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メシアの生涯(172)—過越の食事の準備—

  • 2015.10.05
  • マタイ26章:14〜16、ルカ22章:7〜13
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

過越の祭りを背景として、イエスが神の小羊であることを学ぶ。

「過越の食事の準備」

(1)「ユダの裏切り」 マコ14:10~11、マタ26:14~16、ルカ22:3~6

(2)「過越の食事の準備」 マコ14:12~16、マタ26:17~19、ルカ22:7~13

(朗読箇所 マタ26:14~16、ルカ22:7~13)

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①「オリーブ山での説教」が終わると、イエスは十字架の死を予告した。

②その日の夕に、ベタニヤで晩餐会が開かれた。

③火曜日が終わり、日没後は水曜日となった。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §142 ユダはイエスを売り渡すために祭司長たちのところに行く

マコ14:10~11、マタ26:14~16、ルカ22:3~6

    §143 弟子たちによる過越の食事の準備

マコ14:12~16、マタ26:17~19、ルカ22:7~13

2.アウトライン

  (1)ユダの裏切り(マタ26:14~16)

    ①ユダの役割(14~15a節)

    ②銀貨30枚の意味(15b~16節)

  (2)過越の食事の準備(ルカ22:7~13)

    ①当時の習慣

    ②イエスの指示(7~12節)

    ③弟子たちによる食事の準備(13節)

  3.結論:

    (1)マリアとユダの対比

    (2)イエスの決意

    (3)二階の大広間

過越の祭りを背景として、イエスが神の小羊であることを学ぶ。

Ⅰ.ユダの裏切り(マタ26:14~16)

  1.ユダの役割(14~15a節)

Mat 26:14 そのとき、十二弟子のひとりで、イスカリオテ・ユダという者が、祭司長たちのところへ行って、

Mat 26:15a こう言った。「彼をあなたがたに売るとしたら、いったいいくらくれますか。」

    (1)ユダは、ベタニヤのシモンの家での晩餐から姿を消した。

      ①時は、火曜日の夜(水曜日になっている)である。

②イエスは、マリアの行為を批判する弟子たちを叱責した。

③ユダは、自分の動機が悪いので、叱責の言葉に衝撃を感じた。

    (2)ルカ22:3とヨハ13:27

Luk 22:3 さて、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンが入った。

Joh 13:27
彼がパン切れを受けると、そのとき、サタンが彼に入った。そこで、イエスは彼に言われた。「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい。」

      ①サタンがユダに入ったタイミングはいつか。

      ②サタンの介入が段階を追って強くなったということか。

      ③いずれにしても、イエスの十字架の死にはサタンの関与があった。

      ④神は、サタンの悪行をご自身の計画のためにお用いになった。

      ⑤ユダの神は、お金であった。

      ⑥彼は、「悪霊憑き」ではなく、「悪魔憑き」である。

    (3)祭司長たちとの面会は、通常は不可能である。

      ①祭司長たちにとっては、内部通報者が出たのは朗報である。

      ②ユダは、彼らにとっては祈りの答えであった。

    (4)ユダと祭司長たちの契約内容は、3つの条項を含む。

      ①イエスの居場所を教え、群衆から隠れた所で逮捕されるようにする。

*これは実現した。

      ②コホート(約600人の歩兵隊)を派遣するための証人となる。

        *ローマ法では、総督の前で反逆者の逮捕を直訴する必要がある。

        *これも実現した。

      ③ローマ法廷で原告側の証人となる。

        *宗教裁判では、この役割は必要なかった。

        *これは実現しなかった。

  2.銀貨30枚の意味(15b~16節)

Mat 26:15b すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。

Mat 26:16 そのときから、彼はイエスを引き渡す機会をねらっていた。

    (1)銀貨30枚の支払いをもって、契約は完了した。

      ①この額は、すぐに支払われた。

      ②ユダは、希望のものを手に入れた。

      ③今度は、彼が責任を果たす番である。

    (2)出21:32

    「もしその牛が、男奴隷、あるいは女奴隷を突いたなら、牛の持ち主はその奴隷の主

人に銀貨三十シェケルを支払い、その牛は石で打ち殺されなければならない」

      ①銀貨30枚は、死んだ奴隷の命への弁済金である。

      ②ユダヤ文化の中では、銀貨30枚は軽蔑の象徴である。

      ③30という数字は、忌むべき数字である。

        *キリスト教圏の13という数字、日本の4という数字

    (3)ゼカ11:12~13

    「私は彼らに言った。『あなたがたがよいと思うなら、私に賃金を払いなさい。もし、

そうでないなら、やめなさい。』すると彼らは、私の賃金として、銀三十シェケルを量

った。【主】は私に仰せられた。『彼らによってわたしが値積もりされた尊い価を、陶

器師に投げ与えよ。』そこで、私は銀三十を取り、それを【主】の宮の陶器師に投げ与

えた」

      ①良き羊飼いに支払われた賃金は、銀30シェケル。無給よりも侮辱的である。

      ②良き羊飼いの価値は、銀30枚である。

      ③ゼカリヤはこれを陶器師に投げ与えた。最下層の仕事。

      ④この預言は、イスカリオテのユダにおいて成就した。

    (4)銀貨30枚は神殿の金庫から取られた。

      ①神殿の金庫の金の主な使途は、いけにえの動物を買うことである。

      ②この日、祭司長たちは、究極的な意味でそれを実行した。

    (5)これで火曜日が終わった。

①水曜日は休息の日。

②木曜日は過越の食事の準備の日。

③金曜日は祭りの当日。

  *イエスの十字架刑は、金曜日に行われた。

  *通常の日にちの認識とユダヤ的認識が異なることが、混乱の原因となる。

Ⅱ.過越の食事の準備(ルカ22:7~13)

