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ヨハネの黙示録(28)—鉢の裁き(1)—
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7つの鉢の裁きの前半について学ぶ。
「鉢の裁き(1)」
黙16:1~11
1.はじめに
(1)キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている。
①15章~16章では、大患難時代後半の3年半に起こる出来事が取り上げられる。
②15章は、鉢の裁きへの前奏曲である。
*聖徒たちへの励ましのメッセージである。
③16章は、第7のラッパの裁きである。
*それが「7つの鉢の裁き」で、最も激しい裁きである。
*第7つ鉢の裁きに続く出来事が、キリストの再臨である(19章)。
(2)鉢の裁きを2つのグループに分けて学ぶ。
①第1~第5の鉢の裁き
②第6~第7の鉢の裁き
*この2つは、ハルマゲドンの戦いに関係している。
2.アウトライン
(2)第2の鉢の裁き(3節)
(3)第3の鉢の裁き(4~7節)
(4)第4の鉢の裁き(8~9節)
(5)第5の鉢の裁き(10~11節)
3.結論
(1)神の義
(2)頑なな心
7つの鉢の裁きの前半について学ぶ。
Ⅰ.第1の鉢の裁き(1~2節)
1.1節
Rev 16:1 また、私は、大きな声が聖所から出て、七人の御使いに言うのを聞いた。「行って、神の激しい怒りの七つの鉢を、地に向けてぶちまけよ。」
(1)大患難時代における裁きの進展
①7つの封印の裁き(6章)
②第7の封印の裁きが7つのラッパの裁き(8:6~9:21)。
③第7のラッパの裁きが7つの鉢の裁き(16章)。
(2)「大きな声が聖所から出て」
①これは、神ご自身の声である。
②黙15:8
Rev 15:8 聖所は神の栄光と神の大能から立ち上る煙で満たされ、七人の御使いたちの七つの災害が終わるまでは、だれもその聖所に、入ることができなかった。
③「大きな声」は、その内容が重要で緊急性のある宣言であることを示している。
(3)神は、7人の天使たちに裁きの実行を命じた。
①7つの鉢の裁きは、短時間の内に連続して起こる。
②先に行くほど裁きの厳しさが増す。
2.2節
Rev 16:2 そこで、第一の御使いが出て行き、鉢を地に向けてぶちまけた。すると、獣の刻印を受けている人々と、獣の像を拝む人々に、ひどい悪性のはれものができた。
(1)反キリストに従う人たちへの裁き
①この時点では、地上の人たちの大半が、反キリストに従っている。
②彼らに、悪性のはれものができた。
③黙14:9~11が成就し始めている(獣を拝む者たちへの警告)。
Rev 14:9 また、第三の、別の御使いも、彼らに続いてやって来て、大声で言った。「もし、だれでも、獣とその像を拝み、自分の額か手かに刻印を受けるなら、
Rev 14:10 そのような者は、神の怒りの杯に混ぜ物なしに注がれた神の怒りのぶどう酒を飲む。また、聖なる御使いたちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。
Rev 14:11 そして、彼らの苦しみの煙は、永遠にまでも立ち上る。獣とその像とを拝む者、まただれでも獣の名の刻印を受ける者は、昼も夜も休みを得ない。
(2)第1のラッパの裁きとの対比(默8:7)
①第1のラッパの裁きでは、木の三分の一が焼け、青草が全部焼けてしまった。
②第1の鉢の裁きでは、反キリストを拝む者たちが悪性の皮膚病で打たれた。
(3)エジプトに下った第6の裁きとの対比(出9:9~11)
①エジプト人は「うみの出る腫物」で打たれた。
②黙16:2の「はれもの」は、ギリシア語で「ヘルコス」である。
③出9:9の「腫物」も、「ヘルコス」(七十人訳聖書)である。
Ⅱ.第2の鉢の裁き(3節)
1.3節
Rev 16:3 第二の御使いが鉢を海にぶちまけた。すると、海は死者の血のような血になった。海の中のいのちのあるものは、みな死んだ。
(1)海の水は血に変わった。
①海の中の生物は死滅した。
②耐えられないほどの異臭が立ち上ることであろう。
(2)第2のラッパの裁きとの対比(黙8:8~9)
①海の3分の1が血になった。
②海の中の生物の3分の1が死んだ。
(3)エジプトに下った第1の裁きとの対比(出7:17~21)
①ナイルの水が血に変わった。
Ⅲ.第3の鉢の裁き(4~7節)
1.4節
Rev 16:4 第三の御使いが鉢を川と水の源とにぶちまけた。すると、それらは血になった。
(1)今度は、川と泉の水が血になった。
①飲料水がなくなったので、生存が脅かされる。
(2)第2と第3の裁きで、地上の水はすべて血に変わった。
①人類の生存は不可能な環境になった。
②キリストの再臨が近いということである。
2.5~6節
Rev 16:5 また私は、水をつかさどる御使いがこう言うのを聞いた。「今いまし、昔います聖なる方。あなたは正しい方です。なぜならあなたは、このようなさばきをなさったからです。
Rev 16:6 彼らは聖徒たちや預言者たちの血を流しましたが、あなたは、その血を彼らに飲ませました。彼らは、そうされるにふさわしい者たちです。」
(1)「水をつかさどる御使い」
①天使には、自然界のある部分の管理が委ねられている。
②黙7:1
Rev 7:1 この後、私は見た。四人の御使いが地の四隅に立って、地の四方の風を堅く押さえ、地にも海にもどんな木にも、吹きつけないようにしていた。
③黙14:18
Rev 14:18 すると、火を支配する権威を持ったもうひとりの御使いが、祭壇から出て来て、鋭いかまを持つ御使いに大声で叫んで言った。「その鋭いかまを入れ、地のぶどうのふさを刈り集めよ。ぶどうはすでに熟しているのだから。」
