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メシアの生涯(142)—エルサレムに向かう最後の旅—

  • 2015.02.23
  • ルカ17章:11〜37
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

終末時代の生き方について考えてみる。

「エルサレムに向かう最後の旅」

ルカ17:11~37

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスはベタニヤで、ラザロを復活させた。

②ラザロの復活は、「ヨナのしるし」である。

        *イエスのメシア性を証明する奇跡

      ③サンヘドリンは、イエスを殺すことを決定した。

      ④イエスはユダヤを去り、エフライムという町に入られた。

        *ベタニヤの北約25キロの町であろう。

      ⑤次にイエスがユダヤに入るのは、十字架にかかる時である。

      ⑥イエスは、サマリヤとガリラヤの間を通り、エルサレムに上られた。

      ⑦きょうの箇所の内容は、すべて旅の途中でイエスが教えたことである。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §120 イエスは、サマリヤとガリラヤの間を通り、エルサレムへの最後の旅を開

始する。(ルカ17:11~37)

  2.アウトライン

    (1)10人のツァラアト患者の癒し(11~19節)

    (2)神の国に関する教え(20~21節)

    (3)再臨に関する教え(22~37)

  3.結論

    (1)ツァラアト患者の癒しに隠された神の意図とは何か。

    (2)イエスが語る神の国とは何か。

    (3)ここで再臨のテーマが出て来るのはなぜか。

終末時代の生き方について考えてみる。

Ⅰ.10人のツァラアト患者の癒し(11~19節)

  
1.10人のツァラアト患者の懇願(11~13節)

Luk 17:11 そのころイエスはエルサレムに上られる途中、サマリヤとガリラヤの境を通られた。

Luk 17:12 ある村に入ると、十人のツァラアトに冒された人がイエスに出会った。彼らは遠く離れた所に立って、

Luk 17:13 声を張り上げて、「イエスさま、先生。どうぞあわれんでください」と言った。

    
(1)エルサレムに向かう通常のルート

①ヨルダン川の東岸に出る予定なのであろう。

②イエスと弟子たちが最後の過越の祭りを祝うためにエルサレムに上る旅である。

    (2)ある村に入ると、10人のツァラアト患者がイエスに出会った。

      ①後で分かるが、9人はユダヤ人、1人はサマリヤ人である。

      ②両者には、人種的壁があった。

③ツァラアトに冒されると、社会から隔離され、孤独な生活に追い込まれる。

④ユダヤ人とサマリヤ人がともに住むということ自体が、ツァラアト患者が置か

れた悲惨な状況を示している。

    (3)彼らは遠く離れた所に立って、声を張り上げている。

      ①レビ13:45~46

      「患部のあるそのツァラアトの者は、自分の衣服を引き裂き、その髪の毛を乱し、

その口ひげをおおって、『汚れている、汚れている』と叫ばなければならない。そ

の患部が彼にある間中、彼は汚れている。彼は汚れているので、ひとりで住み、

その住まいは宿営の外でなければならない」

      ②彼らは、イエスに助けを求めた。

  
2.イエスの回答(14節)


Luk 17:14 イエスはこれを見て言われた。「行きなさい。そして自分を祭司に見せなさい。」彼らは行く途中できよめられた。

    
(1)イエスは彼らに、自分を祭司に見せなさいと命じた。

      ①そのことばを信じて行動を開始するなら癒される、という約束である。

      ②事実、彼らは全員が癒された。

    (2)癒されたツァラアト患者たちは、大祭司カヤパに自分自身を見せる。

      ①大祭司カヤパは証明書を発行する。

      ②元患者たちは、ユダヤ人共同体に復帰することができる。

      ③レビ13、14章の規定

  
3.そのうちのひとりの応答(15~16節)

Luk 17:15 そのうちのひとりは、自分のいやされたことがわかると、大声で神をほめたたえながら引き返して来て、

Luk 17:16 イエスの足もとにひれ伏して感謝した。彼はサマリヤ人であった。

    
(1)そのうちのひとりが、イエスの元に戻って来た。

      ①大声で神をほめたたえた。

      ②イエスの足もとにひれ伏して感謝した。

        *これは、礼拝の姿勢である。

      ③彼は、サマリヤ人であった。

  
4.イエスの驚き(17~19節)

Luk 17:17 そこでイエスは言われた。「十人きよめられたのではないか。九人はどこにいるのか。

Luk 17:18 神をあがめるために戻って来た者は、この外国人のほかには、だれもいないのか。」

Luk 17:19 それからその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰が、あなたを直したのです。」

    
(1)イエスは、嘆かれた。

      ①癒された9人のユダヤ人たちは、戻って来なかった。

      ②ひとりの外国人(他国人、サマリヤ人)だけが戻って来た。

    (2)イエスは、その人の信仰を祝福された。

      ①彼は、肉体的な癒しだけでなく、霊的救いを得た。

Ⅱ.神の国に関する教え(20~21節)

  
1.パリサイ人たちの質問(20節a)

Luk 17:20 さて、神の国はいつ来るのか、とパリサイ人たちに尋ねられたとき、

    
(1)これは、信者でない者たちからの質問である。

      ①パリサイ人たちは、神の国の到来に関して非常な興味を持っていた。

      ②彼らは、世が混乱した時、神が大いなる奇跡をもって介入されると信じていた。

      ③イエスは「神の国」について語っていたので、これは予想される質問である。

2.イエスの回答(20b~21節)

