさぼりを知らなかった」

      ①むさぼりが罪であることを知らなかった、という意味。

      ②知らなかったとは、体験的知識がなかったという意味。

Ⅱ.律法の目的(2)(8~12節):律法は、「私」にもっと罪を犯させる。

  1.8節

  「しかし、罪はこの戒めによって機会を捕らえ、私のうちにあらゆるむさぼりを引き起こ

しました。律法がなければ、罪は死んだものです」

  (1)この聖句は、非常に重要である。

①「戒め」(エントレイ)は、個々の掟のこと。

    ②集合体としての「律法」(ノモス)と同じ意味で使用されている。

  (2)「機会」という言葉が、罪と律法の関係をよく説明している。

    ①ギリシア語で「アフォルメイ」という。

    ②これは、軍事用語である。

      *base of operation(敵地に築く作戦基地)

      *橋頭堡(bridgehead)

      *上陸拠点(beachhead)

    ③律法は、罪という敵が、人間の性質に侵入する時の拠点である。

  (3)「むさぼってはならない」という戒めが与えられた。

    ①罪という敵は、その戒めを橋頭堡にして、私の内に侵入した。

    ②その結果、私はあらゆるむさぼりをするようになった。

    ③律法が命じることと正反対のことをしたくなるのが、罪の性質である。

  (4)「律法がなければ、罪は死んだものです」

    ①罪は存在する。

    ②しかし、破るものがなければ、罪は罪として認識されない。

2.9節

「私はかつて律法なしに生きていましたが、戒めが来たときに、罪が生き、私は死にまし

た」

  (1)「律法なしに生きていた」とは、いつのことか。

    ①バール・ミツバの前のこと

    ②信者になりたての頃

      *「律法とはかかわりなく、生かされていた」

      *②の解釈がよい。

  (2)パウロ自身の回心体験

    ①使9章の体験

    ②使9:9

    「彼は三日の間、目が見えず、また飲み食いもしなかった」

    ③救われて3日後に、義認は恵みによることを理解した。

    ④彼は「律法とはかかわりなく、生かされる」状態になった。

  (2)「戒めが来たときに、罪が生き、私は死にました」

    ①律法を行うことによって、聖化は可能と考えた。

    ②聖霊の内住があるので、律法を実行する力があると考えた。

    ③しかし、そう考えた途端に、罪が侵入し、私は死んだ。

    ④1コリ15:56

    「死のとげは罪であり、罪の力は律法です」

    「死は人を傷つける力を罪から得、罪はその力を律法から得る」(意訳)

3.10~12節

「それで私には、いのちに導くはずのこの戒めが、かえって死に導くものであることが、

わかりました。それは、戒めによって機会を捕らえた罪が私を欺き、戒めによって私を殺

したからです。ですから、律法は聖なるものであり、戒めも聖であり、正しく、また良い

ものなのです」

  (1)律法はいのちに導く。

    ①レビ18:5

    「あなたがたは、わたしのおきてとわたしの定めを守りなさい。それを行う人は、

それによって生きる。わたしは【主】である」

    (2)律法は、聖であり、正しく、良いものである。

    (3)しかし、罪は律法によって機会を捕えた。

①罪は、律法によって聖化が得られるかのように、私を欺いた。

②しかし、律法を守れないので、それは死に導いた。

      ③分かったとは、パウロの体験的知識である。

Ⅲ.律法の目的(3):律法は、罪がいかに深いものであるかを「私」に教える(13節)。

  1.13節

  「では、この良いものが、私に死をもたらしたのでしょうか。絶対にそんなことはありま

せん。それはむしろ、罪なのです。罪は、この良いもので私に死をもたらすことによって、

罪として明らかにされ、戒めによって、極度に罪深いものとなりました」

  (1)問題は、律法にではなく、罪にある。

  (2)律法は、「私」の罪がいかに深いものであるかを示した。

    ①絶望に追い込まれる。

    ②それゆえ、神の恵みによる聖化しかないことが分かる。

結論:

  1.律法に関する誤解

    (1)律法はよいものである。

    (2)律法と、律法主義を区別する。

    (3)ユダヤ人伝道において、非常に重要な理解である。

  2.聖化に関する誤解

    (1)律法によるのではない。

    (2)信仰により、恵みによって聖化の過程が進む。

  3.罪に関する誤解

    (1)罪は現実に存在する力である。

    (2)人間の可能性だけを言うのが、現代の傾向である。

    (3)パウロは、ロマ7章で、大いなる心理学的洞察を与えている。

    (例話)精神科医と罪

     カール・メニンガー(Karl Menninger、1893 – 1990)

アメリカの医学者、精神科医、精神分析家。

カンザス州トピカに医者の子として生まれる。

1925
年メニンガークリニックを創設する。

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