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メシアの生涯(147)—受難と復活の予告—

  • 2015.03.30
  • マルコ10章:32〜45
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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受難と復活の教えを通して、弟子道について学ぶ。

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「受難と復活の予告」

マコ10:32~45

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスは、エルサレムへの途上で、さまざまなテーマについて教えた。

    ②今回は、受難に関する教えが出て来る。

    ③これは、福音書の流れの中では3度目の受難と復活の宣言である。

      *これまでのものと比べると、非常に詳細な情報が語られている。

    ④12弟子は、その意味を理解することができなかった。

    「しかし弟子たちには、これらのことが何一つわからなかった。彼らには、この

ことばは隠されていて、話された事が理解できなかった」(ルカ18:34)

⑤弟子たちが乗っている文脈と、イエスが語っている文脈とが異なる。

⑥この箇所は、神からリーダーたちに与えられたチャレンジである。

  *すべての人が、何らかの形でリーダーである。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §125 イエスは再び受難と復活を予告する。

マコ10:32~45、マタ20:17~28、ルカ18:31~34

  2.アウトライン

    (1)受難と復活の予告(32~34節)

    (2)ヤコブとヨハネの願い(35~37節)

(3)イエスの教え(38~40節)

(4)10人の弟子たちの反応(41節)

(5)イエスの教え(42~節)

  3.結論

    (1)「仕える者」と「しもべ」

    (2)先頭の立つイエス

受難と復活の教えを通して、弟子道について学ぶ。

Ⅰ.受難と復活の予告(32~34節)

  
1.32節


Mar 10:32
さて、一行は、エルサレムに上る途中にあった。イエスは先頭に立って歩いて行かれた。弟子たちは驚き、また、あとについて行く者たちは恐れを覚えた。すると、イエスは再び十二弟子をそばに呼んで、ご自分に起ころうとしていることを、話し始められた。

    
(1)一行は、エルサレムに上る途上にあった。

      ①イエスは、先頭に立って歩いて行かれた。

      ②イエスの決意が表明されている。

        *エルサレムでの受難に向かって歩いている。

    (2)弟子たちは驚いた。

      ①「弟子たち」と「あとについて行く者たち」は、同じグループであろう。

      ②驚きと恐れの感情が、彼らを支配した。

      ③彼らには、御国の希望が与えられていた。

④と同時に、エルサレムに行くのは危険だと分かっていた。

⑤サンヘドリンもローマも恐ろしい存在である。

    (3)イエスは再び12弟子をそばに呼んだ。

      ①3度目の受難の予告を語る。

        *これまでで最も詳細なものである。

      ②イエスは、旧約聖書にあるメシア受難の預言を知っていた。

        *詩22:6~8

        *イザ50:6、52:13~53:12

      ③イエスは、当時の宗教的、政治的文脈を知っていた。

        *マコ8:15 「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種に気をつけなさい」

  2.33~34節


Mar 10:33
「さあ、これから、わたしたちはエルサレムに向かって行きます。人の子は、祭司長、律法学者たちに引き渡されるのです。彼らは、人の子を死刑に定め、そして、異邦人に引き渡します。


Mar 10:34 すると彼らはあざけり、つばきをかけ、むち打ち、ついに殺します。しかし、人の子は三日の後に、よみがえります。」

    
(1)未来形の動詞が8つ出て来る。

      ①予告する内容が、確実に起こることを示している。

      ②イエスが、エルサレムで起こることを詳細に理解していることを示している。

    (2)8つの内容を見てみよう。

      ①メシア(人の子)は、祭司長、律法学者たち(サンヘドリン)に引き渡される。

      ②ユダヤ人たちは、イエスを死刑に定める。

      ③ユダヤ人たちは、イエスを異邦人(ローマ人)に引き渡す。

        *死刑を執行する権威がなかったから。

      ④異邦人たちは、イエスをあざける。

      ⑤つばきをかける。

      ⑥むち打つ。

      ⑦ついに殺す。

        *③~⑦は、十字架刑を描写したものである。

      ⑧しかしメシアは、3日後に復活する。

        *受難と復活とは、セットで予告されている。

        *将来の希望が保証されている。

Ⅱ.ヤコブとヨハネの願い(35~37節)