イエスは答えて言われた。「神の国は、人の目で認められるようにして来るものではありません。


Luk 17:21
『そら、ここにある』とか、『あそこにある』とか言えるようなものではありません。いいですか。神の国は、あなたがたのただ中にあるのです。」

    
(1)イエスは、パリサイ人たちの神の国に関する神学的理解を否定された。

      ①人の目で認められるようなものではない。

    (2)「神の国は、あなたがたのただ中にあるのです」

      ①神の国が心の中にあるという意味ではない。パリサイ人たちは信者ではない。

      ②彼らのただ中に立っているイエス自身が、神の国の代表であり象徴である。

Ⅲ.再臨に関する教え(22~37)

  
1.再臨のテーマは、§139の「オリーブ山の説教」で詳細に取り上げる(マタ24:1~51)。

  2.ここでの教えの要約

    (1)弟子たちには、辛い日々が待っている(22節)。

Luk 17:22 イエスは弟子たちに言われた。「人の子の日を一日でも見たいと願っても、見られない時が来ます。

    (2)メシアの再臨は、すべての人が認識できる形で実現する(23~24節)。


Luk 17:23 人々が『こちらだ』とか、『あちらだ』とか言っても行ってはなりません。あとを追いかけてはなりません。


Luk 17:24 いなずまが、ひらめいて、天の端から天の端へと輝くように、人の子は、人の子の日には、ちょうどそのようであるからです。

    (3)イエスは、この時代の人たちに苦しめられ、殺される(25節)。

Luk 17:25 しかし、人の子はまず、多くの苦しみを受け、この時代に捨てられなければなりません。

    (4)大患難時代の直前まで、人々は普段通りに生活をする(26~30節)。

Luk 17:26 人の子の日に起こることは、ちょうど、ノアの日に起こったことと同様です。


Luk 17:27
ノアが箱舟に入るその日まで、人々は、食べたり、飲んだり、めとったり、とついだりしていたが、洪水が来て、すべての人を滅ぼしてしまいました。


Luk 17:28 また、ロトの時代にあったことと同様です。人々は食べたり、飲んだり、売ったり、買ったり、植えたり、建てたりしていたが、

Luk 17:29 ロトがソドムから出て行くと、その日に、火と硫黄が天から降って、すべての人を滅ぼしてしまいました。

Luk 17:30 人の子の現れる日にも、全くそのとおりです。

    
(5)イスラエルの地に住む者は、大患難時代が起こると、すぐに行動を起こすべきで

ある。後ろを振り返ってはならない(31~35節)。


Luk 17:31
その日には、屋上にいる者は家に家財があっても、取り出しに降りてはいけません。同じように、畑にいる者も家に帰ってはいけません。

Luk 17:32 ロトの妻を思い出しなさい。

Luk 17:33 自分のいのちを救おうと努める者はそれを失い、それを失う者はいのちを保ちます。


Luk 17:34 あなたがたに言うが、その夜、同じ寝台でふたりの人が寝ていると、ひとりは取られ、他のひとりは残されます。

Luk 17:35 女がふたりいっしょに臼をひいていると、ひとりは取られ、他のひとりは残されます。」

    
(6)イスラエルの民は、異邦人の軍勢に取り囲まれる(37節)。


Luk 17:37 弟子たちは答えて言った。「主よ。どこでですか。」主は言われた。「死体のある所、そこに、はげたかも集まります。」

      
①「死体」とは、イスラエルの民である。

      ②「はげたか」とは、異邦人の軍勢である。

      ③その場所は、ボツラ(現在のヨルダンにあるペトラ)である。

        *ミカ2:12~13、エレ49:13~14、イザ34:1~8、63:1~6

結論

  1.ツァラアト患者の癒しに隠された神の意図とは何か。

    (1)イエスは、ひとりのツァラア患者を癒されたことがある(ルカ5:12~16)。

      ①この時から、サンヘドリンによる尋問が厳しくなった。

    (2)ここでは、イエスは10人のツァラアト患者を癒された。

      ①タイミングは、サンヘドリンがイエスの殺害を決定した直後である。

      ②9人のユダヤ人は癒されただけで、イエスに対する感謝を示さなかった。

    (3)大祭司カヤパは、イエスによって癒されたという証言を10倍聞かされる。

      ①彼は、患部を7日間観察し、癒しを宣言し、証明書を出す。

      ②これを10倍するのである。

    (4)イエスのメシア性の証明は、ひとりのツァラアト患者の癒しで始まり、10人の

ツァラアト患者の癒しで終わる。

  ①エンディングをさらにドラマチックにしているのは、戻って来たのがサマリヤ

人ひとりだという事実である。

    (5)私たちへの適用は、「感謝」の重要性である。

  2.イエスが語る神の国とは何か。

    (1)イエスは、メシア的王国を提供された。

    (2)ユダヤ人たちがイエスを拒否して以降、奥義としての王国の時代に移行した。

    (3)これは、目に見えない、霊的な王国である。

    (4)「キリスト教界」のことである。

      ①麦と毒麦が同時に育つ時代である。

  3.ここで再臨のテーマが出て来るのはなぜか。

    (1)イエスの初臨の期間が終わろうとしている。

    (2)次に、教会時代(恵みの時代)が始まろうとしている。

      ①これは、奥義としての王国の時代でもある。

    (3)その先に、メシアの再臨とメシア的王国の成就が待っている。

    (4)21世紀という時代に生きながら、初臨を振り返り、再臨を展望する。

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