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メシアの生涯(111)—解放者イエス(2)—

  • 2014.06.09
  • ヨハネ8章:51〜59
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

イエスは、死からの解放者である。

「解放者主イエス(2)」

ヨハ8:51~59

1.はじめに

  (1)文脈の確認

①十字架にかかる前の年の仮庵の祭り(半年前)

②神殿の中でのイエスの教えが続いている。

③§98と§99は、5番目の説教である(ヨハネの福音書に7つの説教がある)。

④今回は、§99の最後の部分を取り上げる。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

「自らの罪が暴かれたのでイエスに石を投げようとするパリサイ人たち」(§99)

ヨハ8:21~59

  2.アウトライン

  (1)罪からの解放者(31~39a節)

  (2)悪魔からの解放者(39b~50節)

  (3)死からの解放者(51~59節)

   *今回は(3)を取り上げる。

  *今回のアウトライン

  (1)イエスの教え①(51節)

  (2)ユダヤ人たちの応答①(52~53節)

  (3)イエスの教え②(54~56節)

  (4)ユダヤ人たちの応答②(57節)

  (5)イエスの教え③(58節)

  (6)ユダヤ人たちの応答③(59節)

  3.結論:

    (1)イエスの神性宣言の内容

(2)イエスの神性宣言への応答

イエスは、死からの解放者である。

Ⅰ.イエスの教え①(51節)

  
1.51節


「まことに、まことに、あなたがたに告げます。だれでもわたしのことばを守るならば、その人は決して死を見ることがありません」

  (1)この宣言は、「福音」そのものである。

    ①訳文の比較

「まことに、まことに、あなたがたに告げます」(新改訳)

「はっきり言っておく」(新共同訳)

「よくよく言っておく」(口語訳)

「Verily, verily, I say unto you.」(KJV)

「Truly, truly, I say unto you.」(RSV)

②原文では、「アーメン、アーメン」である。

  *重要な宣言の前に、注意を喚起するために用いる言葉である。

  *ヨハネの福音書では、25回出て来る。

  *共観福音書に、2重のアーメンは出てこない。

    (2)福音の内容

    「だれでもわたしのことばを守るならば、その人は決して死を見ることがありません」

      
①「決して死を見ることがありません」

    *この死は、肉体の死ではなく、永遠の死である。

    *永遠の死とは、永遠に神から切り離されることである。

    *ヨハ3:16では、「滅びる」と表現される状態である。

      ②「だれでもわたしのことばを守るなら」

    *ヨハ8:31では、「わたしのことばにとどまるなら」と言われていた。

    *イエスのことば対する信仰的な応答のことを意味している。

    *業による救いではなく、信仰の結果としての行為を意味している。

      ③このような宣言ができるのは、神しかいない。

Ⅱ.ユダヤ人たちの応答①(52~53節)

1.52節


「ユダヤ人たちはイエスに言った。『あなたが悪霊につかれていることが、今こそわかりました。アブラハムは死に、預言者たちも死にました。しかし、あなたは、「だれでもわたしのことばを守るならば、その人は決して死を味わうことがない」と言うのです』」

    
(1)ユダヤ人たちの誤解

      ①「死を味わうことがない」を、肉体的死と理解した。

      ②死なない人がいるとしたら、それはアブラハムや預言者たちである。

  ③しかし、アブラハムも預言者たちも死んだ。

  ④その矛盾をどう説明するのか。

    (2)ユダヤ人たちの推論

      ①イエスは、気が狂っている。

  ②あるいは、悪霊につかれている。

  ③以前よりも深く、イエスが悪霊につかれていることを確信した。

2.53節


「あなたは、私たちの父アブラハムよりも偉大なのですか。そのアブラハムは死んだのです。預言者たちもまた死にました。あなたは、自分自身をだれだと言うのですか」

  
(1)最初の質問は、「ノー」という回答を予想する形になっている。

    ①イエスが「私たちの父アブラハム」よりも偉大であるはずがない。

(2)アブラハムや預言者たちは死んだ。

    ①彼らは、他人を救うどころか、自分自身を死から救うことさえできなかった。

  ②なのに、イエスは他人を死から救うことができると教えている。

    ③イエスは、自分のことをだれだと思っているのか。

    ④イエスは、自分が目立つために活動しているのだろう。

  (3)ここには、2重の誤解がある。

  ①イエスは、アブラハムよりも偉大である。

  ②イエスは、自分に関心を向けさせるために働いているのではない。

Ⅲ.イエスの教え②(54~56節)

1.54節a


「イエスは答えられた。『わたしがもし自分自身に栄光を帰するなら、わたしの栄光はむなしいものです。わたしに栄光を与える方は、わたしの父です』」

  
(1)ユダヤ人たちの誤解を解く。

①ヨハ8:50でイエスは、自分で自分の栄光を求めないと言われた。

②自分で自分に栄光を帰すなら、それはむなしいものである。

③父なる神がイエスを弁護し、イエスに栄光を与える。

2.54節b~55節


「この方のことを、あなたがたは『私たちの神である』と言っています。けれどもあなたがたはこの方を知ってはいません。しかし、わたしは知っています。もしわたしがこの方を知らないと言うなら、わたしはあなたがたと同様に偽り者となるでしょう。しかし、わたしはこの方を知っており、そのみことばを守っています」

