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メシアの生涯(93)—メシア受難の予告—

  • 2014.01.20
  • マタイ16章:21〜26
  • スピーカー 中川健一
  • 東京定例会
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このメッセージでは...

弟子としての道について学ぶ。

「メシア受難の予告」

§083 マコ8:31~37、マタ16:21~26、ルカ9:22~25

1.はじめに

  (1)文脈の確認

    ①徐々に目が開かれというのは、§81のテーマである。

②§82では、弟子たちの目が部分的に開かれた。

  *イエスが民衆から歓迎される時期は終わった。

  *イエスは弟子たちの信仰を確認する。

  *ペテロの信仰告白は、福音書の中の分岐点、分水嶺である。

  *その上で、イエスは十字架に顔を向ける。

③§83では、弟子たちの目が部分的に盲目であることが明らかになる。

  (2)A.T.ロバートソンの調和表

「イエスは明確に、メシアの受難と復活を予告する」(§83)

マコ8:31~37、マタ16:21~26、ルカ9:22~25

2.アウトライン

  (1)受難の予告(21節)

  (2)ペテロの反応(22節)

  (3)イエスの叱責(23節)

  (4)弟子としての道(24~26節)

  3.結論:

    (1)救われる方法

    (2)弟子となる方法

弟子としての道について学ぶ。

Ⅰ.受難の予告(21節)

「その時から、イエス・キリストは、ご自分がエルサレムに行って、長老、祭司長、律法

学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえらなければならない

ことを弟子たちに示し始められた」

1.タイミングは、「その時から」である。

  
(1)ペテロは、イエスが「メシアであり、生ける神の御子」であることを告白した。

    ①天の父の啓明による。

  (2)イエスの教えが次の段階に進む時が来た。

    ①受難と復活の預言を語り始める。

    ②同様の預言が4回語られるが、この箇所がその最初のものである。

    ③時期的には、十字架の死のおよそ半年前のことである。

2.予告の内容

  (1)4つのポイントがある。

    ①自分は、エルサレムに行かねばならない。

    ②長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けなければならない。

      *彼らは、ガリラヤでイエスに付きまとっていた。

      *エルサレムでは、さらに妨害が激しくなる。

③殺されなければならない。

④そして三日目によみがえらなければならない。

    (2)訳語の比較

    「このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、長老、祭司長、律法

学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、三日目に復活することになっている、と

弟子たちに打ち明け始められた」(新共同訳)

「この時から、イエス・キリストは、自分が必ずエルサレムに行き、長老、祭司長、

律法学者たちから多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目によみがえるべきこと

を、弟子たちに示しはじめられた」(口語訳)

  ①新改訳の訳文が最もすぐれている。

  ②イエスの決意がよく表現されている。

  ③ギリシア語の「dei」、英語の「must」である。

3.旧約の預言者たちとの比較

  (1)預言者としての召命と殉教の死とは密接に関係している。

    ①しかし、預言者たちはできる限り殉教の死を避けようとした。

    ②苦難に会った時には、神に不満を述べたりしている。

  (2)イエスは、殉教の死を避けようとはしていない。

    ①むしろ、死ぬことがゴールであるかのような話し方をしている。

    ②事実イエスは、死ぬために生まれたお方である。

Ⅱ.ペテロの反応(22節)

「するとペテロは、イエスを引き寄せて、いさめ始めた。『主よ。神の御恵みがあります

ように。そんなことが、あなたに起こるはずはありません』」

1.ペテロの心理状態を示す2つの動詞

  (1)「引き寄せて」(プロスランバノウ)

    「イエスをわきへお連れして」(新共同訳)

    「イエスをわきへ引き寄せて」(口語訳)

    ①新改訳の訳がよい。

    ②「手を取って引き寄せる」という意味である。

  (2)「いさめ始めた」(エピティマオウ)

    ①悪いことをしたという認識のない相手に対してでも、この動詞を使う。

    ②いさめた結果が有効かどうかは、問題にされない。

      *イエスの両側で十字架に付けられた人

    ③非常に強い動詞で、肉体的強制力を使ってでも阻止するというニュアンスあり。

2.2重人格者のようなペテロ

  (1)イエスからほめ言葉を受けた結果、彼自身が変わってしまった。

    ①イエスとの関係が親密になり過ぎた。

    ②傲慢が忍び込んできた。

    (2)ビフォア・アフター

      ①天の父の啓明によって、正しい信仰告白に導かれた(§82)。

      ②サタンの影響によって、自己判断をするようになった(§83)。

      「主よ。神の御恵みがありますように。そんなことが、あなたに起こるはずはあ

りません」

  
*強意の否定形である。

  *まるでペテロがそれを阻止してみせるというような意気込みが感じられる。

  *しかしペテロは、イエスのことばとは矛盾したことを語っている。

    (3)ペテロの越権行為

      ①十字架なしに、神の国が到来すると考えている。

        *当時のユダヤ人たちのメシア像と合致する。

      ②ユダヤ人の弟子たちは、自分のラビを決して批判しなかった。

      ③特に、公の場での批判はしなかった。

      ④ペテロは、当時のユダヤ人の習慣に反したことをしている。

Ⅲ.イエスの叱責(23節)

