私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
創世記(59)—エジプトへの移住—
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時代の転換期に立つ私たちは、何に注目すべきか。
創世記59 創世記46章1節~34節
「エジプトへの移住」
イントロ:
1.文脈を確認する。
(1)ヨセフは父の家族をエジプトに呼び寄せた。
(2)いよいよ、ヤコブの一家のエジプト移住が実行に移される。
(3)これから創15:13~14が徐々に成就していく。
(4)歴史の歯車が回る瞬間である。
①ヤコブの子孫たちに大きな影響を与える。
②全人類の歴史に大きな影響を与える。
(5)日本も今、そういう瞬間を迎えている。
2.メッセージのアウトライン
(1)恐れるヤコブ(46:1~7)
(2)移住者のリスト(46:8~27)
(3)出迎えるヨセフ(46:28~34)
4.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)決断力
(2)本気力
(3)洞察力
このメッセージは、時代の転換期に立つ私たちが、何に注目すべきかを教えるものである。
Ⅰ.恐れるヤコブ(46:1~7)
1.いけにえを捧げた。
(1)ヘブロンに住んでいたのであろう。
(2)ベエル・シェバまで来て、いけにえを捧げた。
①ベエル・シェバは、カナンの地の最南端。
②父イサクの神に捧げた。
③アブラハムはここで公の礼拝をしている(創21:33)。
④イサクもまた、ここで礼拝をしている(創26:25)。
2.いけにえを捧げた理由
(1)神への感謝(ヨセフが生きていた)
(2)神との和解(平安の内にエジプトに行きたい)
(3)神の御心を求めた(エジプトに下るのを恐れた)。
3.恐れの理由
(1)自分の年齢。130歳。「彼らはまた高い所を恐れ、道でおびえる」(伝12:5)
(2)息子たちの将来
①エジプト文化と同化する危険性
②カナンの地を忘れる危険性
(3)エジプトでの困難な生活
①アブラハムに語られた預言(創15:13)
「あなたはこの事をよく知っていなさい。あなたの子孫は、自分たちのものでない国で寄留者となり、彼らは奴隷とされ、四百年の間、苦しめられよう」
(4)カナンの地を離れる危険性
①アブラハムの失敗(創12:10)
②イサクは神からの警告を受けた(創26:2)。
③ヤコブは、パダン・アラムに逃れた(創28:1~5)。
④これまでにカナンの地を離れることについて神からの許可はない。躊躇した。
4.神の顕現
(1)夜の幻の中で語りかけた。6回目の顕現。
(2)「ヤコブよ、ヤコブよ」
①ヤコブを謙遜にさせる。
②2度読んでいるのは、親愛の情から。
(3)ヤコブの応答は「はい。ここにいます」
5.神の語りかけの内容
(1)「わたしは神、あなたの父の神である」
①アブラハム契約を結んだ神
②ヤコブにその契約が継承されている。
(2)エジプトに下ることを恐れるな。
①そこで、あなたを大いなる国民とする。
②その成就は、出12:37に書かれている。
「イスラエル人はラメセスから、スコテに向かって旅立った。幼子を除いて、徒歩の壮年の男子は約六十万人」
③わたし自身があなたといっしょにエジプトに下る。
④わたし自身が必ずあなたを再び導き上る。
*ヤコブはカナンの地に葬られた。
*ヤコブの子孫たちは、カナンの地に導かれた。
⑤ヨセフの手はあなたの目を閉じてくれるであろう(平安な死)。
6.本当の意味での旅立ち
(1)ベエル・シェバを発った。
①境界線を越えた。引き返せない。
②家族全員を引き連れて。
7.決断力はどうして生まれるのか。
(1)御心を確信する。
①ヤコブのように神の顕現を期待すべきではない。
②日々聖書を読み、祈っていると、徐々に分かって来る。
(2)現状に安住しない。
①慣れ親しんだ方法や組織にこだわらない。
②神からの語りかけがあれば、年齢に関係なし。
Ⅱ.移住者のリスト(46:8~27)
1.ヤコブの子孫全員がエジプトに移住した。
2.合計70人とある。
(1)レアの息子たち(33人)
①ルベンと4人の息子たち(5人)
②シメオンと6人の息子たち(7人)
③レビと3人の息子たち(4人)
④ユダと3人の息子たち、2人の孫たち(6人)
*エルとオナンはすでに死んでいた。
*ペレツの子は、ヘツロンとハムルであった(エジプトで誕生する)。
*メシアの家系は、ユダ―ペレツ―ヘツロンとつながる。
⑤イッサカルと4人の息子たち(5人)
⑥ゼブルンと3人の息子たち(4人)
⑦以上で31人となる。それにヤコブとディナを加えると33人となる。
(2)レアの女奴隷ジルパの子ら(16人)
①ガドと7人の息子たち(8人)
②アシェルと4人の息子たち、娘セラフ、2人の孫たち(8人)
(3)ラケルの子ら(14人)
①ヨセフと2人の息子たち(3人)
②ベニヤミンと10人の息子たち(11人)
(4)ラケルの女奴隷ビルハの子ら(7人)
①ダンと1人の息子(2人)
②ナフタリと4人の息子たち(5人)
3.合計66人ともある。
(1)その場合は、70人からヤコブ、ヨセフ、マナセ、エフライムを除く。
(2)以上は、ヤコブと血縁関係にある者たち。
4.使徒7:14には75人とある。
「そこで、ヨセフは人をやって、父ヤコブと七十五人の全親族を呼び寄せました」
(1)70人訳聖書を見ると、創46:27、出1:5には、75人とある。
(2)ヨセフの孫5人を足した数字である(Ⅰ歴7:14~27)。
5.実際に移住した人数は、3百人前後であろう。
(1)良いものに向かって背水の陣で進む。
(2)約束の地を信仰によって離れる。
(3)ここに本気力がある。
Ⅲ.出迎えるヨセフ(46:28~34)
1.ユダが先に派遣される。
(1)ユダの優位性
(2)ヨセフに到着を伝えるために
2.ヨセフがゴシェンの地で父を迎える。
(1)戦車に乗って
(2)感動的な再会
①22年ぶりの再会
②ルカ15:20では、父が放蕩息子に走り寄った。
③ここでは、孝行息子が父に走り寄った。
(3)ヤコブは、今死んでもよいと言ったが、さらに17年間エジプトで生きる。
3.ヨセフの助言
(1)羊飼いという職業を強調せよ。
(2)エジプトは羊飼いを忌み嫌っている。
(3)それゆえ、ゴシェンの地に住むことができる。
4.ここでの洞察力とは何か。
(1)アブラハム以来の民族の歴史の文脈を見る目
(2)将来を見通す目
①エジプトは寄留の地
②必ずカナンの地に帰還する。
(3)自らの役割を見る目
①エジプト文明からの隔離
②同族内での結婚
③人口の増加
結論:このメッセージは、時代の転換期に立つ人が、何に注目すべきかを教えるものである。
1.決断力
(1)固定概念にとらわれない。
(2)神の御心の確認。
2.本気力
(1)アブラハムがイサクを捧げた時の決意
(2)リーダーに求められるのは、この姿勢である。
3.洞察力
(1)どういう視点から、この国の将来像を描くのか。政治か、経済か。
(2)最も重要なのは、神の国の視点から、日本の将来像を描くこと。
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