コリント人への手紙第一(15)偶像に献げられた肉(1)―愛は知識に勝る―8:1~13

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愛は知識に勝ることを学ぶ。

コリント人への手紙第一 15回

偶像に献げられた肉(1)

―愛は知識に勝る―

8 :1~13

はじめに

1.文脈の確認

(1)イントロダクション(1:1~9)

(2)教会内の分裂(1:10~4:21)

(3)教会内の無秩序(5~6)

(4)教会からの質問(7~16)

  ①結婚に関する教え(7:1~40)

  ②偶像に献げられた肉(8:1~11:1)

    *愛は知識に勝る(8:1~13)

    *使徒職の弁明(9:1~27)

    *偶像礼拝の罪(10:1~22)

    *市場で売っている肉(10:23~11:1)

2.アウトライン(知識に勝る愛)

(1)知識と愛の対比(1~3節)

(2)知識の内容(4~6節)

(3)弱い兄弟たちへの配慮(7~13節)

4.結論

(1)愛は、知識よりもすぐれている。

(2)愛は、使命と結びついている。

愛は知識に勝ることを学ぶ。

Ⅰ.知識と愛の対比(1~3節)

1.1節

1Co 8:1

次に、偶像に献げた肉についてですが、「私たちはみな知識を持っている」ということは分かっています。しかし、知識は人を高ぶらせ、愛は人を育てます。

(1)「○〇についてですが」(ペリ・デ)

  ①ここから新しいテーマが始まる。

  ②新しいテーマは、「偶像に献げた肉」である。

  ③これは現代的テーマではないが、そこからの適用は豊かにある。

(2)当時の人たちは、偶像の神々にいけにえを献げていた。

  ①いけにえの肉は3つに分割された。

    *一部は、火で焼いて偶像に献げた。

    *一部は、祭司の取り分となった。

    *一部は、献げた人が持ち帰って食べた。

  ②祭司は、余った分を肉屋に売り、それが市場で流通した。

    *偶像に献げた肉は、質の良い肉なので需要があった。

    *肉屋は、それを偶像に献げた肉だとは公言しなかった。

  ③また、偶像に献げた肉は、偶像の宮での宴会に供された。

    *この文脈では、偶像の宮で食する肉が中心テーマになっている。

    *この肉は、祭りのときに庶民に供された。

    *貧しい庶民にとっては、肉が食べられる唯一の機会であった。

(3) 「私たちはみな知識を持っている」

  ①これは、コリントの信者たちのスローガンであろう。

  ②パウロとコリントの信者たちは、共通認識を持っていた。

    *クリスチャンであれば、唯一の神以外に神はいないことを知っている。

    *それゆえ、偶像に献げた肉を食べても問題ではない。

    *偶像の宮での食事に参加しても問題ではない。

(4) 「しかし、知識は人を高ぶらせ、愛は人を育てます」

  ①高ぶりは、コリント教会の主要な問題の一つであった。

  ②愛が伴わないなら、知識は正しい行動につながらない。

2.2節

1Co 8:2

自分は何かを知っていると思う人がいたら、その人は、知るべきほどのことをまだ知らないのです。

(1)どのテーマに関しても、その内容を知り尽くすことは不可能である。

  ①必ず、気づいていない新しい視点や情報が残されている。

  ②自分は何かを知り尽くしたと思うのは、傲慢の極みである。

(2)パウロは、コリントの信者たちを謙遜にさせるために、強いことばを発した。

      「その人は、知るべきほどのことをまだ知らないのです」(新改訳2017)

      「その人は、知らねばならないように知ってはいないのです」(共同訳)

      「それは、自らの無知をさらけ出しているにすぎません」(リビングバイブル)

3.3節

1Co 8:3 しかし、だれかが神を愛するなら、その人は神に知られています。

(1)すべてを知ることは不可能であるが、神に知られることは可能である。

  ①神を愛さなければ、神との親密な関係は生まれない。

  ②神は、神を愛している者のことを知っておられる。

  ③「知られています」とは、神に受け入れられているということである。

  ④知識に基づいてではなく、愛に基づいて行動する人は、神に喜ばれている。

Ⅱ.知識の内容(4~6節)

1.4節

1Co 8:4

さて、偶像に献げた肉を食べることについてですが、「世の偶像の神は実際には存在せず、唯一の神以外には神は存在しない」ことを私たちは知っています。

(1)ここで、知識と愛の対比に戻る。

  ①パウロは、愛が知識に勝ることを証明する。

(2)「私たちは知っています」(共通認識)

  ①世の偶像の神は実際には存在しない。

  ②唯一の神以外には神は存在しない。

2.5~6節

1Co 8:5

というのは、多くの神々や多くの主があるとされているように、たとえ、神々と呼ばれるものが天にも地にもあったとしても、

1Co 8:6

私たちには、父なる唯一の神がおられるだけで、この神からすべてのものは発し、この神に私たちは至るからです。また、唯一の主なるイエス・キリストがおられるだけで、この主によってすべてのものは存在し、この主によって私たちも存在するからです。

