私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
ヨハネの福音書(29)「良い牧者のたとえ(1)」ヨハ10:1~10
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イエスは、良い牧者である。4つの対比によって、それが明らかになる。
ヨハネの福音書(29)
「良い牧者のたとえ(1)」
ヨハ10:1~10
1.文脈の確認
(1)前書き(1:1~18)
(2)イエスの公生涯(1:19~12:50)
①公生涯への序曲(1:19~51)
②初期ガリラヤ伝道(2:1~12)
③最初のエルサレム訪問(2:13~3:36)
④サマリア伝道(4:1~42)
⑤ガリラヤ伝道の再開(4:43~54)
⑥2度目のエルサレム訪問(5:1~47)
⑦後期ガリラヤ伝道(6:1~7:9)
⑧3度目のエルサレム訪問(7:10~10:42)
⑨良い牧者のたとえ(10:1~21)
2.注目すべき点
(1)10章は、9章の盲人の癒しの出来事と密接に関連している。
(2)イエスは、生まれつきの盲人を癒やした。パリサイ人たちは、彼を追放した。
(3)このことを背景として、「良い牧者」と「盗人・強盗」のたとえ話が語られる。
3.アウトライン
(1)羊飼いと盗人(強盗)の対比(1~6節)
(2)羊の門と盗人(強盗)の対比(7~10節)
(3)良い牧者と雇い人の対比(11~18節)
(4)信じる者と信じない者の対比(19~21節)
*今回は、(1)と(2)を取り上げる。
3.結論:今日の信者への適用
イエスは、良い牧者である。
4 つの対比によって、それが明らかになる。
Ⅰ.羊飼いと盗人(強盗)の対比(1~6節)
1.1節
Joh 10:1
「まことに、まことに、あなたがたに言います。羊たちの囲いに、門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者は、盗人であり強盗です。
(1)牧場の朝の情景が描かれる。
①「羊たちの囲い」とは、夜間に羊たちを囲っておく場所である。
②通常は、石垣で囲まれ、そこにイバラやアザミが生えている。
③門番がいて、夜の番をしている。
*獅子、ひょう、狼、熊、ジャッカル、などの野獣がいた。
④一つの囲いの中で、いくつもの羊たちの群れが休んでいる。
*羊たちは安心して休むことができる。
⑤朝になると、牧者は門から入り、自分の群れを連れ出す。
(2) 「まことに、まことに、あなたがたに言います」
①重要な真理を教える際の、常套句である。
②ここでの文脈は、生まれつきの盲人の癒しに続く教えである。
③聴衆は、その癒しを目撃したパリサイ人たちと群衆である。
(3) 「盗人であり強盗」
①ユダヤ教の律法では、盗人と強盗は区別される。
*盗人は家に押し入る。
*強盗は荒野に潜んでいて、旅人を襲う。
*イスカリオテのユダは盗人である(ヨハ12:6)。
*バラバは強盗である(ヨハ18:40)。
*イエスとともに十字架に付けられた2人も強盗である(マタ27:38、44)。
②牧者は、野獣だけでなく、人間の害にも注意を払う必要があった。
(4) 「羊たちの囲いに、門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者」
①「門」は、羊たちの囲いに入るための正当な手段や権威の象徴である。
②「門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者」は、パリサイ人たち。
*彼らは、盗人で強盗である。
*彼らは、口伝律法を用いて民を支配していた。
*ユダヤ人国家に力づくで侵入し、他人の財産を奪っていた。
2.2節
Joh 10:2しかし、門から入るのは羊たちの牧者です。
(1)これは、イエスのことである。
①イエスは、門から入る牧者である。
(2)イエスとパリサイ人たちの対比
①イエスは、旧約聖書の預言の成就として来られた。
②パリサイ人たちは、口伝律法を作り、牧者であるかのように振る舞った。
*彼らは、モーセの律法を知っていると言いながら、イエスを信じなかった。
*また、イエスを信じた人を会堂から追放した。
3.3~4節
Joh 10:3
門番は牧者のために門を開き、羊たちはその声を聞き分けます。牧者は自分の羊たちを、それぞれ名を呼んで連れ出します。
Joh 10:4
羊たちをみな外に出すと、牧者はその先頭に立って行き、羊たちはついて行きます。彼の声を知っているからです。
(1)門番とは誰か。
①父なる神は、イエスを羊たちの群れに遣わした。
②旧約聖書の預言者たちは、イエスのメシア性を証明した。
③バプテスマのヨハネは、イエスの到来を告げる働きをした。
④聖霊は、イエスの働きを証しする。
(2)門番を父なる神と解釈することが最も自然であろう。
①イエスは、父なる神の計画に従って働いている。
(3)羊たちは、牧者の声を聞き分ける。
①癒された盲人は、パリサイ人たちの声ではなく、イエスの声に従った。
②パリサイ人たちは、彼を会堂から追放した。
③イエスは、彼を導いた。
(4)牧者は、自分の羊の名を呼ぶ。
①複数の群れが同じ囲いの中にいることが分かる。
②牧者は、羊の特徴を把握している
*羊の顔や体の特徴を記憶し、傷や模様、行動のクセから識別できる。
*羊の性格や行動パターンも熟知しており、次の動きを予測できる。
(5)牧者は、羊たちの先頭に立って行く。
