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サムエル記第一(7)「サムエルの奉仕」1サム3:11~21
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命題:預言者の使命は、神のことばを正確に伝えることである。この箇所を2区分して学ぶとそれが分かる。
サムエル記第一(7)
「サムエルの奉仕」
1サム3:11~21
1.文脈の確認
Ⅰ.王政に向けた準備(1~9章)
A.サムエルの誕生と幼少期(1章)
B.ハンナの賛歌(2:1~10)
C.シロでの霊的状況(2:11~36)
D.サムエルの召し(3章)
1.神の声(1~10節)
2.神の御告げ(11~14節)
3.サムエルの奉仕(15~21節)
(今回は、2と3を取り上げる)
2.注目すべき点
(1)士師記の時代の末期、イスラエルは政治的にも霊的にも、混乱状態にあった。
(2)新しい時代を導くのは、預言者サムエルである。
(3)ハンナは、信仰によって息子を奉献した。
(4)シロでの霊的状況は悲惨であった。
(5)サムエルが預言者として召される。
(6)サムエルは預言者として堅く立てられる。
命題:預言者の使命は、神のことばを正確に伝えることである。
この箇所を2区分して学ぶとそれが分かる。
Ⅰ.神の御告げ(11~14節)
1.11節
1Sa 3:11 【主】はサムエルに言われた。「見よ、わたしはイスラエルに一つのことをしようとしている。だれでもそれを聞く者は、両耳が鳴る。
(1)【主】がサムエルに語られた内容
①1サム2:27~36で「神の人」が預言した内容と同じである。
②「イスラエルに一つのことをしようとしている」
③エリの家に下る裁きの預言である
④「だれでもそれを聞く者は、両耳が鳴る」
*両耳を叩かれたときのように、衝撃を受けるという意味である。
(2)「両耳が鳴る」という表現
①王国時代の始まりの時
②王国時代の終りの時(2列21:12、エレ19:3)
2Ki 21:12
それゆえ、イスラエルの神、【主】はこう言われる。見よ、わたしはエルサレムとユダにわざわいをもたらす。だれでもそれを聞く者は、両耳が鳴る。
Jer 19:3
『ユダの王たちとエルサレムの住民よ、【主】のことばを聞け。イスラエルの神、万軍の【主】はこう言われる。見よ、わたしはこの場所にわざわいをもたらす。だれでもそのことを聞く者は、両耳が鳴る。
2.12~13節
1Sa 3:12 その日わたしは、エリの家についてわたしが語ったことすべてを、初めから終わりまでエリに実行する。
1Sa 3:13
わたしは、彼の家を永遠にさばくと彼に告げる。それは息子たちが自らにのろいを招くようなことをしているのを知りながら、思いとどまらせなかった咎のためだ。
(1)エリの家は祭司職から追放される。
①「初めから終わりまで」実現する。
(2)裁きの理由
①息子たちは邪悪であった。
②エリはそれを知りながら、阻止しなかった。
(3)この預言の成就の時期
①エリは間もなく死ぬ。
②さらに3代に渡ってエリの家系は祭司職にとどまる。
*エリ-ピネハス-アヒトブーアヒヤ
*アヒヤはサウル王に仕える大祭司であった。
*1サム14:3には「イ・カボデ」(栄光は去った)の名が出てくる。
1Sa 14:3
アヒヤは、エポデを身に着けていた。アヒヤはアヒトブの子で、アヒトブはイ・カボデの兄弟、イ・カボデはピネハスの子、ピネハスは、シロで【主】の祭司であったエリの子である。
3.14節
1Sa 3:14 だから、わたしはエリの家について誓う。エリの家の咎は、いけにえによっても、穀物のささげ物によっても、永遠に赦されることはない。」
(1)エリの家から祭司職を取り去るという神の裁きは、撤回されない。
①アヒヤの息子エブヤタルは、ソロモン王によって追放される(1列2:35)。
1Ki 2:35 王はエホヤダの子ベナヤを彼の代わりに軍団長とした。また、王は祭司ツァドクをエブヤタルの代わりとした。
②預言は130年後に成就した。
③アロン―エレアザル……ツァゾク
Ⅱ.サムエルの奉仕(15~21節)
1.15節
