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ヨハネの福音書(40)「裏切りを予告するイエス」ヨハ13:21~30 ヨハネの福音書13章21~30 | メッセージステーション

ヨハネの福音書(40)「裏切りを予告するイエス」ヨハ13:21~30

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イエスの最後まで愛し続ける愛について学ぶ。

ヨハネの福音書(40)

「裏切りを予告するイエス」

ヨハ13:21~30

1.文脈の確認

(1)前書き(1:1~18)

(2)イエスの公生涯(1:19~12:50)

(3)イエスの私的奉仕(13:1~17:26)

  ①最後の晩餐(13:1~30)

    *弟子たちの足を洗うイエス(13:1~20)

    *裏切りを予告するイエス(13:21~30)

2.注目すべき点

(1)これは、十字架の死に至る前夜の出来事である。

(2)主イエスは、弟子たちの足を洗われた。

(3)主イエスは、ユダの裏切りを知っておられた。

(4)それでもなお、彼を愛し続けられた。

(5)夜の闇の中でも、神の計画は静かに進んでいた。

3.アウトライン

(1) 裏切りを予告するイエス(21節)

(2)当惑する弟子たち(22~25節)

(3)ユダに語りかけるイエス(26~29節)

(4)その場を去るユダ(30節)

4.結論:今日の信者への適用

イエスの最後まで愛し続ける愛について学ぶ。

Ⅰ.裏切りを予告するイエス(21節)

1.21節

Joh 13:21

イエスは、これらのことを話されたとき、心が騒いだ。そして証しされた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。あなたがたのうちの一人が、わたしを裏切ります。」

(1) 「これらのことを話されたとき」

  ①自分が選んだ者たちの一人は裏切り者である。

  ②弟子の裏切りの話をしたとき、イエスは「心が騒いだ」。

(2)ヨハネの福音書は、イエスが「神の子」であることを強調している。

  ①イエスは、神である。

  ②イエスは、ユダの裏切りを予知しておられた。

  ③それでも、人としてのイエスの心は、大きく動揺した。

  ④これは、イエスの完全な人間性の証しである。

(3) 「あなたがたのうちの一人が、わたしを裏切ります」

  ①これは、ユダの裏切りの3度目の予告である。

  ②これは、イエスがユダに与えた最後の悔い改めの機会である。

  ③神の主権と人間の責任が交差する重大な場面である。

  ④ユダは、それに応答しなかった。

  ⑤この予告は、他の弟子たちを守るためのものでもあった。

Ⅱ.当惑する弟子たち(22~25節)

1.22節

Joh 13:22

弟子たちは、だれのことを言われたのか分からず当惑し、互いに顔を見合わせていた。

(1)弟子たちは当惑した。

  ①ユダが裏切り者だとは誰も考えなかった。

  ②ユダは巧妙に、自分の本音を隠していた。

(2)弟子たちがイエスのことばを理解できなかった3つの理由

  ①ユダは、目立つ行動をしていなかった。

    *3年間、イエスに従い、しかも会計係として信頼されていた。

  ②弟子たちは、霊的に鈍感であった。

    *裏切りということばの重みが、直ちには心に届かなかった。

  ③ユダの偽善は、底なしの深さであった。

    *「弟子らしさ」を保ちながら、内面ではイエスを売ろうと計画していた。

2.23~24節

Joh 13:23

弟子の一人がイエスの胸のところで横になっていた。イエスが愛しておられた弟子である。

Joh 13:24

そこで、シモン・ペテロは彼に、だれのことを言われたのか尋ねるように合図した。

(1)イエスと弟子たちの位置関係

  ①「イエスが愛しておられた弟子」とは、ヨハネのことである。

    *これは、主との関係性におけるアイデンティティの強調である。

  ②右端からヨハネ、イエス、ユダ、…最後にペテロ。

  ③ヨハネが1番目の上席、ユダが2番目の上席に着いていた。

    *イエスの胸のところで横になっているように見える。

(2)ペテロは、イエスに聞くようにと、ヨハネに合図を送った。

  ①イエスとヨハネの間に親密な師弟関係がある。

  ②位置関係から言うと、ヨハネは個人的な質問をすることができた。

(3)裏切り者の特定は、いわば密室で行われている。

  ①一連のやりとりが、他の弟子たちにはあまり気づかれない形で進んでいる。

  ②これは、ユダへの最終的な猶予の瞬間である。

3.25節

Joh 13:25

その弟子はイエスの胸元に寄りかかったまま、イエスに言った。「主よ、それはだれのことですか。」

(1)食事中の会話であっても、非常に親密かつ私的なものである。

  ①他の弟子たちには聞こえなかった可能性が高いと考えられる。

  ②イエスの心に寄り添う者にこそ、深い真理が明かされる。

  ③イエスは、非常に個人的かつ象徴的な方法で応じる。

Ⅲ.ユダに語りかけるイエス(26~29節)

