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メシアの生涯(140)—ラザロの復活(2)—

  • 2015.02.02
  • ヨハネ11章:28〜44
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

死といのちについて考えてみる。

「ラザロの復活」(2)

ヨハ11:28~44

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①イエスは、ヨルダン川の東側、ペレアで活動している。

②ユダヤに行くのは、危険である。国の指導者たちが、イエスの命を狙っていた。

③しかしイエスは、ベタニヤのラザロを助けるために、そこに向かう。

④ベタニヤで、イエスは公生涯最後の大いなる奇跡を行われる。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

    §118 イエスはラザロを死から甦らせる(ヨハ11:1~44)

  (3)死からの復活

    ①これは、厳密には蘇生である。

    ②イエスは、同様の奇跡を行っていた。

    ③ラザロの復活は、「ヨナのしるし」である。

        *イエスのメシア性を証明する奇跡

        *国の指導者たちは、信仰によって応答しなければならない。

  2.アウトライン

    (1)イエスと弟子たち(1~16節)

    (2)イエスとマルタ(17~27節)

    (3)イエスとマリア(28~32節)

    (4)イエスとラザロ(33~44節)

    (今回は、(3)と(4)を取り上げる)

  3.結論

    (1)「泣く」と「涙を流す」

    (2)ラザロの復活と実物教育

    (3)いのちを受ける方法

死といのちについて考えてみる。

Ⅲ.イエスとマリア(28~32節)

  
1.28~29節


Joh 11:28 こう言ってから、帰って行って、姉妹マリヤを呼び、「先生が見えています。あなたを呼んでおられます」とそっと言った。

Joh 11:29 マリヤはそれを聞くと、すぐ立ち上がって、イエスのところに行った。

    
(1)マルタの信仰告白

    「はい。主よ。私は、あなたが世に来られる神の子キリストである、と信じておりま

す」(27節)

(2)マルタはマリアに、イエスが来ておられることを伝えた。

  ①良き知らせを、耳打ちした。公にならないように。

  ②その地域のラビたちや生徒たちは、可能な限り葬送の列に加わった。

  ③遠方から著名なラビが来ることは、大変な栄誉と考えられた。

  2.30~31節

Joh 11:30 さてイエスは、まだ村に入らないで、マルタが出迎えた場所におられた。


Joh 11:31
マリヤとともに家にいて、彼女を慰めていたユダヤ人たちは、マリヤが急いで立ち上がって出て行くのを見て、マリヤが墓に泣きに行くのだろうと思い、彼女について行った。

    
(1)イエスは、村に入っていなかった。

      ①マルタとマリアを個人的に励まし、教えを与えようとしておられたのであろう。

    (2)弔問客たちは、マリアの後を追った。

      ①マリアが墓に泣きに行くのだろうと思った。

      ②これで、イエスによる個人教授は不可能となった。

  
3.32節


Joh 11:32
マリヤは、イエスのおられた所に来て、お目にかかると、その足もとにひれ伏して言った。「主よ。もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに。」

    
(1)マリアはイエスの足もとにひれ伏した。

      ①ルカ10:39でも、似たようなことが起こっていた。

  ②これは、悲しみの中でマリアが示した自然な反応であろう。

(2)マリアも、マルタと同じことを言っている。

「主よ。もしここにいてくださったなら、私の兄弟は死ななかったでしょうに」

  ①それ以上は何も言わず、泣き続けた。

  ②マリアにも信仰の限界があった。

Ⅳ.イエスとラザロ(33~44節)

