私たちはプロテスタントのキリスト教福音団体です。『1. 聖書のことばを字義どおりに解釈する 2. 文脈を重視する 3. 当時の人たちが理解した方法で聖書を読む 4. イスラエルと教会を区別する』この4点を大切に、ヘブル的聖書解釈を重視しています。詳しくは私たちの理念をご確認ください。
サムエル記第一(20)「サムエルの告別説教」1サム12:1~25
- このメッセージに感謝を贈る
-
この無料配信メッセージは、皆様の祈りと献金のサポートで成り立っています。
あなたの「ちょっとした感謝」を300円献金で贈ってみませんか?
このメッセージでは...
命題:神は、失敗した民を見捨てず、ご自身に従う道へと導かれるサムエルの説教を3つに区分して学ぶと、それが分かる。。
サムエル記第一(20)
「サムエルの告別説教」
1サム12:1~25
1.文脈の確認
Ⅰ.王政に向けた準備(1~9章)
Ⅱ.サウルの治世(10~31章)
A.サウルの確立(10~14章)
1.サウルを王として選ぶイスラエル(10章)
2.サウルの最初の勝利(11章)
3.サムエルの告別説教(12章)
2.注目すべき点
(1)サムエルは、公的指導者としての働きを総括した。
(2)イスラエルの歴史は、神の恵みと民の不信仰の繰り返しであった。
(3)王を求めた民の根本的な問題は、神への不信仰にあった。
(4)王政が始まっても、王と民はともに神のことばに従う必要がある。
(5)民が失敗しても、神はご自身の御名のゆえにイスラエルを捨てられない。
命題:神は、失敗した民を見捨てず、ご自身に従う道へと導かれる。
サムエルの説教を3つに区分して学ぶと、それが分かる。
Ⅰ.忠実な預言者――サムエルの潔白(1~5節)
1.1~2節
1Sa 12:1 サムエルは全イスラエルに言った。「見よ、あなたがたが私に言ったことを、私はことごとく聞き入れ、あなたがたの上に王を立てた。
1Sa 12:2
今、見なさい。王はあなたがたの先に立って歩んでいる。私は年をとり、髪も白くなった。そして、私の息子たちは、あなたがたとともにいる。私は若いときから今日まで、あなたがたの先に立って歩んできた。
(1)民の要求に応じて王が立てられた。
①「私はことごとく聞き入れ」
(2)サムエルは老齢となり、公的指導者としての働きを終えようとしている。
2.3節
1Sa 12:3
さあ今、【主】と主に油注がれた者の前で、私を訴えなさい。私はだれかの牛を取っただろうか。だれかのろばを取っただろうか。だれかを虐げ、だれかを打ちたたいただろうか。だれかの手から賄賂を受け取って自分の目をくらましただろうか。もしそうなら、あなたがたにお返しする。」
(1)サムエルの自己検証
①だれかの牛、ろばを取ったか。
②だれかを虐げ、だれかを苦しめたか。
③だれかから賄賂を受け取ったか。
(2)王を必要とした理由は、サムエルの不正や失政ではなかった。
①民が王を求めた責任がより明確になる。
3.4~5節
1Sa 12:4 彼らは言った。「あなたは私たちを虐げたことも、踏みにじったことも、人の手から何かを取ったこともありません。」
1Sa 12:5
サムエルは彼らに言った。「あなたがたが私の手に何も見出さなかったことについては、今日、あなたがたの間で【主】が証人であり、主に油注がれた者が証人である。」そこで、ある人が「証人は」と言うと、
(1)民による証言
①サムエルには不正がなかった。
②【主】と油注がれた王がその証人となる。
Ⅱ.不信仰な民――イスラエルの罪(6~18節)
1.6~7節
1Sa 12:6 サムエルは「【主】である。モーセとアロンを立てて、あなたがたの先祖をエジプトの地から上らせた方である」と民に告げた。
1Sa 12:7
「さあ、立ちなさい。私は、【主】があなたがたと、あなたがたの先祖に行われたすべての正義のみわざを、【主】の前であなたがたに説き明かそう。
