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サムエル記第一(24)「継続するペリシテ人との戦い」1サム14:47~52
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命題:人は外面的な成功ではなく、神への従順によって評価される。この箇所を3区分して、そのことを学ぼう。
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サムエル記第一(24)
「継続するペリシテ人との戦い」
1サム14:47~52
1.文脈の確認
Ⅰ.王政に向けた準備(1~9章)
Ⅱ.サウルの治世(10~31章)
A.サウルの確立(10~14章)
1.サウルを王として選ぶイスラエル(10章)
2.サウルの最初の勝利(11章)
3.サムエルの告別説教(12章)
4.ギルガルでの不従順(13章)
5.ヨナタンの活躍(14章)
(1)ペリシテ人に勝利するヨナタン(14:1~23)
(2)サウルの性急な誓い(14:24~46)
(3)継続するペリシテ人との戦い(14:47~52)
2.注目すべき点
(1)サウルは軍事的には成功した王であった。
(2)サウルは有能な人材を集め、王国の軍事力を強化した。
(3)外面的な成功とは対照的に、サウルの霊的な問題は深刻化していた。
命題:人は外面的な成功ではなく、神への従順によって評価される。
この箇所を3区分して、そのことを学ぼう。
Ⅰ.サウルは軍事的には成功した(47~48節)
1.周囲の敵との戦い(47節)
1Sa 14:47
さてサウルは、イスラエルの王権を握ってから、周囲のすべての敵と戦った。モアブ、アンモン人、エドム、ツォバの王たち、ペリシテ人と戦い、どこに行っても彼らを敗走させた。
(1)「イスラエルの王権を握ると」という表現
①10章で王に選ばれた。
②11章でアンモン人に勝利した。
③12章で王政が公に確認された。
④その後、サウルはイスラエルの王として本格的に周辺諸国との戦いを始めた。
⑤47節は個々の戦争を詳述するのではなく、サウルの治世全体を要約している。
(2)イスラエルは四方を敵に囲まれていた。
①モアブとアンモンは東
②エドムは南東
③ツォバは北方
④ペリシテ人は西方
⑤サウルは、イスラエルを周囲の敵から守るという重要な使命を果たした。
(3)サウルは軍事的には成功した王だった。
①13~14章でサウルの霊的な欠点が明らかになった。
②しかし、彼のすべてを否定する必要はない。
③彼には勇気があり、軍事的能力があり、実績もあった。
④「王として成功すること」と「神に喜ばれること」は同じでない。
2.アマレクとの戦い(48節)
1Sa 14:48 彼は勇気を奮って、アマレク人を討ち、イスラエル人を略奪者の手から救い出した。
(1)「勇気を奮って」
①サウルには明らかに軍事的な勇気と指導力があった。
②聖書は彼の長所まで否定してはいない。
(2)「アマレクを討ち」
①ここで突然「アマレク」が特記されていることが重要である。
②アマレクは、出エジプト直後にイスラエルを攻撃した民族(出17:8~16)。
③そのため神は、アマレクに対する裁きを宣言された(申25:17~19)。
④15章では、サムエルがサウルに、「今、行ってアマレクを討ち……」と命じる。
⑤つまり14:48は、15章のアマレク戦争を先取りしていると見ることができる。
(3)「イスラエル人を略奪者の手から救い出した」
①これは王としてのサウルに対する肯定的な評価である。
②神は不完全なサウルを用いてイスラエルを敵から救われた。
(4)48節には皮肉な伏線がある。
①14:48――サウルはアマレクに勝利する。
②15章――サウルはアマレクとの戦いによって王として決定的に失敗する。
Ⅱ.サウルは王国を支える基盤を築いた(49~51節)
1.息子たち(49節a)
1Sa 14:49a さて、サウルの息子は、ヨナタン、イシュウィ、マルキ・シュア、
(1)なぜ突然、家族が紹介されるのか。
①47~48節=軍事的業績
②49~51節=王家と軍の指導者
③52節=軍事政策
④49節は、サウル王朝が形成されつつあったことを示している。
(2)ヨナタンが最初に挙げられている。
①ヨナタンは王子であり、通常ならサウルの後継者となるべき人物である。