(2)この天使が、神の義が成ったと神をほめたたえている。
①聖徒たちの血を流した者たちが、血を飲むようになるのは当然である。
②大患難時代の裁きは、神の義の成就でもある。
3.7節
Rev 16:7 また私は、祭壇がこう言うのを聞いた。「しかり。主よ。万物の支配者である神よ。あなたのさばきは真実な、正しいさばきです。」
(1)「祭壇がこう言うのを聞いた」とは、祭壇の擬人化である。
①水をつかさどる天使に同意しているのは、大患難時代の殉教者たちである。
②默6:9~10
Rev 6:9 小羊が第五の封印を解いたとき、私は、神のことばと、自分たちが立てたあかしとのために殺された人々のたましいが祭壇の下にいるのを見た。
Rev 6:10 彼らは大声で叫んで言った。「聖なる、真実な主よ。いつまでさばきを行わず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか。」
Ⅳ.第4の鉢の裁き(8~9節)
1.8節
Rev 16:8 第四の御使いが鉢を太陽に向けてぶちまけた。すると、太陽は火で人々を焼くことを許された。
(1)太陽の熱が上昇した。
①飲み水がない上に、太陽が激しく照りつけた。
②人々は、耐え難いほどの苦しみを経験する。
③「人々」は「the people」である。これは、2節、6節と同じ人たちである。
④キリストを信じる者たちは、この裁きを免れる。
(2)第4のラッパの裁きとの対比(默8:12)
Rev 8:12 第四の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれたので、三分の一は暗くなり、昼の三分の一は光を失い、また夜も同様であった。
①生存に適した地球環境が、激変した。
2.9節
Rev 16:9 こうして、人々は激しい炎熱によって焼かれた。しかも、彼らは、これらの災害を支配する権威を持つ神の御名に対してけがしごとを言い、悔い改めて神をあがめることをしなかった。
(1)人々の反応
①これほどの苦難も、人々を悔い改めには導かなかった。
②人々は、神の御名を汚すようなことを言った。
Ⅴ.第5の鉢の裁き(10~11節)
1.10節
Rev 16:10 第五の御使いが鉢を獣の座にぶちまけた。すると、獣の国は暗くなり、人々は苦しみのあまり舌をかんだ。
(1)暗黒が襲った。
①「獣の国」とは反キリストが支配する世界である。
②この暗黒には痛みが伴っていた。
③「人々」とは、反キリストに従う人々である。
(2)エジプトに下った第9の災害との対比(出10:21~23)
Exo 10:21 【主】はモーセに仰せられた。「あなたの手を天に向けて差し伸べ、やみがエジプトの地の上に来て、やみにさわれるほどにせよ。」
Exo 10:22 モーセが天に向けて手を差し伸ばしたとき、エジプト全土は三日間真っ暗やみとなった。
Exo 10:23 三日間、だれも互いに見ることも、自分の場所から立つこともできなかった。しかしイスラエル人の住む所には光があった。
①イスラエル人の住む所(ゴシェンの地)は例外であった。
②ダニ11:41によれば、反キリストの支配を免れる場所を3つ上げている。
*エドム、モアブ、アモン。ユダヤ人たちが逃れて行く場所である。
*ここには光がある。
2.11節
Rev 16:11 そして、その苦しみと、はれものとのゆえに、天の神に対してけがしごとを言い、自分の行いを悔い改めようとしなかった。
(1)これほどの苦難に会いながらも、罪人たちは悔い改めようとはしなかった。
結論:
(ILL)弁護士法
(1)第一章 弁護士の使命及び職務
(2)第一条 弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。
1.神の義
(1)正義は、神の御座の土台である。
Psa 89:14 義と公正は、あなたの王座の基。/恵みとまことは、御前に先立ちます。
(2)神は常に公義を行われる。
Gen 18:25 正しい者を悪い者といっしょに殺し、そのため、正しい者と悪い者とが同じようになるというようなことを、あなたがなさるはずがありません。とてもありえないことです。全世界をさばくお方は、公義を行うべきではありませんか。」
(3)神は常に義をもって裁かれる。
Psa 98:9 確かに、主は地をさばくために来られる。/主は義をもって世界をさばき、/公正をもって国々の民を、さばかれる。
(4)神の業は常に完全である。
Deu 32:4 主は岩。主のみわざは完全。/まことに、主の道はみな正しい。/主は真実の神で、偽りがなく、/正しい方、直ぐな方である。
(5)鉢の裁きは、神の義の表現である。
2.頑なな心
(1)神の裁きを受けても、罪人は悔い改めようとはしない。
①出エジプト記のパロは、心を頑なにした。
(2)信者でも心を頑なにすることがある。
Psa 95:7 主は、私たちの神。/私たちは、その牧場の民、その御手の羊である。/きょう、もし御声を聞くなら、
Psa 95:8 メリバでのときのように、/荒野のマサでの日のように、/あなたがたの心をかたくなにしてはならない。
(3)聖霊の語りかけを無視してはならない。
Heb 3:7 ですから、聖霊が言われるとおりです。/「きょう、もし御声を聞くならば、
Heb 3:8 荒野での試みの日に/御怒りを引き起こしたときのように、/心をかたくなにしてはならない。
(4)苦難から解放される道は、悔い改めである。
Jer 18:7 わたしが、一つの国、一つの王国について、引き抜き、引き倒し、滅ぼすと語ったその時、
Jer 18:8 もし、わたしがわざわいを予告したその民が、悔い改めるなら、わたしは、下そうと思っていたわざわいを思い直す。
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