ヨハネの福音書(29)「良い牧者のたとえ(1)」ヨハ10:1~10

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イエスは、良い牧者である。4つの対比によって、それが明らかになる。

ヨハネの福音書(29)

「良い牧者のたとえ(1)」

ヨハ10:1~10

1.文脈の確認

(1)前書き(1:1~18)

(2)イエスの公生涯(1:19~12:50)

  ①公生涯への序曲(1:19~51)

  ②初期ガリラヤ伝道(2:1~12)

  ③最初のエルサレム訪問(2:13~3:36)

  ④サマリア伝道(4:1~42)

  ⑤ガリラヤ伝道の再開(4:43~54)

  ⑥2度目のエルサレム訪問(5:1~47)

  ⑦後期ガリラヤ伝道(6:1~7:9)

  ⑧3度目のエルサレム訪問(7:10~10:42)

  ⑨良い牧者のたとえ(10:1~21)

2.注目すべき点

(1)10章は、9章の盲人の癒しの出来事と密接に関連している。

(2)イエスは、生まれつきの盲人を癒やした。パリサイ人たちは、彼を追放した。

(3)このことを背景として、「良い牧者」と「盗人・強盗」のたとえ話が語られる。

3.アウトライン

(1)羊飼いと盗人(強盗)の対比(1~6節)

(2)羊の門と盗人(強盗)の対比(7~10節)

(3)良い牧者と雇い人の対比(11~18節)

(4)信じる者と信じない者の対比(19~21節)

    *今回は、(1)と(2)を取り上げる。

3.結論:今日の信者への適用

イエスは、良い牧者である。

4 つの対比によって、それが明らかになる。

Ⅰ.羊飼いと盗人(強盗)の対比(1~6節)

1.1節

Joh 10:1

「まことに、まことに、あなたがたに言います。羊たちの囲いに、門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者は、盗人であり強盗です。

