ルカの福音書(98)イエスの裁判(1)―ペテロを回復するイエスの愛-22:54~71

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イエスの裁判について学ぶ。

ルカの福音書 98回

イエスの裁判(1)

―ペテロを回復するイエスの愛-

22 :54~71

1.文脈の確認

(1)イエスの受難(22~23章)

  ①宗教的指導者たちの陰謀(22:1~6)

  ②過越の食事の準備(22:7~13)

  ③二階の大広間での出来事(22:14~38)

  ④イエスの逮捕(22:39~53)

  ⑤イエスの裁判(22:54~23:25)

  ⑥イエスの死(23:26~49)

(2)イエスの裁判(22:54~23:25)

  ①ペテロのつまずき(22:54~62)

  ②兵士たちのあざけり(22:63~65)

  ③最高法院による裁判(22:66~71)

  ④ピラトの前に立つイエス(23:1~7)

  ⑤ヘロデの前に立つイエス(23:8~12)

  ⑥2度目にピラトの前に立つイエス(23:13~25)

(3)注目すべき点

  ① 宗教裁判の3段階

    *アンナスの前で(予備審問)

    *カヤパの前で(夜明け前の私的な裁判)

    *最高法院の前で(夜明け後の公式な裁判)

  ②政治裁判の3段階

    *ピラトの前で

    *ヘロデの前で

    *ピラトの前で

2.アウトライン

(1)ペテロのつまずき(22:54~62)

(2)兵士たちのあざけり(22:63~65)

(3)最高法院による裁判(22:66~71)

3.結論:ペテロを回復するイエスの愛

イエスの裁判について学ぶ。

Ⅰ.ペテロのつまずき(22:54~62)

1.54節

Luk 22:54

彼らはイエスを捕らえ、引いて行き、大祭司の家に連れて入った。ペテロは遠く離れてついて行った。

(1)裁判が始まる前に、ペテロのつまずきが紹介される。

  ①ペテロは、祈りによる準備ができていなかった。

  ②イエスの予告が成就した。

  ③イエスは、依然としてペテロを愛し、彼のことを気にかけている。

(2)遠く離れてではあったが、ペテロはイエスの後について行った。

  ①もう1人、イエスの後について行ったのは、ヨハネである。

  ②過越の食事の準備をしたこの2人は、特別である。

  ③「大祭司の家」とは、アンナスとカヤパの住居である。

2.55~57節

Luk 22:55

人々が中庭の真ん中に火をたいて、座り込んでいたので、ペテロも中に交じって腰を下ろした。

Luk 22:56

すると、ある召使いの女が、明かりの近くに座っているペテロを目にし、じっと見つめて言った。「この人も、イエスと一緒にいました。」

Luk 22:57

しかし、ペテロはそれを否定して、「いや、私はその人を知らない」と言った。

(1)ルカの記録は、マタイとマルコの記録と基本的には同じである。

  ①ペテロは、焚火を囲む人たちに交じって、腰を下ろした。

  ②召使いの女にイエスとの交友関係を指摘されたが、ペテロはそれを否定した。

(2)ルカ9:23

Luk 9:23 イエスは皆に言われた。「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。

  ①クリスチャンとは、自分を否定し、キリストを告白する人である。

  ②ペテロは、キリストを否定し、自分の身の安全を守った。

3.58節

Luk 22:58

しばらくして、ほかの男が彼を見て言った。「あなたも彼らの仲間だ。」しかし、ペテロは「いや、違う」と言った。

(1)ペテロは、2度目にイエスを否定する。

  ①マコ14:69

Mar 14:69 召使いの女はペテロを見て、そばに立っていた人たちに再び言い始めた。「この人はあの人たちの仲間です。」

  ②ここでは、召使いの女にほかの男が加わったのであろう。

  ③ルカは、男を出すことによって、ペテロが感じている抑圧を伝えている。

4.59~60節

Luk 22:59

それから一時間ほどたつと、また別の男が強く主張した。「確かにこの人も彼と一緒だった。ガリラヤ人だから。」

Luk 22:60

しかしペテロは、「あなたの言っていることは分からない」と言った。するとすぐ、彼がまだ話しているうちに、鶏が鳴いた。

(1)「それから一時間ほどたつと」

  ①ルカは、時間の経過に関心を払っている。

  ②ペテロが通過していた精神的葛藤を想像することができる。

(2)「また、別の男が強く主張した」

  ①ヨハ18:26

Joh 18:26 大祭司のしもべの一人で、ペテロに耳を切り落とされた人の親類が言った。「あなたが園であの人と一緒にいるのを見たと思うが。」

  ②ペテロがガリラヤ人であることは、ことばの訛りと衣服で分かる。

(3)「あなたの言っていることは分からない」

  ①これは、最大級の否定である。

  ②「するとすぐ、鶏が鳴いた」

  ③イエスが予告したとおりである。

5.61~62節

Luk 22:61

主は振り向いてペテロを見つめられた。ペテロは、「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います」と言われた主のことばを思い出した。

