メシアの生涯(171)—ベタニヤでの出来事—

  • 2015.09.28
  • マタイ26章:1〜5、ヨハネ12章:2〜8
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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イエスを取り巻く人々の動きから、信仰の本質について学ぶ。

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「ベタニヤでの出来事」

(1)「十字架の予告」 マコ14:1~2、マタ26:1~5、ルカ22:1~2

(2)「埋葬の準備」 マコ14:3~9、マタ26:6~13、ヨハ12:2~8

(朗読箇所 マタ26:1~5、ヨハ12:2~8)

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①「オリーブ山での説教」6回が終わった。

②きょうの箇所で、火曜日が終わる。

③日没後は水曜日である。

④ここから2日後に、過越の祭りとなる。

⑤水曜日は休息の日。木曜日は過越の祭りの準備の日、金曜日は十字架の日。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §140 イエスは十字架の死を予告する。

マコ14:1~2、マタ26:1~5、ルカ22:1~2

    §141 ベタニヤのマリアがイエスの埋葬のために香油を注ぐ。

マコ14:3~9、マタ26:6~13、ヨハ12:2~8

2.アウトライン

  (1)十字架の予告(マタ26:1~5)

    ①イエスによる十字架の死の予告(1~2節)

    ②ユダヤ人の指導者たちの陰謀(3~5節)

  (2)埋葬の準備(ヨハ12:2~8)

    ①マリアの行為(2~3節)

    ②弟子たちの反応(4~6節)

    ③イエスの教え(7~8節)

  3.結論:

  (1)イスラエルの祭りとメシアの生涯

(2)4組の登場人物たち

  (3)マリアの信仰

イエスを取り巻く人々の動きから、信仰の本質について学ぶ。

Ⅰ.十字架の予告(マタ26:1~5)

  1.イエスによる十字架の死の予告(1~2節)

    (1)1節

Mat 26:1 イエスは、これらの話をすべて終えると、弟子たちに言われた。

①「これらの話をすべて終えると」

*これは、オリーブ山での説教が終わったということ。

      ②マタイの福音書で、この表現は5回出て来る(7:28、11:1、13:53、19:1)。

      ③いずれも、イエスの公生涯のターニングポイントとなっている。

      ④この場面では、十字架の予告が始まる。

    (2)2節

Mat 26:2 「あなたがたの知っているとおり、二日たつと過越の祭りになります。人の子は十字架につけられるために引き渡されます。」

      ①過越の祭りは2日後に迫っていた。

      ②マコ14:1

      「さて、過越の祭りと種なしパンの祝いが二日後に迫っていたので、祭司長、律

法学者たちは、どうしたらイエスをだまして捕らえ、殺すことができるだろうか、

とけんめいであった」

③本来は、過越の祭りは1日の祭り、種なしパンの祭りは7日間の祭り。

④イエス時代には、両者が合体して8日間の祭りとなっていた。

⑤今もユダヤ人たちは、8日間の祭りを祝う。

⑥ニサンの月の14日(この年は木曜日)に小羊をほふり食事の準備をする。

⑦過越の食事は、日没後、つまり15日(この年は金曜日)に食する。

    (3)イエスによる十字架の予告

①これは、4度目の十字架の予告である(マタ16:21、17:23、20:18)。

      ②ここでイエスは、十字架の日を特定された。

      ③弟子たちは、その意味を理解することができなかった。

④弟子たちにとっては、十字架刑は想像すらできないことであった。

  2.ユダヤ人の指導者たちの陰謀(3~5節)

    (1)3~4節

Mat 26:3 そのころ、祭司長、民の長老たちは、カヤパという大祭司の家の庭に集まり、

Mat 26:4 イエスをだまして捕らえ、殺そうと相談した。

      ①祭司長(サドカイ派)、律法学者(パリサイ派)、民の長老たち

      ②大祭司カヤパ(サドカイ派、サンヘドリンのリーダー)の屋敷に集まった。

      ③ユダヤ人の指導者たちは、イエスを捕えて殺すことで意見の一致を見ていた。

      ④有罪判決の前に殺すことを決めるのは、律法違反である。

      ⑤律法の守護者であるべき人たちが、率先して律法を破っていた。

    (2)5節

Mat 26:5 しかし、彼らは、「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから」と話していた。

      
①指導者たちの2つのゴール

        *民衆が見ていないところでイエスを逮捕する。

        *過越の祭りの時にイエスを殺すことは避ける。

      ②彼らは、民衆の暴動を極度に恐れた。

      ③ユダヤ総督は、祭りの期間カイザリヤからエルサレムに上り駐在した。

④より多くの兵士が配置され、監視体制が敷かれた。

⑤サドカイ派は親ローマであり、現状維持派である。

    (3)神のゴール

      ①メシアは過越の祭りで死ぬ。

      ②メシアは十字架にかかって死ぬ。

      ③イザ53:5

      「しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために

砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私

たちはいやされた」

④詩22:11~18

「どうか、遠く離れないでください。苦しみが近づいており、助ける者がいない

のです。…彼らは私をながめ、私を見ています。彼らは私の着物を互いに分け合

い、私の一つの着物を、くじ引きにします」

    (4)過越の祭りは、メシアの死の預言的枠組みである。

①もしそうでないなら、イエスはいつ逮捕されてもよかったことになる。

Ⅱ.埋葬の準備(ヨハ12:2~8)