  
1.35節


Mar 10:35
さて、ゼベダイのふたりの子、ヤコブとヨハネが、イエスのところに来て言った。「先生。私たちの頼み事をかなえていただきたいと思います。」

    
(1)マタ20:20

    「そのとき、ゼベダイの子たちの母が、子どもたちといっしょにイエスのもとに来て、

ひれ伏して、お願いがありますと言った」

  ①ゼベダイの子ヤコブとヨハネ

      ②母の名は、サロメである。

        *十字架のそばにいた婦人(マタ27:56、マコ15:40、ヨハ19:25参照)

        *イエスの母マリアの姉である。

      ③ということは、ヤコブとヨハネはイエスの従弟たちである。

        *血縁関係を利用して、他の弟子たちを出し抜こうとしている。

      ④母も2人の息子たちも、自分の資質を提示しないで、結果だけを求めている。

  
2.36~37節

Mar 10:36 イエスは彼らに言われた。「何をしてほしいのですか。」

Mar 10:37 彼らは言った。「あなたの栄光の座で、ひとりを先生の右に、ひとりを左にすわらせてください。」

    
(1)彼らは、メシア的王国が間もなく来ると思い込んでいる。

      ①それは、イエスが栄光の座に着く時である。

      ②彼らは、メシア的王国の前にメシアの受難があることを知らない。

      ③彼らの野望は、メシア的王国で最高の地位に着くことである。

        *宮廷においては、右の座は最高位、左の座は2番目の地位である。

Ⅲ.イエスの教え(38~40節)

  
1.38節


Mar 10:38
しかし、イエスは彼らに言われた。「あなたがたは自分が何を求めているのか、わかっていないのです。あなたがたは、わたしの飲もうとする杯を飲み、わたしの受けようとするバプテスマを受けることができますか。」

    
(1)イエスは、彼らの無知を指摘された。

      ①メシアの栄光に与ることは、メシアの受難に与ることでもある。

    (2)イエスは、彼らに質問された。

      ①「杯」とは、「喜び」や「神の怒り(裁き)」の比ゆ的表現である。

        *ここでは、「神の怒り」を意味する。

        *イエスは、それを自分に適用された。

        *イエスの死は、自発的なものである。

      ②「バプテスマ」も、「杯」と同じような意味である。

        *水の中に浸かるとは、悲劇に打ちひしがれることの比ゆ的表現である。

        *イエスは、神の怒りを一身に受けて、死ぬ。

      ③この質問は、「できません」という回答を期待したものである。

  
2.39節a

Mar 10:39 彼らは「できます」と言った。

    
(1)ヤコブとヨハネは、終末論戦争(メシア的戦争)を考えたのであろう。

      ①メシア的王国をもたらすための戦争である。

      ②自分たちも、その戦いに参加する意思があるという意味であろう。

      ③彼らは、イエスの受難が罪の贖いのための受難であることを理解しなかった。

  
3.39b~40節

イエスは言われた。「なるほどあなたがたは、わたしの飲む杯を飲み、わたしの受けるべきバプテスマを受けはします。


Mar 10:40 しかし、わたしの右と左にすわることは、わたしが許すことではありません。それに備えられた人々があるのです。」

    
(1)イエスは、「杯」と「バプテスマ」を別の意味で彼らに適用された。

      ①彼らもまた、苦難に会う。

      ②しかしそれは、罪の贖いのための苦難ではない。

      ③イエスに従う過程で経験する苦難である。

    (2)イエスの予告は、その通りになった。

      ①ヤコブは、殉教の死を遂げる最初の使徒となった(使12:2)。

      ②ヨハネは、多くの迫害や追放に会いながら、90歳代まで生きた。

    (3)イエスは、彼らの願いを拒否された。

      ①イエスにはその権威はない。

      ②父なる神が、栄誉ある座に着く者を決めておられる。

Ⅳ.10人の弟子たちの反応(41節)

