409　悪魔は竜なのか

Q：悪魔が竜だというのは、どういう意味ですか。

A：はじめに

　黙示録12章や20章では、悪魔は「竜」や「古い蛇」と描写されています。その理由について、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、竜は、神話に登場する伝説的な生物ですが、実在しません。

（1）中国の竜、西洋の竜、中東の竜などがありす。

（2）地域によって多少の差はありますが、竜の主要な特徴は共通しています。

（3）聖書は、竜のイメージを用いて、悪魔の存在と働きを説明しようとしています。

2番目に、竜は、自然界からインスピレーションを得て誕生したものです。

（1）実在の生物としては、ワニやヘビを挙げることができます。

（2）自然現象としては、火山の噴火や大嵐を挙げることができます。

（3）古代の人たちにとっては、竜は、混沌、悪、そして破壊を象徴する存在でした。

（4）聖書は、よく知られていた「竜」という概念を用いて、悪魔を描写しました。

（5）それを読んだ人々は、悪魔の恐ろしさをよく理解しました。

3番目に、竜という概念は、エデンの園にいたヘビと関連しています。

（1）ヘビは、アダムとエバを誘惑しました。

（2）ヘビは実在の生物です。そこに悪魔が乗り移りました。

（3）創世記ではヘビだったものが、黙示録では竜にまで出世しました。

（4）ヘビから竜へのつながりは、悪魔の暗躍が途切れることなく続いていることを示しています。

（5）大切なのは、悪魔の特徴を理解して、霊的戦いに勝利することです。

　　①悪魔は、竜のように力がある。

　　②悪魔は、蛇のように狡猾である。

　　③悪魔は、偽りをもって聖徒たちを糾弾する。

　　④悪魔は、最後に神によって必ず滅ぼされる。

悪魔に対する神の勝利は、確実に成就します。