私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
コリント人への手紙第二(12)エルサレム教会への献金(3)-喜んで与える祝福―9:1~15
- このメッセージに感謝を贈る
-
この無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。
あなたの「ちょっとした感謝」を300円献金で贈ってみませんか?
このメッセージでは...
献金に関するパウロの勧告について学ぶ。
コリント人への手紙第二 12回
エルサレム教会への献金(3)
-喜んで与える祝福―
9 :1~15
はじめに
1.文脈の確認
(1)イントロダクション(1:1~11)
(2)パウロを疑う者たちへの回答(1:12~7:16)
(3)エルサレム教会への献金(8:1~9:15)
①マケドニアの諸教会の例(8:1~7)
②献げる動機(8:8~15)
③テトスの熱意(8:16~24)
④コリント訪問の予定(9:1~5)
⑤喜んで与える祝福(9:6~15)
2.注目すべき点
(1)パウロは、異邦人教会からの献金をエルサレム教会に届けようとしている。
(2)彼の熱心さの背後には、さまざまな理由があった。
(3)パウロは、キリスト論を基に献金について論じる。
(4)パウロは、コリント訪問を予定している。
3.アウトライン
(1)コリント訪問の予定(9:1~5)
(2)喜んで与える祝福(9:6~15)
4.結論:ことばに表せないほどの賜物
献金に関するパウロの勧告について学ぶ。
Ⅰ.コリント訪問の予定(9:1~5)
1.1節
2Co 9:1 聖徒たちのためのこの奉仕については、これ以上書く必要はありません。
(1)訳文の比較
「聖なる者たちへの奉仕について書くのは、もうこれで十分でしょう」(共同訳)
「神の民である人々を援助することについては、今さら言う必要はありません」(リ
ビングバイブル)
(2)「これ以上書く必要はありません」と言いながら、パウロは書く。
①この節には、緩やかな「皮肉」(アイロニー)が含まれている。
②アイロニーは、ユーモアや批判を含むコミュニケーションの手段である。
③コリントの信者たちは、エルサレム教会に献金を送ることを決心した。
④しかし彼らは、まだそれを実行していない。
2.2節
2Co 9:2
私はあなたがたの熱意を知り、そのことでマケドニアの人々にあなたがたのことを誇って、アカイアでは昨年から準備ができていると言ったのです。あなたがたの熱心は多くの人を奮い立たせました。
(1)パウロは、一年前からマケドニアの信者たちに告げていた。
①アカイア(コリント)の信者たちは、すでに準備ができている。
②それを聞いたマケドニアの信者たちは、自分たちも献金を送ろうと奮い立った。
③コリントの信者たちの熱心が、多くの人を奮い立たせたのである。
3.3~4節
2Co 9:3
私が兄弟たちを送るのは、あなたがたについての私たちの誇りが、この点で空しくならないためであり、私が言っていたとおりに準備していてもらうためです。
2Co 9:4
そうでないと、もしマケドニアの人々が私と一緒に行って、準備ができていないのを見たら、あなたがたはもちろんですが、私たちも、このことを確信していただけに、恥をかくことになるでしょう。
(1)パウロは3人の兄弟たちを送ろうとしている。
①テトスと無名の2人の兄弟(8章)
②彼らの役目は、パウロが到着する前に、献金を集め終えることである。
(2)パウロの旅に、マケドニアの信者が同行する可能性がある。
①着いたときに、献金の準備ができていないなら、恥をかくことになる。
②コリントの信者たちは、恥をかくことになる。
③コリントの信者たちのことを自慢していたパウロも、恥をかくことになる。
「もしマケドニヤの人たちが私といっしょに行って、あなたがたがまだ準備していな
いのを見たら、どうでしょう。あれだけ信じきっていた私は、非常に恥をかくこと
になるでしょう。そしてもちろん、あなたがたも恥ずかしい思いをするでしょう」
(リビングバイブル)
4.5節
2Co 9:5
そこで私は、兄弟たちに頼んで先にそちらに行ってもらい、あなたがたが以前に約束していた祝福の贈り物を、あらかじめ用意しておいてもらうことが必要だと思いました。惜しみながらするのではなく、祝福の贈り物として用意してもらうためです。
(1)3人の兄弟たちを先に派遣する理由
①コリントの信者たちが以前に約束していたことを実行に移すため。
②この献金は、祝福の贈り物である。
③惜しみながらするのでなく、エルサレムの聖徒たちを祝福するために献げる。
Ⅱ.喜んで与える祝福(9:6~15)
1.6節
2Co 9:6
私が伝えたいことは、こうです。わずかだけ蒔く者はわずかだけ刈り入れ、豊かに蒔く者は豊かに刈り入れます。
(1)農業における収穫の法則
①種を持っている農夫がいる。
②どれだけ蒔き、どれだけ食糧として残しておくかは、農夫の判断で決まる。
③収穫量は、蒔いた種の量によって決まる。
④収穫量は、蒔いた種の何倍にもなる。
(2)収穫の法則の献金への適用
①わずかだけ蒔く者は、わずかだけ刈り入れる。
②豊かに蒔く者は、豊かに刈り入れる。
③収穫は、蒔いた量の何倍にもなる。
④この場合の収穫は、金銭のことだけでなく、霊的祝福も含む。
2.7節
2Co 9:7
一人ひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は、喜んで与える人を愛してくださるのです。
