ヨハネの黙示録(16)—ラッパの裁き5—

  • 2016.12.12
  • 黙示録9章:1〜11
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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第5のラッパの裁きについて学ぶ。

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「ラッパの裁き5」

黙9:1~11

1.はじめに

  (1)6章から9章までの流れ

①6章で、巻き物の封印が解かれる。最初の6つの封印。

  *ここから大患難時代が始まる。

②7章は、挿入句である。

      *144,000人のユダヤ人による世界宣教

*大患難時代の殉教者たち

      ③8章で、第7の封印が解かれる。

        *第7の封印が最も重要な封印である(8:1~19:10)。

        *そこには、7つのラッパの裁きと、7つの鉢の裁きが含まれている。

        *前半の4つ(8章)は、人類を取り巻く自然界に対する裁きである。

        *後半の3つ(9章以降)は、人類そのものに対する裁きである。

          ・第5のラッパの裁き=第1のわざわいの裁き

          ・第6のラッパの裁き=第2のわざわいの裁き

・第7のラッパの裁き=第3のわざわいの裁き

     ④9章で、第5と第6のラッパが吹かれる。

       *第5のラッパは、神の裁きのターニングポイントとなるものである。

  2.アウトライン

    (1)天から落ちた一つの星(1~2節)

    (2)穴から出てきた悪霊ども(3~6節)

    (3)悪霊どもの描写(7~11節)

  3.結論:「底知れぬ穴」について

    (1)ハデス:新約聖書に11回

    (2)地獄(タータラス):2ペテ2:4

    (3)底知れぬ穴(アブソス):黙示録に7回

第5のラッパの裁きについて学ぶ。

Ⅰ.天から落ちた一つの星(1~2節)

  
1.1節


Rev 9:1
第五の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、私は一つの星が天から地上に落ちるのを見た。その星には底知れぬ穴を開くかぎが与えられた。

    
(1)第5の御使いがラッパを吹き鳴らした。

      ①第5のラッパの裁きは、第1のわざわいの裁きである。

      ②神の裁きが劇的に激しくなるので、「わざわい」と呼ばれている。

        *ギリシア語で「ウーアイ」(英語のwoe, alas)である。

      ③これまでで最悪の裁きが始まる。

    (2)ヨハネは、一つの星が天から地に落ちるのを見た。

      ①これまでにも星が地に落ちることがあった。

*第6の封印の裁き(6:12~17)

*第4のラッパの裁き(8:12)

      ②ここでの星は、実際の星ではなく、サタンを指す。

      ③「落ちる」は、完了形の動詞である。すでに落ちているのである。

      ④ルカ10:18に記されたイエスのことばは、預言的なものである。

Luk 10:18 イエスは言われた。「わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように天から落ちました。

      ⑤黙12:9は、サタンが患難時代の始まりに地上に落とされたことを示している。

Rev 12:9
こうして、この巨大な竜、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あの古い蛇は投げ落とされた。彼は地上に投げ落とされ、彼の使いどもも彼とともに投げ落とされた。

    (3)その星には底知れぬ穴を開くかぎが与えられた。

      ①「その星には」(新改訳)=「to him」(KJV、ASV)

      ②「底知れぬ穴」(新改訳)=アブソス(ギリシア語)

        *悪霊どもが閉じ込められている場所

      ③サタンにアブソスを開くかぎが与えられた。

        *閉じ込められている悪霊どもを解放する力が与えられた。

  
2.2節


Rev 9:2 その星が、底知れぬ穴を開くと、穴から大きな炉の煙のような煙が立ち上り、太陽も空も、この穴の煙によって暗くなった。

    
(1)サタンがそのかぎを用いて、アブソスに閉じ込められていた悪霊どもを解放した。

      ①立ち上った煙は、霊的堕落を暗示している。

      ②太陽も空も、この煙によって暗くなった。

    (2)これで、第5のラッパの裁きの内容が、サタンと悪霊どもの攻撃であることが明

らかになった。

Ⅱ.穴から出てきた悪霊ども(3~6節)