Luk 22:62 そして、外に出て行って、激しく泣いた。

(1)イエスの視線は、衝撃的な効果を生んでいる。

  ①「見つめられた」は、「エンブレポウ」である。

    *愛をもって、関心をもって、見ることである。

  ②ペテロは、イエスと目を合わせた瞬間に、イエスのことばを思い出した。

    *たった数時間前に語られたことばである。

(2)ペテロは、大祭司の家を出て、激しく泣いた。

  ①「激しく泣く」とは、涙を流して泣くことである。

  ②彼の心は、後悔の思いで満たされた。

Ⅱ.兵士たちのあざけり(22:63~65)

1.63~65節

Luk 22:63

さて、イエスを監視していた者たちは、イエスをからかい、むちでたたいた。

Luk 22:64

そして目隠しをして、「当ててみろ、おまえを打ったのはだれだ」と聞いた。

Luk 22:65 また、ほかにも多くの冒涜のことばをイエスに浴びせた。

(1)この部分は、裁判の記事に入るための導入である。

  ①ペテロの自己愛と、イエスの犠牲的愛の対比がある。

(2)ルカは、イエスの苦しみを、共観福音書の中では最も詳しく記録している。

  ①彼は、イエスの人間性を強調している。

  ②イエスは、訴える者たちの手によって苦しまれた。

(3)イエスを監視していた者たちは、神殿の警備に当たる護衛たちである。

  ①神殿の守護者がイエスを苦しめるのは、皮肉なことである。

  ②彼らは、預言の意味を誤解していた。

Ⅲ.最高法院による裁判(22:66~71)

1.66節

Luk 22:66

夜が明けると、民の長老会、祭司長たちや律法学者たちが集まり、イエスを彼らの最高法院に連れ出して、こう言った。

(1)宗教裁判の3段階

  ①アンナスの前で(予備審問)

  ②カヤパの前で(夜明け前の私的な裁判)

  ③最高法院の前で(夜明け後の公式な裁判)

(2)最高法院(サンヘドリン)は、イスラエルの最高裁判所である。

  ①死刑判決を出すための裁判は、日中に行う必要があった。

  ②大祭司の家で裁判を開くのは、違法である。

  ③1日で判決を出すのも違法である。

  ④彼らは、急いでイエスをピラトのもとに連れて行こうとしていた。

2.67~68節

Luk 22:67

「おまえがキリストなら、そうだと言え。」しかしイエスは言われた。「わたしが言っても、あなたがたは決して信じないでしょう。

Luk 22:68 わたしが尋ねても、あなたがたは決して答えないでしょう。

(1)議員たちの興味は、ピラトの前でどういう罪状を示すかという点にある。

  ①彼らは、「おまえがキリストなら、そうだと言え」と迫った。

(2)イエスは答えない。

  ①答えても、彼らの心が変わることはない。

  ②そもそも、彼らのメシア観とイエスのメシア観は、別物である。

3.69~70節

Luk 22:69 だが今から後、人の子は力ある神の右の座に着きます。」

Luk 22:70

彼らはみな言った。「では、おまえは神の子なのか。」イエスは彼らに答えられた。「あなたがたの言うとおり、わたしはそれです。」

(1)イエスは、自分のことを「人の子」と言われた。

  ①ルカ20:41~44に「人の子は、なぜダビデの子なのか」という議論があった。

  ②これは、2日ほど前に行われた議論である。

  ③イエスは、父なる神との密接な関係を主張した。

(2)「人の子」は、終末的なメシアの称号である。

  ①人の子が神の右の座に着くのは、終末的約束である(ダニ7:13~14)。

  ②イエスの召天と再臨が示唆されている。

(3)議員たちは、「おまえは神の子なのか」と迫った。/p>

  ①イエスは、それを認めた。

4.71節

Luk 22:71

そこで彼らは「どうして、これ以上証言が必要だろうか。私たち自身が彼の口から聞いたのだ」と言った。

(1)これで、イエスの冒とく罪が確定した。

  ①最高法院は、イエスをローマの法廷に訴え、死刑を求刑する準備ができた。

  ②しかし、冒とく罪以外の罪状をでっち上げる必要があった。

結論 :ペテロを回復するイエスの愛

1.神の守り

(1)ペテロは、私たちのためのリトマス試験紙である。

  ①つまり、神が罪人をどのように回復されるかを示す事例である。

(2)ルカ22:61~62

Luk 22:61

主は振り向いてペテロを見つめられた。ペテロは、「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います」と言われた主のことばを思い出した。

Luk 22:62 そして、外に出て行って、激しく泣いた。

  ①宗教裁判の第2段階が終了した。

  ②引かれて行くイエスは、ペテロを見つめた。

  ③イエスの目は、怒りの目ではなく、優しい目であった。

  ④ペテロは、外に出て、激しく泣いた。

  ⑤これは、悔い改めの嘆きであり、涙である。

  ⑥悔い改めは、真の信仰者のしるしである。

(3)ルカ22:31~32

Luk 22:31

シモン、シモン。見なさい。サタンがあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って、聞き届けられました。

Luk 22:32

しかし、わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

(4)ガリラヤ湖畔でのペテロの回復(ヨハ21章)

  ①和解の食事

  ②「わたしを愛するか」という3度の質問

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