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メシアの生涯(124)—弟子たちへの教え(3)—

  • 2014.09.08
  • ルカ12章:22〜34
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

弟子たちへの教えを通して、イエスから警告と励ましを受ける。

「弟子たちへの教え(3)」

ルカ12:22~34

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①パリサイ人の家の食卓で、イエスはパリサイ人たちの儀式主義を糾弾した。

    ②その直後に、イエスの回りにおびただしい数の人たちが集まって来た。

    ③イエスは、弟子たちに、そして、群衆に霊的真理を語った。

④これまでに学んだこと

*弟子たちへの教え①(恐れずに証しせよ)

*弟子たちへの教え②(貪欲に注意せよ)

⑤今回は、弟子たちへの教え③(心配するな)

      ⑥「心配」「不安」は、すべての人が経験することである。

        *経済問題、健康、家族のこと

        *ここでは、経済問題(食物と衣服)に関する不安が取り上げられている。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

  §108~110は、ひとかたまりと考えるべきである。

    ①§108 ルカ12:1~59

    ②§109 ルカ13:1~9

    ③§110 ルカ13:10~21

  (3)内容

    ①ルカ12:1~53 弟子たちへの教え 5つのテーマ

    ②ルカ12:54~13:21 群衆への教え 4つのテーマ

    (4)アウトライン(12:1~53)

      ①恐れずに証しせよ(12:1~12)

      ②貪欲に注意せよ(12:13~21)

      ③心配するな(12:22~34)

      ④その日に備えよ(12:35~48)

      ⑤誤解されることを恐れるな(12:49~53)

    (今回は③を取り上げる)

  3.結論:

    (1)不安への解決法(1):正しい自己認識

(2)不安への解決法(2):バランス感覚

(3)不安への解決法(3):終末論的確信

弟子たちへの教えを通して、イエスから警告と励ましを受ける。

Ⅲ.心配するな(12:22~34)

  
1.22~24節


Luk 12:22
それから弟子たちに言われた。「だから、わたしはあなたがたに言います。いのちのことで何を食べようかと心配したり、からだのことで何を着ようかと心配したりするのはやめなさい。

Luk 12:23 いのちは食べ物よりたいせつであり、からだは着物よりたいせつだからです。


Luk 12:24
烏のことを考えてみなさい。蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もありません。けれども、神が彼らを養っていてくださいます。あなたがたは、鳥よりも、はるかにすぐれたものです。

    
(1)心配が愚かなことである理由(その1)

      ①生きるということは、何を食べるか、何を着るかということ以上のものである。

      ②この時代、暴飲暴食は社会のあらゆる層に影響を与えていた。

        *ローマ社会での悪癖:美食と暴飲暴食

      ③それゆえイエスは、食物に関して何度も警告を発している。

    (2)食物と衣服の獲得が人生における最大のゴールとなるなら、それはクリスチャン

生活への脅威となる。

  ①キリストに従うことを妨害するものは、すべて脅威である。

  ②クリスチャンの自己認識:神の国の大使としてこの世に派遣されている。

③勤勉に働いて収入を得、将来のことは神に委ねる。これがクリスチャン生活。

    (2)烏を用いた「大から小への議論」(カル・バホメル)

      ①ギリシア人の哲学者やユダヤ人のラビは、自然界の事象を例に取って教えた。

②烏は、雀とは違って食用にはならない。汚れた鳥である。

      ③烏は蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もない。

      ④しかし神は、彼らを養ってくださる。

        *愚かな金持ちは、倉の建て替えで心を悩ました。

*愚かな金持ちと烏との対比は、劇的である。

      ⑤ましてや、あなた方のことを心配してくださらないはずはない。

      ⑥これは、労働しなくてもいいという意味ではない。

        *聖書は、怠惰を厳しく戒めている。

  
2.25~28節

Luk 12:25 あなたがたのうちのだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。

Luk 12:26 こんな小さなことさえできないで、なぜほかのことまで心配するのですか。


Luk 12:27
ゆりの花のことを考えてみなさい。どうして育つのか。紡ぎもせず、織りもしないのです。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。


Luk 12:28
しかし、きょうは野にあって、あすは炉に投げ込まれる草をさえ、神はこのように装ってくださるのです。ましてあなたがたには、どんなによくしてくださることでしょう。ああ、信仰の薄い人たち。

    
(1)心配が愚かなことである理由(その2)

      ①心配しても、状況を変えることはできない。

    (2)寿命を例に用いた「大から小への議論」(カル・バホメル)

      
①心配することで、寿命を1時間でも伸ばすことができるか。

        *あるいは、身長を少しでも伸ばすことができるか。

      ②それさえできないのだから、他のより大きなことを心配する必要はない。

    (3)ゆりの花とソロモンを用いた「大から小への議論」(カル・バホメル)

      ①ソロモンは、イスラエルの歴史上最も富を蓄えた王である。

      「シェバの女王は、ソロモンのすべての知恵と、彼が建てた宮殿と、その食卓の

料理、列席の家来たち従者たちが仕えている態度とその服装、彼の献酌官たち、

および、彼が【主】の宮でささげた全焼のいけにえを見て、息も止まるばかりで

あった」(1列10:4)

