私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
出エジプト記(12)—次の3つの災い—
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このメッセージは、人生そのものを考えさせるものである。
出エジ12 出エジプト記8章20節~9章12節
「次の3つの災い」
1.文脈の確認
(1)エジプトに主からの10の災いが下る。
(2)10の災いの記述は、考え抜かれた形式美を持っている。
(3)3×3+1=10という形式になっている。
(4)きょうは次の3つの災いを取り上げる。
(5)補足説明:ヘブル語聖書では、8:1~4までは7章に入っている。
8章20節は、ヘブル語聖書では8章16節である。
(6)イスラエル国家誕生の背景、私たちの歴史でもある。s
2.メッセージのアウトライン
(1)第四の災い:昆虫(あぶの群れ)(英語ではflies)の害
(2)第五の災い:疫病
(3)第六の災い:腫物
3.きょうのメッセージは、私たちに何を教えているか。
(1)偶像礼拝の愚かさ
(2)信じる者に対する神の守り
(3)イスラエルに対する姿勢
このメッセージは、人生そのものを考えさせるものである。
Ⅰ.第四の災い:昆虫(あぶの群れ)(英語ではflies)の害
1.警告(8:20~23)
(1)各セットの中の最初の2つは、災いの前に警告が与えられる。
(2)各セットの中の1番目は、モーセが朝パロの前に立つ。
(3)「わたしの民を行かせ、彼らをわたしに仕えさせよ」
①単なる解放ではなく、神とイスラエルの民の関係の構築
②神は、礼拝する民を作ろうとしておられる。
③幕屋、モーセの律法、使命
④クリスチャンになった目的はなにか。
(4)もし拒むなら、「あぶの群れ」を送る。
①種々の昆虫
②パロの家から庶民の家まで、エジプト全土にあぶが満ちる。
(5)エジプトは、昆虫を崇拝した。
①昆虫には、死を命に変える力があるように感じた。
②蝿は、腐敗した物の中から誕生する。
③神の皮肉:「昆虫をそれほど信頼するのなら、すべて与えよう」
(6)第4の災いから、イスラエル人とエジプト人の区別が始まり、最後まで続く。
「わたしはその日、わたしの民がとどまっているゴシェンの地を特別に扱い、そこに
は、あぶの群れがいないようにする。それは【主】であるわたしが、その地の真ん中
にいることを、あなたが知るためである」(22節)
2.実行(8:24)
(1)動作の主体:次の3つは、神の手
(2)【主】が警告された通りになった。
(3)災いの範囲:エジプト全土に広がったが、ゴシェンは守られた。
3.結果(8:25~32)
(1)災いの程度:次の3つは、苦痛なもの。
(2)パロの妥協(1)
①弱気になって来た。
②エジプト国内で、神にいけにえを捧げよ。
(3)モーセの答え
①それは、エジプト人の偏見と習慣から考えて不可能である。
②創46:34
③エジプトはイスラエル人を石で打つだろう。
④出エジプトの目的は、神の民となること。「【主】にいけにえをささげる」
(4)パロの妥協(2)
①荒野に行くことを許可する。
②ただし、決して遠くに行ってはならない。
③私のために祈ってくれ。
④ヤコ1:8
「そういうのは、二心のある人で、その歩む道のすべてに安定を欠いた人です」
(5)モーセの答え
①「私は【主】に祈ります」
*執りなしの祈りを実践するモーセ。後にこれが必要になる。
*エジプト人を苦境に置いておきたいという誘惑が働く。
*敵のために祈る能力
②あす、昆虫(あぶの群れ)は離れる。
③重ねて欺かないように。
(6)モーセの祈りは叶えられた。
(7)パロはこの時も強情になる。
Ⅱ.第五の災い:疫病(9:1~7)
1.警告(9:1~5)
(1)各セットの中の最初の2つは、災いの前に警告が与えられる。