「しかし、イエスは振り向いて、ペテロに言われた。『下がれ。サタン。あなたはわたし

の邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている』」

1.「下がれ。サタン」

  
(1)ペテロはサタンの影響を受け、サタンの考えを語っている。

    ①善意で助言する家族や親友は、サタンの最大の道具となりうる。

  (2)荒野の誘惑において、サタンはイエスを十字架から遠ざけようとした。

  「イエスは言われた。『引き下がれ、サタン。「あなたの神である主を拝み、主にだけ

仕えよ」と書いてある』」(マタ4:10)

  ①イエスは、ペテロの背後にいるサタンに対して、同じ命令を語っている。

  2.「あなたはわたしの邪魔をするものだ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思

っている」

  
(1)「汝(なんぢ)はわが躓物(つまづき)なり」(文語訳)

    ①信仰告白をしたペテロは、岩であった。

    ②彼は、教会の土台となる「建材」であった。

    ③その彼が、自らの使命から離れると、つまづきの岩(stumbling block)となる。

    ④その岩が、イエスが進もうとしている道をふさいでいる。

      *ラビが弟子の名前で言葉遊びをすることがよくあった。

  (2)イエスは神の計画のことを思っている。

    ①イエスの中に、メシアとしての自意識はいつ生まれたのか。

      *分からないが、12歳の時には、「父の家」について語っている。

    ②イエスの中に、十字架の死という認識はいつ生まれたのか。

      *分からないが、公生涯に立つ時点では認識があった。

  (3)ペテロは、人間の視点からしか見ていない。

    ①イエスがそのような扱いを受けることに耐えられない。

Ⅳ.弟子としての道(24~26節)

  
1.24~25節

  「それから、イエスは弟子たちに言われた。『だれでもわたしについて来たいと思うなら、

自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。いのちを救おうと思

う者はそれを失い、わたしのためにいのちを失う者は、それを見いだすのです』」

    
(1)第1の誘惑は、自分を救いたいという本能的な欲求である。

      ①不快なこと、困難なこと、痛み、孤独などから逃れたいと思うのは、自然なこ

とである。

②しかし、利己的な動機で生きる人は人生の喜びを体験することができない。

③イエスのために生きる人は、人生の意味を発見するようになる。

  
2.26節

「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょ

う。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう」

  
(1)第2の誘惑は、金持ちになりたいという欲求である。

    ①これは、理屈に合わない欲求である。

    ②ビジネスに没頭し、大成功を収めるが、そのために時間とエネルギーを使い果

たしてしまう。

③そして、本当に価値あるものを失ってしまう。

④いのちを失うなら、富を使うことができないので、富にはなんの価値もない。

    ⑤「いのちを買い戻す」とは、「いのちの代価」のことである。

      *「いのちの代価として、何を差し出せばよいか」の意味。

      *「代価」は「アンタラグマ」である。

      *イエスの命の犠牲が暗示されている。

結論:救いを受けることと、弟子として成長することとは、その本質が異なる。

  1.救われる方法

    (1)人は、恵みにより、信仰によって救われる。

    (2)信仰の内容は、福音である。

    (3)1コリ15:3~4

    「私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、

次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、

また、葬られたこと、また、聖書の示すとおりに、三日目によみがえられたこと、」

  2.弟子となる方法

    (1)救いの場合よりも多くの要求がある。

    (2)「自分の十字架を負う」とは、イエスが味わった人々から拒否されるという体験

を、自分のものとすることである。

    (3)イエスをメシアと告白するとは、人々から拒否されることを受け入れるという

ことである。

    (4)自分を救おうとしてそれを避けるなら、その人は自分のいのちを失うことにな

る。

    (5)キリストに従う道を歩むなら、霊的安全と霊的豊かさを経験するようになる。

    (6)キリスト教は、本質的に人気を博す宗教ではない。

      ①自己否定の道である。

      ②しかし、自己否定のための自己否定ではない。

③愛のゆえの自己否定でわる。

    (7)キリストを知らなかった時は、この世の生活がすべてだと思って生きていた。

      ①しかし、この世の生活は永遠の世界に入るための準備に過ぎない。

      ②今をどう生きるかで、死後の生活が決まってくる。

    (例話)弟子たちは、どう生きたのか。

      ①自発的

      ②罪と自己中心に満ちた旧い生活の放棄

      ③すべてにおいてキリストに従順

      ④忍耐

    (8)パウロの証言

    「キリスト・イエスにつく者は、自分の肉を、さまざまの情欲や欲望とともに、十字

架につけてしまったのです。もし私たちが御霊によって生きるのなら、御霊に導かれ

て、進もうではありませんか」(ガラ5:24)

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