  
1.41節

Mar 10:41 十人の者がこのことを聞くと、ヤコブとヨハネのことで腹を立てた。

    
(1)これは、他の10人の使徒たちの知るところとなった。

      ①母と2人の息子が、イエスに近づいたのである。

      ②目に付かないはずがない。

    (2)彼らは、ヤコブとヨハネのことで腹を立てた。

      ①彼らもまた、野望を抱いていた。

      ②イエスは、御国における「偉大さ」について教える必要性を感じた。

Ⅴ.イエスの教え(42~45節)

  1.42節


Mar 10:42
そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、言われた。「あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者と認められた者たちは彼らを支配し、また、偉い人たちは彼らの上に権力をふるいます。

    
(1)地上での「偉大さ」

      ①支配者は上に立って権威をふるう。

        *中東の王たちは、自らを神とした。

        *ギリシアやローマも、専制政治を行った。

      ②下の者たちを支配し、自分の思うように動かそうとする。

        *ローマは、ユダヤ人たちを抑圧した。

      ③ユダヤ人教師イエスが、異邦人の習慣を悪い例として取り上げている。

  
2.43~44節


Mar 10:43 しかし、あなたがたの間では、そうでありません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。

Mar 10:44 あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、みなのしもべになりなさい。

    
(1)御国での「偉大さ」

      ①みなに仕える者こそ、偉大な人である。

      ②みなのしもべになる者こそ、偉大な人である。

      ③イエスの教えは、革命的なものである。

        *奴隷は、社会的に見下されていた。

  
3.45節


Mar 10:45
人の子が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。」

    
(1)最高の手本は、イエスご自身である。

      ①メシアは、仕えられるためではなく、仕えるために来られた。

      ②ゴールは、贖いの代価として自分のいのちを与えることである。

    (2)イエスの使命は、2つある。

      ①しもべとしての召命を忘れたイスラエルの民を回復すること。

      ②異邦人の光となること。

結論

  1.「仕える者」と「しもべ」

    (1)仕える者

      ①ディアコノスというギリシア語

      ②英語では、「minister」、「deacon」である。

      ③ディアコノスの日本語訳は、執事である。

        *使6:1~4で7人が選ばれた。

        *彼らは、長老に仕えるのがその役割である。

      ④自発的奉仕が、その特徴である。

    (2)しもべ

      ①デューロスというギリシア語

      ②英語では、「servant」である。

③犠牲的奉仕が、その特徴である。

    (3)サーバント・リーダーシップ

      ①成功するための単なる方程式ではない。

      ②在り方の問題である。

      ③イエスの教えは革命的なものであり、それを受け入れるなら心の革命が起こる。

  2.先頭に立つイエス

    (1)エルサレムに向かうイエスは、孤独であった。

      ①弟子たちの前を行くイエス

      ②受難に顔を向けるイエス

    (2)エルサレムに向かうイエスは、喜びに満ちていた。

      ①父の御心を忠実に行うことを決意するイエス

      ②苦難の先に置かれた喜びを見るイエス

        *高く上げられる喜び

        *花嫁を贖う喜び

      ③ヘブ12:2b

      「イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに

十字架を忍び、神の御座の右に着座されました」

    (3)クリスチャン生活は、イエスの後に従う生活である。

      ①クリスチャンとは、「follower of Jesus」である。

      ②ヘブ12:2a

      「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい」

      ③御国での評価こそ、クリスチャンが気にかけるべきものである。

        *この世の統治原則ではなく、御国の基準に従って歩むべきである。

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