私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
コリント人への手紙第一(27)復活(1)―キリストの復活―15:1~11
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キリストの復活について学ぶ。
コリント人への手紙第一 27回
復活(1)
―キリストの復活―
15:1~11
はじめに
1.文脈の確認
(1)結婚に関する教え(7:1~40)
(2)偶像に献げられた肉(8:1~11:1)
(3)女のかぶり物(11:2~16)
(4)聖餐式(11:17~34)
(5)御霊の賜物(12~14)
(6)復活(15)
①キリストの復活(1~11節)
②死者の復活(12~34節)
③からだの復活(35~49節)
④奥義(50~58節)
2.注目すべき点
(1)復活に関する質問は、コリント教会からの手紙にはなかった。
(2)しかしパウロは、このテーマを取り上げる必要性を感じていた。
(3)パウロが18か月に及ぶ奉仕を終えて教会を去ると、偽教師が侵入して来た。
①ある者たちは、死後のいのちは信じたが、肉体の復活は否定した。
②また、パウロの使徒としての権威を疑問視する者も出て来た。
(4)パウロは、復活がキリスト教信仰の土台であることを教える。
3.アウトライン-キリストの復活―
(1)復活の事実(1~4節)
(2)復活の目撃者(5~7節)
(3)パウロの体験(8~10節)
(4)まとめ(11節)
4.結論:福音の信頼性
キリストの復活について学ぶ。
Ⅰ.復活の事実(1~4節)
1.1~2節
1Co 15:1
兄弟たち。私があなたがたに宣べ伝えた福音を、改めて知らせます。あなたがたはその福音を受け入れ、その福音によって立っているのです。
1Co 15:2
私がどのようなことばで福音を伝えたか、あなたがたがしっかり覚えているなら、この福音によって救われます。そうでなければ、あなたがたが信じたことは無駄になってしまいます。
(1)パウロは、福音の内容を確認する。
①これは新しい教えではなく、すでに知っていることの確認である。
②これは、パウロが伝えた福音である。
③コリントの信者たちはこれを受け入れ、その結果、救われた。
(2)パウロが伝えた福音には、復活という要素が含まれている。
①もし復活が事実でないなら、福音は福音でなくなる。
②欠陥のある福音を信じても、それは無駄になってしまう。
③それゆえ、偽りに惑わされないで、パウロから聞いた福音に立つべきである。
2.3~4節
1Co 15:3
私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、
1Co 15:4
また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、
(1)パウロは神から福音に関する啓示を受けた。
①それを最も大切なこととしてコリントの信者たちに伝えた。
②それは聖書(旧約聖書)に書いてあるとおりの内容である。
(2)啓示の内容は3項目ある。
①キリストは、私たちの罪のために死なれた。
*キリストの死は、自分の罪を贖うためではなかった。
*キリストの死は、殉教の死でもなかった。
*キリストの死は、私たちの罪の代価を支払うためであった。
*イザ53:5~6
②また、葬られた。
*キリストが肉的死を経験したことを示している。
*キリストの遺体は、丁寧に埋葬された。
*イザ53:9
③三日目によみがえられた。
*多数の目撃者たちがいる。
*詩16:9~10
(3)この3項目を私たちは「福音の三要素」と呼んでいる。
①これを受け入れ、キリストに信頼を置いた人は救われる。
Ⅱ.復活の目撃者(5~7節)
1.5~7節
1Co 15:5 また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。
1Co 15:6
その後、キリストは五百人以上の兄弟たちに同時に現れました。その中にはすでに眠った人も何人かいますが、大多数は今なお生き残っています。
1Co 15:7
その後、キリストはヤコブに現れ、それからすべての使徒たちに現れました。
(1)5~7節では、復活の目撃者がリストアップされる。
①ケファ(ペテロ)
*キリストは、3度もご自身を否んだペテロに最初に現れた。