  
1.33~34節


Joh 11:33
そこでイエスは、彼女が泣き、彼女といっしょに来たユダヤ人たちも泣いているのをご覧になると、霊の憤りを覚え、心の動揺を感じて、

Joh 11:34 言われた。「彼をどこに置きましたか。」彼らはイエスに言った。「主よ。来てご覧ください。」

    
(1)イエスの憤りと動揺

      ①マリアは、墓の前ではなく、イエスの前で泣いている。

      ②ユダヤ人たちの一部は、職業的に泣いていたと思われる。

      ③イエスは、死がもたらす悲劇、苦しみのことを思われた。

      ④罪は、ひとりの人の不従順によって世に入って来た。

      ⑤死の恐怖で人々を束縛するサタンに対して憤られた。

    (2)イエスは、「彼をどこに置きましたか」と尋ねた。

      ①もちろん、ラザロが埋葬されていることは知っておられた。

      ②人々の注意を喚起し、期待感を高めるためである。

      ③人々は丁寧にイエスを墓まで導いたが、イエスの意図は理解しなかった。

  
2.35節

Joh 11:35 イエスは涙を流された。

    
(1)最も短い聖句である。

      ①墓に向かう途中のことであろう。

②イエスの神性を描いている福音書で、イエスの人性の深みに触れる。

      ③イエスは、マルタとマリアの悲しみに同情し、寄り添われた。

      ④クリスチャンが葬儀で涙を流すのは、不自然なことではない。

  
3.36~37節

Joh 11:36 そこで、ユダヤ人たちは言った。「ご覧なさい。主はどんなに彼を愛しておられたことか。」


Joh 11:37 しかし、「盲人の目をあけたこの方が、あの人を死なせないでおくことはできなかったのか」と言う者もいた。

    
(1)人々の解釈

      ①イエスの涙は、ラザロへの愛のしるしである。

      ②盲人の目をあけたのだから、ラザロを死から救うこともできたであろう。

      ③イエスが、さらに大いなる奇跡を行おうとしておられることが理解できない。

  4.38~40節


Joh 11:38 そこでイエスは、またも心のうちに憤りを覚えながら、墓に来られた。墓はほら穴であって、石がそこに立てかけてあった。


Joh 11:39
イエスは言われた。「その石を取りのけなさい。」死んだ人の姉妹マルタは言った。「主よ。もう臭くなっておりましょう。四日になりますから。」


Joh 11:40 イエスは彼女に言われた。「もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言ったではありませんか。」

    
(1)墓の形状

      ①ラザロの墓は洞窟に入り、地下に下るようになっていた。

      ②洞窟の入り口に石が立てかけてあった。野獣の侵入を防ぐため。

      ③イエスの墓は、横穴式である。

    (2)劇的な情景

      ①イエスは、「その石を取りのけなさい」と命じる。

*人間にできることは、人間にさせる。

      ②群衆は、その様子を見ている。

      ③マリアは泣いている。

      ④マルタは、反論する。

「主よ。もう臭くなっておりましょう。四日になりますから」

  *ラザロは、死んだ日に埋葬された。

  *遺体に防腐処理を施していなかったか、簡略的に行ったのであろう。

  *ラザロは完全に死んでおり、蘇生の可能性がないことを示している。

    (3)マルタに対する権威あることば

    「もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言ったではありま

せんか」(40節)

  ①イエスが「よみがえりであり、いのちである」ことを信じる必要がある。

  ②そうすれば、ラザロは復活し、神の栄光が現れる。信じる → 見る。

  ③マルタとマリアの同意なくして、墓の石を取り除けることはできない。

  
5.41~42節


Joh 11:41 そこで、彼らは石を取りのけた。イエスは目を上げて、言われた。「父よ。わたしの願いを聞いてくださったことを感謝いたします。


Joh 11:42
わたしは、あなたがいつもわたしの願いを聞いてくださることを知っておりました。しかしわたしは、回りにいる群衆のために、この人々が、あなたがわたしをお遣わしになったことを信じるようになるために、こう申したのです。」