1.当時の習慣

  (1)過越の小羊を神殿に運び、そこで傷やしみがないか吟味される。

    ①イエスは、4日間にわたりユダヤ人の指導者たちの吟味を受けた。

  (2)小羊は神殿域でほふられ、鉢で受けた血が祭壇の土台の部分に注がれる。

    ①レビ人たちが、長い列を3つ作り、手渡しでその血を運ぶ。

    ②以上のことは、午後3時から6時にかけて行われた。

  (3)小羊は捌かれ、過越の食事の食材として家に持ち運ばれた。

    ①祭壇で焼かれる部分は取り除かれる。

  (4)それ以外の食材が用意される。

    ①種なしパン、苦菜、ぶどう酒など

2.イエスの指示(7~12節)

Luk 22:7 さて、過越の小羊のほふられる、種なしパンの日が来た。

Luk 22:8 イエスは、こう言ってペテロとヨハネを遣わされた。「わたしたちの過越の食事ができるように、準備をしに行きなさい。」

Luk 22:9 彼らはイエスに言った。「どこに準備しましょうか。」

Luk 22:10 イエスは言われた。「町に入ると、水がめを運んでいる男に会うから、その人が入る家にまでついて行きなさい。

Luk 22:11 そして、その家の主人に、『弟子たちといっしょに過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言っておられる』と言いなさい。

Luk 22:12 すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれます。そこで準備をしなさい。」

    (1)「種なしパンの日」とは、過越の祭りを含めた8日間のことである。

①その間、エルサレム周辺に、広大なテント村ができた。

      ②町は混雑しており、町の中で食事する場所を見つけるのは容易ではなかった。

      ③巡礼者たちは、テントの中で過越の食事をした。

      ④弟子たちは、どこで過越の食事をするか悩んでいたはずである。

    (2)イエスは町の中で過越の食事をしようとされた。

      ①ペテロとヨハネにその準備を命じた。イエスは、場所を指定された。

      ②事前に言わなかったのは、ユダに知らせないためである。

      ③水がめを運ぶ男は珍しいので、すぐに見つかる。

        *当時は、女性が水がめを運んだ。

      ④その人が入る家までついて行く。

      ⑤その家の主人は、イエスを信じる信者であろう。

      ⑥「弟子たちといっしょに過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたに言

っておられる」と言えばよい。

⑦その家の主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれる。

  *大きなゲストルームである。

  *建物の脇に二階に上る階段が付いている。

  *このような構造は、裕福な家だけの特徴である。

3.弟子たちによる食事の準備(13節)

Luk 22:13 彼らが出かけて見ると、イエスの言われたとおりであった。それで、彼らは過越の食事の用意をした。

    (1)イエスは、小さなスケールの奇跡を行っておられる。

      ①予知能力

    (2)ペテロとヨハネは、当時の習慣に従って食事の準備をした。

      ①席順が気になったはずである。

結論:

  1.マリアとユダの対比

    (1)マリアは、300デナリの香油をイエスに注いだ。

      ①イエスの埋葬の準備をした。

      ②彼女は、イエスにはこれ以上の価値があると認めていた。

    (2)ユダは、銀貨30枚でイエスを売り渡した。

      ①これは死んだ奴隷の価値であった。

      ②祭司長たちは、意図的に侮辱的な額を提示した。

      ③ユダは、イエスの価値をその程度に見積りした。

  2.イエスの決意

    (1)マタ26:18


Mat 26:18
イエスは言われた。「都に入って、これこれの人のところに行って、『先生が「わたしの時が近づいた。わたしの弟子たちといっしょに、あなたのところで過越を守ろう」と言っておられる』と言いなさい。」

    (2)「わたしの時が近づいた」

      ①イエスは、ベツレヘムの洞窟で誕生して以来、この時のために生きて来られた。

      ②イエスは、自分の運命を理解し受容した上で、最後の奉仕をしようとしている。

    (3)「わたしの弟子たちといっしょに」

      ①この過越の祭りこそ、メシアの死の預言が成就する過越の祭りとなる。

      ②そこに弟子たちが同席する。

        *最低10人の家族としての単位が必要である。

        *イエスと弟子たちは、その家族単位を形成する。

      ③「あなたのところで過越を守ろう」

        *この家の主人の献身的な信仰は、神に大いに祝された。

  3.二階の大広間

    (1)ペテロとヨハネは、「客間はどこですか」とたずねた。

      ①ギリシア語で「kataluma」である。

      ②裕福な家には、二階に客間があった。

    (2)ふたりが案内されたのは、「二階の大広間」であった。

      ①ギリシア語で「anogeon」である。

      ②席が整っている二階の大広間であった。

      ③弟子たちが期待した以上のものが用意されていた。

    (3)ルカ2:6~7

Luk 2:6 ところが、彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、


Luk 2:7 男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。

      ①宿屋は、「kataluma」である。

      ②イエスは、誕生の時には、客間さえ与えられなかった。

      ③最後の晩餐では、二階の大広間が用意された。

    (4)ベタニヤのマリアに続く信仰者とは誰か。

      ①教会の伝承では、ここはヨハネ・マルコの両親の家である。

      ②使1章の集まりは、この場所で開かれた。

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