創世記(53)—献酌官長と調理官長の夢—

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このメッセージでは...

ヨセフの生き方から励ましを得る。

創世記53 創世記40章1節~23節

「献酌官長と調理官長の夢」

イントロ:

1.創世記37章~50章は第11番目のトルドット(歴史、経緯)である。

2.文脈を確認する。

(1)ヨセフ物語は、37章から始まった。

(2)39章で、ヨセフはポティファルの妻の怒りに触れ、投獄された。

(3)40章で、ヨセフの希望はさらに砕かれる。

(5)ヨセフとキリストの関係

①辱めの階段を下る。

②栄誉への階段を上る。

3.メッセージのアウトライン

(1)上司の信頼を得よ。(40:1~4)

(2)隣人に関心を示せ。(40:5~8)

(3)神との生きた関係を育てよ。(40:9~19)

(4)夢を捨てるな。(40:14~15)

(5)神の時を待て。(40:20~23)

4.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。

(1)ヨセフに起こったことは私たちにも起こる。

(2)人生の最も暗い時に、どう忍耐するか。

このメッセージは、ヨセフの生き方から励ましを得ようとするものである。

Ⅰ.上司の信頼を得よ(40:1~4)

1.神の摂理が働いている。

(1)獄中のヨセフは監獄の長の信頼を得ていた。

(2)献酌官と調理官が、ヨセフが投獄されていた監獄に拘留された。

(3)神の摂理が働いていないなら、何も起こらない。

2.献酌官と調理官

(1)「給仕役と料理役」(新共同訳)

(2)彼らは、献酌官長と調理官長である。

(3)献酌官長の仕事はぶどう酒を注ぐこと、調理官長の仕事は食事を用意すること。

(4)毒味の役割も負っていた。

(5)政治的相談役でもあった。

3.彼らの罪とは何か。

(1)一番極端な可能性は、ぶどう酒とパンに毒を入れて暗殺しようとしたこと。

(2)軽微な可能性は、ぶどう酒の中に蝿が、パンの中に砂が混入したこと。

(3)人間の王に仕えるのは容易ではない。

(4)主イエスに仕えるのは、楽しいことである。

「わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます」(マタ11:28)

4.上司の信頼

(1)侍従長はヨセフを彼らの付き人にした。

(2)侍従長とはポティファルのことである。

①ヨセフの無罪を信じていたが、妻の手前投獄した。

②依然としてヨセフに信頼を置いている。

(3)バプテスマのヨハネとヨセフの類似点

①ヘロデ・アンテパスは、ヨハネが無罪であることを知りながら、投獄した。

②最後は、ヨハネを斬首した。

(4)地位や身分(外面的祝福)を失っても、信頼をなくさないことが大切。

①不当な扱いを受けた時、その上司はその程度の人なのだと思え。

②必ず見ている人がいる。神が見ておられる。

Ⅱ.隣人に関心を示せ(40:5~8)

1.神の摂理が働いている。

(1)2人とも夢を見た。

①同じ夜に

②それぞれ意味があった(隠されていた)。

(2)彼らは、それが神からの夢であることを認識した。

2.他者への関心

(1)ヨセフは、彼らの変化を読み取った。

①いらいらしていた。

②顔色が悪かった。

(2)通常必要とされる範囲以上の気配り

①自分の問題から目を離して、他者を思いやる心

②僕でありながら、自由人である。

(3)自分から声をかける行動力

①それが彼らの心と口を開いた。

②痛みを関している人は、声をかけられるだけで励まされる。

3.ふたりの夢

(1)「私たちは夢を見たが、それを解き明かす人がいない」

①エジプトには、夢を解き明かす専門家がいた。

②しかし、獄中にはそういう人はいない。

(2)「それを解き明かすことは、神のなさることではありませんか。さあ、それを私に話してください」

①神に栄光を帰している。

②自分に栄光が来ないための予防線を張っている。

③自信を持って勧めている。

④異国の地で、異国の王のために夢を解き明かすのはヨセフとダニエルだけ。

*エジプトとバビロン

*ともに、呪術師、占い師がいた国である。

Ⅲ.神との生きた関係を育てよ。(40:9~19)

1.エジプトに売られて以来、神との関係が切れたことは一度もない。

2.献酌官長の夢

(1)1本のぶどうの木に3本のつるがあった。

(2)短時間でぶどうが熟した。

(3)ぶどうを摘んで、パロの杯の中に入れた。

3.解き明かし

(1)3日のうちに、パロから呼び出される。

(2)もとの地位に戻される。

(3)パロの杯をその手に捧げるようになる。

4.調理官長の夢

(1)頭の上にかごが3つあった。

①「白いパンのかご」口語訳

②「枝編みのかご」新改訳

③「編んだ籠」新共同訳

(2)一番上のかごには、パロのための食べ物が入っていた。

(3)鳥がそれを食べてしまった。

5.解き明かし

(1)3日のうちに、パロから呼び出される。

(2)木につるされる(斬首された後、体が)

(3)鳥に食われる。

6.ヨセフの忠実さを見よ。

(1)示されたまま、相手に伝えている。

(2)私たちには、神の計画やメッセージを「改善」することは許されていない。

(3)人の死、死後の裁き、イエス・キリストという名の他には救われるべき名はない。

Ⅳ.夢を捨てるな。(40:14~15)

1.献酌官長への歎願

(1)献酌官長はもとの地位に就くとの確信があった。

(2)パロに自分のことを話して欲しい。

2.嘆願のベース

(1)「ヘブル人の国」

①そこはカナン人の国である。

②ヨセフは、アブラハム契約を覚えているのである。

(2)無罪の主張

①さらわれてきた。兄たちを批判していない。

②投獄されるようなことは何もしていない。ポティファルの妻を批判していない。

Ⅴ.神の時を待て。(40:20~23)

1.三日目はパロの誕生日

(1)すべての家臣がそれに出席した。

(2)献酌官長と調理官長も呼び出された。

2.ヨセフの解き明かしが成就した。

(1)献酌官長は、もとに地位に復帰した。

(2)調理官長は、木につるされた。

3.献酌官長はヨセフのことを忘れた。

(1)この献酌官長は、恩知らずである。

①ヨセフの世話になった。

②夢の解き明かしを受けた。

③私たちも、このような体験をした時に、落胆してはならない。

(2)神の視点からは、計画が進展しているのである

4.ヨセフとイエスの相関関係

(1)ヨセフと2人の囚人。イエスと2人の囚人。

(2)ヨセフは、「私を思い出してください」と言ったが、忘れ去られた。

(3)囚人の一人は、「イエスさま。あなたの御国の位にお着きになるときには、私を思い出してください」(ルカ23:42)と言った。

(4)イエスは、私たちのことを決して忘れてはおられない。

結論

1.地位や身分はなくしてもいいが、信用はなくすな。

2.自分の問題に集中するのではなく、隣人に関心を示せ。

(1)それは、摂理の門をノックすることである。

3.試練の中でこそ、神との生きた関係を育てよ。

4.現実がいかに厳しくても、神から与えられた夢を捨てるな。

5.自分の計画を捨て、神の時を待て。

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