1.26~27節

Joh 13:26

イエスは答えられた。「わたしがパン切れを浸して与える者が、その人です。」それからイエスはパン切れを浸して取り、イスカリオテのシモンの子ユダに与えられた。

Joh 13:27

ユダがパン切れを受け取ると、そのとき、サタンが彼に入った。すると、イエスは彼に言われた。「あなたがしようとしていることを、すぐしなさい。」

(1)テーブルの上に用意された食事(出エジプトを記念する食物)

  ①子羊のロースト

  ②種なしパン(マッツァ)

  ③カルパス(野菜。パセリやレタス)

  ④ハロセット(リンゴ、ナッツ、蜂蜜、シナモン、レモンジュース、ワイン)

  ⑤マロール(苦菜。西洋わさび)

(2)主人は、マッツアでハロセットを挟んで、客全員に配る。

  ①ハロセットには、苦菜の苦さを和らげる目的があった。

  ②「パン切れを浸して与える」というのは、親しみと敬意を表す行動の一つ。

(3)ヨハネの質問に対して、イエスも密かに答えたことであろう。

  ① 「わたしがパン切れを浸して与える者が、その人です」

  ②イエスは、友情のしるしとしてユダにハロセットを与えた。

  ③ユダには、悔い改めの機会が与えられた。

(4) 「そのとき、サタンが彼に入った」

  ①これは、聖書の中で最も恐ろしいことばである。

  ②これは、字義どおりに解釈すべきである。

  ③ユダは、完全にサタンの手先となった。

  ④ヨハ13:2では、「サタンが心に思いを入れていた」となっている。

(5) 「あなたがしようとしていることを、すぐしなさい」

  ①「あなたがしようとしていることを、もっと早くしなさい」の意。

  ②すべての状況を支配しているのは、サタンではなくイエスである。

  ③ユダヤ人の指導者たちは、イエスの逮捕を過越の祭り以降に予定していた。

  ④しかし、神の子羊イエスは、過越の祭りの間に死ぬ必要があった。

  ⑤食事の席で、激しい霊的戦いが戦われていた。

2.28~29節

Joh 13:28

席に着いていた者で、なぜイエスがユダにそう言われたのか、分かった者はだれもいなかった。

Joh 13:29

ある者たちは、ユダが金入れを持っていたので、「祭りのために必要な物を買いなさい」とか、貧しい人々に何か施しをするようにとか、イエスが言われたのだと思っていた。

(1)ヨハネによる回顧

  ①弟子たちは、ユダが裏切り者であることに気づいていなかった。

  ②ヨハネ自身も、気付いていなかった。

  ③ユダの偽善の完成が見られる。最後まで「弟子らしさ」を演じきった。

  ④弟子たちは、メシアの受難という概念を理解していなかった。

(2)「あなたがしようとしていること」ということばを誤解した。

  ①祭りのために必要な物を買う。

  ②貧しい人々への慈善を行う。

Ⅳ.その場を去るユダ(30節)

1.30節

Joh 13:30 ユダはパン切れを受けると、すぐに出て行った。時は夜であった。

(1)ユダは、すぐに出て行った。

  ①神の恵みの交わりの場から完全に離脱した。

  ②彼の心の状態を反映する象徴的行為である。

(2) 「時は夜であった」

  ①ヨハネの福音書では、このことばに特別な意味がある。

  ②霊的闇への没入を象徴している。

  ③「光と闇」の対比が重要なテーマとなっている(ヨハ1:4~5、3:19、8:12)。

  ④「夜」はまさにサタンの活動の時間であり、神からの断絶を象徴している。

結論:今日の信者への適用

1.信仰共同体の中に存在する偽善に備えよう。

(1)ユダは、最後まで「弟子の姿」を演じきった。

(2)彼の心は、徐々にイエスから離れ、ついにはサタンに明け渡された。

(3)今日の教会の中にも、忠実に見えても、内面では主から離れている人が存在する。

(4)絶えず偽善に備えると同時に、自らを吟味する必要がある。

2.主イエスの赦しの愛を受け入れよう。

(1)イエスは、最初からユダの裏切りを知っておられた。

(2)それでもなお、彼にパンを与えるという「愛と尊敬のしるし」を示された。

(3)ユダは、イエスの愛を拒否した。

(4)悔い改めと信仰によって主に立ち返る道は常に開かれている。

(5)悔い改めの猶予には限りがあることを覚えよう。

3.主イエスとの親密な交わりを大切にしよう。

(1)「愛された弟子」ヨハネは、イエスの胸に寄りかかっていた。

(2)彼は、裏切り者の正体を最も早く知った弟子であった。

(3)私たちも、主の御声を聞くために、日々主との親密な交わりを深める必要がある。

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