1Sa 3:15 サムエルは朝まで寝て、それから【主】の家の扉を開けた。サムエルは、この黙示のことをエリに知らせるのを恐れた。
(1)「【主】の家の扉を開けた」
①幕屋の周りに壁が立てられていたのであろう。扉は、夜間閉ざされていた。
②扉を開けたのは、預言者としての活動の始まりを暗示している。
(2)「この黙示のことをエリに知らせるのを恐れた」
①預言者は、神のみを恐れるべきである。
2.16~17節
1Sa 3:16 エリはサムエルを呼んで言った。「わが子サムエルよ。」サムエルは「はい、ここにおります」と言った。
1Sa 3:17
エリは言った。「主がおまえに語られたことばは、何だったのか。私に隠さないでくれ。もし、主がおまえに語られたことばの一つでも私に隠すなら、神がおまえを幾重にも罰せられるように。」
(1)エリは、サムエルが預言者であることを認めた。
①従順に【主】のことばに従おうとした。
②預言者は正確に【主】のことばを語るべきだということを教えた。
③エリは、サムエルを誓約の下に置いた。
3.18節
1Sa 3:18 サムエルは、すべてのことをエリに知らせて、何も隠さなかった。エリは言った。「その方は【主】だ。主が御目にかなうことをなさるように。」
(1)サムエルは、包み隠さず【主】のことばを伝えた。
①預言者としての最初のことばは、自分の師に対する裁きであった。
(2)エリは、【主】の裁きを当然のこととして受け入れた。
①【主】はアロンの息子(ナダブとアビフ)を裁かれた(レビ10章)。
②エリの息子(ホフニとピネハス)を見逃すはずはない。
4.19~20節
1Sa 3:19 サムエルは成長した。【主】は彼とともにおられ、彼のことばを一つも地に落とすことはなかった。
1Sa 3:20 全イスラエルは、ダンからベエル・シェバに至るまで、サムエルが【主】の預言者として堅く立てられたことを知った。
(1)サムエルは成長した。
①彼のことばは、ことごとく成就した。
②「一つも地に落とすことはなかった」は、弓矢から取られた比ゆである。
③サムエルが【主】の預言者であることが証明されt。
(2)「ダンからベエル・シェバに至るまで」
①イスラエル全土を指す慣用句である(約250km)。
②全イスラエルが、サムエルが預言者として堅く立てられたことを知った。
5.21節
1Sa 3:21 【主】は再びシロで現れた。【主】はシロで【主】のことばによって、サムエルにご自分を現されたのである。
(1)祭司を通して啓示が与えられる時代は過ぎ去りつつあった。
①預言者を通して啓示が与えられる時代が始まりつつあった。
結論:今日の信者への適用
1.神は罪を見過ごされない。
(1)エリの家への裁きは、神の聖さを示している。
(2)エリは、息子たちの罪を知りながら放置した。
(3)今日の教会への警鐘
①罪を軽く見る風潮
②聖書の基準を曖昧にする傾向
③愛の名の下に罪を放置する姿勢
(4)神は今も聖なるお方である。
2.神のしもべは人気よりも真理を優先すべきである。
(1)サムエルに与えられた最初のメッセージは、師であるエリへの裁きであった。
(2)人間的には語りたくない内容である。
(3)しかしサムエルは、すべてのことをエリに知らせて、何も隠さなかった。
(4)今日の牧師や教師にも同じ原則が当てはまる。
①聞きやすいことだけを語るのではない。
②人を喜ばせるために聖書を曲げない。
③神が語られたことをそのまま伝える。
3.信者は語ることばに責任を持つべきである。
(1)預言者だけでなく、すべての信者は神のことばを委ねられている。
(2)聖書を教えるとき、証しをするとき、助言をするとき、注意が必要である。
(3)自分の意見と神のことばを混同してはならない。
(4)「私はこう思う」ではなく、「神はこう語っておられる」という視点を持つ。
4.神は、忠実な奉仕者を用いられる。
(1)忠実な奉仕者に与えられる祝福は、「【主】は彼とともにおられた」である。
(2)「【主】よ、お話しください。しもべは聞いております」という姿勢を持とう。




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