「弱さを覚える時」

Ⅰ列王19：１～18

イントロ：１．聖書は英雄列伝ではなく、普通の人たちの物語

　 （1）アブラハム、イサク、ヤコブ

　 （2）イエスの12弟子

（3）パウロ

　２．旧約聖書で最大の預言者と言われるエリヤ

（1）普通の人、英雄、臆病者

　３．１週間以上、風邪で体調がすぐれなかった。

（1）幻が見えなくなる時

（2）希望が見えなくなる時

（3）普段見ていないことが見える時

（4）神の愛は変わらない。

　４．　自分のためのメッセージ、これを必要としている多くの人いる。

TS：　エリヤの体験から弱さを乗り越える方法を学ぶ

Ⅰ．　第一幕　逃げるエリヤ

１．17章：イスラエルの背信に対する裁き

（1） 旱魃

（2） エリヤもシドンに逃れる。

２．18章：エリヤはイスラエルに帰還。

（1） カルメル山頂でバアルの預言者450人、アシェラの預言者400人と対決

（2） 祭壇の上のいけにえを焼き尽くしたのはバアルではなく、イスラエルの神

　３．19章：英雄から臆病者への転換

　４．イゼベルの言葉の意味

　　　（1）　イスラエルの民はバアル礼拝を放棄しない。

　　　（2）　死への恐怖

　５．イズレエルからベエル・シェバまで逃げる（直線距離で150キロメートル程度）

Ⅱ.　第二幕　自殺を願うエリヤ

１．孤独：若い者を残し、荒野へ一日の道のり、えにしだの木（マメ科の潅木）

２．自殺願望：絶望は死に至る病である。

　　　例話：「わがたましいよ。なぜ、おまえは絶望しているのか。なぜ、御前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の救い、私の神を」（詩42：11）

３．体力の回復

　　（1）主の使いによって２度食事を得る。

　　（2）これは超自然的な食物

４．魂はさ迷っている

　　（1）通常３日か４日の距離を、40日40夜かかる。

　　（2）イスラエルの民の40年の放浪と同じ。

５．しかし、主は見捨ててはいない。

　　　例話：「死を前にして」―　第二次世界大戦中、ユダヤ人がナチスによって殺される前に押しこめられていた一軒家の地下室が、進攻してきた連合軍兵士によって発見された。コンクリートの壁には爪でひっかいて、こう書かれていた。

　　　　私は太陽を信じるーーたとえ曇っていても

　　　　私は愛を信じるーーーたとえ目には見えずとも

　　　　私は神を信じるーーーたとえ語りかけてくださらなくとも

Ⅲ．第三幕　主の前に立つエリヤ

１．神の山ホレブ（シナイ山）

（1） モーセが神の声を聞いた山。律法を授けられた山

（2） エリヤにとっても私たちにとっても、神の声を聞く山

２．主からの語りかけ

３．エリヤの答え：人間の視点

（1） ただ私だけが残りました。

（2） 彼らは私の命を取ろうとねらっています。

４．外に出て、山の上で主の前に立て。

（1） 激しい大風

（2） 地震

（3） 火

（4） かすかな細い声

５．エリヤは外套で顔を覆う。主の臨在。

６．同じ会話の繰り返し。

７．主の命令

（1） ハザエルに油を注ぎアラムの王とせよ（激しい風）。

（2） ニムシの子エフーに油を注ぎイスラエル王とせよ（地震）。

　　　アハブ以来のオムリ王朝の目にあまる暴虐に対する神の裁きの器。

（3） エリシャに油を注ぎあなたに代わる預言者とせよ（火）

　　エリシャの奉仕には死が伴なった。

（4） イスラエルの中の７千人を残しておく（かすかな細い声）

８．イスラエルの残れる者（レムナント）の概念が誕生した。

（1） イスラエルの中の真の信仰者

（2） 数の変動はあってもいつの時代にも必ず存在する。

（3） 現代のレムナントは、メシアニック・ジューたち。

（4） 声は小さいが、神の御業はこの人たちによってなされる。

結論

１．どんな信仰者であっても弱さを覚える時がある。

２．その前には、2つの道がある。

（1） 絶望と死への道

（2） 新しい次元に飛躍する道

３．神のかすかな細い声を聞け。

（1） 華々しいことの中にではなく、静寂の中にこそ神の臨在がある。

（2） さまざまなものが取り去られた後、残るものがある。臨在と恵みと信仰。

４．あなたは孤独ではない。

（1） レムナントが残されている。

（2） 神はともにおられる。