私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創造から新天新地へ(16)―24章でたどる神の救済史 15章 「メシアによる律法解釈と御国の義」マタイの福音書5章
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私たちは、神の国の市民とされている。この箇所は、神の国の市民の8つの特徴とその使命を教えている。
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創造から新天新地へ―24 章でたどる神の救済史
15
章 「メシアによる律法解釈と御国の義」
マタイの福音書5 章
1 .はじめに
(1)これまでの流れ
①マタイの福音書は、旧約の約束がイエスにおいて成就したことを示す。
*その最初に置かれているのが系図である。
*系図は、神学的・契約的意味を持つ宣言である。
②ヨハネの福音書は、キリストの出来事の背後にある霊的意味を啓示する。
*永遠の神が、私たちを新しく造るために来られた。
*神の国の市民となるための再創造である。
(2)マタイの福音書5章
①マタイは意図的にイエスを「新しいモーセ」として描いている。
*山に登り、座り、律法を語る(1節)。
②イエスはメシアとしてモーセの律法の意味を解き明かす。
③と同時に、「御国の完成形の倫理」を提示する。
(3)救済史の文脈
①創造 → 堕落 → 律法 → メシア → 教会 → 王国 → 新天新地
②マタ5章は、創造の回復を示し、律法の真意を明らかにし、御国の完成を指し
示す。
③私たちはその「はざま」に生きている。
④すでに義とされ、まだ完成していない。
私たちは、神の国の市民とされている。
この箇所は、神の国の市民の8 つの特徴とその使命を教えている。
Ⅰ.8 つの特徴
1.前半:神との関係(3~6節)
Mat 5:3 「心の貧しい者は幸いです。/天の御国はその人たちのものだからです。
Mat 5:4 悲しむ者は幸いです。/その人たちは慰められるからです。
Mat 5:5 柔和な者は幸いです。/その人たちは地を受け継ぐからです。
Mat 5:6 義に飢え渇く者は幸いです。/その人たちは満ち足りるからです。
(1)心の貧しい者
①自己義を捨て、「神の義」により頼む者
(2)悲しむ者
①罪に対して心を痛める者
(3)柔和な者
①神への揺るぎない信頼を持つ者
(4)義に飢え渇く者
①律法に示された神の義を求める者
2.後半:人との関係(7~12節)
Mat 5:7 あわれみ深い者は幸いです。/その人たちはあわれみを受けるからです。
Mat 5:8 心のきよい者は幸いです。/その人たちは神を見るからです。
Mat 5:9
平和をつくる者は幸いです。/その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。
Mat 5:10
義のために迫害されている者は幸いです。/天の御国はその人たちのものだからです。
Mat 5:11
わたしのために人々があなたがたをののしり、迫害し、ありもしないことで悪口を浴びせるとき、あなたがたは幸いです。
Mat 5:12
喜びなさい。大いに喜びなさい。天においてあなたがたの報いは大きいのですから。あなたがたより前にいた預言者たちを、人々は同じように迫害したのです。
(5)あわれみ深い者
①他者の痛みに応答する者
(6)心のきよい者
①動機まで清い者
(7)平和をつくる者
①信者同士の和解を求める者
(8)義のために迫害される者
①迫害は神に従っている証拠(2テモ3:12)
3.8つの祝福は「神の義を手に入れた人」の姿を示している。
Ⅱ.信者の使命―塩と光(13~16
節)
Mat 5:13
あなたがたは地の塩です。もし塩が塩気をなくしたら、何によって塩気をつけるのでしょうか。もう何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけです。
Mat 5:14 あなたがたは世の光です。山の上にある町は隠れることができません。
Mat 5:15
また、明かりをともして升の下に置いたりはしません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいるすべての人を照らします。
Mat 5:16
このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです。
1.内面の特徴が外面に現れる。
(1)地の塩
①味をつける。
②腐敗を防ぐ。
(2)世の光
①世の人に道を示す。
②神の栄光を示す。
2.信者の義は、内面にとどまらない。
(1)それは社会に対して証しとなる。
3. パリサイ人にまさる義(20節)
Mat 5:20
わたしはあなたがたに言います。あなたがたの義が、律法学者やパリサイ人の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の御国に入れません。
(1)なんでないか。
①民族的義ではない。
②外面的律法遵守でもない。
(2)なんであるか。
①メシアを信じる信仰によって与えられる義
②ここに福音の核心がある。
4.完全を目指して(48節)
Mat 5:48 ですから、あなたがたの天の父が完全であるように、完全でありなさい。
(1) この命令は達成可能か。
①人間の努力では到達不能
②神の義は信仰によって与えられる。
③聖霊が内住し、律法を心に書いてくださる。
④神の助けは、手を伸ばせば届くところにある。
結論:今日の信者への適用
1.「再創造された者」として生きているか。
(1)創造において人は神のかたちに造られた。
(2)堕落によって、そのかたちは歪んだ。
(3)8つの幸いは、再創造された人間の姿である。
2.「御国の前味」を生きているか。
(1)山上の説教は、将来の御国の倫理である。
(2)私たちの人生は、この世で完結しない。
(3)地上の評価よりも天の評価を重視すべきである。
3.塩と光として機能しているか。
(1)内面の義は、必ず外面に現れる。
(2)今日の社会は道徳的相対主義と霊的混乱の中にある。
(3)神を指し示す生活を心がけるべきである。
4.「パリサイ人の義」に戻っていないか。
(1)信者の義とは、メシアを信じる信仰によって与えられる義である。
(2)「完全でありなさい」という命令は、将来の栄化を見据えた召命である。
(3)聖霊の内住を前提とした命令である。
(4)あなたが立っている義は、あなたを完成へと導いているか。




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