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ヨハネの黙示録(38)—新しいエルサレムの特徴(前半)—
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新しいエルサレムについて学ぶ。
「新しいエルサレムの特徴(前半)」
黙21:9~27
1.はじめに
(1)旧約聖書の預言のハイライトは、メシア的王国である。
①黙示20章は、メシア的王国が千年で終わることを啓示している。
②黙示21章と22章は、千年王国の先に何があるかを啓示している。
*創世1章以来続いていた被造世界は過ぎ去り、新天新地が創造される。
*新しいエルサレムが天から下ってくる。
③今回は、新しいエルサレムの情景について学ぶ。
2.アウトライン
(2)聖なる都エルサレムの特徴(前半)
①神の栄光(11節)
②城壁(12~13節)
③城壁の土台(14節)
④広大な面積(15~17節)
⑤材質(18~21節)
⑥不要になったもの(22~23節)
⑦聖徒たちだけが入る(25~27節)
3.結論
(1)永遠の住まいは神からの贈り物
(2)エゼ28:13との比較
新しいエルサレムについて学ぶ。
Ⅰ.聖なる都エルサレムの啓示(9~10節)
1.9節
Rev 21:9 また、最後の七つの災害の満ちているあの七つの鉢を持っていた七人の御使いのひとりが来た。彼は私に話して、こう言った。「ここに来なさい。私はあなたに、小羊の妻である花嫁を見せましょう。」
(1)7つの鉢を持っていた御使いのひとりが、ヨハネに語りかけた。
①「ここに来なさい」は、より高い次元で神の啓示を見させようとするもの。
②「小羊の妻である花嫁」とは、新しいエルサレムのことである。
2.10節
Rev 21:10 そして、御使いは御霊によって私を大きな高い山に連れて行って、聖なる都エルサレムが神のみもとを出て、天から下って来るのを見せた。
(1)ヨハネは、聖なる都エルサレムが天から下って来るのを見た。
①黙21:2
Rev 21:2 私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとを出て、天から下って来るのを見た。
②きょうの個所は、「再記述の原則」で読み解く必要がある。
③創1章と2章がその例である。1章の内容が、2章で詳細に解説されている。
④聖なる都エルサレムの特徴が、黙21:11〜22:5に書かれている。
*合計11の特徴が記されている。
Ⅱ.聖なる都エルサレムの特徴(前半)
1.神の栄光(11節)
Rev 21:11 都には神の栄光があった。その輝きは高価な宝石に似ており、透き通った碧玉のようであった。
(1)神の栄光とは、シャカイナグローリーのことである。
①旧約時代には、幕屋と神殿の中にシャカイナグローリーが宿った。
②新約時代には、主イエスの内にシャカイナグローリーが宿った。
③最終的には、聖なる都エルサレムにシャカイナグローリーが宿ることになる。
(2)ヨハネは、人間の言葉では描写できないことを伝えようとしている。
①この都の麗しさは、私たちの想像を遙かに超える。
2.城壁(12~13節)
Rev 21:12 都には大きな高い城壁と十二の門があって、それらの門には十二人の御使いがおり、イスラエルの子らの十二部族の名が書いてあった。
Rev 21:13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
(1)城壁は、この都に与えられる神の守りを象徴している。
①この都は、高い城壁で囲まれている。高さに関しては、まだ説明されていない。
②城壁は、資格のない者はこの都に入れないことの象徴である。
(2)城壁には12の門があり、それを守る天使が任命されている。
①一つの門に対して、ひとりの天使が置かれている。
②12の門には、イスラエルの12部族の名前が記されている。
*イスラエルの12部族の名前は、永遠に覚えられる。
*救いはユダヤ人から来ることを記憶するためであろう(ヨハ4:22)。
*旧約時代の聖徒たちも、この都の住民であることが暗示されている。
③城壁は東西南北の4面からなっており、各面に3つの門が配置されている。
*住民は、自由に出入りすることができる。
*聖徒たちは、新しいエルサレムの外で住むこともできるのであろう。
3.城壁の土台(14節)
Rev 21:14 また、都の城壁には十二の土台石があり、それには、小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。
(1)土台石は、都の永続性を表わしている。
①聖なる都エルサレムは、永遠に続く。
②土台石には、12使徒の名前が記されている。
③教会は、使徒と預言者という土台の上に建てられた(エペ2:20)。
④教会時代の信者は、この都の住民となることが暗示されている。
⑤ヨハネは、自分の名前がそこに記されているのを見た。
4.広大な面積(15~17節)
Rev 21:15 また、私と話していた者は都とその門とその城壁とを測る金の測りざおを持っていた。
Rev 21:16 都は四角で、その長さと幅は同じである。彼がそのさおで都を測ると、一万二千スタディオンあった。長さも幅も高さも同じである。
Rev 21:17 また、彼がその城壁を測ると、人間の尺度で百四十四ペーキュス あった。これが御使いの尺度でもあった。
(1)都は、長さも幅も高さも全く同じ立方体の形をしている。
①1辺の長さは、1万2,000スタディオンとある(2,200キロメートル以上)。
*象徴的な数字と解釈しなければならない理由は、何もない。
②これは、人類の歴史上最大の規模の都市である。
③あらゆる時代の聖徒たちが住むのに十分なスペースが確保できる。
④ソロモンの神殿の至聖所は、立方体であった。
1Ki 6:20 内堂の内部は、長さ二十キュビト、幅二十キュビト、高さ二十キュビトで、純金をこれに着せた。さらに杉材の祭壇にも純金を着せた。