(1)過去の歴史から学ぶ。
①証人は【主】である。
②【主】は、イスラエルをエジプトから救い出された神である。
2.8~9節
1Sa 12:8
ヤコブがエジプトに行ったとき、あなたがたの先祖は【主】に叫んだ。【主】はモーセとアロンを遣わし、彼らはあなたがたの先祖をエジプトから導き出し、この場所に住まわせた。
1Sa 12:9
しかし、先祖たちは自分たちの神、【主】を忘れたので、主は彼らをハツォルの軍の長シセラの手、ペリシテ人の手、モアブの王の手に売り渡された。それで先祖たちは彼らと戦うことになったのだ。
(1)【主】はイスラエルの民の叫びに応答し、モーセとアロンを遣わされた。
①【主】はイスラエルの民をエジプトから約束の地に導かれた。
(2)しかし民は【主】を忘れ、敵の手に渡された。
①ハツォルの軍の長シセラの手
②ペリシテ人の手
③モアブの王の手
3.10~11節
1Sa 12:10
先祖たちは【主】に叫んで、『私たちは【主】を捨て、バアルやアシュタロテの神々に仕えて罪を犯しました。今、私たちがあなたに仕えるため、敵の手から救い出してください』と言った。
1Sa 12:11
すると【主】は、エルバアルとバラクとエフタとサムエルを遣わし、あなたがたを周囲の敵の手から救い出してくださった。それで、あなたがたは安らかに住んだのだ。
(1)民が悔い改めると、【主】は救助者を送られた。
①エルバアル
②バラク
③エフタ
④サムエル
(2)ここには士師記に見られる循環がある。
①背信 → 裁き → 悔い改め → 救い
4.12~15節
1Sa 12:12
しかし、アンモン人の王ナハシュがあなたがたに向かって来るのを見たとき、あなたがたの神、【主】があなたがたの王であるのに、『いや、王が私たちを治めるのだ』と私に言った。
1Sa 12:13 今、見なさい。あなたがたが求め、選んだ王だ。見なさい。【主】はあなたがたの上に王を置かれた。
1Sa 12:14
もし、あなたがたが【主】を恐れ、主に仕え、主の御声に聞き従い、【主】の命令に逆らわず、また、あなたがたも、あなたがたを治める王も、自分たちの神、【主】の後に従うなら、それでよい。
1Sa 12:15
しかし、もし、あなたがたが【主】の御声に聞き従わず、【主】の命令に逆らうなら、【主】の手が、あなたがたとあなたがたの先祖の上に下る。
(1)王を求めた罪
①アンモン人ナハシュの脅威が迫った。
②民は【主】にではなく、目に見える王に安全を求めた。
③しかし、本来【主】こそイスラエルの王であった。
④それでも神は、王政のもとで歩む道を示された。
(2)王政そのものが罪なのではない。
①創49:10,民24:17などに王への期待がある。
②神に信頼せず王を求めた動機が問題であった。
5.16~18節
1Sa 12:16 今、しっかり立って、【主】があなたがたの目の前で行われる、この大きなみわざを見なさい。
1Sa 12:17
今は小麦の刈り入れ時ではないか。【主】が雷と雨を下されるようにと、私は主を呼び求める。あなたがたは王を求めることで、【主】の目の前に犯した悪が大きかったことを認めて、心に留めなさい。」
1Sa 12:18 そしてサムエルは【主】を呼び求めた。すると、【主】はその日、雷と雨を下された。民はみな、【主】とサムエルを非常に恐れた。
(1)神からのしるし
①小麦の刈り入れの時期に雷と雨が与えられた。
②これは民の罪を明らかにする超自然的なしるしであった。
③民は【主】とサムエルを恐れた。
Ⅲ.忠実な神――イスラエルの希望(19~25節)
1.19節
1Sa 12:19
民はみなサムエルに言った。「私たちが死なないように、しもべどものために、あなたの神、【主】に祈ってください。私たちは、王を求めることによって、私たちのあらゆる罪の上に悪を加えてしまったからです。」