  
1.3節

Rev 9:3 その煙の中から、いなごが地上に出て来た。彼らには、地のさそりの持つような力が与えられた。

    
(1)その煙の中から、いなごが地上に出てきた。

      ①これは、通常のいなごではない。

      ②地のさそりの持つような力が与えられた。

      ③いなごには、さそりのような力はない。

      ④いなごの大軍は、悪霊どもである。

  
2.4~5節


Rev 9:4
そして彼らは、地の草やすべての青草や、すべての木には害を加えないで、ただ、額に神の印を押されていない人間にだけ害を加えるように言い渡された。


Rev 9:5
しかし、人間を殺すことは許されず、ただ五か月の間苦しめることだけが許された。その与えた苦痛は、さそりが人を刺したときのような苦痛であった。

    (1)悪霊どもを「いなご」にたとえることの聖書的背景

      ①聖書時代だけでなく、今の時代においても、いなごの害は恐れられている。

      ②いなごは、緑色の植物を食い尽くし、その地に飢饉をもたらす。

      ③かつて神は、いなごの害を用いてエジプトを裁かれた(出10:12~20)。

      ④ヨエルは、いなごの害と神の裁きを関連付けている(ヨエ1:4~7)。

    (2)彼らは、あることを言い渡された。

      ①神が命じたのであろう。

      ②地上の植物には害を加えてはならない。通常のいなごの動きとは異なる。

      ③額に神の印を押されていない人間にだけに害を与える。

        *これまでのラッパの裁きでは、自然環境が害を受けた。

        *ここから、人間に直接的に害が及ぶ。

      ④144,000人のユダヤ人と、彼らの伝道によって救われた人たちは守られる。

        *額に押された神の印は、目に見えるものではない。

      ⑤これは、未信者たちの上に下る裁きである。

    (3)ただし、人間を殺すことは許されなかった。

      ①苦しめるだけである。

      ②彼らが人間に与える苦痛は、さそりに刺されたときのような苦痛であった。

      ③それが5ヶ月の間続く。

        *文字通り、150日間続くと解釈すべきである。

        *通常は、いなごは5月から9月にかけての5ヶ月間に活動する。

      ④5ヶ月という期間は、苦しみが長期にわたることを示している。

  
3.6節

Rev 9:6 その期間には、人々は死を求めるが、どうしても見いだせず、死を願うが、死が彼らから逃げて行くのである。

    
(1)人々は、死を求めるほどの苦しみを経験する。

      ①これは、精神的、かつ肉体的苦痛である。

      ②彼らは死を願うが、死ぬことは許されない。

      ③悪霊の支配下にある人々は、自由に行動することができない。

Ⅲ.悪霊どもの描写(7~11節)

  
1.7~10節


Rev 9:7 そのいなごの形は、出陣の用意の整った馬に似ていた。頭に金の冠のようなものを着け、顔は人間の顔のようであった。

Rev 9:8 また女の髪のような毛があり、歯は、獅子の歯のようであった。


Rev 9:9 また、鉄の胸当てのような胸当てを着け、その翼の音は、多くの馬に引かれた戦車が、戦いに馳せつけるときの響きのようであった。

Rev 9:10 そのうえ彼らは、さそりのような尾と針とを持っており、尾には、五か月間人間に害を加える力があった。

    
(1)悪霊どもには肉体はない。

      ①ヨハネは、「○○のようであった」という表現を多用している。

      ②この幻は、悪霊どもが勝利者となることを描写している。

      ③神による制約がなくなると、サタンと悪霊どもはその実相を表す。

    (2)悪霊どもは、出陣の用意の整った馬に似ていた。

①人々を苦しめるために出て行こうとしていた。

      ②悪霊どもは、人間と動物をミックスしたような恐ろしい形状をしていた。

    (3)ヨハネは自分が見た幻を描写しているが、その意味を解釈しなかった。

      ①この幻は、サタンと悪霊どもが不信者に対して持っている恐ろしいほどの力を

示している。

  
2.11節


Rev 9:11 彼らは、底知れぬ所の御使いを王にいただいている。彼の名はヘブル語でアバドンといい、ギリシヤ語でアポリュオンという。

    
(1)悪霊どもには、王がいる。

      ①ヘブル語でアバドン、ギリシア語でアポリュオン。

      ②ともに、破壊者という意味である。

        *人間の「魂」を破壊する者

      ③これは、サタンのことである。

    (2)2コリ11:14

2Co 11:14 しかし、驚くには及びません。サタンさえ光の御使いに変装するのです。

      ①現代においては、サタンはたびたび天使に変装する。

      ②大患難時代になると、仮面を取って本来の姿を現すようになる。

結論:「底知れぬ穴」について

  1.ハデス:新約聖書に11回

    (1)キリストの昇天以前のハデス

      ①ヘブル語でシオール、ギリシア語でハデス。

      ②死者の魂が行くところ。

      ③「良い場所」と「悪い場所」に分かれている。

        *「良い場所」は、「パラダイス」、「アブラハムのふところ」とも言う。

        *「悪い場所」は、「ハデス」そのものである。英語の「hell」がそれである。

    (2)キリストの昇天以降のハデス

      ①「良い場所」は天に上げられ、今は空の状態である。

        *エペ4:8~10

      ②「悪い場所」は、依然として存在している。

        *そこには3つの異なった場所がある。

        *ハデス、タータラス、アブソス

  2.タータラス(地獄):2ペテ2:4


2Pe 2:4 神は、罪を犯した御使いたちを、容赦せず、地獄に引き渡し、さばきの時まで暗やみの穴の中に閉じ込めてしまわれました。

    (1)創6章に、人間の娘たちを結婚した堕天使たちが出て来る。

      ①彼らは、タータラスに閉じ込められた。

      ②彼らが解放されることはない。

  3.アブソス(底知れぬ穴):黙示録に7回

    (1)アブソスは、悪霊どもが一時的に閉じ込められる場所である。

      ①ルカ8:30~31


Luk 8:30 イエスが、「何という名か」とお尋ねになると、「レギオンです」と答えた。悪霊が大ぜい彼に入っていたからである。

Luk 8:31 悪霊どもはイエスに、底知れぬ所に行け、とはお命じになりませんようにと願った。

    (2)時が来ると、悪霊どもはそこから解放される。

      ①黙9章では、それが起こっている。

    (3)黙20章では、サタンがアブソスに閉じ込められる。

      ①しかし、千年後にはそこから解き放たれる。

    (4)人生を、行き先の知れない旅にしてはならない。

  まとめ:「人はどこから来て、どこに行くのか」

    (1)クリスチャン生活にとって、終末論は重要である。

    (2)と同時に、個人的終末論も重要である。

    (3)人は、死後どこに行くのか。2つの選択肢しかない。

      ①パラダイス

  ②ハデス

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