*これは、キリストの恵み深さの現れである。
*これは、ペテロの優位性の現れである。
②12弟子
*イスカリオテのユダは死んでいた。
*12弟子ということばは、使徒集団を指すことばである。
③500人以上の兄弟たち
*これは、ガリラヤで起こった出来事である。
*500人の目撃者の大多数は、今なお生き残っている。
*キリストの復活を疑うなら、彼らに質問すればよい。
④ヤコブ
*これは、主イエスの弟ヤコブである。
*彼は未信者の状態で復活のイエスに出会い、信者になった。
*後に、エルサレム教会の監督となった(使15:13)。
⑤すべての使徒たち
*12使徒は第1グループの使徒たちである。
*それ以外に、第2グループの使徒たちがいた。
*使徒の資格は、復活のイエスに出会っていることである。
Ⅲ.パウロの体験(8~10節)
1.8~9節
1Co 15:8
そして最後に、月足らずで生まれた者のような私にも現れてくださいました。
1Co 15:9
私は使徒の中では最も小さい者であり、神の教会を迫害したのですから、使徒と呼ばれるに値しない者です。
(1)リストの6番目はパウロである。
①パウロは、最後に使徒となった。
②パウロは、復活のキリストに出会った(使9:3~6)。
(2)パウロの自己認識
①「月足らずで生まれた者のような私」
*公生涯の期間、イエスと生活をともにすることはなかった。
②「使徒の中では最も小さい者」
③「使徒と呼ばれるに値しない者」
*神の教会を迫害した。
3.10節
1Co 15:10
ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは無駄にはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。働いたのは私ではなく、私とともにあった神の恵みなのですが。
(1)パウロが今あるのは、神の恵みによる。
①多く赦された者は、多く愛する。
②多くの恵みを受けた者は、多くの奉仕をする。
(2)パウロが受けた神の恵みは、無駄にはならなかった。
①パウロは、ほかのすべての使徒たちよりも多く働いた。
②それは事実であるが、自慢にならないように、補足説明をする。
③パウロとともにあった神の恵みが働いたのである。
Ⅳ.まとめ(11節)
1.11節
1Co 15:11
とにかく、私にせよ、ほかの人たちにせよ、私たちはこのように宣べ伝えているのであり、あなたがたはこのように信じたのです。
(1)使徒たちは、福音理解においては一致している。
①特に、キリストの復活は歴史的事実であるという点で一致している。
(2)どの使徒から福音を聞いたかは、問題ではない。
①コリントの信者たちは、唯一の福音を聞いたのである。
②そして、福音を信じたことにより、救われたのである。
結論:福音の信頼性
1.旧約聖書の裏付けがある。
(1)キリストは、私たちの罪のために死なれた。
①イザ53:5~6
Isa 53:5
しかし、彼は私たちの背きのために刺され、/私たちの咎のために砕かれたのだ。/彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、/その打ち傷のゆえに、私たちは癒やされた。
Isa 53:6
私たちはみな、羊のようにさまよい、/それぞれ自分勝手な道に向かって行った。/しかし、【主】は私たちすべての者の咎を/彼に負わせた。
(2)また、葬られた。
①イザ53:9
Isa 53:9
彼の墓は、悪者どもとともに、/富む者とともに、その死の時に設けられた。/彼は不法を働かず、/その口に欺きはなかったが。
(3)三日目によみがえられた。
①詩16:9~10
Psa 16:9
それゆえ 私の心は喜び/私の胸は喜びにあふれます。/私の身も安らかに住まいます。
Psa 16:10
あなたは 私のたましいをよみに捨て置かず/あなたにある敬虔な者に/滅びをお見せにならないからです。
2.目撃者が多数存在している。
(1)6つのグループがリストアップされていた。
(2)12使徒たちは、福音のために命を捨てた。
3.理屈に合っている。
(1)複数の独立した証人がいる。
(2)彼らの証言は、その出来事からさほどの時間を経ずに記録された。
(3)複数の反対者たちがいる。
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