(1)民の罪の告白
①民は王を求めたことが罪であったと認めた。
②サムエルにとりなしを求めた。
2.20~22節
1Sa 12:20
サムエルは民に言った。「恐れてはならない。あなたがたは、このすべての悪を行った。しかし【主】に従う道から外れず、心を尽くして【主】に仕えなさい。
1Sa 12:21 役にも立たず、救い出すこともできない、空しいものを追う道へ外れてはならない。それらは、空しいものだ。
1Sa 12:22
【主】は、ご自分の大いなる御名のために、ご自分の民を捨て去りはしない。【主】は、あなたがたをご自分の民とすることを良しとされたからだ。
(1)神の恵み
①「恐れてはならない」
②過去の罪にとどまらず、これから【主】に従う。
③空しいものに向かってはならない。
(2)【主】は「ご自分の大いなる御名のために、」民を捨てられない。
①ここが12章の神学的頂点である。
3.23節
1Sa 12:23
私もまた、あなたがたのために祈るのをやめ、【主】の前に罪ある者となることなど、とてもできない。私はあなたがたに、良い正しい道を教えよう。
(1)サムエルのとりなし
①民のために祈ることをやめない。
②祈らないことを「【主】に罪を犯すこと」と考えている。
③「良い正しい道」を教え続ける。
4.24~25節
1Sa 12:24 ただ【主】を恐れ、心を尽くして、誠実に主に仕えなさい。
主がどれほど大いなることをあなたがたになさったかを、よく見なさい。
1Sa 12:25 あなたがたが悪を重ねるなら、あなたがたも、あなたがたの王も滅ぼし尽くされる。」
(1)民に残された責任
①【主】を恐れる。
②心を尽くして【主】に仕える。
③神がなされた大いなることを覚える。
(2)悪を行い続けるなら、王も民も裁きを受ける。
結論:今日の信者への適用
1.失敗したとき、神から離れるのではなく、神に立ち返る。
(1)民は確かに罪を犯したが、サムエルは、「もう手遅れだ」とは言わなかった。
(2)むしろ、「それでも【主】に従いなさい」と勧めた。
(3)失敗したとき最も危険なのは、失敗したために神から遠ざかることである。
(4)過去の失敗は変えられないが、今からどちらを向いて歩むかは選ぶことができる。
2.自分の忠実さではなく、神の忠実さに信頼する。
(1)イスラエルが守られる根拠は、イスラエルが常に忠実だからではない。
(2)神がご自身の契約に忠実だからである。
(3)これは今日の信者にとっても大きな励ましになる。
(4)救いの確信の土台は、「私はどれほど神に忠実であるか」ではなく、「神はどれほ
ど私に忠実であるか」ということである。
3.とりなしの祈りを自分の使命と考える。
(1)「私もまた、あなたがたのために祈るのをやめ、【主】の前に罪ある者となること
など、とてもできない」(23節)
(2)サムエルは、祈るべき人のために祈らないことを罪と考えている。
(3)私たちにも、とりなすべき人々がいる。
(4)とりなしの祈りという奉仕に引退はない。
4.神がしてくださったことを思い起こす。
(1)「主がどれほど大いなることをあなたがたになさったかを、よく見なさい」(24
節)
(2)イスラエルの問題の一つは、神が過去になされたことを忘れたことであった。
(3)神の恵みを記憶することは、将来に向かって神を信頼する力となる。




週間アクセスランキング
サムエル記第一(20)「サムエルの告別説教」1サム12:1~25
サムエル記第一(19)「サウルの最初の勝利」1サム11:1~15
2026年 ハーベスト秋期聖会 「40という数字の意味(2)」—出エジプトから王国成立前まで―
Q518 死後のいのちについて、どう説明したらよいでしょうか 。
Q519 聖書とはどういう本ですか。
創世記(40)—族長の祝福—