    
(1)石が取りのけられた。

      ①人々は、何が起こるのかとイエスを注視している。

      ②イエスにとっては、極めて重要な事態である。

        *自らが父から遣わされたメシアであることを証明する機会である。

        *もしラザロが復活しないなら、イエスの主張には根拠がないことになる。

    (2)イエスは、父と子の信頼関係に基づいて祈った。

      ①事前に、ラザロの復活について感謝している。体験的知識に基づくものである。

      ②公に祈る理由は、奇跡が起こった時、自分に栄光が来ないようにするため。

      ③この奇跡は、イエスが父から遣わされた使者であることを証明する。

  
6.43~44節

Joh 11:43 そして、イエスはそう言われると、大声で叫ばれた。「ラザロよ。出て来なさい。」


Joh 11:44
すると、死んでいた人が、手と足を長い布で巻かれたままで出て来た。彼の顔は布切れで包まれていた。イエスは彼らに言われた。「ほどいてやって、帰らせなさい。」

    
(1)イエスは大声で叫ばれた。

      ①ラザロのためではなく、群衆にその声を聞かせるためである。

      ②ことばで死者を復活させた。

      「ラザロよ。出て来なさい」(43節b)

      ③アウグスチヌス:名前を呼ばなければ、付近の墓地から死人がすべて復活した。

    (2)ラザロは、長い亜麻布で巻かれてまま出て来た。

      ①なぜ出て来ることができたのか。これ自体が、奇跡の価値を高めている。

      ②顔は布切れで包まれていた。これも、彼が死んでいたことの証拠である。

      ③この奇跡は、「ヨナのしるし」なのである。      

    (4)墓石を取りのけることと、布をほどいてやることは、人間の責務である。

      ①しかし、最大の責務は、この奇跡に信仰的に応答することである。

      ②ユダヤ人たちがどのように応答したのか、次回学ぶことにする。

結論

  1.「泣く」と「涙を流す」

    (1)ヨハ11:33

    「そこでイエスは、彼女が泣き、彼女といっしょに来たユダヤ人たちも泣いているの

をご覧になると、霊の憤りを覚え、心の動揺を感じて、」

  ①動詞は、「クライオウ」。大声で泣くこと。

  ②イエスは、エルサレムのために泣かれた(ルカ19:41)。

  ③イエスは、ゲツセマネの園でも泣かれた(ヘブ4:15)。

(2)ヨハ11:35

「イエスは涙を流された」

  ①動詞は、「ダクルオウ」。涙を流すこと。

  ②新約聖書では、この箇所だけに出て来る。

  ③イエスの人間性が現れた箇所である。

  2.ラザロの復活と実物教育

    (1)イエスは、死人にいのちを与える。

    (2)肉体の復活

      ①携挙の時(1テサ4:16)

        *キリストにある死者の復活

        *生きている聖徒たちの栄化

      ②地上再臨の時

        *旧約時代の聖徒たちの復活(ダニ12:2)

        *大患難時代の聖徒たちの復活(黙20:4、6)

    (3)今の時点では、イエスは霊的に死んでいる人を霊的に生かす。

①エペ2:1~7

Eph 2:1 あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、


Eph 2:2
そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。


Eph 2:3
私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。

Eph 2:4 しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、


Eph 2:5 罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、──あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです──

Eph 2:6 キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださいました。


Eph 2:7
それは、あとに来る世々において、このすぐれて豊かな御恵みを、キリスト・イエスにおいて私たちに賜る慈愛によって明らかにお示しになるためでした。

  3.いのちを受ける方法

    (1)ヨハ11:28


Joh 11:28 こう言ってから、帰って行って、姉妹マリヤを呼び、「先生が見えています。あなたを呼んでおられます」とそっと言った。

      ①先生(ディダスカロス)

      「あなたがたはわたしを先生とも主とも呼んでいます。あなたがたがそう言うの

はよい。わたしはそのような者だからです」(ヨハ13:13)

②このタイトルは、師と弟子たちの親密な交流を示唆している。

③当時のユダヤ的文脈では、ラビが婦人に教えるのは稀なことである。

    (2)イエスは、私たちひとりひとりを呼んでおられる。

①マリアはすぐに応答した。

②「エケイネ」には、強調がある。マリアと訳されている。

    (3)自らの心を閉ざしている石を取り除け。

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