(2)各セットの中の2番目は、モーセはパロの前に立つが、時間は不明。
(3)野にいる家畜に激しい疫病が下る。全滅ではない。
①小屋の中にいる家畜は、助かった。第六の災い(腫物で)苦しむ。
②馬は神性で、礼拝の対象。牛、雄羊なども同じ。
(4)イスラエルの家畜とエジプトの家畜は区別される。
①イスラエル人の家畜は一頭も死ななかった。
②マタ10:29
「二羽の雀は一アサリオンで売っているでしょう。しかし、そんな雀の一羽でも、
あなたがたの父のお許しなしには地に落ちることはありません」
(5)時を定めてこれを行う。
①あす
②【主】の業であることが明白になる。
③自然現象をすべて支配しておられる【主】
2.実行(9:6)
(1)動作の主体:次の3つは、神の手。
(2)災いの範囲:次の3つは、エジプトのみに下り、イスラエル人は守られる。
3.結果(9:7)
(1)災いの程度:次の3つは、苦痛なもの。
(2)イスラエル人の家畜は一頭も死んでいなかった。
(3)パロの心は強情になった。
Ⅲ.第六の災い:腫物(9:8~12)
1.警告:各セットの中の3番目には警告はない。
2.実行(9:8~10)
(1)動作の主体:次の3つは、神の手。
①最初の3つは、アロンが杖を指し伸ばす。
②最後の3つは、モーセが杖を指し伸ばす。
③ここでは、モーセとアロンが「すす」を天に向けてまいているが、主体は神。
(3)エジプト全土の人と獣につき、うみの出る腫れものとなった。
①ゴシェンの地は守られた。
3.結果(9:11~12)
(1)災いの程度:次の3つは、苦痛なもの。
(2)エジプトの呪法師たちは、腫物のためにパロの前に立つことができなかった。
(3)第5と第6の災いは、自然に消滅したと思われる。
(4)パロの心は頑なになった。
結論:
このメッセージは、人生そのものを考えさせるものである。
1.
「偶像礼拝」の愚かさ
(1)第4の災いによって裁かれた神
⑪Baalzebub ベルゼバブ(蝿の主。ベルゼブル)
*マタ12:24~32参照
(2)第5の災いによって裁かれた神
⑫Apis Bull エイピス・ブル(初子の聖牛。プター(Ptah)の生まれ変わり。
野で飼われていた)
⑬Mnevis ムネヴィス(聖牛。太陽神ラー(Ra)の象徴)
⑭Knom ノム(雄羊の頭を持った神。創造神)
(3)第6の災いによって裁かれた神
⑮Sekhmet セクメット(雌獅子の頭を持った女神。疫病を支配する。戦いと破
壊の女神)
⑯Serapis セラピス(癒しの神)
⑰Imhotep イムホテプ(薬の神。実在の人物の神格化)
2.神の守り
(1)出8:23
「わたしは、わたしの民とあなたの民との間を区別して、救いを置く。あす、このし
るしが起こる」
①直訳は、「わたしの民とあなたの民の間に、贖いを置く」である。
②ノアの洪水の時:船の中の人々と外の人々
③マラ3:18
「あなたがたは再び、正しい人と悪者、神に仕える者と仕えない者との違いを見
るようになる」
④3本の十字架
3.イスラエルに対する姿勢
(1)10の災い自体がエジプトの反ユダヤ主義への裁きである。
(2)「かまどのすす」
①レンガを焼くかまど(キブシャン)
②イスラエル人の苦難の象徴
③そのかまどから取られた「すす」である。
(3)創12:3
「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。
地上のすべての民族は、あなたによって祝福される」
①イスラエルを呪う者は呪われる。
②同じ種類の呪いが返る。
(4)聖書研究からリバイバルが始まる。
①神の偉大さを認識し、たたえる。
②ヘブル的に聖書を読む。
③イスラエルを祝福する者となっていく。
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