⑤この都は、永遠の至聖所としての役割を果たす。
(2)城壁の高さを測ってみると、144ペーキュスあった。
①約65メートルである。
②默21:12に「大きな高い城壁」とあった。
5.材質(18~21節)
Rev 21:18 その城壁は碧玉で造られ、都は混じりけのないガラスに似た純金でできていた。
Rev 21:19 都の城壁の土台石はあらゆる宝石で飾られていた。第一の土台石は碧玉、第二はサファイヤ、第三は玉髄、第四は緑玉、
Rev 21:20 第五は赤縞めのう、第六は赤めのう、第七は貴かんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉、第十は緑玉髄、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
Rev 21:21 また、十二の門は十二の真珠であった。どの門もそれぞれ一つの真珠からできていた。都の大通りは、透き通ったガラスのような純金であった。
(1)驚くべき景観
①城壁は碧玉でできている。
②都そのものは、「混じりけのないガラスに似た純金」でできている。
*つまり、透明に近い純金だというのである。
*私たちには見たこともない新しい材質である。
*以下の12種類の宝石も、新しい材質であろう。
*ヨハネは、描写不可能な情景を、自分が知っている言葉で表現している。
(2)城壁の土台石は、12種類の宝石で飾られている。
①第一の土台石は碧玉(緑)
②第二はサファイヤ(青)
③第三は玉髄(緑がかった色)
④第四は緑玉(緑)
⑤第五は赤縞めのう(赤と白)
⑥第六は赤めのう(燃えるような赤)
⑦第七は貴かんらん石(黄金色)
⑧第八は緑柱石(深緑)
⑨第九は黄玉(緑黄色)
⑩第十は緑玉髄(黄金色の緑)
⑪第十一は青玉(青)
⑫第十二は紫水晶(紫)
(3)12の門は、12の真珠であった。
①ひとつの門が、ひとつの巨大な真珠でできていた。
6.不要になったもの(22~24節)
Rev 21:22 私は、この都の中に神殿を見なかった。それは、万物の支配者である、神であられる主と、小羊とが都の神殿だからである。
Rev 21:23 都には、これを照らす太陽も月もいらない。というのは、神の栄光が都を照らし、小羊が都のあかりだからである。
Rev 21:24 諸国の民が、都の光によって歩み、地の王たちはその栄光を携えて都に来る。
(1)新しい天と新しい地には、海がなくなる。
①これはすでに見た(黙21:1)。
(2)神殿がなくなる。
①4つの神殿
*ソロモンの神殿
*捕囚から帰還して建てられた第二神殿
*患難時代の第三神殿
*千年王国時代の神殿
②聖なる都エルサレムにおいては、神殿の必要性がなくなる。
*三位一体の神ご自身がそこに臨在し、神殿になってくださる。
*神に会うために特定の場所に行く必要がなくなる。
(3)太陽と月がなくなる。
①シャカイナグローリーが都を照らし、小羊が都のあかりとなってくださる。
②異邦人たち、地の王たちは、この光に導かれて生活をするようになる。
*「諸国の民」とは、異邦人を指す言葉である。
*この個所から、ユダヤ人と異邦人の区分は、永遠に続くことが分かる。
③彼らは、神に栄光を帰すためにこの都に来る。
*イスラエルも異邦人も、それぞれの方法で神の栄光を表わす。
7.聖徒たちだけが入る(25~27節)
Rev 21:25 都の門は一日中決して閉じることがない。そこには夜がないからである。
Rev 21:26 こうして、人々は諸国の民の栄光と誉れとを、そこに携えて来る。
Rev 21:27 しかし、すべて汚れた者や、憎むべきことと偽りとを行う者は、決して都に入れない。小羊のいのちの書に名が書いてある者だけが、入ることができる。
(1)聖徒たちだけがこの都に入ることができる。
①真珠でできた12の門は、永遠に開け放たれたままである。
②なぜなら、その都には夜がないからである。
③闇は罪から来る呪いの一部として地上に現われた。
④罪のない世界では、やみが取り去られるのである。
⑤栄光の体に変えられた聖徒たちは、眠る必要がなくなる。
(2)その門をくぐって都に入るのは、「小羊のいのちの書」にその名が書かれた者だ
けである。
①贖われた聖徒たちだけが都に入る。
②罪人たちは、第2の死によって「火の池」に閉じ込められている。
③自力でこの都に入れる者は、ひとりもいない。
結論
1.永遠の住まいは神からの贈り物
(1)聖なる都エルサレムに関する啓示は、黙21:9〜22:5に記録されている。
(2)神が啓示してくださらなければ、そこがどのような場所であるかは分からない。
(3)この都に関する啓示の量は、ほんのわずかである。
①永遠の住まいの様子を狭い隙間から垣間見ただけである。
②私たちは、贈り物を開ける前の子どものような思いで、永遠の住まいに行く日
を待ちわびる。
(4)1コリ2:9
1Co 2:9 まさしく、聖書に書いてあるとおりです。/「目が見たことのないもの、/耳が聞いたことのないもの、/そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。/神を愛する者のために、/神の備えてくださったものは、みなそうである。」
2.エゼ28:13との比較
Eze 28:13 あなたは神の園、エデンにいて、/あらゆる宝石があなたをおおっていた。/赤めのう、トパーズ、ダイヤモンド、/緑柱石、しまめのう、碧玉、/サファイヤ、トルコ玉、エメラルド。/あなたのタンバリンと笛とは金で作られ、/これらはあなたが造られた日に整えられていた。
(1)サタンの反逆によって、エデンの園はかつての栄光を失った。
(2)聖なる都エルサレムは、その栄光を回復したものである。
(3)さらに、その都には本来のエデンの園以上の輝きが与えられている。
(4)永遠の住宅プランができていることを神に感謝しよう。
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