  
(1)ユダヤ人たちは偽り者である。

    ①彼らは、天の父を「私たちの神である」と言っている。

      *これは、神との契約関係を示す言葉である。

  ②しかし、彼らは天の父を知らない。

      *契約に忠実な者(神の律法を守る者)は、「神を知る者」と呼ばれた。

      *ユダヤ人たちは、神の律法を守っていないので、神を知らない者である。

③彼らの父は「悪魔」である。

  *父が偽り者なので、彼らもまた偽り者となる。

    (2)イエスは偽り者ではない。

  ①イエスは父を知っており、そのみことばを守っている。知る=守る。

      ②ユダヤ人たちは、イエスが父と同等であることを否定するように期待した。

      ②しかし、イエスの場合は、もし父を知らないというなら偽り者となる。

3.56節

「あなたがたの父アブラハムは、わたしの日を見ることを思って大いに喜びました。彼はそれを見て、喜んだのです」

    
(1)彼らが議論の中にアブラハムを持ち込んでくるので、イエスはそれに応答する。

      ①「あなたがたの父アブラハム」とは、肉体的な関係のことである。

  ②「わたしの日」とは、メシアの到来のことであり、メシアがもたらす救いのこ

とである。

    (2)アブラハムはいつ、それを見て喜んだのか。

      ①ユダヤ教の伝統が強調すること

    *アブラハムは、イスラエルを抑圧する諸帝国と、その先のメシア時代に関

    する啓示を受けた。

      ②創12:3の中に、それを見たのかもしれない。

      「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される」(創12:3)

      ③あるいは、イサクを捧げた時に、それを見たのかもしれない。

    *イサク奉献は、メシアの死と復活の予表である。

    *アブラハム、信仰によってそれを理解した。

Ⅳ.ユダヤ人たちの応答②(57節)

1.57節

「そこで、ユダヤ人たちはイエスに向かって言った。『あなたはまだ五十歳になっていないのにアブラハムを見たのですか』」

  
(1)ユダヤ人たちの誤解

  ①イエスは、アブラハムを見たとは言っていない。その逆である。

    ②彼らは、イエスとアブラハムが同時代であるはずがないと考えた。

  ③イエスの当時の年齢は、33歳前後である。

    ④当然、50歳にはなっていない。

  ⑤50歳は、祭司としての役割を終える年齢である。

Ⅴ.イエスの教え③(58節)

1.58節


「イエスは彼らに言われた。『まことに、まことに、あなたがたに告げます。アブラハムが生まれる前から、わたしはいるのです』」

  
(1)ここでも、「アーメン、アーメン」が出て来る。

(2)これは、イエスによる神性宣言である。

①イエスの永遠性が啓示されている。

Ⅵ.ユダヤ人たちの応答③(59節)

「すると彼らは石を取ってイエスに投げつけようとした。しかし、イエスは身を隠して、宮から出て行かれた」

1.59節

  (1)今度は、誤解はない。

    ①イエスは、自分が神だと主張された。

②ユダヤ的には、自分はメシアだと宣言しても、冒涜罪に当たらない。

③しかし、自分を神と等しくすることは冒とく罪に当たる。

      ④そこで彼らは、イエスに石を投げつけようとした。

      ⑤神殿は工事中なので、投げられるような石が多数あった。

      ⑥ヨセフスの記録では、熱心党のユダヤ人たちが石を投げている。

    (2)旧約聖書に登場する石を投げられそうになった人々

      ①モーセ(出17:4)

      ②ヨシュアとカレブ(民14:10)

      ③ダビデ(1サム30:6)

    (3)しかし、彼らはイエスを逮捕することができなかった。

      ①十字架の時はまだ来ていないから。

結論:

  1.イエスの神性宣言の内容

    (1)ヨハ8:58


    「イエスは彼らに言われた。『まことに、まことに、あなたがたに告げます。アブラハムが生まれる前から、わたしはいるのです』」

      ①「まことに、まことに」

      ②「わたしはいるのです」

        *「わたしはある」(新共同訳)

        *「I am.」

    (2)出3:14


    「神はモーセに仰せられた。『わたしは、「わたしはある」という者である。』また仰せられた。『あなたはイスラエル人にこう告げなければならない。「わたしはあるという方が、私をあなたがたのところに遣わされた」と』」

      ①神の永遠性を教える御名である。

    (3)イエスはこの御名を使用された。

  ①イエスは、燃える柴の炎(シャカイナグローリー)とご自身を同一だとされた。

  2.イエスの神性宣言への応答

    (1)肯定的応答

      ①イエスを救い主として信じるなら、死を見ることはない。

      ②永遠の滅びからの解放が与えられる。

    (2)否定的応答

      ①ユダヤ人たちは、自分たちの目の前に神が立っていることを認めなかった。

      ②それゆえイエスは、「身を隠して、宮から出て行かれた」。

      ③1サム4:21


      「彼女は、『栄光がイスラエルから去った』と言って、その子をイ・カボデと名づけた。これは神の箱が奪われたこと、それに、しゅうとと、夫のことをさしたのである」

    *エリの息子ピネハスの妻

    *「イ・カボデ」とは、「栄光がない(no glory)」という意味である。

      ④エゼ10~11章

    *主の栄光(シャカイナグローリー)が、神殿を去った記録。

      ⑥イエスが神殿を去ったのは、ユダヤ的に言えば、「イ・カボデ」である。

    (3)イエスを誰だと言うか。

      ①イエスを信じるなら、シャカイナグローリーとともに住むようになる。

      ②イエスを拒否するなら、シャカイナグローリーから切り離される。

      ③人生で感じる空しさ、恐怖は、「イ・カボデ」の予表である。

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