(1)豊かに蒔きながら、幸せでない人がいる。
①いやいや蒔く人
②強いられて蒔く人
(2)神は、喜んで与える人を愛してくださる。
①自分の必要を考える。
②隣人の必要を考える。
③すべての要素を考えた上で、心に決める。
④その額を、喜んで献げる。
(3)詩50:10~12
Psa 50:10 森のすべての獣はわたしのもの。/千の丘の家畜らも。
Psa 50:11 わたしは 山の鳥も残らず知っている。/野に群がるものたちも わたしのもとにいる。
Psa 50:12 たとえ飢えても わたしはあなたに言わない。/世界とそれに満ちるものはわたしのものだ。
①神は、何かに不足しているわけではない。
②神は、私たちの心を求めておられる。
3.8節
2Co 9:8
神はあなたがたに、あらゆる恵みをあふれるばかりに与えることがおできになります。あなたがたが、いつもすべてのことに満ち足りて、すべての良いわざにあふれるようになるためです。
(1)豊かに蒔くことを願う人には、神が答えてくださる。
「神様は、必要なものは何でもあり余るほど与えて、不足がないようにしてくださ
います。それで、必要が満たされたあと、なお十分な余裕があるので、他の人々に
喜んで分けることができるのです」(リビングバイブル)
4.9節
2Co 9:9
「彼は貧しい人々に惜しみなく分け与えた。彼の義は永遠にとどまる」と書かれているようにです。
(1)詩112:9
Psa 112:9 彼は貧しい人々に惜しみなく分け与えた。/彼の義は永遠に堅く立ち/彼の角は栄光のうちに高く上げられる。
①豊かに種を蒔いた人がいる。
②彼は、貧しい人々に惜しみなく分け与えた。
③彼は、敗者ではなく、天に宝を積む者となった。
5.10~11節
2Co 9:10
種蒔く人に種と食べるためのパンを与えてくださる方は、あなたがたの種を備え、増やし、あなたがたの義の実を増し加えてくださいます。
2Co 9:11
あなたがたは、あらゆる点で豊かになって、すべてを惜しみなく与えるようになり、それが私たちを通して神への感謝を生み出すのです。
(1)祝福の好循環(農夫のたとえに戻る)
①神は、種蒔く人に種と食べるためのパンを与えてくださる。
②神は、豊かに蒔く人の収穫を増やし、さらに豊かに蒔けるようにしてくださる。
(2)コリントの信者たちへの適用
①喜んで献金するなら、貧しくなるのではなく、あらゆる点で豊かになる。
②その豊かさの中から、さらに惜しみなく与えるようになる。
③その姿を見て、パウロたちは、神に感謝を献げるようになる。
6.12節
2Co 9:12
なぜなら、この奉仕の務めは、聖徒たちの欠乏を満たすだけではなく、神に対する多くの感謝を通してますます豊かになるからです。
(1)エルサレム教会への献金がもたらす祝福
①聖徒たちの欠乏を満たす。
②多くの人たちが、神に感謝するようになる。
(2)パウロは、「神への感謝」を重視する。
①御心に適う行為は、神への感謝を生み出す。
7.13~14節
2Co 9:13
この務めが証拠となって、彼らは、あなたがたがキリストの福音の告白に対して従順であり、自分たちや、すべての人に惜しみなく与えていることを理解して、神をあがめるでしょう。
2Co 9:14
そして彼らは、あなたがたのために祈るとき、あなたがたに与えられた、神のこの上なく豊かな恵みのゆえに、あなたがたを慕うようになります。
(1)エルサレム教会への献金がもたらす更なる祝福
①ユダヤ人信者の中には、異邦人の救いに関して疑いを抱く者たちがいた。
②この献金は、コリントの信者たちが本当に救われていることの証拠となる。
③気前のよい献金のゆえに、エルサレムの聖徒たちは神をあがめるようになる。
④彼らは、コリントの信者たちのために祈るとき、彼らを慕うようになる。
9.15節
2Co 9:15ことばに表せないほどの賜物のゆえに、神に感謝します。
(1)「神のひとり子という、言い表せないほどすばらしい神様の贈り物を感謝しま
す」(リビングバイブル)
結論:ことばに表せないほどの賜物
2Co 9:15 ことばに表せないほどの賜物のゆえに、神に感謝します。
1.御子イエス
(1)ヨハ3:16
Joh 3:16
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
2.永遠のいのち
(1)ロマ5:1
Rom 5:1
こうして、私たちは信仰によって義と認められたので、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。
3.霊的豊かさ
(1)2コリ8:9
2Co 8:9
あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです。
4.コリントの信者たちはパウロの勧めに従った。
(1)ロマ15:26
Rom 15:26
それは、マケドニアとアカイアの人々が、エルサレムの聖徒たちの中の貧しい人たちのために、喜んで援助をすることにしたからです。
週間アクセスランキング
コリント人への手紙第二(11)エルサレム教会への献金(2)-献げる動機―8:8~24
Q418 相対的で消極的な信仰に救いはあるのでしょうか。
コリント人への手紙第二(12)エルサレム教会への献金(3)-喜んで与える祝福―9:1~15
イスラエル旅2023#085中川洋が語る:【オリーブ山・ゲッセマネ】ゲッセマネの園で祈る
Q417 救われるためには何を信じなければなりませんか。
コリント人への手紙第一(04)分裂の原因(1) ―福音の愚かさ―1:18~2:5