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Q.197 信者が天において受ける冠とは何ですか
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コリント人への手紙には有名な「朽ちない冠」が登場します。新約聖書全体で見ると、キリストを信じる者には、天において5つの冠が与えられるそうです。罪を赦された上に冠って、一体どういうことなのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
197 信者が天において受ける冠とは何ですか
Q:コリント人への手紙第一9章25節に出て来る「朽ちない冠」とはなんですか。
A: 1コリ9:25にはこうあります。「競技をする人は、あらゆることについて節制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです」。信者が天において受ける冠について、いつものように3つ申し上げます。
1番目に、冠と訳された言葉のギリシア語は、「ステファノス」です。
「ステファノス」とは、公の競技において勝利した者に与えられる冠のことです。当時は、勝利者の頭に月桂冠が被せられました。そこから転じて、「ステファノス」は、栄誉のしるしという意味にもなります。ちなみに、初代教会最初の殉教者であるステパノの名は、ここから取られています。
2番目に、新約聖書では、冠という言葉が比喩的に用いられています。
冠は栄誉のしるしですが、信者が実際の冠を受けるということではありません。競技会の勝者は栄誉のしるしとして冠を受けますが、信者もまた、比喩的な意味で神から栄誉の冠を受けるのです。競技会の勝者に与えられる月桂冠はやがて朽ちていきますが、信者が天において受ける冠は、朽ちることがありません。
3番目に、新約聖書には5種類の冠が記されています。
5種類の冠について、簡単に見てみましょう。
①朽ちない冠(1コリ9:25)。これは、天に蓄えられている「朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産」です(1ペテ1:4)。
②誇りの冠(1テサ2:19)。これは、「喜びの冠」とも訳せます。天において信者同士が再会する喜びを表しています。
③義の冠(2テモ4:8)。これは、キリストを信じる者に与えられる神の義です。
④栄光の冠(1ペテ5:4)。これは、信者がキリストの似姿に変えられるということです。
⑤いのちの冠(黙2:10)。これは、肉体の死後も続く永遠のいのちを表しています。
参考になる聖句
「競技をする人は、あらゆることについて節制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです」(1コリ9:25)
信者には、5つの冠が約束されています。
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