(1)正しい神概念を持たない人たちの知識の内容

  ①多くの神々や多くの主がある。

  ②神々と呼ばれるものが天にも地にもある。

  ③コリントの信者の中にも、正しい神概念を持たない人がいた。

(2)正しい神概念を持つ人たちの知識の内容

  ①父なる唯一の神がおられるだけである。

    *この神からすべてのものは発し、この神に私たちは至る。

  ②唯一の主なるイエス・キリストがおられるだけである。

    *この主によってすべてのものは存在する。

    *この主によって私たちも存在する。

  ③聖書の神は、三位一体の神である。

    *三位一体の教理は、ユダヤ教の信仰告白からは離れている。

    *パウロは、ここではこの議論をそれ以上発展させることはしない。

    *知識の内容を確認するにとどめている。

Ⅲ.弱い兄弟たちへの配慮(7~13節)

1.7節

1Co 8:7

しかし、すべての人にこの知識があるわけではありません。ある人たちは、今まで偶像になじんできたため、偶像に献げられた肉として食べて、その弱い良心が汚されてしまいます。

(1)偶像礼拝から救われた新しい信者の状態

  ①その人は、真の神と偶像の違いをまだ理解していない。

  ②その人は、偶像の神々の存在を否定しきれていない。

  ③その人が偶像に献げられた肉を食べると、どうなるか。

    *その肉を食べると、弱い良心が汚されてしまう。

    *「弱い」とは、キリスト者の自由を十分に体験していないということ。

    *その人は、罪責感を抱えてしまう。

  ④ロマ14:23

Rom 14:23
しかし、疑いを抱く人が食べるなら、罪ありとされます。なぜなら、それは信仰から出ていないからです。信仰から出ていないことは、みな罪です。

2.8~9節

1Co 8:8

しかし、私たちを神の御前に立たせるのは食物ではありません。食べなくても損にならないし、食べても得になりません。

1Co 8:9

ただ、あなたがたのこの権利が、弱い人たちのつまずきとならないように気をつけなさい。

(1)強い人(正しい神概念を持った人)への勧告

  ①何を食べるかによって、神に喜ばれるかどうかが決まるわけではない。

    *食べなくても損にならないし、食べても得にならない。

  ②自由の行使が、弱い人たちのつまずきとならないように気をつける。

  ③弱い人の知識は、不十分である。

    *偶像に献げられた肉を食べるのは、偶像礼拝だと考えている。

    *他の信者が偶像に献げられた肉を食べているのを見て、つまずく。

3.10~11節

1Co 8:10

知識のあるあなたが偶像の宮で食事をしているのをだれかが見たら、その人はそれに後押しされて、その良心は弱いのに、偶像の神に献げた肉を食べるようにならないでしょうか。

1Co 8:11

つまり、その弱い人は、あなたの知識によって滅びることになります。この兄弟のためにも、キリストは死んでくださったのです。

(1)パウロは、例話を紹介する。

  ①知識のあるあなたは、偶像の宮で食事が無害であることを知っている。

  ②それで、キリスト者の自由を行使して、偶像の宮での食事に参加する。

    *コリントの信者の中には、そのようにしている人がいた。

  ③良心の弱い人は、あなたの姿を見て、偶像の宮での食事に参加するようになる。

  ④その人は、それが罪であると感じながら、偶像の神に献げた肉を食べる。

  ⑤その弱い人は、あなたの知識によって滅びることになる。

    *それをきっかけに、偶像礼拝に逆戻りするということである。

  ⑥その弱い人のいのちも、尊いものである。

    *キリストは、その人のためにも死んでくださった。

  4.12節

1Co 8:12

あなたがたはこのように兄弟たちに対して罪を犯し、彼らの弱い良心を傷つけるとき、キリストに対して罪を犯しているのです。

(1)知識のある信者の使命は何か。

  ①神と他の信者の関係を破壊するのは、罪である。

  ②信者は、神と隣人を愛するように召されている。

  ③知識だけに基づいて行動する人は、隣人とキリストに対して罪を犯している。

5.13節

1Co 8:13

ですから、食物が私の兄弟をつまずかせるのなら、兄弟をつまずかせないために、私は今後、決して肉を食べません。

(1)この箇所の結論

  ①兄弟をつまずかせるなら、偶像に献げた肉は食べない。

  ②信仰の弱い兄弟をつまずかせないために、キリスト者の自由を制限する。

  ③9章と10章でも、同じテーマが続く。

結論

1.愛は、知識よりも優れている。

(1)今は、自己主張の時代である。

(2)クリスチャンは、愛のゆえに自分に与えられている自由を制限する。

(3)キリスト者の自由を教える例話2題

      (例話)米国では、交差点での右折が認められている。安全を確認してから。

      (例話)JOY-イエス、他の人たち、自分。

2. 愛は、使命と結びついている。

(1)クリスチャンは、神と隣人を愛するために召されている。

(2)弱い人を導くことも、愛の実践に含まれる。

(3)弱い人がキリスト者の自由を体験できるように、導く。

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