①真の牧者は、羊を追い立てない。
②先頭に立って、教え、行動し、人格によって羊たちの群れを導く。
(6)羊たちは、牧者の声を知っているので、ついて行く。
①羊たちは、聞き慣れた牧者の声を識別し、それ以外の声は警戒する。
②現代の中東の牧者も、特定の声や笛の音を使って、群れを導いている。
4.5節
Joh 10:5
しかし、ほかの人には決してついて行かず、逃げて行きます。ほかの人たちの声は知らないからです。」
(1)「 ほかの人たち」
①盗人と強盗
②別の群れの牧者
③ここでは、パリサイ人たちのことである。
(2)2重の拒否が表明されている。
①決してついて行かない。
②逃げて行く。
③牧会者のゴールは、羊たちを育てることである。
*みことばを教えることで、羊が真の牧者の声を聞き分けるようにする。
④ヨハネの福音書の読者は、羊と自分を重ね合わせたことであろう。
*彼らの多くが、会堂から追放されていた。
*それは悲劇ではなく、「ほかの人」から逃げ出したことなのである。
5.6節
Joh 10:6
イエスはこの比喩を彼らに話されたが、彼らは、イエスが話されたことが何のことなのか、分からなかった。
(1)イエスは、このたとえ話をパリサイ人たちに話した。
①彼らは、理解しなかった。
②牧者を軽蔑していたので、自分のこととは思わなかった。
③イエスの羊たちではないので、その声を聞き分けることができない。
Ⅱ.羊の門と盗人(強盗)の対比(7~10節)
1.7~9節
Joh 10:7
そこで、再びイエスは言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしは羊たちの門です。
Joh 10:8
わたしの前に来た者たちはみな、盗人であり強盗です。羊たちは彼らの言うことを聞きませんでした。
Joh 10:9
わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。
(1)ここから新しい比喩が用いられる。
①「まことに、まことに、…」は、新しい比喩の始まりを示している。
②ヨハ10章には、2種類の門がある。
*囲いの門(1~2節)
*羊の門(7節)
(2)牧者に導かれた羊たちの群れは、牧草のある場所に来る。
①そこに、羊の囲い地がある。
②羊は、羊の門を使ってその囲い地に出入りする。
(3)イエスだけが、神の国に入るための門である。
①イエスよりも前に来た霊的指導者たちは、盗人で強盗である。
②イエスは、文字通りの門ではない。
③イエスの役割と、門の役割に、相関関係があるということである。
④この方以外に、救いはない。
(4) 「出たり入ったりして、牧草を見つけます」
①キリストの救いによって、神の守りと自由の中で生きることができる。
②キリストにある霊的な糧(みことば、聖霊の導き、平安)によって満たされる。
③信者は、安心して生活し、真の満足を得ることができる。
2.10節
Joh 10:10
盗人が来るのは、盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするためにほかなりません。わたしが来たのは、羊たちがいのちを得るため、それも豊かに得るためです。
(1)盗人の動機は、羊を搾取することである。
①自分の利益のために、羊を殺すことさえする。
(2)イエスは、奪うためではなく、与えるために来られた。
①福音の三要素を受け入れ、イエスをそのような方と信じる。
②その瞬間から、新しいいのちが始まる。
③新しいいのちは、豊かに持つ段階へと進む。
結論:今日の信者への適用
1.イエス・キリストだけが救いの道である。
(1)ヨハ10:9
Joh 10:9
わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。
(2)使4:12
Act 4:12
この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」
①偽の牧者から迫害されているペテロとヨハネの証言である。
(3)宗教的な形式主義や行いによる道では、救われない。
2.偽教師や偽リーダーに注意しよう。
(1)ヨハ10:8
Joh 10:8
わたしの前に来た者たちはみな、盗人であり強盗です。羊たちは彼らの言うことを聞きませんでした。
(2)1ヨハ4:1
1Jn 4:1
愛する者たち、霊をすべて信じてはいけません。偽預言者がたくさん世に出て来たので、その霊が神からのものかどうか、吟味しなさい。
(3)偽教師、異端、ニューエイジ思想、繁栄の神学などが、真理をゆがめている。
(4)教会のリーダーや牧師は、羊を愛し、正しい教えを語る努力をする。
3.キリストにある平安と霊的満たしを求めよう。
(1)ヨハ10:9
Joh 10:9
わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。
(2)悩み多き時代にあっても、キリストにある者は、自由に生きることができる。
(3)主の御心に従って生きるなら、物質的にも霊的にも養われる。
(4)教会に集うことの重要性を認識しよう。
(5)ヘブ10:25
Heb 10:25
ある人たちの習慣に倣って自分たちの集まりをやめたりせず、むしろ励まし合いましょう。その日が近づいていることが分かっているのですから、ますます励もうではありませんか。
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