Q402 神学編 聖書が聖書を解釈する。

  • 2024.06.27
  • スピーカー 中川健一
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402 神学編 聖書が聖書を解釈する

Q:聖書を読んでいると、矛盾するような箇所に出会うことがあります。そのような場合、どうすればよいですか。

A:はじめに

 聖書解釈には、「聖書が聖書を解釈する」という原則があります。つまり、難解な箇所は、別の箇所の内容を参考にすることによって理解できるようになるということです。このテーマについて、いつものように3つ申し上げます。

1番目に、複数の解釈が可能な場合は、他の部分と矛盾しないほうを採用します。

(1)ヤコブの手紙には、救いは行いによって得られるかのような教えがあります。

(2)パウロ書簡では、救いは恵みと信仰によることがくり返し教えられています。

(3)ヤコブが教えようとしたのは、真の信仰には行いが伴うということです。

2番目に、不明瞭な聖句から教理を導き出してはなりません。

(1)1コリ15:29には「死者のためのバプテスマ」ということばが出てきます。

(2)この聖句を基に、「死者のためのバプテスマ」を正当化することはできません。

3番目に、相反する教理が、ともに明白に教えられているなら、両方を受け入れるべきです。

(1)これは、人間の有限性を認めることでもあります。

(2)三位一体の教理

(3)神の主権と人間の自由意志

 聖書は、一つのまとまりを持った書物として解釈されるべきです。

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