(1)牧場の朝の情景が描かれる。

  ①「羊たちの囲い」とは、夜間に羊たちを囲っておく場所である。

  ②通常は、石垣で囲まれ、そこにイバラやアザミが生えている。

  ③門番がいて、夜の番をしている。

    *獅子、ひょう、狼、熊、ジャッカル、などの野獣がいた。

  ④一つの囲いの中で、いくつもの羊たちの群れが休んでいる。

    *羊たちは安心して休むことができる。

  ⑤朝になると、牧者は門から入り、自分の群れを連れ出す。

(2) 「まことに、まことに、あなたがたに言います」

  ①重要な真理を教える際の、常套句である。

  ②ここでの文脈は、生まれつきの盲人の癒しに続く教えである。

  ③聴衆は、その癒しを目撃したパリサイ人たちと群衆である。

(3) 「盗人であり強盗」

  ①ユダヤ教の律法では、盗人と強盗は区別される。

    *盗人は家に押し入る。

    *強盗は荒野に潜んでいて、旅人を襲う。

    *イスカリオテのユダは盗人である(ヨハ12:6)。

    *バラバは強盗である(ヨハ18:40)。

    *イエスとともに十字架に付けられた2人も強盗である(マタ27:38、44)。

  ②牧者は、野獣だけでなく、人間の害にも注意を払う必要があった。

(4) 「羊たちの囲いに、門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者」

  ①「門」は、羊たちの囲いに入るための正当な手段や権威の象徴である。

  ②「門から入らず、ほかのところを乗り越えて来る者」は、パリサイ人たち。

    *彼らは、盗人で強盗である。

    *彼らは、口伝律法を用いて民を支配していた。

    *ユダヤ人国家に力づくで侵入し、他人の財産を奪っていた。

2.2節

Joh 10:2しかし、門から入るのは羊たちの牧者です。

(1)これは、イエスのことである。

  ①イエスは、門から入る牧者である。

(2)イエスとパリサイ人たちの対比

  ①イエスは、旧約聖書の預言の成就として来られた。

  ②パリサイ人たちは、口伝律法を作り、牧者であるかのように振る舞った。

    *彼らは、モーセの律法を知っていると言いながら、イエスを信じなかった。

    *また、イエスを信じた人を会堂から追放した。

3.3~4節

Joh 10:3

門番は牧者のために門を開き、羊たちはその声を聞き分けます。牧者は自分の羊たちを、それぞれ名を呼んで連れ出します。

Joh 10:4

羊たちをみな外に出すと、牧者はその先頭に立って行き、羊たちはついて行きます。彼の声を知っているからです。

  (1)門番とは誰か。

  ①父なる神は、イエスを羊たちの群れに遣わした。

  ②旧約聖書の預言者たちは、イエスのメシア性を証明した。

  ③バプテスマのヨハネは、イエスの到来を告げる働きをした。

  ④聖霊は、イエスの働きを証しする。

(2)門番を父なる神と解釈することが最も自然であろう。

  ①イエスは、父なる神の計画に従って働いている。

(3)羊たちは、牧者の声を聞き分ける。

  ①癒された盲人は、パリサイ人たちの声ではなく、イエスの声に従った。

  ②パリサイ人たちは、彼を会堂から追放した。

  ③イエスは、彼を導いた。

(4)牧者は、自分の羊の名を呼ぶ。

  ①複数の群れが同じ囲いの中にいることが分かる。

  ②牧者は、羊の特徴を把握している

    *羊の顔や体の特徴を記憶し、傷や模様、行動のクセから識別できる。

    *羊の性格や行動パターンも熟知しており、次の動きを予測できる。

(5)牧者は、羊たちの先頭に立って行く。

  ①真の牧者は、羊を追い立てない。

  ②先頭に立って、教え、行動し、人格によって羊たちの群れを導く。

(6)羊たちは、牧者の声を知っているので、ついて行く。

  ①羊たちは、聞き慣れた牧者の声を識別し、それ以外の声は警戒する。

  ②現代の中東の牧者も、特定の声や笛の音を使って、群れを導いている。

4.5節

Joh 10:5

しかし、ほかの人には決してついて行かず、逃げて行きます。ほかの人たちの声は知らないからです。」

(1)「 ほかの人たち」

  ①盗人と強盗

  ②別の群れの牧者

  ③ここでは、パリサイ人たちのことである。

(2)2重の拒否が表明されている。

  ①決してついて行かない。

  ②逃げて行く。

  ③牧会者のゴールは、羊たちを育てることである。

    *みことばを教えることで、羊が真の牧者の声を聞き分けるようにする。

  ④ヨハネの福音書の読者は、羊と自分を重ね合わせたことであろう。

    *彼らの多くが、会堂から追放されていた。

    *それは悲劇ではなく、「ほかの人」から逃げ出したことなのである。

5.6節

Joh 10:6

イエスはこの比喩を彼らに話されたが、彼らは、イエスが話されたことが何のことなのか、分からなかった。

(1)イエスは、このたとえ話をパリサイ人たちに話した。

  ①彼らは、理解しなかった。

  ②牧者を軽蔑していたので、自分のこととは思わなかった。

  ③イエスの羊たちではないので、その声を聞き分けることができない。

Ⅱ.羊の門と盗人(強盗)の対比(7~10節)

1.7~9節

Joh 10:7

そこで、再びイエスは言われた。「まことに、まことに、あなたがたに言います。わたしは羊たちの門です。

Joh 10:8

わたしの前に来た者たちはみな、盗人であり強盗です。羊たちは彼らの言うことを聞きませんでした。

Joh 10:9

わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。

(1)ここから新しい比喩が用いられる。

  ①「まことに、まことに、…」は、新しい比喩の始まりを示している。

  ②ヨハ10章には、2種類の門がある。

    *囲いの門(1~2節)

    *羊の門(7節)

(2)牧者に導かれた羊たちの群れは、牧草のある場所に来る。

  ①そこに、羊の囲い地がある。

  ②羊は、羊の門を使ってその囲い地に出入りする。

(3)イエスだけが、神の国に入るための門である。

  ①イエスよりも前に来た霊的指導者たちは、盗人で強盗である。

  ②イエスは、文字通りの門ではない。

  ③イエスの役割と、門の役割に、相関関係があるということである。

  ④この方以外に、救いはない。

(4) 「出たり入ったりして、牧草を見つけます」

  ①キリストの救いによって、神の守りと自由の中で生きることができる。

  ②キリストにある霊的な糧(みことば、聖霊の導き、平安)によって満たされる。

  ③信者は、安心して生活し、真の満足を得ることができる。

2.10節

Joh 10:10

盗人が来るのは、盗んだり、殺したり、滅ぼしたりするためにほかなりません。わたしが来たのは、羊たちがいのちを得るため、それも豊かに得るためです。

(1)盗人の動機は、羊を搾取することである。

  ①自分の利益のために、羊を殺すことさえする。

(2)イエスは、奪うためではなく、与えるために来られた。

  ①福音の三要素を受け入れ、イエスをそのような方と信じる。

  ②その瞬間から、新しいいのちが始まる。

  ③新しいいのちは、豊かに持つ段階へと進む。

結論:今日の信者への適用

1.イエス・キリストだけが救いの道である。

(1)ヨハ10:9

Joh 10:9

わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。

(2)使4:12

Act 4:12

この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」

  ①偽の牧者から迫害されているペテロとヨハネの証言である。

(3)宗教的な形式主義や行いによる道では、救われない。

2.偽教師や偽リーダーに注意しよう。

(1)ヨハ10:8

Joh 10:8

わたしの前に来た者たちはみな、盗人であり強盗です。羊たちは彼らの言うことを聞きませんでした。

(2)1ヨハ4:1

1Jn 4:1

愛する者たち、霊をすべて信じてはいけません。偽預言者がたくさん世に出て来たので、その霊が神からのものかどうか、吟味しなさい。

(3)偽教師、異端、ニューエイジ思想、繁栄の神学などが、真理をゆがめている。

(4)教会のリーダーや牧師は、羊を愛し、正しい教えを語る努力をする。

3.キリストにある平安と霊的満たしを求めよう。

(1)ヨハ10:9

Joh 10:9

わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。

(2)悩み多き時代にあっても、キリストにある者は、自由に生きることができる。

(3)主の御心に従って生きるなら、物質的にも霊的にも養われる。

(4)教会に集うことの重要性を認識しよう。

(5)ヘブ10:25

Heb 10:25

ある人たちの習慣に倣って自分たちの集まりをやめたりせず、むしろ励まし合いましょう。その日が近づいていることが分かっているのですから、ますます励もうではありませんか。

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