  
1.マリアの行為(2~3節)

    (1)2節

Joh 12:2
人々はイエスのために、そこに晩餐を用意した。そしてマルタは給仕していた。ラザロは、イエスとともに食卓に着いている人々の中に混じっていた。

      ①ベタニヤのツァラアトに冒された人シモンの家(マタ26:6)。

        *恐らく、イエスによって癒された人であろう。

        *今も病んでいるなら、村に住めない。

*ましてや、多数の人との会食などは許されないことである。

      ②マルタが給仕していた。

      ③ラザロは、食卓に着いている人々の中に混じっていた。

      ④マルタの一家はシモンと近しい関係にあったのだろう。

    (2)3節

Joh 12:3
マリヤは、非常に高価な、純粋なナルドの香油三百グラムを取って、イエスの足に塗り、彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐった。家は香油のかおりでいっぱいになった。

      ①マリアは純粋なナルドの香油をイエスに注いだ。

        *頭と足に香油を注ぎ、それを髪の毛でぬぐった。

      ②香油は300グラムもあり、その価値は300デナリ以上であった。

        *労働者のほぼ年収分に相当する。

        *このような香油は、普通は女性が新婚の夜のために取っておくものである。

      ③部屋の中は香油の香りで満ちた。

  2.弟子たちの反応(4~6節)

Joh 12:4 ところが、弟子のひとりで、イエスを裏切ろうとしているイスカリオテ・ユダが言った。

Joh 12:5 「なぜ、この香油を三百デナリに売って、貧しい人々に施さなかったのか。」

    (1)4~5節

①ユダはイエスを裏切ろうとしていた(後で明らかになった情報である)。

②マタ26:8

      「弟子たちはこれを見て、憤慨して言った。『何のために、こんなむだなことをす

るのか。この香油なら、高く売れて、貧しい人たちに施しができたのに』」

        *弟子たちも憤慨したが、動機は純粋なものだった。

        *不平不満は容易に群れ全体に広がるものである。

    (2)6節

Joh 12:6
しかしこう言ったのは、彼が貧しい人々のことを心にかけていたからではなく、彼は盗人であって、金入れを預かっていたが、その中に収められたものを、いつも盗んでいたからである。

      ①ユダの動機は歪んでいた。

      ②彼は、金入れから預かったものを盗んでいた。

      ③この香油も、売れば金になると考えた。

  3.イエスの教え(7~8節)

    (1)7節

Joh 12:7 イエスは言われた。「そのままにしておきなさい。マリヤはわたしの葬りの日のために、それを取っておこうとしていたのです。

      ①イエスは、マリアがなぜ香油を注いだのかを知っておられた。

      ②マタ26:12

      「この女が、この香油をわたしのからだに注いだのは、わたしの埋葬の用意をし

てくれたのです」

③マリアは、イエスの死の時が近いことを理解した。

    (2)8節

Joh 12:8 あなたがたは、貧しい人々とはいつもいっしょにいるが、わたしとはいつもいっしょにいるわけではないからです。」

      ①弟子たちには、これからも貧しい人々に仕えるチャンスがある。

      ②イエスの埋葬の用意ができるのは、この時だけである。

      ③イエスの死後、数名の婦人たちが墓に行ってイエスを埋葬しようとした。

        *しかし、それは実現せず、彼女たちは復活のイエスに出会って驚いた。

結論:

  1.イスラエルの祭りとメシアの生涯

    (1)レビ記23章にイスラエルの祭りに関する規定がある。

      ①春の祭りは4つある。

        *過越の祭り

        *種なしパンの祭り

        *初穂の祭り

        *七週の祭り(五旬節)

      ②秋の祭りは3つある。

        *ラッパの祭り

        *贖罪の日

        *仮庵の祭り

    (2)イスラエルの祭りは、メシアの生涯の枠組みを提供している。

      ①春の祭りは、メシアの初臨の枠組みである。

        *過越の祭りは、メシアの贖罪死の枠組みである。

      ②秋の祭りは、メシアの再臨の枠組みである。

        *秋の祭りが示していることは、これから成就する。

  2.4組の登場人物たち

    (1)ユダヤ人の指導者たち

      ①真っ先にイエスを信じ、民にそれを教えるべき人たちである。

      ②真っ先にイエスを拒否し、イエスを殺そうとした。

      ③律法を教えながら、自らは律法に違反した。

      ④いつの時代も、リーダーの責任は重い。

    (2)弟子たち

      ①不平不満が広がって行った。

      ②動機は、貧しい人たちへの配慮である。

      ③イエスには、300デナリの価値がないと判断した。

    (3)イスカリオテのユダ

      ①動機そのものから間違っている。彼は盗人である。

      ②イエスを裏切ろうとしていた。

    (4)マリア

      ①弟子たちでさえも理解していなかったことを理解していた。

      ②イエスの死が近いことを直感し、全財産をはたいて香油を買ったのであろう。

  3.マリアの信仰

    (1)ルカ10:41~42

    「主は答えて言われた。『マルタ、マルタ。あなたは、いろいろなことを心配して、気

を使っています。しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。

マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそれを取り上げてはいけません』」

  ①マリアの信仰は、みことばを聞くことによって生まれたものである。

(2)マリアは、イエスの復活まで理解していたと思われる。

  ①彼女は、墓に行った婦人たちの中に含まれていない。

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