②父の不従順の結果、信仰的な息子ヨナタンも王位を継承することができない。
(3)「イシュウィ」とは誰か。
①サウルには複数の息子がおり、王朝を継承できる人的基盤があった。
②「イシュ・ボシェテ」(2サム2:8)や「エシュバアル」(1歴8:33)
③「イシュウィ」=「アビナダブ」(1サム31:2)という説もある。
2.娘たち(49節b)
1Sa 14:49b 二人の娘の名は、姉がメラブ、妹がミカルであった。
(1)メラブは18章で、当初ダビデとの結婚が約束される。
①しかしサウルは彼女を別の男性に与える(18:17~19)。
(2)ミカルはダビデを愛し、後にダビデの妻になる(18:20~28)。
(3)49節の神学的な意味
①人間的に見れば、サウル王朝には将来があった。
②しかし、王朝を存続させる決定的な条件は、王が神に従うことである。
3.妻と軍の指導者(50~51節)
1Sa 14:50 サウルの妻の名はアヒノアムで、アヒマアツの娘であった。軍の長の名はアブネルで、ネルの子でサウルのおじであった。
1Sa 14:51 キシュはサウルの父であり、アブネルの父ネルは、アビエルの子であった。
(1)サウルの妻アヒノアム(50節)
①アヒノアムは「アヒマアツの娘」と紹介されている。
②後にダビデの妻となる「イズレエル人アヒノアム」(1サム25:43)とは別人。
(2)軍の長アブネル(50~51節)
①アブネルは単なる一兵士ではなく、サウル軍の最高司令官である。
②さらに、サウルの親族でもあった。
③アブネルは今後の物語で重要な人物になる。
*サウルの死後もサウル王家を支えた。
*サウルの子イシュ・ボシェテを王に立て、ダビデ王朝と対抗する。
(3)この箇所にある皮肉
①人間的には、王朝存続の条件が整っている。
②しかし、13:14でサムエルは、「今や、あなたの王国は立たない」と宣告。
1Sa 13:14
しかし、今や、あなたの王国は立たない。【主】はご自分の心にかなう人を求め、【主】はその人をご自分の民の君主に任命しておられる。【主】があなたに命じられたことを、あなたが守らなかったからだ。」
Ⅲ.サウルは有能な人材を集め、軍事力を強化した(52節)
1.ペリシテ人との戦い(52節)
1Sa 14:52
サウルの一生の間、ペリシテ人との激しい戦いがあった。サウルは勇気のある者や、力のある者を見つけると、その人たちをみな、召しかかえることにしていた。
(1)「サウルの一生の間」
①ペリシテ人との戦いは、一時的なものではなかった。
②皮肉なことに、サウルは最終的にペリシテ人との戦いで命を落とす。
(2)「激しい戦いがあった」
①この表現は、イスラエルが置かれていた厳しい状況を示している。
②47~48節で描かれたサウルの軍事的成功も、この継続的な戦争という背景の中で理解する必要がある。
(3)「勇気のある者や、力のある者を見つけると、……召しかかえることに……」
①人材を発見し、軍事組織を強化する能力を持った王であった。
②これは後のダビデ登場への伏線にもなっている。
③1サム8章の警告が実現している。
(4)ヨナタンとの対比も興味深い。
①ヨナタンの関心は、「【主】が何をなさるか」にあった。
②サウルの関心は、次第に「どれだけ強い人材を確保できるか」に向かっていく。
③人材を用いることは必要である。しかし、人材に依存することと、神に信頼することは同じではない。
結論:今日の信者への適用
1.成功を神の承認と混同しない。
(1)サウルは軍事的には成功した。
(2)しかし13~14章では、すでに彼の不従順が明らかになっている。
(3)今日の信者にも同じ危険がある。
(4)外面的成功だけでは、神との関係が正しいことの証明にはならない。
(5)神が第一に求めておられるのは、成功ではなく従順である。
2.人材を用いても、人材に依存しない。
(1)人材を集め、組織を整え、能力を生かすこと自体は悪いことではない。
(2)今日の教会や宣教の働きにも、それらは必要である。
(3)しかし、人材を用いることと、人材に依存することは違う。
3.過去の実績ではなく、最後まで神に従う。
(1)人生の評価は、一時的な成功ではなく、最後まで神に従ったかどうかで決まる。
(2)信仰生活が長くなるほど、過去の実績に安住する危険がある。
(3)最後まで神のことばに従うことが重要である。




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