      ②栄華を極めたソロモンでさえ、ゆりの花の美しさには負ける。

        *アネモネは最も一般的な花

        *白ユリは稀な花

        *赤ユリはもっと稀な花

      ③パレスチナの花は、短命である。

      ④はかない運命にあるゆりの花でさえも、神は豪華に装ってくださる。

      ⑤ましてや、あなたがたのことを心配してくださらないはずはない。

      ⑥それゆえ、衣服のために労力を消耗する生き方は、愚かである。

  
3.29~31節

Luk 12:29 何を食べたらよいか、何を飲んだらよいか、と捜し求めることをやめ、気をもむことをやめなさい。


Luk 12:30
これらはみな、この世の異邦人たちが切に求めているものです。しかし、あなたがたの父は、それがあなたがたにも必要であることを知っておられます。


Luk 12:31 何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物は、それに加えて与えられます。

    (1)心配が愚かなことである理由(その3)

      ①心配するのは、異邦人たちのすることである。

      ②異邦人=真の神を知らない人たち

      ③ユダヤ人たちは、異邦人以下にはなりたくないと考えていた。

      ④神は「自分たちの父」である。しかし、「異邦人の父」ではない。

      ⑤その異邦人のライフスタイルは、物質的な豊かさの追求である。

    (2)イエスの弟子たちは、霊的な豊かさを追求する。

      ①霊的な豊かさを追求すれば、物質的に必要なものは与えられる。

    (3)「何はともあれ、あなたがたは、神の国を求めなさい。そうすれば、これらの物

は、それに加えて与えられます」(31節)

  ①これが中心聖句である。

②「神の国」=神の支配(霊的な豊かさ)

  *神との関係の確立

  *神の御心の実行(義の実行)

  *神の導きがあるとの実感

  
4.32~34節

Luk 12:32 小さな群れよ。恐れることはない。あなたがたの父は、喜んであなたがたに御国をお与えになるからです。


Luk 12:33
持ち物を売って、施しをしなさい。自分のために、古くならない財布を作り、朽ちることのない宝を天に積み上げなさい。そこには、盗人も近寄らず、しみもいためることがありません。

Luk 12:34 あなたがたの宝のあるところに、あなたがたの心もあるからです。

    
(1)再びイエスは、弟子たちに「恐れるな」と語りかけた。

      ①弟子たちの集団は、自衛力のない「小さな群れ」(羊の群れ)である。

      ②御国とは、メシア的王国(千年王国)であろう。

      ③カル・バホメル(大から小へ)の議論

        *天の父は、御国を与えてくださる。

        *ましてや、あなたがたの日々の必要は満たされる。

    (2)さらに、自衛力を弱体化させる命令を与えた。

      ①持ち物を売って、施しをする。

      ②物質に束縛された心を解放する行為である。

      ③地上に富があれば、それに心を奪われる(優先順位の問題である)。

      ④天に宝を積むなら、それは安全である。

      ⑤そして、その人の心は天にある。つまり、地上のことで心配しなくなる。

結論

  1.不安への解決法(1):正しい自己認識

  「小さな群れよ。恐れることはない。あなたがたの父は、喜んであなたがたに御国をお与

えになるからです」(32節)

  (1)イエスは弟子たちに、「小さな群れ」と呼びかけた。

    ①迫害が襲ってくることを予見した言葉である。

    ②神の守りを約束した言葉である。

  (2)クリスチャンは弱者であると同時に、勝利者である。

  「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの

中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです」(ロマ8:37)

  ①この発言は、勝利主義者のそれではない。

  ②自らの弱さを認識した上での、イエス・キリストにある勝利の宣言である。

(3)霊的成長とは、謙遜の階段を上ることである。

  ①成功体験によって、ますます謙遜になる人は幸いである。

  2.不安への解決法(2):バランス感覚

  「持ち物を売って、施しをしなさい。自分のために、古くならない財布を作り、朽ちるこ

とのない宝を天に積み上げなさい。そこには、盗人も近寄らず、しみもいためることがあ

りません」(33節)

    (1)キニク学派(古代ギリシア哲学の一派)(Cynics)

      ①幸福とは、外的な条件に左右されない有徳な生活である。

      ②彼らは、無所有と精神の独立を目指した。

      ③そのライフスタイルを徹底的に追求した者は、乞食生活を送った。

    (2)エッセネ派(死海写本で有名)

      ①死海のほとりのクムランに住んだ。

      ②彼らは、富の共同所有を実践した。

    (3)初代教会の信徒たちは、これを実行した(使2:44~45、4:32~37)。

      ①その結果、エルサレム教会は貧者の集まりとなった。

      ②アンテオケ教会は、援助金をエルサレム教会に送った。

      ③初代教会は、決して理想的な教会のモデルではない。

      ④「小さな群れ」が失敗を繰り返しながら羊飼いに導かれて行った例である。

    (4)イエスは、物の所有を否定してはいない。

      ①人生における優先順位を問題にされた。

      ②命の質(quality of life)は、存在そのものの中にある。

      ③持ち物を売って施しをするのは、物質に束縛された心を解放する行為である。

        *これを常に行うべき普遍的命令と考える必要はない。

3.不安への解決法(3):終末論的確信

  (1)前回の学び

    ①人の心は、真空状態ではない。

②内に何かを入れる必要がある。

③貪欲への解決は、イエスを心に迎えることである。

    (2)今回の学び

      ①不安の解消法は、終末論的確信である。

      ②メシア的王国(千年王国)における祝福が約束されている。

      ③神の国のために用いた時間と財は、永遠の宝として残る。

    (例話)米国で、冷凍庫にアイスキャンデーを一杯詰めている家があった。

    (例話)ダイエットをする人は、好きなものを貯蔵庫に一杯詰めておくと効果がある。

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